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◆1960年代ビクター真空管式セパレートステレオ「SSL-92」の修復修理 (VOL5)

.14 2023 レトロオーディオの修理 comment(1) trackback(0)
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今回は昨年にお預かりしておりました、1960年代ビクター真空管式セパレートステレオ「SSL-92」修復修理の記録です。

深刻な経年劣化によるダメージは覚悟の上の修復作業を進めてまいりましたが、又もや潜在的な不具合が確認されまして
その対応には条件付きな修復を余儀なくされましたので、ご依頼者様とのご相談を行いました。


お待たせいたしました、完成間直になってまいりました。仕上がりが楽しみですが、今まではテスト用にSONYの小型2WAYスピーカーを使用していましたが、最終テストにオリジナルの大型スピーカーをドライブさせるためスピーカー接続端子やスピーカーケーブルの新設を行ってまいります。

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↑ AM/FMラジオは電波状態が非常に悪く必要ないそうですが、ダイヤルロープが断線のままではまずいためナイロンロープ
の掛け替えを行いました。FMは立派に入ります。


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↑ セパレートステレオの「顔」のダイヤルスケールが薄汚れてガラスの内側が経年のホコリのため曇っていますので、
ダイヤルスケールのガラスを外してクリーニングをしたいのですが、取外し不可能な構造で、無理をすると破損の恐れが
あります。隙間から丹念に細いドライバーに絞った布を巻き付けて清掃を行いました。
ダイヤル照明のランプも劣化で暗く、ヒューズ型ランプは現在なく自動車用のLEDランプに交換を行いました。


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↑ 見違えるようにきれいになりました。


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↑ 画像左のオリジナルの大型密閉型スピーカーにスピーカーケーブルを直付けに改良いたします。


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↑ 赤と黒のスピーカーケーブルは+-の極性を間違わずに接続出来て便利だと思います。
接続ターミナルも残しましたので使用できます。


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↑ 画像左のネジ端子は元のまま残します。   画像右は新しく取り付けた使用感の良いワンタッチ式の接続端子です。


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↑ 次工程で大型密閉型スピーカーの背面板をはずして内部の点検を行います。


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↑ 現時点のシャーシー内部の様子です。


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↑ 上側4個の◯印は交換済みの整流用のシリコンダイオードです。
  下側2個の◯印は交換済みの出力真空管のカソード用の小型電解コンデンサーです。


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↑ 左右のスピーカーを駆動している出力真空管4本の遮熱板の傾きを修正しておきます。


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↑ 一旦取り外して歪を修正して再取り付けを行います。


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↑ 再取り付けを完了いたしました。


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アルミ缶体のブロック型大容量電解コンデンサーは 4個の40μF×360WVが封入されています。
60年間の経年劣化により高電圧整流回路の電解コンデンサーの自然劣化による「破裂」が発生する危険性を排除するには
交換が必須です。
現在はブロック型電解コンデンサーは製造されていませんので、単体の大容量電解コンデンサーを複数個使用いたします。
単体電解コンデンサーは 100μF400WV×4個に換装を行います。
同時に交流電源を直流電源に変換する半導体整流素子シリコンダイオード4個も同時に交換いたします。
これは、真空管のB電源回路に供給するDC(直流)350Vの生成に重要で高電圧のため安全性を重視いたします。


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↑ 交換を完了した劣化パーツです。




続きます

 

◆1960年代後期ナショナル真空管式小型卓上ステレオ「SE-1300」修復修理 VOL2

.13 2023 レトロオーディオの修理 comment(0) trackback(0)


予てより持ち込み修理でお預かりしておりました1960年代後期ナショナル真空管式小型卓上ステレオ「SE-1300」修復修理の記録です。
小型で置き場所に困らず気軽に使える横幅62cmの可愛い小型軽量ステレオです。

レコードプレーヤーの修理を続けます。




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 1個の経年劣化の激しいアイドラーの復活は滑り止めの松やに効果は最初だけで、一度放置して数時間後にPLAYした場合は効果が薄れスリップが改善されず、不安定にになり再度塗布をやり直す結果となります。今回のこの機種には「松やに効果」が通用せず、やはりアイドラーの交換しか改善策は無いことになります。


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↑ このアイドラーはゴムの部分が劣化して風化で固く薄く脆くしかも接触面が丸み帯びてスピンドルとの接触部が小さく
なり摩擦力が弱くスリップが発生します。 比較の為、画像の右側にあるのは別機種のアイドラーですがゴムも厚く接触面
が平らで接触面が大きくなりますがサイズが違うため使用は出来ません。

 
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↑ 取り外した不良のアイドラーですがゴムの部分に段が付いていますがこれだけ見て、何故薄くしているのかは不明
です。
想定ですがモータースピンドルからの振動をカットするためと思われますが、経年劣化で硬化して脆くなったゴムでは
デメリットの方が大きくなります。


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↑ アイドラーのスプリングも少し切断して強くしましたが、効果がありません。↓


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最後の手段として手持ち在庫の展示用の「SE-1300」のプレーヤーのアイドラーを利用できるように早速取り掛かりました。

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↑画像左が手持ち在庫の展示用の「SE-1300」です。 アイドラーを取り外して使用いたします。


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↑ 手持ち在庫の展示用の「SE-1300」からアイドラーを取り外して交換に使用いたしました。


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↑ やはり同一機種の為、問題なく正常に動作を続けております。


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↑ エージングテストを続けます。




 

◆1960年代後期ナショナル真空管式小型卓上ステレオ「SE-1300」修復修理 VOL1

.12 2023 レトロオーディオの修理 comment(0) trackback(0)


予てより持ち込み修理でお預かりしておりました1960年代後期ナショナル真空管式小型卓上ステレオ「SE-1300」修復修理の記録です。
小型で置き場所に困らず気軽に使える横幅62cmの可愛い小型軽量ステレオです。



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↑ ラジオは問題なく入りますが、レコードプレーヤーが全く動作をいたしません。


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↑ フォノモーターは回転していますがターンテーブルがなかなか回ってくれません。


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↑ 色々対策を講じましたので、何とか回転に漕ぎつけましたが、トルクが上がらず、カートリッジを載せると回転が
止まってしまいます。 スリップしているのが明らかです。


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↑ ターンテーブルを外して点検を行います。


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↑ モータースピンドル→アイドラー→ターンテーブルへのトルクの伝導がうまくいかずスリップしています。

根本原因はアイドラーの劣化不良です。

これは経年劣化によりアイドラーのゴムが風化状態でゴムの性質を失いスピンドルとターンテーブルの中間にあり
回転動力の伝導がスリップして不可能な状態が発生しています。


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↑ アイドラーを新品交換をすれば、簡単ですが、残念ながら入手は不可能です。


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↑ 幸いにフォノモーターに異常はありません。


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次工程で私独自の方法で修復を行いターンテーブルを既定の回転数で回してレコードから正しく音出しを行います。



続きます

 

◆1960年代真空管式日立オートチェンジャーHiFiステレオシンフォニカ「FG-7000」修復修理

.17 2023 レトロオーディオの修理 comment(0) trackback(0)


8年前に修復修理をさせて頂いた1960年代真空管式日立オートチェンジャーHiFiステレオシンフォニカ「FG-7000」ですが
今回、「右スピーカーから音が出ない」症状が発生したため、お送り頂きまして修理を行いました。



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↑ 8年前に「オートチェンジャー」「チューナーアンブシャーシー」「キャビネット/スピーカーサランネット」等大修理で
スクラップ一歩手前の激ししい状態から、復活を成し遂げまして今回まで好調稼働の様子でした。
今回突如、「右スピーカーから音が出ない」症状が発生したため、お送り頂きました。


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↑ 通電して全体的に点検修理を開始いたしました。

以前に大修理のオートチェンジャーは全く異常が無く好調に動作をしております。


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↑ シャーシーを取り外して全体的に音出し点検と電圧測定の結果、右スピーカー出力トランスの1次側コイルの断線を発見
いたしました。


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          【不良の出力トランス】           【交換用の新品の出力トランス】


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↑ 出力トランスの交換を行いました。


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↑ シャーシーを元通りセッティングいたしました。


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↑ 赤いパイロットランプがソケットの接触不良で消灯していましたので修復を行いました。

全体的に良好に動作をしております。 エージングを続けます。


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↑ 長時間のエージングを経て発送準備完了の荷姿です。




 

◆ヴィンテージオートチェンジャー卓上電蓄 DUAL AMPLIFIER stereo Orthopfonic High Fidelity RCA VICTOR VICTROLA「Model SHP-12」修復修理 VOL5

.14 2023 レトロオーディオの修理 comment(0) trackback(0)
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大変希少な犬のマークのVICTORの元祖USAアメリカのRCA VICTOR製ヴィンテージオートチェンジャー卓上電蓄 DUAL AMPLIFIER stereo Orthopfonic High Fidelity RCA VICTOR VICTROLA「Model SHP-12」 修復修理の記録です。

VOL5工程ではオートチェンジャーをキヤビネットに組み込み作業が続きます。
終盤の修復工程でオートチェンジャーをアンプに接続しながら、潜在的な不具合が発見出来、パフォーマンスの向上につながりました。



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↑ キャビネットの底板を外します。 
本来、底板は11か所の木ネジで固定されている筈ですが3箇所だけで外れそうな状態でした。


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↑ アンプ部は真空管35C5×2本と12AU6×2本の4球構成です。


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↑スピーカーは高音用3インチ×2と低音用5インチ×1の3スピーカーです。


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↑ 何故か、低音スピーカーのケーブルが根元で切断されていました。


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↑ そして半田付けもしないで端子にくくり付けるようにしてありました。


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↑ 背面に外付け用のスピーカー接続端子と切り替えスイッチが設けられていました。



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↑ スピーカーケーブルの半田付けを行い確認テストの様子です。 

●念のため、後で高音スピーカ用の8μFコンデンサーの交換を予定しています。


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↑ ここまで来ると相当信頼性が向上して、音質音量も高まってまいりました。

出来る限りエーシグを続けます。




 

◆ヴィンテージオートチェンジャー卓上電蓄 DUAL AMPLIFIER stereo Orthopfonic High Fidelity RCA VICTOR VICTROLA「Model SHP-12」修復修理 VOL4

.12 2023 レトロオーディオの修理 comment(0) trackback(0)
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大変希少な犬のマークのVICTORの元祖USAアメリカのRCA VICTOR製ヴィンテージオートチェンジャー卓上電蓄 DUAL AMPLIFIER stereo Orthopfonic High Fidelity RCA VICTOR VICTROLA「Model SHP-12」 修復修理の記録です。

VOL4工程では修復修理の進んでまいりましたオートチェンジャーをキヤビネットに組み込み、アンプに接続を行いまして
音出し調整を行います。



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↑ 5枚のLPを重ねて載せて最後の1枚が動作中の様子です。


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↑ 今のところアンプ部に不具合はありません。


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↑ 組み込み前に内部の清掃をおこないます。


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↑ カートリッジの様子です。 交換針はSP用とLP用が2列に並んでいて下方向に押しながら左右にスライドさせるようになっています。 大変珍しい方式ですが、慣れると簡単です。


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↑ テストを始めます。


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↑ 画像上部に見えるEP用スピンドルは不良で使用不可の状態ですので、EPアダプターを使用します。


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↑ 78回転SPレコードテストの様子です。  好調です。

エージングテストを続けます。




 

◆ヴィンテージオートチェンジャー卓上電蓄 DUAL AMPLIFIER stereo Orthopfonic High Fidelity RCA VICTOR VICTROLA「Model SHP-12」修復修理 VOL3

.11 2023 レトロオーディオの修理 comment(0) trackback(0)
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大変希少な犬のマークのVICTORの元祖USAアメリカのRCA VICTOR製ヴィンテージオートチェンジャー卓上電蓄 DUAL AMPLIFIER stereo Orthopfonic High Fidelity RCA VICTOR VICTROLA「Model SHP-12」 修復修理の記録です。

VOL2工程で回転メカの修復を行いまして、エージングを続けておりましたが、金属同士がぶっつかる「カチカチ音」が強くなっています。
VOL3工程では原因を追究して修復を行ってまいります。



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↑ VOL2工程で16/33/45/78回転の不具合の修復を行いましたが、気になっていた金属同士がぶっつかる「カチカチ音」が
消えることはありません、時々小さくなったりしていましたが、根本的に変速伝導メカに異常があり状態は良くありません。
構造的に解析を行い修復を行っていきます。


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↑ 前例のない4連のサブアイドラー方式の回転速度切替方式は新品の状態では正しく動作をしていたはずですが、
経年劣化によるパーツの摩耗変形により状態に変化が発生しています。 修復はかなり難しくなります。


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↑ メカを分解して改善方法を考えます。


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↑ 黄◯印の取付部のCリングを抜き取り「16/33/45/78回転サブアイドラーユニットをごっそり取り外します。


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↑ 全体をきれいにクリーニングを行います。 各サブアイドラーには損傷はありません。


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↑ 4連サブアイドラーには損傷はありませんが・・・・・
台座の取付け取り付け穴の形状に違和感をかんじます。 
変な形をしています。 最初からゆとりが必要なため真円ではない筈ですが、 摩耗で多少大きく広がった状態も感じられます。
この遊びが大きくて台座が暴れてほかの箇所に衝突してカチカチ音が発生の原因が考えられます。


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↑ 取り外したメインアイドラーの入念手入れを行います。


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↑ 両方共入念な手入れを完了いたしました。


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↑ 4連サブアイドラーの取付け時に支持シャフトに遊びに対応したクッション材として高弾性のゴムを介して取付を行いました。


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↑ 完全に「カチカチ音」が止まりました。

エージングテストを続けます。


続きます。


 

◆ヴィンテージオートチェンジャー卓上電蓄 DUAL AMPLIFIER stereo Orthopfonic High Fidelity RCA VICTOR VICTROLA「Model SHP-12」修復修理 VOL2

.08 2023 レトロオーディオの修理 comment(0) trackback(0)
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大変希少な犬のマークのVICTORの元祖USAアメリカのRCA VICTOR製ヴィンテージオートチェンジャー卓上電蓄 DUAL AMPLIFIER stereo Orthopfonic High Fidelity RCA VICTOR VICTROLA「Model SHP-12」 修復修理の記録です。

オートチェンジャープレーヤーの動作不良に対しては過去に各所で修復を試みたそうですが、良くならずそのままの状態で続いているそうです。



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↑ オートチェンジャーをキャビネットから取り外して点検修理を行います。


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↑ ターンテーブルを取り外し回転メカの不具合箇所をつきとめます。


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↑ これは凄い!見たこともない! 16/33/45/78回転の切替機構は初期構造の独特の大変複雑な16/33/45/78回転用の各単独のサブアイドラーを用いたもので、ずり並んだ4個のサブアイドラーにはこれを考えた当時の技術者の苦労の様子が窺われました。


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↑【重点修理部】 コードの回転数の切替


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↑【重点修理部】 レコードの自動演奏その他


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↑ フォノモーターの回転軸の「スピンドル」から回転トルクを各「サブアイドラー」を経て「メインアイドー」に伝え、そして「ターンテーブル」の内周に接触して正確な回転数でレコードを回転させます。


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↑ ターンテーブルの内周部とアイドラーとのスリップがあり入念に修復を行います。


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↑ 修復中の様子です。


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↑ フォノモータースピンドルの改善により、成果がありました。


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↑ かなり功を奏しましたので飛躍的に改善されましたので、良好テスト中の様子です。


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↑ ストロボスコープシート+蛍光照明により回転数もピタリ計測。


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↑ レコード2枚動作テスト中の様子です。


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↑ レコード2枚動作テスト成功です。  5枚までOKでした。   エージングテストを続けます。

続きます。



 

◆ヴィンテージオートチェンジャー卓上電蓄 DUAL AMPLIFIER stereo Orthopfonic High Fidelity RCA VICTOR VICTROLA「Model SHP-12」修復修理 VOL1

.04 2023 レトロオーディオの修理 comment(0) trackback(0)
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大変希少な犬のマークのVICTORの元祖USAアメリカのRCA VICTOR製ヴィンテージオートチェンジャー卓上電蓄 DUAL AMPLIFIER stereo Orthopfonic High Fidelity RCA VICTOR VICTROLA「Model SHP-12」 修復修理の記録です。



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↑ 流石 RCA VICTOR製ヴィンテージ電蓄です。 キャビネットも一部の隙も無いしっかりした造りになっていますが、
60年以上の経年劣化には勝てずオートチェンジャー等に不具合がありメンテナンスを行います。


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↑ マークを拡大しますと、こんな感じになりました。


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↑ 背面の様子です。.


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↑ オートチェンジャープレーヤーメカの異常が発生したり正常動作が認められず、詳細なメンテナンスの必要があります。


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↑ ドアストッパーに障害があり修理の必要があります。


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↑ アンプシャーシーとカートリッジの詳細点検が必要です。


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↑ サランネットは経年劣化により、脆さが認められ注意が必要です。


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続きます。




 

◆1960年代ビクター真空管式セパレートステレオ「SSL-92」の修復修理 (VO4)

.15 2023 レトロオーディオの修理 comment(0) trackback(0)
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今回は昨年にお預かりしておりました、1960年代ビクター真空管式セパレートステレオ「SSL-92」修復修理の記録です。

深刻な経年劣化によるダメージは覚悟の上の修復作業を進めてまいりましたが、又もや潜在的な不具合が確認されまして
その対応には条件付きな修復を余儀なくされましたので、ご依頼者様とのご相談を行いました。


チューナーアンプシャーシーのAUX/PHONO/AM/FM/FMSTセレクタースイッチの劣化不良交換用の同規格のパーツの準備を行いましたが、オリジナルと同様の物がなく代替品を使用の結果、「AMラジオだけが動作できない」結果になりました。

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↑ シャーシーから取り外した不良の「AUX/PHONO/AM/FM/FMST切5段階切り替え換え用の小型の多極多接点の
セレクタースイッチ」です。


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↑ 薄型シャーシーの狭小な箇所に小型の3連5回路5接点の小型セレクタースイッチがセットされています。


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↓ 用意した3連5回路5接点セレクタースイッチは大きくてシャーシーに取付できません。


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↑ 用意した2連4回路5接点セレクタースイッチでしたら取り付け可能です。


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↑ 取付穴をヤスリで削り少し大きくして取り付けを行います。


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↑ 後程シャフト接ぎを使用して長くします。


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↑ 固定取り付け前に配線を行いました。



動作テストでは「AUX/PHONO/FM/FMSTの4系統は可能でした。 この状態では残念ながらAMラジオは入りません。ここで、ご依頼者様にご相談を行いました。 その結果、「AMラジオは入らななくても良い」とお返事をいただきました。


レコードプレーヤーの修復修理の続きを行いました。

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↑ フォノモーターマウントの防振ゴムの経年劣化による異質化変形異常の為正常動作を妨げています。


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↑ 経年劣化による防振ゴムの取り外しを行います。交換用の防振ゴムを形に合わせて取付けを行います。


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↑ 経年劣化による異常防止かゴムの交換を行いました。


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↑ 防振ゴム交換完了の様子です。


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↑ きれいに交換を終了して回転テストを行いますが、どうしてもフォノモーターの回転数が規定よりかなり遅く感じます。
インダクションモ―ターの捲線のレアショート又は一部断線の様子かもません。

これは最初の点検では判断できず回転のみを重視して残念ながら見逃しておりました。
今となってはモーターの交換かプレーヤーの換装しか方策が見当たりません。


ご依頼者様にご相談の結果、適当なプレーヤーに換装のご了解を頂きました。
同年代の「SANSUI 33/45セミオートプレーヤー」を使用させていただきます。 形状が似ておりましてプレーヤーの換装にはピッタリと思います。早速プレーヤーの換装に取り掛かります。


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↑ 整備済みの「SANSUI 33/45セミオートプレーヤー」です。


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↑ キャビネット内部をクリーニングしてマウントいたします。


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↑ ピッタリマウントできました。


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↑ ネオンランプによる針先照明です。


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↑ カートリッジと針の様子です。   次回に音出しテストを行います。


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続きます

◆1960年代ビクター真空管式セパレートステレオ「SSL-92」の修復修理 (VO3)

.10 2023 レトロオーディオの修理 comment(0) trackback(0)
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今回は昨年にお預かりしておりました、1960年代ビクター真空管式セパレートステレオ「SSL-92」修復修理の記録です。

VOL3工程ではレコードプレーヤー点検に取り掛かります。



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↑ センターキャビネットの最下部からレコードプレーヤーを取り外して点検に取り掛かります。


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↑ プレーヤーは全く動作をいたしません。


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↑ ターンテーブルは手で回転はします。


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↑ ターンテーブルを取り外して原因を調べます。


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↑ ダブルアイドラー方式のセミオートプレーヤーです。

フォノモーターも回転不良です。


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↑ リターンギアのグリースの固着等清掃とパーツクリーナーで回転を促進するように潤滑剤の投入を行いました。


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↑ フォノモーターの回転軸の固着等清掃と注油を行いました。


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↑ 何とか回転しますが不安定で使用不可能状態です。


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↑ 根本原因はフォノモーターマウント用防振ゴムの経年劣化による変形固着によりフォノモーターが規定位置より
下がり過ぎて回転速度微調整円盤が接触し回転不良状態になっていました。


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↑ 次工程でフォノモーター防振コムの全交換を行います。




続きます

◆1960年代ビクター真空管式セパレートステレオ「SSL-92」の修復修理 (VOL2)

.10 2023 レトロオーディオの修理 comment(0) trackback(0)
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今回は昨年にお預かりしておりました、1960年代ビクター真空管式セパレートステレオ「SSL-92」修復修理の記録です。

この製品は離島から遥々やってきました。 シャーシーを取り出してその答えは的中していました。
シャーシーには塩害の兆候が見られました。 これは最も危惧すべき問題です。
保管場所にもよりますが、ホコリの様子から生活環境内ではなく納屋・倉庫などに長期間の格納のため生活ダストよりも
海風に吹き飛ばされた塩分を含んだ土砂粉塵が積もり積もって電子回路の絶縁・接触抵抗等に悪影響を及ぼします。

過去の経験では高電圧スイッチ回路のロータリースイッチやスライドスイッチ部品には顕著に障害が発生しています。



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↑ シャーシーを取り出しますと、その下にパンクしたオイルチューブラーコンデンサーの残骸の一部がありました。


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↑ この粉塵は居間などの住居空間のわた埃のようなフワッとしたものでなくこびり付いた感じになっています。
簡単に吹き飛ばない比重の重いホコリです。 ブラシで掃きとりながらクリーナーで吸い取ります。


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↑ ラジオの選局ダイヤルのバリコンドラムのナイロンロープが切れています。 後で交換をいたします。


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↑ 一通り表面のホコリをブラシとクリーナーで吸い取りました。


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↑ シャーシー全体の点検修理に取り掛かります。

経年劣化したロータリーセレクタースイッチや各種ボリュームのガリノイズの修復を行いながら基本的な潜在的不具合を
見つけ出して修復をおこないます。


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↑ ロータリーセレクタースイッチや各種ボリュームのガリノイズの修復の為接点クリーナーや接点復活剤の注入を行い
擦り合わせを行いました。
一旦音出しに成功しましたが、数分後セレクタースイッチから薄煙が立ち上がり、パチパチとスパークを始めました。

原因はロータリーセレクタースイッチ内のDC250Vラインのスイッチ回路の接点とベークライトの絶縁不良によるものでした。  やはり、心配が現実になりました。
交換可能なロータリーセレクタースイッチを調達して交換をするか、入手が不可能であれば、別途、方法を考えます。


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↑ その他、劣化の激しい電源整流用ダイオードや電解コンデンサーとオイルチューブラーコンデンサーなどの交換を
行う予定です。


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↑ 画像中央の小さな円筒形はパンクしたオイルチューブラーコンデンサーの残骸です。 後で交換を行います。


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↑ 画像はパンクしたオイルチューブラーコンデンサーの残骸の一部です。 

こんな状態ですが現在はのDC250Vラインをロータリーセレクタースイッチから切り離して、別回路でDC250Vラインを
供給して動作状態を維持しながら音出しテストを続行中です。

次工程は取り外したレコードプレーヤーの点検修理を予定しております。



続きます

◆1960年代ビクター真空管式セパレートステレオ「SSL-92」の修復修理 (VOL1)

.09 2023 レトロオーディオの修理 comment(1) trackback(0)
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今回は昨年にお預かりしておりました、1960年代ビクター真空管式セパレートステレオ「SSL-92」修復修理の記録です。

「電蓄型」から「アンサンブルステレオ」そして「セパレートステレオ」へと変遷をたどりました。
この真空管式のセパレートステレオはその後の半導体(トランジスタIC)使用の大型4CHステレオ等の魁となりました。
大型スピーカーとセンターキャビネットからなる3点セパレートステレオは一定以上の高性能を備えて高価な憧れの製品でした。
60年以上の経年劣化と闘いながら、何とか原型をとどめながら「鳴かず飛ばず」でも大事に保存されていました。
しかし遂に「日の目を見る時」がやってまいりました。



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↑ この製品にはおうちの方々の愛情が詰まっています。 
よく聞く話ですが「大きくて邪魔になるが、どうしようもない」と云いながら何十年も大事になさってきた様子に頭が下がります。


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↑ 当然ながら、約60年の経年劣化で動作を停止しています。

電源コードをコンセントに挿して電源スイッチをONしても全く電源が入りません。


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↑ 半世紀以上の永い間、放置されて、電源ヒューズが切れていたり、.ヒューズホルダーの接触不良があったりしますが、
そのままになっていたと思います。


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↑ テスターで計測して電源ヒューズの断線を確認いたしました。
新しい電源ヒューズに交換を行いました。


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↑ 電源が入りました。


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↑ テスト用の小型スピーカーを接続して動作確認を行います。


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↑ セレクタースイッチや各ボリュームが経年劣化の接触不良の為、ガリノイズのオンパレード状態になっています。
調整の限界で何とかAM/FMラジオの受信ができました。

次工程でシャーシーとプレーヤーを取り外して、修復修理を行います。




続きます

◆80年前 NIPPON COLUMBIA製 SPレコードプレーヤー「RP-450」の修復修理 VOL3(xed(最終工程)

.17 2023 レトロオーディオの修理 comment(0) trackback(0)


80年以上前の太平洋戦争勃発前の製品です。NIPPON COLUMBIA SPレコードプレーヤー「RP-450」修復修理の記録です。 

修復を完了した換装用のMMカートリッジをマウントしたピックアップアームを既設のアームを取り外して、付け替えを行います。
同時に初期動作の回転が遅いメカの注油と仕上げ等を行います。



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↑ ターンテーブルを取りずしてプレーヤーボードの両サイドの腕金具を取り外します。


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↑ ピックアップアームの換装とターンテーブル回転系統の注油とオートストップメカの再調整を行います。


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↑ 動作テストの確認と調整を行っています。


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↑ 現在修理中のラジオのPHONO入力に接続してMMカートリッジの動作状態は良好です。

元々イコライザーは使用されておりませんので、ストレートに出ております。


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↑ プレーヤーボードの両サイドの腕金具を取り付けました。 引き出し、収納を確認いたしました。


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↑ テスト中の様子です。 良好です。


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↑ 完了いたしました。  エージングテストを続けます。




 

◆80年前 NIPPON COLUMBIA製 SPレコードプレーヤー「RP-450」の修復修理 VOL2

.16 2023 レトロオーディオの修理 comment(0) trackback(0)


80年以上前の太平洋戦争勃発前の製品です。NIPPON COLUMBIA SPレコードプレーヤー「RP-450」修復修理の記録です。 

交換用の同系列のCOLUMBIAピックアップアーム(MMカートリッジ付き)はそのまま使用は不可能の為、分解して修復を行います。



分解して経年劣化で変質硬化した緩衝ゴムを取り除いて正常MMカートリッジとしての個体パーツとして組み立てを行います。

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↑ レコード再生時はカートリッジのカンチレバーは針先からレコードの音溝の振幅を感知して磁界内でコイルに音声信号を発生させる重要な部分です。   不具合があると音質音量に影響を及ぼします。


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↑ カンチレバーのセッティング調整は強力磁界内の0.数ミリの間隙のS極とN極の中心にマウントします。
   
  強力磁界に引っ張られて偏りは良くありません。

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↑ 緩衝ゴムは自転車用虫ゴムと1ミリ厚の平ゴムを使用います。


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↑ カンチレバーはマグネットの強力な磁界の中央部にマウントされています。
 今回は半田付け劣化で外れましたが、組み立て時はシッカリ半田付けを行いました。

このCOLUMBIAのMMカートリッジの構造でこの方法は過去には見参できなかったものでした。
勿論、組み立て時もこの構造を踏襲して行きます。


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↑ 次工程で修理の終わったピックアップアーム(MMカートリッジ付き)を交換いたします。




続きます

◆80年前 NIPPON COLUMBIA製 SPレコードプレーヤー「RP-450」の修復修理 VOL1

.15 2023 レトロオーディオの修理 comment(0) trackback(0)


80年以上前の太平洋戦争勃発前の製品です。NIPPON COLUMBIA SPレコードプレーヤー「RP-450」修復修理の記録です。 

2~3年前にお預かり致しましたが、ご依頼者様には大変お待たせしてしまいました。
今回修復修理に取り掛かりました。



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↑ 日本コロムビア ヴィンテージSPプレーヤー RP-450です。


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↑ ターンテーブルの回転はしますが、スタート時は極端に遅く徐々に早くなります。

  MMカートリッジは劣化が激しく音出し不良の状態です。
  代替用のピックアップアーム(MMカートリッジ付き)が用意されています。


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用意されている交換用の同系列のCOLUMBIAピックアップアーム(MMカートリッジ付き)はそのまま使用は不可能の為、MMカートリッジの状態を確認する必要があります。
そのまま仮接続を行い音出しを試みました。 音は出ますが音質/音量は異常です。
発電用コイルの断線は無く直流抵抗は0.81KΩで正常です。 カンチレバー緩衝ゴムの劣化による固着化が原因でした。
先ず、MMカートリッジを分解して修復を行います。


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↑ 交換用の同系列のCOLUMBIAピックアップアームのMMカートリッジの分解修理を行います。
 

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↑ 経年劣化の固着化によりゴム系がプラスチックのように堅く固まっています。


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↑ 壊さないように注意しながら固着部分を砕いていきます。


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↑ カンチレバーはマグネットの強力な磁界の中央部にマウントされていました。

このCOLUMBIAのMMカートリッジの構造でその極意を初めて眼にいたしました。
勿論、組み立て時もこの構造を踏襲して行きます。


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↑ 発電コイルの極細のエナメル線などを注意しながら固着化しゴムを取り除いていきます。


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               カンチレバーの左側のL型の部分がアームの一部に半田付けされていました↑


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↑ リング状に巻かれた発電コイルのリード線に毛髪より細い撚線が使用されていますので注意が必要です。

次工程でMMカートリッジの組み立てを行います。




続きます

◆アンティークラジオ 帝國電波研究所製 貳型放送受信機 第参拾壹號モデルの修復修理 VOL4(最終工程)

.13 2023 レトロオーディオの修理 comment(1) trackback(0)


帝國電波研究所 2型放送受信機 第31号モデルのアンティークラジオ修復修理の記録です。
6ヶ月前にお預かりしておりましたが、大変遅れておりました。
お送りされて来た時はシャーシとスピカーがキャビネットから取り外されて動作しない状態でした。

小型機器と言えどレトロオーディオには特別な「オーラ」が感じられます。接するほどにその良さが伝わります。
大切に後世に伝えたいと思います。

AMラジオはバーアンテナが内蔵されていますので、ローカル局受信時は外部アンテナの必要はありませんが
FMラジオの受信にはFM専用アンテナが必要です。
FM放送が外部アンテナ無しで受信できるようにFM簡易アンテナを取り付けておきます。

外部に取り付けの大型FM専用アンテナには敵いませんが、昔のVHFアナログテレビと同じFM電波の平均波長からダイポールアンテナエレメントの長さを計算していますので放送電波を効率よく受信いたします。
しかし、指向性があるため、設置する向きにより受信感度が変化致しますので、完全ではありませんが、結構重宝する簡易FMアンテナです。



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↑ 大型セパレートステレオの場合の取り付けの様子です。

屋外に取り付けの大型FM専用アンテナには敵いませんが、FM電波の波長から計算していますので放送電波を結構効率よく
受信いたします。
しかし、指向性があるため、ステレオを設置する向きにより受信感度が変化致しますので、完全ではありません。
大型ステレオはキャビネットが大きいため取り付けに向いていますが、小型ラジオでは小さすぎて工夫が必要です。

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↑ 外部アンテナ無しでFM放送が手軽に聴けることは、レコード以外に楽しみ方が広がります。  (大型ステレオの場合)


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↑ ラジオを設置して電波の到来方向による指向性を配慮して取り付けました。


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↑ FM放送受信テスト中の様子です。



 

◆アンティークラジオ 帝國電波研究所製 貳型放送受信機 第参拾壹號モデルの修復修理 VOL3

.12 2023 レトロオーディオの修理 comment(0) trackback(0)


帝國電波研究所 2型放送受信機 第31号モデルのアンティークラジオ修復修理の記録です。
6ヶ月前にお預かりしておりましたが、大変遅れておりました。
お送りされて来た時はシャーシとスピカーがキャビネットから取り外されて動作しない状態でした。

小型機器と言えどレトロオーディオには特別な「オーラ」が感じられます。接するほどにその良さが伝わります。
大切に後世に伝えたいと思います。

愈々キヤビネットに組込み工程になります。



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↑ 組み込みにはスヒーカーのケーブルは取り外して行います。


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↑ 大型のパーマネントダイナミックスピーカーをバッフルボードに4箇所シッカリ、ネジ止めを行いました。


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↑ 続いて2つに分かれたシャーシーをキヤビネットの底部からネジ止めを行いました。


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↑ スピーカーケーブルの半田付と外部入力端子板の取り付けを行いました。


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↑ CDプレーヤーやコードプレーヤーを接続できます。

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↑ 何処に置いても馴染むデザインに優しさを感じます。 オールトランジスタ回路構成で感度が良く音質音量も良好です。

エージングテストを続けます。



 

◆アンティークラジオ 帝國電波研究所製 貳型放送受信機 第参拾壹號モデルの修復修理 VOL2

.10 2023 レトロオーディオの修理 comment(0) trackback(0)


帝國電波研究所 2型放送受信機 第31号モデルのアンティークラジオ修復修理の記録です。
6ヶ月前にお預かりしておりましたが、大変遅れておりました。
お送りされて来た時はシャーシとスピカーがキャビネットから取り外されて動作しない状態でした。

「たかがラジオされどステレオ」と云いますが、基本構造は同じでありますから、侮れません。
入力系統や出力系統をL/Rと2系統にすればSTEREOになります。
少し改造してやればレコードプレーヤーを繋げて電蓄(モノラル)になります。
レコードやCDを昭和モダンの雰囲気で鑑賞できます。



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↑ それでは全体的にまとめて行こうと思います。
簡単な改造でレコードやCDの入力端子と、ブルートゥース受信器の接続も可能な構造にいたします。

➡の背面の外部入力端子は全く役に立たない存在ですので、これを外してセレクタースイッチを取り付けます。


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  ↑RCAピンジャック         ↑タクトスイッチ               ↑取外したミニジャック


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↑ 不要なミニジャックを取り外した穴に超小型タクトスイッチを取り付けます。 サイズがピッタリ。


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↑ ラジオの音声信号と外部入力信号の切り替え配線を行います。


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↑ 外部入力信号はピンジャック側でL/Rを混合しておきます。


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↑ タクトスイッチを下にした時はラジオになります。


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↑ タクトスイッチを上にあげた時はレコードやCDなどになります。


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↑ AM/FMセレクタースイッチが過度の接触不良の為、音声が途切れます。 入念に接点復活剤の注入とすり合わせを行います。


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↑ 音声ボリュームの入念に接点復活剤の注入とすり合わせを行います。


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↑ 電源用綿コードが劣化で今後の危険な状態が心配されますので交換を行います。


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↑ 外部入力端子のテストを行います。


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↑ CDプレーヤーを接続してテスト中の様子です。  音質音量共絶好調です。

レコードプレーヤーの接続はクリスタルカートリッジやセラミックカートリッジのように出力の大きいプレーヤーも
同様に使用できます。
その他のカートリッジの場合はプリアンプが必要です。


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エージングテストを続けます。



続きます

◆アンティークラジオ 帝國電波研究所製 貳型放送受信機 第参拾壹號モデルの修復修理 VOL1

.07 2023 レトロオーディオの修理 comment(0) trackback(0)


帝國電波研究所 2型放送受信機 第31号モデルのアンティークラジオ修復修理の記録です。
6ヶ月前にお預かりしておりましたが、大変遅れておりました。お送りされて来た時はシャーシとスピカーが
キャビネットから取り外されて動作しない状態でした。



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↑ 量産型のキャビネットから内部機器が分解取り外されて、キャビネットに詰め込んで送られておりました。


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.
↑通電しましたが動作は致しませんでした。


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↑ 内部は経年劣化や使用感が無くきれいな状態です。

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↑ 新しいダイヤルロープがかけられています。

しかし、回転軸の固定ネジが欠品して傾いてグラグラ、ガタガタしています。


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↑ とにかく修理を行い、AMラジオとFMラジオの受信を可能にいたしました。

まだ組み込みをしていませんが、素晴らしい音で鳴っています。 



続きます

◆1970年代Victor4CHセパレートステレオ「DF-11DX」修復修理後の設置画像

.25 2023 レトロオーディオの修理 comment(0) trackback(0)
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1970年代Victor4CHセパレートステレオ「DF-11DX」修復修理後の設置画像ご紹介です。
2022年3月に修復修理を開始いたしました。 VOL1~VOL2工程までの時点で経年劣化の範囲が大きく、
一旦中断いたしました。
8月に入りましてVOL3~VOL7工程にラストスパートを掛け完成に持ち込みました。 
最終工程では上扉ヒンジの部分の破損が発生しましたがダメージに打ち勝ちました。
そんな思いで頑張りましたが、ご依頼者様には大変ご心配をおかけいたしました。

この度のお礼状に心より感謝申し上げます。

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レトロオーディオは何が起きても不思議ではございませんが、調子よく稼働しますよう願っております。




 

◆貴重1950年代アマチュア自作真空管卓上電蓄の修復修理 VOL3

.23 2023 レトロオーディオの修理 comment(0) trackback(0)

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1950年代アマチュア製作の42シングル6球2バンドスーパーラジオ搭載真空管電蓄の修復修理の記録です。
この電蓄は70年前にアマチュアのお方が部品・部材・キャビネットを調達して組み立てをされたものです。

色々と問題が山積されていますが、順調に進んでおります。
VOL3工程では、これも問題のSP専用レコードプレーヤーの修復修理を行います。



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↑ キャビネットに搭載されているプレーヤーボードを取り外して修理を行います。


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↑ 左から「ターンテーブル」 「スタート/ストップメカ」 「ピックアップアーム」


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↑ 最初、1本のボルトで傾きながらフォノモーターがマウントされていましたが、外れていた2本のボルトで固定を
行いました。


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↑プレーヤーボードの裏面の様子です。


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↑ 大型のしっかりしたフォノモーターてす。 配線なとは交換を行います。


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↑ ウォームギアは使用頻度が少なく摩耗なとが無く、後ほどグリスとオイルを塗布いたします。


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↑ スタート/ストップメカは配線が終わってから調整を行います。


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↑ フォノモーターに電源コードを直結して回転テストを行っています。


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↑ 珍しいステンレス製のピックアップアームです。 カートリッジの鉄針式のカートリッジのテストは後ほど行います。



続きます

◆貴重1950年代アマチュア自作真空管卓上電蓄の修復修理 VOL2

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1950年代アマチュア製作の42シングル6球2バンドスーパーラジオ搭載真空管電蓄の修復修理の記録です。
この電蓄は70年前にアマチュアのお方が部品・部材・キャビネットを調達して組み立てをされたものです。

部品の劣化が激しく特に電源トランスの危うさが気になります。 
VOL1工程の点検修理で、各部の仮修復を行い電源回路と低周波増幅回路は何とか動作に漕ぎつけました。
PHONO入力端子を手で触れると「ブーン」とハム音が出ています。
しかし、ラジオ受信のスーパーヘテロダイン回路は全く作の気配もないままに終了いたしました。

VOL2工程に入る前にどうしてもラジオ受信回路不動作の原因を突き止めておきたかったため、
スーパーヘテロダイン回路の点検に取り掛かりました。
結果は、スーパーヘテロダイン回路の「検波回路」にあることを突き止めました。
それは、検波増幅真空管「6ZDH3」を使用しながら、配線は「6ZDH3A」を採用していたため検波増幅真空管が
検波の正常動作をしなかったのです。 
しかし、この場合は低周波増幅回路は動作をする為PHONO回路はOKです。

VOL2工程では、真っ先にこの電蓄の心臓部の電源トランスを交換する必要があります。
メーカー製品ではないシャーシー内は触り過ぎて回路が破壊状態になっています。
劣化の激しい電源トランスを取外す前に確認を行いました。

6Z-DH3Aは、昭和22年(1947年)頃、すでに存在していた双二極三極管のUZ-75を単二極管に変更した 6Z-DH3(トップグリッド式)が東京電気(マツダ真空管現 東芝)によって開発された真空管を使用していました。
しかし翌年(1948年)にはトップグリッドを廃止した 6Z-DH3A に変更されました。



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↑  6Z-DH3の使用をせずに       6Z-DH3Aの使用に改造を進めて行きます。




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↑ 電源トランスを取り外しました。


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↑ 劣化状態が凄いですね。 かなり焼けています。


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↑ 銘板には「昭和24年3月製造」とあります。 規格が同様又は以上のトランスが必要です。


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↑ シャーシーの開口部の寸法は同じです。 ボルト固定の孔の位置が狭い様子ですので少し広げます。


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↑ 保有していたLUXのトランスが役に立ちました。


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↑ 配線が大変ですが一山を越えました。




続きます

◆貴重1950年代アマチュア自作真空管卓上電蓄の修復修理 VOL1

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1950年代アマチュア製作の42シングル6球2バンドスーパーラジオ搭載真空管電蓄の修復修理の記録です。
昨年8月に修復修理でお預かりしておりました。 しかし、大変遅れまして申しわなく思っておりました。
この電蓄は74年前にアマチュアのお方が部品・部材・キャビネットを調達して組み立てをされたものです。
貴重な非常に興味深い製品でございます。



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↑ 内部は所有者が懸命に直そうとした様子で、至らなかった形跡に胸が熱くなる思いが致します。


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↑ 出力管は有名なUZ42シングルを使用した6球2バンドスーパーヘテロダイン方式です。


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↑ パーツ類かなりしっかりしたものが使用されております。


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↑ レコードプレーヤーも大破した状態で傾いておりますが、大丈夫、直ります。

完成時が非常に楽しみな状態ですが、電源トランスがかなり劣化が激しく心配がありますが、交換の予定です。


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続きます

◆希少機種1960年代真空管式東芝ファミリーステレオ「TAS-2700」修復修理 VOL9

.12 2023 レトロオーディオの修理 comment(0) trackback(0)
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1960年代真空管式東芝ファミリーステレオ「TAS-2700」修復修理の記録です。

VOL9工程ではレコードプレーヤーを組み込み途中ですがキャビネット全体クリーニングを行います。
同時にキャビネット周りの汚れや退色・剥がれ・小傷・等の補修を行いながらきれいに仕上げていきます。



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↑ レトロ感漂う昔の真空管式アンサンブルステレオは木製家具調のキャビネットに収納されています。
現在の生活環境に60~70年前の什器備品は存在致しません。 その中に突然、レトロオーディオが出現した時、環境に溶け
込み存在感を彷彿させるにはヴィンテージ感を失わず古物の美しさを維持する必要があります。

今まで邪魔もの扱いで放置されて荒れ放題の筐体をレトロ感を損なわずに、文化財的な美しさを引きだしていきたいと思います。


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↑ 天扉の中央に文字のようなやや盛り上がった部分があります。 剥離することも、 洗剤で消すようなことは不可能です。

天扉全体をサンドペパーで剥離して再塗装が必要です。


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↑ 部屋の照明や角度により目立ちにくい場合もあります。

色々考えましたが、現状を大切にしながら最善の処置を行っていきたいと思います。


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↑ キャビネット底部の右側のベニヤ板の剥離部分が見つかりました。

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↑ キャビネット底部の左側のベニヤ板の剥離部分が見つかりました。


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↑ 木工ボンドを塗り込み接着修理を行いました。


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↑ 操作パネルをきれいにクリーニングを行い取り付けいたしました。


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↑ キャビネット全体の小傷の修復を行いながら天然素材の「みつろうクリーム」を用いて磨き上げました。


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↑ 昔の東京芝浦電機株式会社 のエンブレムです。




続きます

◆希少機種1960年代真空管式東芝ファミリーステレオ「TAS-2700」修復修理 VOL8

.10 2023 レトロオーディオの修理 comment(0) trackback(0)
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1960年代真空管式東芝ファミリーステレオ「TAS-2700」修復修理の記録です。

修復作業は終盤に巡ってまいりました。
VOL8工程ではレコードプレーヤーを組み込み前に全体クリーニングを行います。
同時にキャビネット周りの汚れや退色・剥がれ・小傷・等の補修などを並行しながら進めます。



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↑ レコードプレーヤーは修復前とは格段にきれいに手入れを行いました。


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↑ ターンテーブルマットも洗剤で洗ってきれいになりました。


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↑ プレーヤーボードの操作パネル部分も洗剤とブラシで更に美しく仕上げました。


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↑ 上扉を開いた操作ボード部分全体を美しくクリーニングを行いました。小傷などを補修の予定です。


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↑ チューナーアンブシャーシーはマウント待機状態になっています。


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↑ フラッシュなし撮影


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↑ チューナーアンブシャーシーの操作パネルをキャビネットから取り外してクリーニングを行います。 フラッシュ撮影


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↑ 脚の取り付けを試しました。 ガタツキ・ふらつきなどはなくしっかり固定が出来て安定しております。


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↑ 天扉の中央に大きな塗装の破損個所があります。 小傷も各所にあります。 どうするか思案中です。




続きます

◆希少機種1960年代真空管式東芝ファミリーステレオ「TAS-2700」修復修理 VOL7

.08 2023 レトロオーディオの修理 comment(0) trackback(0)
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1960年代真空管式東芝ファミリーステレオ「TAS-2700」修復修理の記録です。

VOL7工程では愈々シャーシーとプレーヤーの組み込みを行います。

シャーシーの修復修理を完了して、キャビネットに組み込みを行いますと、不思議な程、必ずトラブルが浮上します。
これは、レトロオーディオ特有の環境変化における対応性質と考えます。
この時点に於けるきめ細かなチューニング作業を見逃しますと必ずと言っていいほど後程にドブルが発生いたします。



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↑ 仮組み込み後のテスト中の様子です。


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↑ 100V-100V複捲き絶縁トランスをキヤビネットに固定を行います。


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↑ 一旦木製台座に取付を行い、木工ボンドで底板に接着を行います。 重量3.8kgですからショックで底板のベニヤ板
から剥離で外れ落ちないようにボルトナットでの締め付けを行いました。


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↑ ●真空管脚ピンとソケットの接触不良が各所に見つかっています。修復を行います。


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↑ 真空管脚ピンとソケットの接触不良は各所の脚ピンを磨いて接触不良の修復を行います。


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↑ 外したシャーシーを修理中にシャーシーを転がしたり、接続ケーブルを引っ張りまわしたりするうちに配線に負担が掛かり
切れかかったり色々ダメージか発生する場合があります。
そのような状況やまた、今まで表面化していなかった潜在的な不具合も浮上して新たな症状が発生したりいたします。
これは、逆に「歓迎する不具合発見」として修復していきます。

又、一旦仮修理を行い様子を見ていた箇所も本格修理に格上げしたりと、大切な工程になります。
そんなこともあり、目の離せない重要に工程になります。

●内蔵FMアンテナの取り付け端子の強化を行います。
●AMアンテナ線の交換を行いました。
●左スピーカーからの時々出力が不安定な状況を検知致しました。


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↑ レコードプレーヤーも仮マウントを行い動作テストを行っています。




続きます

◆希少機種1960年代真空管式東芝ファミリーステレオ「TAS-2700」修復修理 VOL6

.04 2023 レトロオーディオの修理 comment(0) trackback(0)
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1960年代真空管式東芝ファミリーステレオ「TAS-2700」修復修理の記録です。

VOL6工程ではシャーシー等の組み込みの準備を行います。



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↑ エコー発生装置のリバーブマシンのスプリングが飛んでいましたので、ビクターのリバーブマシンを使用しましたが、
仕様が異なり、低域の効果は少々ありますが、高域には反応が無いため、エコーは断念いたしました。


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↑ 経年劣化の電源コードを新しく交換を行いました。


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ここで重大な問題に直面しております。

トランスレス方式の欠点です。

2021年8月に完成して中旬にお送りいたしておりました、1968年頃の東京芝浦電気株式会社製真空管式東芝HiFiステレオ「TAS-350」ですが、「動作中に漏電ブレーカーが落ちた」とご連絡を頂きました。

当該の1960年代真空管式東芝ファミリーステレオ「TAS-2700」も同様の方式を採用しています。
「安心安全」にご使用いただけますように日本製「AC100V→100V複捲き絶縁トランス」重量3.8kg を取り付けます。

AC100V→100V複捲き絶縁トランスは1次側と2次側が分離して絶縁されているため2次側に異常があっても漏電ブレーカーが落ちることはありません。



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↑ 電源スイッチ回路を連動させる必要がありますので、そのように配線を改良いたします。


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↑ 「AC100V→100V複捲き絶縁トランス」の配線を完了いたしました。


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↑ 「AC100V→100V複捲き絶縁トランス」の固定はシャーシー懸架の時にキャビネット内部に固定いたします。

エージングテストは良好です。



真空管ラジオやステレオの電源「トランスレス方式」について

当時は軍需用に鉄や銅などの資源を大量に必要として民生用には使用量を制限されていました。
ラジオや電蓄ステレオ等は節約のために、鉄や銅の使用量の多い電源トランスを使用しない「トランスレス方式」が採用されていました。 しかし、「トランスレス方式」には使い方を誤ると危険を誘発する欠点がありました。

日本の家庭用の電源は昔から交流100ボルト(AC100V)で現在も変わりません。
家庭用のAC100Vコンセントの2本線は片方が接地(アース)されていす。
つまり片方は0Vです。もう片方は100Vの電圧がかかっています。

トランスレス方式の機器の電源コードをコンセントに差し込む場合に差し込む向きによりシャーシーに100Vが直接かかり感電してしまいます。
しかし、金属シャーシー側が正しく接地側(0V)になっていれば問題ありません。(当時メーカーは注意喚起を行っておりました。)

それでも昔は少々ビリビリ電気が来て感電しても.「漏電ブレーカー」がありませんので電気が切れませんでした。
現在は高感度な漏電フレーカーで瞬時に電源が落ちてしまいます。

レトロオーディオを「安全安心」に使用するには非常に大切なことなのです。




続きます

 

◆希少機種1960年代真空管式東芝ファミリーステレオ「TAS-2700」修復修理 VOL5

.01 2023 レトロオーディオの修理 comment(0) trackback(0)
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1960年代真空管式東芝ファミリーステレオ「TAS-2700」修復修理の記録です。

VOL5工程ではキャビネットの修復のつづきを行います。



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↑ 接着部分が固まりましたので4箇所の脚金具の取り付けを行いました。

「ボルトナット」と「木ネジ」の併用には意味があります。緩みや抜け落ちが.起きない方法です。


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↑ 脚を取り付けました。 安定感を維持するため脚はかなり外開きになります。

このセットには通常より約10cm長い脚が採用されています。


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↑ 次は上扉取り付け部のベニヤ板にも同様に剥がれがあるため接着を行いました。 金具には負担がかかります。


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↑ 当時は軽量化にこだわりがあり、強度に対する余裕が抜け落ちた感じが致しますが、経年劣化には勝てないところ
でしょうか。


続きます

 
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◆希少機種1960年代真空管式東芝ファミリーステレオ「TAS-2700」修復修理 VOL4

.31 2023 レトロオーディオの修理 comment(0) trackback(0)
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1960年代真空管式東芝ファミリーステレオ「TAS-2700」修復修理の記録です。

VOL4工程ではキャビネットの修復を行います。



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↑ 最初、外観の経年劣化の状態はきれいな印を受けました。


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↑ 4本脚は取り外されておりました。そして金具まで取り外してありました。本来は金具は取り外さなくてよいのです。

キャビネットは軽量仕上げで底面を薄いベニヤ板で「角丸仕上げ」に加工されています。 脚金具の取り付け部は補強材を使用していますが、薄いベニヤ板全体に剥がれが発生しています。 このまゝ脚金具と脚を取り付けますと、揺れが止まりません。

対策として剥がれ部分を木工ボンドで接着を行い補強材の接着を行います。


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↑ 木工ボンドを可能な限り奥まで届くように塗り込みます。


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↑ シッカリ固定を行います。


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↑ 側面の一部も行います。


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↑ 固まるのを.待ちます。



続きます


 
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