9月末に修復修理をした、ビクター真空管式Hi-Fi ステレオ Audiora STL-550」で
「片方からガリガリとノイズが出る」場合の直し方は、この方法をお試し下さい。

↑ 先ず、裏フタのネジを外して、取り外して下さい、中央部にシャーシーが吊り下げられています。

↑ 例えば右からガリガリノイズが出ているときは、赤丸の3本の真空管のいずれかが、
ソケットの接触不良になっていると思いますが、順番に真空管を前後左右にやさしく
揺すってノイズの消えた位置で、そのままにして下さい。
左の場合は白丸の真空管を同様にお願い致します。
真空管は熱くなっていますから、必ず綿の手袋を着用して下さい。
先日、修復修理完了でお送りした三菱DIATONE STEREO SYSTEMSTA-533の
レコードプレーヤーのオートリターンがレコード盤終端の手前でリターンして
しまう為最後までかかるように微調整の方法についてご説明致します。

↑ 先ず、その前に小型のマイナスドライバーをご用意ください。
サイズは先が3ミリ全体長が150ミリ程度です。
これはちょっとした家電修理やオーディオの調整など多種多様に役立ちます。
ブラスドライバーの代用にもなります。ホームセーターで200円手前で買えました。

↑ 調整前に調整穴を確認してください。アーム支柱の右横に5ミリほどの穴があります。
必ず速度切り替えは0の位置(ニュートラル)にしておいてください。
ターンテーブルは外す必要はありません。

↑
アームを手でレコードのラベルの端まで持っていくと、調整穴の真下に調整ネジが来ます。 (裏側から見たところです)

↑ 左に回すとリターンが遅くなります。右に回すと早くなります。
「調整→再生」を何度か繰り返さないと一発では無理と思います。
8月末にご相談のあった、1960年真空管式コロムビアステレオ電蓄「SSA-551」が
修復修理の為に送られてきました。

↑ サイズ W1020 H540 D360mm

↑ ピックアップのアームが真ん中から折れています。

↑ 長い間眠っていたらしく、昆虫類の巣になっていたようです。

↑ 内部の清掃から始まります。

↑ 右スピーカー 20センチのパーマネントダイナミックスピーカーと
16センチパーマネントダイナミックスピーカーです。

↑ 左スピーカーと当時流行のエコーの残響装置です。

↑ 大型のシャーシーを抜き出しました。

↑ 時の流れを感じます。

↑ 手前のサブシャーシーのようなものは、エコー装置の回路です。

↑ 珍しくシャーシーの底部をシールド板で遮蔽しています。
ノイズのシャットアウトに神経を使っています。

↑ シールド板のおかげでシャーシー内部は比較的きれいです。
電源投入で音出しの結果、
●シャーシー写真の左端のセレクトスイッチの猛烈な接触不良
●各ボリュームの接触不良
に対して接点復活剤を噴射注入して改善を行いました。
●音量調整の2連ボリュームの劣化が酷く、音量が絞りきれず、
0の位置でもかなりの音が出ています。

↑ 真空管とソケット部の超アップです。腐蝕が見られます。

↑ 結局、音量調節用2連ボリュームを交換することにしました。

↑ 交換した2連ボリュームはシャフトの長さが1cm程のためシャフト接ぎを使用して長さを
合わせることにしました。

↑ 上が外した不良の2連ボリュームです。
シャフトが長くギザギザの入った「ローレットタイプ」ですが。現在このような部品は
入手不能のため、シャフト接ぎで不良ボリュームから切り取ったギザギザの入ったシャフト
を繋ぎます。

↑ これでご覧のようになり、ツマミも上手くはまりスムーズな音量調節が出来るようになりました。
ここまでが、アンプ部の仮修理の工程ですが、仕上げ段階では、真空管を外して、脚部とソケットの
接触のすり合わせを行います。
次にレコートプレーヤーの修復修理を行います。


↑ プレーヤーはご依頼者が仰っていたように酷い状態です。
まるで「ジャンク」です。


↑ アームが折れて哀れな姿になっています。
アームを交換したいところですが、そう簡単に適合するものはありません。
やはり、オリジナルを踏襲して修復が最善と思います。

↑ ターンテーブルボードの内側も一見大丈夫に見えますが、大問題が潜んでいます。
ターンテーブルシャフトに余計な振動が伝わらないような構造になっていますが、
その三角形の分厚い鉄板の防振ボードを支えている3箇所のクッションゴムが劣化しています。


↑ 同時にフォノモーターを吊っている防振ゴム3箇所も劣化が見られます。

↑ 防振ボードを外してクッションゴムを交換します。

↑ ボロボロになっています。

↑ ご覧のようにきれいになりました。
電源コードと雑音防止用コンデンサー2個を交換します。

↑ 次にピックアップアームとカートリッジの修復修理に入ります。

↑ クリスタルカートリッジは完全に劣化してレコードの音が出ません。
新品のセラミック/クリスタルカートリッジに交換します。
形が違うため工夫してセットします。

↑ 左が最初の不良のカートリッジです。右が新しく交換するカートリッジです。

↑ 折れたピックアップアームの修復は色々考えましたが、これが最も無難な方法と思います。
針圧の問題がありますから、あまり重くなっても、バランスに困ります。

↑ きれいにクリーニングして動作テストを行いました。
回転むらも全くなし、カートリッジの音質、音量も申し分なしです。
50年以上前のものとは思えない迫力です。


↑ 修復したアームの感じも、そんなに違和感がなく、見ている内に良くなって来ました。

↑ キャビネット本体に組み込んでテストしました。
ボリュームをアップしてもハウリングもなく快調です。



↑ キャビネットの補修は最後に行います。他に集中して今はお預けです。
真空管式三菱DIATONE STEREO SYSTEM STA-533の修復修理のエージングが終了して
仕上げ段階に入りキャビネットに組み込みを行いました。

↑ 最後にレコードプレーヤーの仕上げを行いました。
レコードプレーヤーは少し問題を抱えていました。
つまり、レコード盤の終端でのオートリターンに不安がありました。
動作が時々ミスがありました。
原因がハッキリしなかったのですが、アームのベースに問題がありました。
しかし、ここを分解すると、全体の動作のバランスが崩れる恐れがあります。
最後に、何とか分解なしで劣化の防振ゴムを交換出来ないか・・・
発送まで充分時間はあります、いろんな方法を考えて、これならばと決断しました。

↑ アームベースの防振ゴムが経年劣化で溶けて来ています。
その為アームの支柱が僅かにずれて、時々レコード面終端のオートリターン動作が不安定になっているようです。

↑ アームを外さずにグリス状になったゴムを撤去します。
時間が掛かりますが、慎重に取り除きます。

↑ 裏側は原型をとどめていますが、柔らかくなっています。
同じように取り除きます。

↑ ゴムの代わりにウレタンシート硬めのものを使います。

↑ 円形に切って使います。中心とビス穴3個で4個の穴を開け、同じものを、表面、裏面、2枚作り、はめ込みには少々工夫がいりますが、旨くいきました。

↑ すっきり、きれいになり、テストの結果大丈夫です。

↑ 10回ほど微調整が必要でした。スタート、リターン、オートリターン全てOKです。

↑ アイドラーの変形のコツコツ音は音声にかき消されて気にならなくなると思います。
数十年間アイドラーがモータープーリーに接触したままなっていたからですが、
必ず、終了時にOFF又は0にする習慣が必要です。

↑ 上面の操作部の全体像ですが、いい感じになっています。

↑ FM受信はキャビネット組み込みの簡易室内アンテナにつなげていますが、
FM局により感度が不足する場合は、FMアンテナの代用として、
テレビアンテナを利用できるように、接続ケーブルを付けました。
◎修復修理の途中で「ECHO」が一時適に動作が確認できましたが、
その後動作が途絶えて回復しなくなり修復不能になりました。
明日、梱包を行い発送予定です。
ご依頼者のご希望で外部入力端子の増設が追加になりました。

↑ このセットはモノラルですので、片方チャンネルで良いのですが、一応RLのピンジャックを取り付けました。

↑ FMチューナー入力が設けられていましたので、そのポジションを使用しました。

↑ 位置は裏フタが適当と判断しました。

↑ テストの結果FMポジションでCD入力OKです。モノラルながらいい音で鳴っています。
ご依頼者のご希望の外部入力端子の増設ですが、いろいろ方法が考えられますが、
やはり、「使い勝手優先」を重視した方法をとりました。

↑ このようなかたちになりました。
技術的には簡単ではなかったのですが結果には、自分なりに満足しています。

↑ 接続ケーブルもどちらからでも、自由度があつて使い回しが楽です。

↑ 内部から見たところです。

↑ アンプのフォノ端子から分岐したピンケーブルへ接続します。

↑ 黒の被覆で赤と白のケーブルをPHONO入力端子に半田付けしました。

↑ 探していた内周の小ツマミが入荷しましたので、試しに置いてみました。
外周大ツマミとバランスが合っています。

↑ こんな感じですが、最初のイメージとそんなにかけ離れていないと思います。
50年以上前のモダンな卓上電蓄ナショナルAG-827の修復修理をおうけしました。

↑ 戦後の復興が進み、国民の生活が徐々に娯楽やうるおいを求めるようになりました。
ラジオが娯楽の中心でしたが、レコードもLPやEPレコードが普及し、
家庭で簡単にレコードが聴けるように小型の卓上型が比較的お求めやすい価格で発売されました。


↑ 筐体の一部にプラスチックを使用し、パステルカラーの当時としてはかなりモダンなデザインです。
キャビネット主要部は木製です。

↑ キャビネットの高さが低く抑えられているため、レコードプレーヤーとシャーシーが接近しています。



↑ シャーシーを取り出すには、レコードプレーヤーを先に外さないと、シャーシーを取り出せません。

↑ 先ず電源コードが酷い状態でしたので、新しいコードと電源部の雑音防止コンデンサーを交換しました。
電源ヒューズホルダーが接触不良でした、ヒューズを新しく交換しました。

↑ 右端のセレクトスイッチが猛烈な接触不良ですので、シャーシーのホコリをクリーニングの後、
接点復活剤を噴射注入してすりあわせを行い修復します。
5本の真空管のソケットがユルユルになっています、触っていなければあまり緩まないですが、
永年の金属疲労の為、何度か抜き差しはしていると緩くなります。
5個のソケットの脚7✕5=35の修正をしました。
ラジオMW(AM)SW(短波)放送の受信を点検調整で修復しました。
選局ダイヤルの動きがぎこちなく途中でスリップするためバリコン、ダイヤルロープ等修復しました。
スムーズに気持ちよく選局できるようになりました。

↑ 安全性向上のため、電源回路の平滑用ブロック形大容量電解コンデンサーを
新しく単体の大容量電解コンデンサー3個に置き換えました。

↑ 次にレコートプレーヤーの修復修理に入ります。

↑ レコードプレーヤーの裏面

↑ フォノモーター固定の防振ゴムが経年劣化で固形化して原形をとどめていません。
ゴムブッシュが弾力がなく溶けて形が崩れ堅く固まってしまい、モーターの位置がずれて
落ち込んでいます。

↑ 同時にモーター軸とアイドラーを外して軸への注油も行います。

↑ 分解して3箇所の硬化してこびりついたゴムを削り取り新しいものと交換します。

↑ 固まって変形付着したゴムを丹念に削り落として3箇所に新しい防振ゴムを取り付けて
モーターを定位置にセットしました。

↑ モーターのオン/オフ時のスイッチから出るノイズを軽減するコンデンサーを交換しました。

↑ ステレオクリスタルカートリッジは完全に劣化していますので音が出ません。

↑ 取り外して調べましたが、完全にアウトです。普通当時のクリスタルカートリッジは
90%劣化しています。
この卓上電蓄は2スピーカーですが、アンプは5球スーパーラジオでモノラルです。
一応ステレオカートリッジが付けられていますが、実際使用するのは方チャンネルで
ステレオ再生は別のアンプに入力するようになっています。
現在はこの手のカートリッジは殆ど存在しません。

↑ 丁度手持ちの新品のセラミックカートリッジがありましたので、工夫して取り付けました。
リード線も交換して配線しました。
このカートリッジは出力電圧がピッタリです。交換針も入手出来ます。

↑ 各部の微調整でを行い、立派に気持ちよく音を奏でています。
少々苦労がありましたが、全てが甦りました。

↑ 60ヘルツ専用のプレーヤーを50ヘルツで使用する裏技!(速度調整のないプレーヤーは不可)

↑ このプレーヤーには幸い「F←→S」の速度調整つまみがあります。

↑ LPレコードを掛ける場合33回転又は45回転のどちらかで、
速度調整「F←→S」を一杯まで回して微調整して最適な回転を見つけて下さい。
以上で長時間のエージングテストを行い潜在的不具合を発見します。
問題がなければ仕上げ段階に入り、キャビネットのクリーニングなどを行います。
修復修理の見積もりの為の仮修理を行います。
電源投入で、一応 不安定ながらMW(AM)ラジオは鳴りました。
セレクトスイッチは右回しで、SW・MW・ST-R・PH・FM・AFC と6段階になっていますが、接触不良があります。
その他のスイッチ、ボリュームも接触不良です。

↑ 吊り下げのシャーシーを外して下ろしました。

↑ 写真下側の長いスプリングは「エコーの遅延素子」です。

↑ シャーシー側面は接続コネクターが集中しています。

↑ シャーシー内部は複雑に部品、配線が入り組んでいます。

↑ ここから、操作部の不具合を修復します。
セレクトスイッチの接触不良を接点復活材を注入して改善させます。
SW・MW・ST-R・PH・FM・AFC と6段階になっていますので、
それぞれのポジションで動作確認をしながら進めていきます。
本来なら、摩耗して修復の不可能なボリュームやスイッチ類は新品交換したいところですが、
2連(2軸)のダブルになったパーツは現在は存在しませんから、現状回復しかありません。
一番気の使うところです。

↑ 真空管の使用本数はチューナープリアンプ部 9球
ステレオメインアンプ部 6球
計15球です。5球スーパーの3台分です。
真空管は当時の最新のMT管(ミニチュア管)ですが、
小型で脚が細く腐蝕によりソケットとの接触不良が発生しています。
15球全てをブラシと接点復活剤で手入れします。

↑ 真空管ソケットも15箇所全てクリーナーで微小のホコリを吸わせます。

↑ ステレオメインアンプシャーシーの内部ですが、抵抗器、コンデンサー類のパーツは
当時の最高のものを使用しています。
問題のコンデンサーは劣化が少なく交換の必要がないと判断しました。


↑ しかし、電源部のブロック型大容量の電解コンデンサーは液漏れの形跡があり交換する事にしました。


↑ 100μF/150WV ✕3のブロック型電解コンデンサーを
100μF/400WV 単体の電解コンデンサー3個に交換して更に1個を追加しました。


↑ 樹脂モールドのコンデンサーは劣化が殆どありません。耐電圧も充分です。

↑ 両シャーシーの内部

↑ 両シャーシーの上部

↑ テスト中にダイヤル操作がぎこちなく感じ、
調べますとバリコンドラムの円盤のシャフト接続箇所にカシメの緩み、ガタがあるのが
判り半田付けで強化しました。スムーズになりました。

↑ レコードプレーヤーをキャビネットから外して、修復をします。
ターンテーブルを取り外すとかなりのホコリですが、掃除します。

↑ レコードプレーヤーの裏面のフォノモーターとメカですが、複雑です。
動作に不具合箇所がないか調べます。

↑ ピックアップのセラミックカートリッジとダイヤモンド針は目視では問題なさそうです。

↑ きれいになりました。

↑ モータープーリーのクリーニング、アイドラーをはずしてクリーニングとアイドラー軸の注油。

↑ ご依頼者のご心配の回転数はこの通り最初から60Hz用でしたので問題ありません。
フォノモーターの注油をしました。

↑ レコードの音出しです。回転数、回転むら、なし。音質、音量 OK。素晴らしいです。
音響出力が30A5 PP つまり30A5と言う出力用真空管2本をプッシュプル接続で使用している贅沢な回路を使用しています。
ですから、左右で計4本でスピーカーを駆動しています。普通はシングルが多いのですが、プッシュプルにすると
シングルより2倍以上の歪みの少ない音が出力できます。しかしコストは高く掛かります。

↑ SW・MW・ST-R・PH・FM・AFC (短波放送・AMラジオ放送・FM放送・レコード)
全て良好です。この状態で、不具合が出ないかエージングテストを行います。

↑ 電源ヒューズが劣化していますので交換します。

↑ 内周部の小さいツマミは経年劣化で外した時点でポロポロと割れてしまいます。
代替え品を用意して交換します。
予てよりご依頼のあった非常に珍しい1960年代真空管式三菱DIATONE STEREO SYSTEM STA-533が届きました。

↑ ヤマト運輸の「らくらく家財宅急便」で厳重に梱包して送られて来ました。
梱包作業は必要ありません、ヤマト運輸が梱包もしてくれます。

↑ 開梱して、驚きです・・・まるで新品のような輝きです。

↑ しかし、何でも、何処でも、テープをベタベタ貼るのは、いただけません。

↑ サイズ W1100 H545 D380mm

↑ 背面のフタを外し内部は流石ダイヤトーンの三菱です。
大型10インチのパーマネントダイナミックスピーカーとチューナープリアンプ部と
メインステレオアンプの凝ったものです。

↑ チューナープリアンプ部は修理泣かせの吊り下げタイプです。

↑ ステレオメインアンプと電源トランスは下に別置きです。
干渉・誘導によるノイズを避けるためにわざとシャーシーを斜めに取り付けてあります。

↑ 吊り下げシャーシーの内部の一部が見えます。

↑ この当時から「ダイヤトーン」だったのです。DIATONE STEREO STSTEM 歴史があります。
どんな音が出るのでしょうか・・・楽しみです。
いつも当ブログを閲覧戴きましてありがとうございます。
先日、2008年製東芝レグザ
37H7000 HDD内蔵の液晶パネルを交換しましたが、
新しく買い換えて頂きましたので、下取りの形になり、在庫になってしまいましたので、
お譲りしたいと思います。

↑ この製品はエコポイントバブル以前に製造販売された37インチの300GBハードディスク内蔵の録画機能付きの高級機種で、最も充実した造りになっています。

↑ 外観も大きな傷もなく全体的新品感があります。液晶パネル不良の原因は、画面に物を当てた為の自損です。

↑ 液晶パネルは新品の視野角の広いフルハイビジョンIPSパネルですので、明るさ、色調バランスも素晴らしく新品同様です。

↑ 音声も薄型テレビとしては、かなり高音質です。

↑ 左サイドにe-SATA 300GB ハードディスクが.内蔵されています。

↑ 簡単に取り外せます。

↑ 番組表から「簡単予約」が出来ます。

↑ 操作のし易いレグザリモコンです。取扱説明書有ります。

↑ 当時の表示価格です。
37H7000液晶パネル交換済当ブログ閲覧者様限定 販売価格 送料込み 消費税込み 6ヶ月保証
39,800円ご質問・ご購入は、左カラムの「メールフォーム」よりお願い申し上げます。
9月21日に修理依頼で宅急便で「時々映像の一部が乱れる」と言う事で送られてきました。

↑ 約1週間テストしましたが症状が出ません。

↑ 分解が非常に難しく、はめ込みとネジ止めが採用されていますが、無理をすると割れそうです。
底部から分解して、なんとか基板を出して、点検をします。

↑ しかし、目立って悪い箇所は発見できません。

↑ ICの半田付けとプリント配線の半田付け強化を悪そうな箇所を探しながら、
「見込み修理」を行いました。

↑ 基板は2枚になっています。両方プリント配線を見込み補修します。
■ ここまでの記録はは9月3日にこのブログにアップしました。
■ 11月7日まで受像テストが続きましたが、一度も故障は再現されません。
■ 「見込み修理」が的中してようです。組み立てに入ります。

↑ 組み立てを行います、分解時よりは若干楽に出来ます。

↑ それでも順序を間違うと、難しくなります。

↑ 基板に無理が掛からないよう、注意します。

↑ 組み上がりテストします。大丈夫です。

組み立て後のテストを続けます。

↑ 先ずレコードプレーヤーから修復修理を行います。

↑ 30センチの大型ターンテーブルを外すと、ドライブベルトはバラバラに破断してフレームの鉄板にこびりついて、まるで化石のようになっています。

↑ 裏側です、フォノモーターの位置がずれています。

↑ フォノモーターを吊り下げている防振ゴムが経年劣化で原形をとどめていません。
溶けて液化しています。

↑ フォノモーターが陥没しているため、モータープーリーが斜めになっています。

↑ 上から見たフォノモーター吊り下げ防振ゴムは何とか形はありますが、
溶けて柔らかくペースト状になっています。

↑ 防振ゴムの残骸の一部です。

↑ きれいに撤去して、アルコールでクリーニングしました。

↑ 新しい防振ゴムを取り付けました。

↑ フォノモーターが水平にセットされました。

↑ 新しいドライブベルトとレコード針をセットしました。

↑ 動作テストの結果、音質、音量OK、アームリフターの動作不安定を発見。

↑ アームリフターの動作を調整。

アームリフターのメカは調整が微妙ですが、スムーズに動作するようになりました。

↑ オートリターンが不具合で、最終からリターンので時点にアームが上がりきらないで、
一瞬レコード面を摺ってしまう不具合があります。
これは、オートリターン機構とオートリフター機構の両方が関連している為、
双方を完全動作にすることで解決しました。

↑ 針圧を2グラムに調整。

↑ シャーシーを取り外し点検、ラジオAM/FMの点検調整。

↑ スピーカー接続端子の接触不良の修理。

↑ 同時にスピーカーコードプラグも修理。

↑ シャーシー裏面の点検。

↑ 最後にご依頼のお客様が気にされていたFM802の受信を出来るよう、
FMアンテナの代用としてテレビアンテナに接続できるように、
同軸ケーブルと中継接線を取り付けました。
デジタル化になってからアナログVHF時代のような感度は得られませんが、十分使えます。
奈良県内のお客様から、1974年製SHARP OPTONICA GS-7100の修復修理の電話相談があり、現品が持ち込まれました。
「レコードを聞きたいがプレーヤーが動作しない、アンプも調子が悪い修理して欲しい」と言うことです。

↑ SHARP OPTONICA GS-7100は今まであまり見かけない希少な製品です。
セパレートステレオ全盛時代の半導体使用の大型セパレートステレオです。
サイズ W1580 H680 D380

↑ レコードプレーヤーはご自分で少し分解されたようです。

↑ 細部の仕上げが終わり、エージングテストで、全ての操作をチェック中に問題に気づきました。
ボリュームをゼロに絞り込んでも、完全に無音状態になっていません。
極小さく音が出ています。
これは、レコードの場合入力が小さいため、全く問題ありません。
ラジオの受信も感度により殆ど問題ありません。
大きな入力で正常動作でボリュームが絞りきれないのはボリューム単体の劣化によるものです。
摩耗による接触不良で、ガリガリ、ザラザラといったような不快なノイズは一切ありません。

↑ 確認のため、左右のボリュームの連動メカを取り外して、左右別々に操作しても、結果は同じです。

↑ ボリュームの抵抗値をチェックしますと1MΩ(1000kΩ)でゼロに絞り込んだ場合に0Ωになるところが左ボリュームが4kΩ 右ボリュームが2kΩとなっています。
単純にわかりやすく説明しますとボリュームをゼロの位置にしても、4kΩの場合は250分の1 2kΩの場合は500分の1の音が出ると言う事になります。

↑ 交換したいところですが、このてのボリュームは数値的には同等の物がありますが、
シャフトの長さとギザギザの入ったロレットタイプの物は入手不可能です。
もし、左右連動をやめて、単独調整の場合は方法があります。
ギザギザの無い標準のボリュームを用いて古いボリュームのギザギザの部分をシャフト接ぎ金具で接続する方法があります。

↑ このような方法になります。

↑ 苦肉の策として、ボリュームを左と右を入れ替えました。
これは、ラジオの通常使用はCH1ですので、ボリュームを左右入れ替えました。
結果は最小音量がさらに小さくなり、使用上不便はないと判断しました。

↑ 大容量電解コンデンサーを電源トランスの橫にセットしました。

↑ シャーシーをマウントして固定ビスも取り付けましたが、開口部をふさぐものがありません。

↑ 急遽あり合わせの部材でフタを作りはめ込みました。
スピーカーボックスの方は最初のフタを取り付けました。
後は出荷を待つばかりになりました。