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◆昭和26~27年頃の5球スーパーラジオ「シャープSR-280M」の修理

.28 2014 家電品の修理 comment(0) trackback(0)
昭和26~27年頃の5球スーパーラジオ「シャープSR-280M」の修理のご依頼を請けました。

終戦後、世の中がやっと落ち着き、国民の唯一の娯楽はラジオでした。
日本の民間放送のラジオ放送局が全国で続々と開局した時代でした。
5球スーパーラジオは並四ラジオの上を行く感度音質とも優れたラジオです。

このラジオは知識がお有りの方がご自分でレストアされたそうです。
大変きれいに仕上がっています。 しかし、音が満足に出ず、困っておられるものです。


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↑ 前面はメッシュ素材をきれいに貼っておられます。


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↑ 「マジックアイ」の同調標示管はダイヤル調整を正しく中心部に合わせるのに便利です。


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↑ シャーシー周りも丁寧にシルバー塗装されています。

電源をオンしても注意しないと聞こえないほど小さな音ですが、放送は受信しています。


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↑ 配線/抵抗/コンデンサーを新しく交換されています。

全て調べさせていただきましたが、「誤配線は見当たりません」
ハンダ付けの少し怪しそうな所を再ハンダしてみました。

こうなりますと、原因の切り分けが必要です。一応ラジオ電波は検波されて音声になっています。
検波後の低周波信号をクリップコードとコンデンサーを介して、出力管のグリッドに直接入力しま
すと、立派に音が出ます。


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↑ どうやら、音量ボリュームのどこかが、誤配線のようですが、
画像でご覧のようにダイヤル板に隠れて見えません。


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↑ ボリュームの固定ネジを外してやっと確認出来ました。
予想通り赤線と黒線を短絡してありました。
これは、ボリュームを絞りきってPHONO切り替えになりますが、残念ながら誤配線でした。

因みにPHONO切り替え時は外部ボリュームが必要ですから、入力端子が無負荷ですと
低周波がフルゲインのためハムが入ります。

以上で、感度・音量・音質とも良好に鳴っております。




◆1960年代三菱真空管式ダイヤトーンステレオシステム「STA-533」の修復修理 VOL-3

.27 2014 家電品の修理 comment(0) trackback(0)

1960年代三菱真空管式ダイヤトーンステレオシステムSTA-533 の修復修理を進めて、
エージングテスト中に潜在的な不具合などが浮上してまいります。

仮修理で現在エージングテスト中ですが、非常に好調で良い音を奏でております。
しかし、レコードプレーヤー再生中に、時々変に回転ムラのような症状に気が付きます。
メカの修復は完璧の筈ですが・・・・・
どうやら、レコード盤自体が時々スリップしているようです。

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↑ レコード回転中に時々回転ムラに気が付いたのは、
①主に33回転LPレコード回転中である。45回転EPレコードでは発生しない。
②LPレコードの外周で発生する。
この2点から考えられる原因は、「ターンテーブルマットのスリップ」であると判断しました。


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↑ 8インチ20センチのターンテーブルは30センチLPレコードより小さく、
ゴム製のマットも薄く、軽く、劣化もありレコード盤をサポートしきれないのです。


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↑ メッキのターンテーブル上でスリップをおこしているのです。


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↑ 裏面を見るとスリップ痕があります。 外周部が白く変色しています。


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↑ 表面もゴムの弾力が失われて、レコードを支えきれません。


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↑ ターンーでぶるマットを交換します。
直径29センチ  厚さ3ミリのゴムマットを 直径23センチに外周を切断します。 
 

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↑ 少し大きめですが、しっかりフィットしています。


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↑ これでレコード再生テストの結果安定いたしました。




◆1960年代三菱真空管式ダイヤトーンステレオシステム「STA-533」の修復修理 VOL-2

.20 2014 家電品の修理 comment(0) trackback(0)


1960年代三菱真空管式ダイヤトーンステレオシステムSTA-533 の修復修理を進めて行く内に
潜在的な不具合などが浮上してまいります。

最初、内部の診断をはじめて直感的に思ったことは、永年の保存期間中に湿度の高い状況下
にあつたと言う事です。
何故ならば、非常に丁寧な保存状態で外観から判断して何故?金属面の腐蝕があるのか?
例えば、風水害で水濡れしたとか・・・保管場所が湿気が多い状態であったとか・・・
通常の環境下で半世紀以上の歳月の中で起きる劣化と比較して、ダメージがあります。

致命的で修復不可能ではありませんが、やはり気になります。

仮修理で現在の所、非常に好調で良い音を奏でております。


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↑ レコードプレーヤーをクリーニングして安定動作の為の作業を行います。

この三菱のSTA-533レコードプレーヤーのメカは非常に頑丈に造られています。
しかし、少々癖があれます。
前回に、この同型を修復修理を行った時、その癖で苦労させられましたが、
対策を会得していますので、今回は苦しまなくて済みそうです。


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↑ 最もデリケートなモーターと正確な回転を伝える部分です。
アイドラーを外してクリーニングと注油を行ないます。


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↑ クリーニングしたアイドラ組込みモータープーリーとの位置合わせと注油を行ないます。


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↑ フォノモーターを吊り下げている防振ゴムは劣化せずに健在です。
左が少々下がっていますので、ゴムのスペーサーを入れておきました。
金属面のダメージと比べて驚きです。普通はこのゴムが殆どやられています。


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↑ フォノモーターに注油しておきます。2本の注油チューブが上につながっています。


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↑ レコード演奏時のオート機構です。入念に動作テスト調整と注油を行ないます。


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↑ 33回転のLPレコードの再生テスト中です。


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↑ 45回転のEPレコードの再生テスト中です。

双方ともスタート/エンド/リターンとも正常になりました。


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↑ 次は安全使用の為の対策に入ります。
電源コード/電源ヒューズホルダー/電源ヒューズを新しく交換します。


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↑ 電源回路の大容量のブロック型電解コンデンサーは容量をアップするための電解液
を封入した100μF150WVの大容量の電解コンデンサーをアルミの円筒形のケースに複数
個を組み込んだものです。
当時は配置と組み立てが楽なために普及していました。現在は製造されていません。

半世紀以上も前に製造した化学製品が今後正常に動作するかは疑問ですので交換して
おきます。


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↑ ブロック型電解コンデンサーは現在は製造されていませんので、
単体の100μF400WVを3本に交換いたします。


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↑ 内部のチューブラーコンデンサーの音質に関連するコンデンサーを交換します。


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↑ メインシャーシーにも100μF150WVの大容量の電解コンデンサーが1個使用されています。

これも単体の100μF400WVを1本交換いたします。


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↑ 全体的に交換したパーツです。


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↑ 時々ガリっとショック性の雑音が発生します。
原因は「真空管の脚と真空管ソケットの接触不良」です。
これは古い真空管機器の泣き所ですが、製品により千差万別です。


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↑ 真空管の脚部を拡大しました。腐食が発生しています。


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↑ 同様にソケットの方も内部が程度に差はありますが、接触不良を起こしています。

7本脚の真空管が4本  9本脚の真空管が11本あります。合計127本になります。
全てをクリーニングして接触不良を無くします。




◆1960年代三菱真空管式ダイヤトーンステレオシステム「STA-533」の修復修理

.16 2014 家電品の修理 comment(0) trackback(0)
予てより神奈川県のご依頼者様からブログより、
「1960年代三菱真空管式ダイヤトーンステレオシステムSTA-533 の修復修理」のご相談を
いただいておりました。

数あるメーカーの中でも希少価値のステレオです。私もこのステレオにお目に掛かるのが
3台目になります。
3台とも非常に外観の傷みの少ないものでした。
キャビネットの造りと塗装が際立って美しい仕上げになっています。


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↑ サイズ W1100 H545 D380mm(脚部含まず)


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↑ 当時の流行のデザインです。


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↑ もうこの当時から三菱のオーディオは「ダイヤトーン」だったのです。


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↑ キャビネットから垂直吊り下げシャーシーを取り外すためツマミを全て外します。
この小さい方のツマミが経年劣化で脆くなっいます。
ひび割れして欠けてしまいますので、交換になると思います。


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↑ ツマミを外して、シャフトが腐蝕しているのが非常に珍しい現象です。
綠錆(りょくしょう)が発生しています。


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↑ メインシャシーと電源アンプシャーシーをキャビネットから外しました。

10インチ25センチの大型ダイヤトーンスピーカーが目立ちます。


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↑ メインシャーシーを前から見たところです。
選局ダイヤルロープは劣化していますので交換をいたします。


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↑ メインシャーシーを真上から見たところです。


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↑ メインシャーシーを後から見たところです。
スプリングの付いたユニットは残響装置(エコー)ユニットです。生きています。


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↑ メインシャーシーの内部を見たところです。
電解コンデンサーとチューブラコンデンサーは新品交換いたします


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↑ 操作部分の動作が不安定の原因は「セレクトスイッチ」と「各ボリューム」の
経年劣化と、ホコリなどによる電気的接触不良の為なのです。

接点をクリーニングして接触不良を解消するために、
接点クリーナーと接点復活剤を投入いたします。


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↑ 音質関連の3連ボリューム2箇所計6個に噴射注入して入念に摺り合わせをおこないます。


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↑ セレクトスイッチと音量ボリュームに噴射注入して入念に摺り合わせをおこないます。


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↑ 電源部と出力回路のシャーシーの上面です。
画像右上の円筒形の「ブロック電解コンデンサー」は100μF単体電解コンデンサー3個に
交換いたします。


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↑ 電源部と出力回路のシャーシーの内面です。
電解コンデンサーとチューブラコンデンサーは新品交換いたします。


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↑ ここでテストです。ラジオ受信はMW/SW/FMは受信OKです。

レコードプレーヤーの再生テストはご依頼者様のご指摘の通りスタート・リターンの
位置がかなりのズレがありますので、原因追求し改善いたします。


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↑ レコードプレーヤーの上面を見た画像です。
スタート/リターンレバーのパネルベゼルが外れています。


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↑ ターンテーブルを外したところです。
センターシャフト/モータープーリー/アイドラーに問題があります。


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↑ レコードプレーヤー裏側です。
フォノモーターに注油/フォノモーター防振ゴムの片減り/リターンメカ注油調整
/スイッチ接点研磨/スイッチ接点から出るノイズ防止コンデンサー交換など。


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↑ モータープーリーとアイドラーの脱着クリーニングをおこない注油をいたします。


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↑ カートリッジ100%良好とは言い難い感じですが現在の所大丈夫です。
針は交換いたします。




◆1940年代黎明期の真空管電蓄の修復修理 VOL-3

.15 2014 家電品の修理 comment(0) trackback(0)

1940年代黎明期の真空管電蓄の修復修理が最終工程のキャビネットの補修を迎えました。

この電蓄は悠に70年以上の歳月を越え、現在その「昭和ロマン」を延々と伝えてくれました。
しかし、筐体はかなりの傷みに耐えてきました。
なんとかして遠い昔の輝きを少しでも取り戻してやりたいものです。



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↑ 完成画像を真っ先にご披露いたします。

修復の仕上げにはつや出し剤は一切使用致しませんが、鈍い輝きを取り戻します。


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↑ ここまでがキャビネット補修後の画像です。





ここからが、キャビネット補修前の画像です。


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スピーカーグリルネットはスピーカー交換前に新しく交換をいたしました。



◆1940年代黎明期の真空管電蓄の修復修理 VOL-2

.13 2014 家電品の修理 comment(0) trackback(0)
推定70年以上前の電蓄を、ご依頼者様のご要望通り「できる限りオリジナルを残して
欲しい」と言う事を前提に修復工程を、頭の中に描きます。

しかし、最も難解な「操作ツマミの三角形配置」をどうするか・・・・・
これはシャーシーの問題が大きく関わってきます。


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↑ 最初のこのシャーシーの回路形式と経年劣化などから判断して無理であるとの結論に
至りました。
スーパーヘテロダイン回路でこの「操作ツマミの三角形配置」のシャーシーが入手出来れば、
改造して組み込みを決断しました。


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↑ 東芝製の5球スーパーへテロダインラジオ搭載で「操作ツマミの三角形配置」形式の
シャーシーを入手しました。
3つのツマミシャフトの位置を改造して合わせることにしました。



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↑ 代替えシャーシーの3つのシャフトのミリ単位の位置修正の結果、組み込み可能状態に
漕ぎ着けました。
コンデンサーなどの部品交換をおこない、動作テストの結果組み込みを成功致しました。

スピーカーも音質効率の良い日立製のパーマネントダイナミックスピーカーに交換しました。






次にフォノモーターの修理です。


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↑ フォノモーターの回転不良は軸受けの油切れの為と永年放置で固まっていたようです。
クリーニング注油で回復致しました。

モーターの配線が経年劣化でカチカチに硬化して、棒のようで根元でポキッと折れました。
なんとかハンダ付けして、絶縁チューブと融着テープで補強しました。


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↑ その他の配線は新しく交換をしました。
モーターに異常が起きたとき電源が切れるように1Aのヒューズを取り付けました。


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↑ 次にピックアップアームとカートリッジですが、アームはレトロ感覚満点のデザインです。
大型のシェルの中身は・・・・・


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↑ 分解して重さの理由がわかります。
なんと、マグネチックカートリッジの大型の馬蹄形磁石だったのです。
カンチレバーもコイルも修復不能状態です。


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↑ 急遽、取り付け金具を考案してセラミックカートリッジを取り付けました。


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↑ 外観的には我慢できる範囲と思います。


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↑ レコードプレーヤーのON/OFF電源スイッチと、レコードの音量ボリュームを取り付けました。

音出しは良好です。


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↑ レコードの再生テスト中です。 LEDのランプも取り付けました。


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↑ テスト てすと test です。 絶好調です。


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↑ 破れて惨めなスピーカークリルネットも交換しておきました。

SANSUI のテーブルクロスがお似合いでした。

後はキャビネットのキズの補修をおこないます。


老体にむち打って少々飛ばしすぎて疲れました。






◆1940年代黎明期の真空管電蓄の修復修理

.13 2014 家電品の修理 comment(0) trackback(0)
推定70年以上前の電蓄です。 まだLPレコードが生まれていなかった時代です。
レトロ感が今まで関わったものとは違った古美観があります。
デザインも内部機器も黎明期の時代の製品です。

ご依頼者様のご要望は「できる限りオリジナルを残して欲しい」と言う事です。


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↑ ROCKY Osaka Rrdio Kenkyusyo とキャビネットに表示してあります。
製作地は大阪のようです。
全くのジャンク状態で、このまま電源も入れられない状態です。

サイズ  W500 H900 D410mm


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↑ レコードプレーヤーは78回転のSPレコード専用です。


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↑ ピックアップカートリッジはマグネチックカートリッジですが、針圧は驚異的な重さです。


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↑ フォノモーターは可動部分が固まって回りません。


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↑ 内部シャーシーとスピーカーです。


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↑ 永い年月の間で何度も修理をした形跡が窺われます。


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↑ シールドケースの中の真空管が2本欠品しています。

ラジオがまだスーパーへテロダイン方式が無く、ラジオ放送も民放が無く、NHKのみでした。
ダイヤル標示も周波数標示では無く 0~100 の目盛りでした。

このタイプのシャーシーは中央が「ラジオ選局ダイヤル」左が「電源スイッチ」右が「音量調節」の
三角形配置でした。(後々この配置で悩まされる事になります)


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↑ 励磁型のダイナミックスピーカーです。

この難物をどのように解決するか・・・を VOL-2 で公開致します。




◆1960年代ビクター大型真空管ステレオ「STL-670M」の修復修理 VOL-5 (完成)

.10 2014 家電品の修理 comment(0) trackback(0)

1960年代ビクター大型真空管ステレオ「STL-670M」の修復修理 の完成を迎えました。


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↑ スピーカークリルのサランネットも交換してキャビネットのクリーニングをして
数十年の垢を落として、当初の輝きの幾分かを取り戻しました。


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↑ いつもテストに使用している「奥田宗広とブルー・スカイ・ダンスオーケストラ」の
「南国土佐を後にして」をテスト再生して、あたかも生演奏をのような臨場感を再現
しています。


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↑ 後部の模様です。


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↑ 何度見てもスピーカーグリルのサランネットを交換して良かったと思います。


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↑ 交換部品の全てです。 3個のブロック型電解コンデンサーは単体の電解コンデンサー
に変わりました。





◇偶然に皆既月食を見ました

.08 2014 未分類 comment(0) trackback(0)
3年ぶりの皆既月食だったのを7時のニュースで知りました。

これは全国で皆既月食が見えるのは2011年12月10日以来と言う事でした。


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↑ 7時30分頃、外へ出てみたら「赤い月」を見ました。 
   
  デジカメの光学12倍から更にデジタルズームして撮りました。

 

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↑ 9時30分頃、出て見ると、薄い雲の陰から戻っていくところでした。




 

◆1960年代ビクター大型真空管ステレオ「STL-670M」の修復修理 VOL-4

.08 2014 家電品の修理 comment(0) trackback(0)
1960年代ビクター大型真空管ステレオ「STL-670M」の修復修理 も

終盤工程のキャビネットの補修とスピーカーグリルネットの貼り替え作業に入りました。


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↑ 新しいスピーカークリルのサランネットをスピーカーボードに装着しました。
貼り付けには少々コツがいります。
「しわのないょうに」「織り目が一直線に揃うように」
昔は良くネット貼りをしたものでした・・・・・手が覚えていました。


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↑ 左右のネットを貼り替えたスピーカーボードをキャビネットに取り付けました。
上品で風格がとても良かったと思います。
フラッシュ撮影のため画像の色調が少し変わっています。


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↑ シャーシーやレコードプレーヤーをキャビネットに組み込みをおこないました。


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↑ 上面操作部の組み込みです。


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↑ キャビネットの飾りモールが外れていますので修理をおこないます。

その間にレコードプレーヤーの再生テストを続けています。
素晴らしい音に至福を感じながら・・・・・




◆1960年代ビクター大型真空管ステレオ「STL-670M」の修復修理 VOL-3

.06 2014 家電品の修理 comment(0) trackback(0)
1960年代ビクター大型真空管ステレオ「STL-670M」の修復修理が順調に進行して、
現在エージングテスト中です。

次の工程のキャビネットの補修はスピーカーグリルネットの貼り替えの下準備は大変な作業で
スピーカーボードをキャビネット本体から取り外します。

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↑ 先ず、スピーカーを外しましてから、左右のスピーカーボードをキャビネット本体に固定
しているボルトナット12本、計24本を外して、スピーカーボードを前面から外します。


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↑ 左です。 外れないので、詳しく調べますと構造が異なるため隠しネジがありました。


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↑ 右です。


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↑ 外したスピーカーボードです。


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↑ 外したスピーカークリルネットです。


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↑ ネットをめくり取りました、スピーカーボードのみになりました。


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↑ スピーカーボードのスピーカー取り付け面です。


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↑ 沢山のボルトが埋め込んであります。


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↑ スピーカークリルネットのサランネットは音響的に大変重要なものです。
まず、音の透過特性の優れた繊維で織った生地でスピーカークリルネット専用のものです。
最初のものはメーカーオリジナルのこの機種専用の特注品でした。
しかし、経年劣化で美観的にも木製部と違って目立ってしまいます。
木部のキズは修正出来ますが、織物は不可能です。

そこで、張り替えをご提案させていただきました。

ネットの選定はお任せ戴きました。
現在はオーディオ全般で絵柄ものはございません。全て無地ですが、
36種類の見本の中から、これだと言うものを選ばせていいだきました。
レトロステレオの風格を維持しながら、お部屋にマッチして経年劣化の
ないもので、「難燃性・耐光性」のものに決めさせていただきました。

8日に入荷次第、張り替えできる体制が整っております。





◆1960年代ビクター大型真空管ステレオ「STL-670M」の修復修理 VOL-2

.04 2014 家電品の修理 comment(0) trackback(0)
1960年代ビクター大型真空管ステレオ「STL-670M」の修復修理でお見積もりの
ご了解をいただき、本修理にかかりました。


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↑ 修復修理途中、テスト中。


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↑ 別置き電源回路の旧式の3個のブロック電解コンデンサーを7個の単体電解コンデンサー
に交換しました。 (上側)  下画像が交換後の画像。


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↑ 別置き電源回路シャーシー。 下画像が交換後の画像。


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↑ ヒューズホルダー/ヒューズ/電源コードを交換しました。


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↑ ラジオ受信のテスト中・・・・・トラブル発生・・・・・右スピーカーの音がスーーーと
消えていきます。そしてまた、スーーーと出てきます。


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↑ このプリント基板の12AX7を2本使った増幅回路でトラブル発生の模様です。
経験では確かに真空管でプリント基板は経年劣化が激しいようです。
しかし、そうは言っていられません。とにかく原因追及です。 


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↑ 真空管を交換/各部電圧測定/ボリューム/セレクトスイッチ/配線/真空管ソケット
等点検するも異常なし・・・・・
すると、また音が出たりします。
しかし、判ったことは2段目増幅の12AX7関連が原因であることです。
丁度、音が出ていない時に電圧測定して、カソードにテスター棒を当
てたとたんに、音が出ます。
これは、テスターの内部抵抗がカソード抵抗の代わりをしたわけです。
原因はカソード抵抗の半断線、もしくは真空管ソケットの接触不良、
それとも、プリント基板とプリント配線のパターンとのハンダ付け不良、
などです。

結局後者のハンダ付け強化で直りました。 


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↑ 画像下側のプリント基板は「中間周波回路」ですが、こちらは問題ないようです。
今、考えますと当時の技術革新でやはり最先端のものを導入するメーカーの意欲が
現れていたと思います。


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↑ 画像は取り外したフォノモーターのボロボロに劣化した防振ゴムです。

次にレコードプレーヤーを清掃/フォノモーター防振ゴム交換/注油
リターン動作/カートリッジ/レコード針などチェックします。


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↑ クリーニング、修復修理、全てが完了したレコードプレーヤーです。


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↑ ターンテーブルをはずしたところです。


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↑ アイドラーのクリーニング、注油、モーター軸受け注油完了。


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↑ モーター防振ゴム3箇所交換完了。


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↑ フォノモーターの巻き線60Hz確認。


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↑ モータープーリー点検クリーニング。


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↑ モータースイッチのコンデンサー交換。


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↑ レコードプレーヤー再生テスト中。





◆1960年代ビクター大型真空管ステレオ「STL-670M」の修復修理

.01 2014 家電品の修理 comment(0) trackback(0)
予てより、1960年代ビクター大型真空管ステレオ「STL-670M」の修復修理のご相談を
お請けしておりました。
かなりの大物のため送って頂くのが大変なため、大阪市内でもありますので当店から
お引き取りに伺いました。


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↑ サイズ W1400 H680 D430mm です。 当時の中でも最大の大きさです。

左右のスピーカーが離れているためステレオ感はすばらしいです。


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左半分の上蓋が開閉して、左にレコートプレーヤーがセットされて上面操作になっています。


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↑ 大型なのに垂直シャーシーのため窮屈な設計になっています。


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↑ 凄いホコリが堆積しています。


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↑ 裏板を全て取り外して、作業をやりやすくしながら、ぎりぎりのスペースから、
シャーシーを外して下ろしました。


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↑ シャーシーには多くの接続コネクターがつながって、別置き電源や、スピーカー、プレーヤー
等がつながっています。

50数年後の今だから、ここまでやりますが、当時はその必要は皆無ですから、設計上は考える
必要はなかったのです。


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↑ シャーシーは一部プリント基板が使用されています。
真空管と一部のダイオードなどの半導体が使用して所謂ハイブリットの草分け時代です。

ここで、シャーシー内外部を清掃して、セレクトスイッチやボリュームの正常動作を復活
させるために「接点クリーナー」「接点復活剤」を投入して、入念に摺り合わせをおこないます。
この作業の善し悪しがポイントになります。

コンデンサーを交換の予定です。


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↑ ここで通電、音出し、ラジオ受信、PHONO動等をチェックします。

 しばらくの時間AM放送をテスト受信中に「パーン」と破裂音がしました。


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↑ 別置き電源内の小さなペーパーコンデンサーが1個パンクしていました。
電解コンデンサーとペーパーコンデンサーを全て交換します。


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↑ コンデンサーの内容物の破片が飛んでいました。


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↑ コンデンサーの内容物のバラバラになったアルミ箔とバラフィン紙です。


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↑ 右スピーカー  20センチパーマネントダイナミックスピーカーと9センチ中高音スピーカー


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↑ 左スピーカー  20センチパーマネントダイナミックスピーカーと9センチ中高音スピーカー
当時の最先端の音響技術を駆使したOTL回路を採用した、素晴らしい音質です。

※ OTL=アウトプットトランスレスつまり、真空管でパワーを付けてスピーカーを鳴らす場合に
  出力トランスを介さずに真空管から直接スピーカーを駆動しますから、損失や歪みが少なく
  良い音が得られます。


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↑ レコードプレーヤーをキャビネットから外しました。


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↑ レコードプレーヤーの裏面です。


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↑ フォノモーターを吊り下げている防振ゴムが経年劣化で溶けてなくなったり、
硬化したりして、モーターが正常な位置にマウントされていません。


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↑ モーター周辺のすごいホコリを清掃して、その後で注油をおこないます。


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↑ ターンテーブルを外して全体を清掃クリーニングして注油などをおこないます。


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↑ 一番重要なモータープーリーとアイドラーの動力の伝導を正確にチューニングします。
4スピード全てが正常回転を保つように修正します。


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↑ セラミックカートリッジは正常です。 レコード針は交換の必要があります。


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↑ キャビネットの重厚な木製部分は大きなキズなどはありませんが、脚部は締め付けネジが
緩んでガタがありましたので、しっかり締め付けをおこないました。

大変気になりますのが、

「左右のスピーカークリルのネットの劣化によるダメージをなんとかしたい」と言う事です。
サランネットの交換は簡単ではありませんが、現状は色々な機器が外されていますから、
かなり都合のよい状態になっています。

現在、入手可能なスピーカー専用サランネットの36種類のサンプルから9種類を選んで
みました。
現在は無地のものになります。 織物的な絵柄やラメの入ったものはございません。


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↑ サンプルの左から ① ② ③ と番号を付けておきます。


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↑ サンプルの左から ④ ⑤ ⑥  


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↑ サンプルの左から ⑦ ⑧ ⑨ としておきます。

写真のため実物と若干色違いがございます。



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