ヤマハ LINEAR TRACKING QUARTZ LOCKED レコードプレーヤー 「PX-2」の修理は
カートリッジの交換を終えて完全に甦りました。

↑ 永年の汚れを落として、サッパリと奇麗になり化粧直しが出来ました。

↑ 気になっていた、所々の塗装の剥がれなども、目立ちにくいように補修しました。

↑ どこから見ても、奇麗になりました。

↑ 後はお届けを待つばかりです。
ヤマハ LINEAR TRACKING QUARTZ LOCKED レコードプレーヤー 「PX-2」の復活です。
ヤマハ LINEAR TRACKING QUARTZ LOCKED レコードプレーヤー 「PX-2」の修理は
カートリッジがシェルごと外されていましたので、郵便で送って頂きました。

↑ 届きまして、調べて見ますと、カートリッジと針が不良ですので、
シェル(カートリッジの台)はそのまま使用してカートリッジを新しく交換することにいたしました。

↑ 新しく調達したカートリッジが入荷しましたので、交換をいたします。

↑ 純日本製のMMカートリッジですが、コストパフォーマンスに優れた製品です。
交換針もに入手に不安のないものですから安心です。

↑ 元のシェルにMMカートリッジを装着いたしました。

↑ 音出しテストです。 メリハリのある素晴らしい音とスムーズな動作に嬉しくなり、
自分で感動してしまいました。

↑ 全ての動作をテスト確認しました。
メカ部分は既に修理は完了していますので何の問題もなく合格です。



↑ いろんなレコードでテストしました。
しばらく、好きなレコードをテストで回しておきました。
後は、きれいにクリーニングして、各所のキズを補修の予定です。
ここで、操作について簡単に補助説明させていただきます。
取説がありましたら、ご覧になり、こちらの簡単説明と併用してください。

↑ 先ず、POWERのボタンを押して電源を入れて、LPなら33を押します。

↑ EPなら45を押します。(センターに丸いアダプターを置いてください)

↑ そしてLPレコードの場合はPLAY/DISC SIZEの33を押してください、スタートします。
そのままで自動演奏になります。

↑ EPレコードの場合は17を押します。
次は基本操作以外のご説明です。

↑ 同じレコードを繰り返して聴く場合にREPEATを押します。
途中でアームを戻す時にCUTを押します。

↑ LPレコードなどで曲を替えたりするときに操作します。
お預かりしていましたヤマハ LINEAR TRACKING QUARTZ LOCKED レコードプレーヤー
「PX-2」の修理に取りかかりました。
これは、お客様がメーカーに修理を依頼されましたが「製造終了後年数が経っているため
部品が無いので修理ができません」と断られたそうです。
しかし、「なんとかならないですか?」 と持ち込まれたものです。

↑ 1970年代の製品と思われますが、かなり高価で定価が180,000円でした。
筐体はアルミダイキャスト製で重量17kgのリニアトラッキング クォーツ フルオートプレーヤーです。


↑ シェル/カートリッジは付いておりません。

↑ アームが左右に自動でスライドする構造になっていますが、途中で停止します。

↑ プレーヤーの裏面です。クオーツの基板とオート制御の基板です。

↑ アーム制御ユニットを取り外しました。

↑ アーム制御ユニットを取り外されたプレーヤー本体です。


↑ アームの駆動は「制御モーター」→「小ベルト」→「ウォームギャ」→「広幅平ベルト」で
コントロールしています。

↑ 「小ベルト」「広幅平ベルト」が劣化で伸びて微妙にスリップしています。

↑ 「小ベルト」は交換しましたが「広幅平ベルト」は特殊なベルトですのでありません。

↑ 苦肉の策で「広幅平ベルト」をきれいにクリーニングをしてから、
引っ張っているスプリングを強くすることにしました。
2本のスプリングの長さを約4分の一ほどをカットして短くしました。
程良く調整して、スリップの無いスムーズな動作を得ました。

↑ 「広幅平ベルト」の一部に無数の小さな亀裂が見られますが、問題はありません。

↑ 調整、カット&トライの様子です。




↑ 手持ちのカートリッジを取り付けてレコード再生テスト中です。
スムーズな確実な動きをしています。
予てよりご相談のありました、
1970年代のパイオニアオールトランジスタセパレートステレオ「S-88」修復修理
で、ご依頼者様が東京から持ち込んで頂きました。ご苦労さまでした。

↑ 大型セパレートステレオです。 サイズ W1540 H705 D430mm

↑ ベルトドライブ MCカートリッジ搭載のレコードプレーヤーです。

↑ アンプ部の裏面の様子です。

↑ エンクロージャーのシートがめくれています。最後に補修します。

↑ エンクロージャーの裏面の様子です。パーチクルボードがポロポロ崩れています。

↑ スピーカーコードとプラグジャックの接触を確認します。

↑ ここで、電源投入します・・・・・中々音が出てきません・・・・・
あちらこちらの接触不良がありますが、
なんとかAMラジオが鳴ってきましたが、ものすごく音が歪んでいます。
この歪み方は尋常ではない、原因追求に入ります。

↑ その前に、スピーカーグリルのサランネット交換の手順も確認しておきます。

↑ スピーカーの確認をしておきました。さすが、スピーカーのパイオニアです。
贅沢に3ウエイのスピーカーが搭載されています。

↑ 気になる「嫌な歪み」の元凶を探るべくのめりこんで行きます。
かなりの大規模な回路です。

↑ 出力回路のトランジスタ群の「2SD234」の不良と断定しました。
2SD234を8個で構成されていますがその内の数個が不良と思われますが、
バランスの関係で全て交換の予定です。


↑ 東芝2SD234パワートランジスタを調達します。
先月、関西地区の東芝合同展示会を今年4月にオープンした「あべのハルカス」に於いて
開催いたしました。

↑ 関西で東芝が販売活動を開始して100周年の記念イベントです。

↑ 近鉄電車の車窓から見える「あべのハルカス」です。
右手の高層ビルの奥に見えています、300メートル高層ビルです。.

↑ 会場は30階のイベントホールです。約150メートルの高さです。右の緑地は天王寺公園です。

↑ 大阪梅田方向を望みます。

↑ 大阪湾方向です。

↑ 朝の開催前の挨拶がありました。

↑ お客様のご来場がはじまりました。

↑ 白いベスト着用が販売店と東芝の社員です。

↑ 熱く商談が始まりました。

↑ 活気が盛り上がってきました。

↑ 今期の東芝のコンセプトは 「新しいモノ 新しいこと」 意味深いキャッチフレーズです。

↑ 展示訴求にも力が入っています。

↑ 抽選コーナーで当たり・・・

↑ 東芝が全力を傾け開発したロボットクリーナーのデモンストレーションは大人気です。

↑ なんといっても、会場の花は「4Kテレビ」です。

↑ コーナーも会場の両サイド設けて盛り上げています。

↑ 説明もオーバーヒートしています。

↑ 4Kの王者 84インチです。 ド迫力です。


↑ 2015年度のエアコンニューモデルは「PM2.5除去と扇風機並みの電力で運転できる」
SDRシリーズのデモ運転は電力表示の数字で納得です。

↑ 東芝エアコン充実のラインナップです。

↑ 新型ドラム式のランドリーの商品説明に熱が入ります。



↑ 新型冷蔵庫は同じサイズでも内容積が飛躍的にアップした、
高性能断熱材を丁寧に訴求していました。

↑ 夕方前の遠景です。
空は少し曇っています。 遠くに光って見えるのが大阪湾です。

↑ 夜景です。
1960年代ナショナル真空管ステレオ「RA44」の修復修理は順調に進みまして最終仕上
げの段階に入りました。

↑ 右スピーカーがボイスコイルが断線で、ご依頼者様にご相談の結果、交換することに
なり、中古でコロムビアの20センチパーマネントダイナミックスピーカーに交換いたしました。
ほぼ性能は同じものです。

↑ 交換後のエージングテスト中です。 いい音で鳴っています。

↑増幅前段のプリント基板の部分の真空管ソケットと真空管の脚部の接触不良を
修理いたしました。
↑ いよいよ、出荷前の梱包作業を行いました。
レコードプレーヤーの部分は厳重に保護を行ない、如何なる輸送状態にも破損の
起きないように、万全の対策を行いました。
開梱時の負担軽減の為、私の考案した、外装にガムテープを一切使用しない梱包を
行ない、開梱は1分でOKです。
予ねてより、メールでお問い合わせのありました、1960年代ナショナル真空管ステレオ
「RA44」が届きました。
ご依頼者様がご自分で梱包をされてヤマト便で送っていただきました。

↑ しっかりと梱包をなさっておられました。

↑ 修復修理の内容は「ガリガリ、バリバリ雑音がひどく安定しない」と言うことです。

このステレオは、ラジオのステレオ放送を受信するために、工夫されたものです。
当時はAMラジオ(昔は中波MWラジオ)でステレオ放送はまだ技術的に無理でした。
そこで2つの電波を使って試験的にステレオラジオ放送がありました。
例えば左チャンネルをNHK第1放送、右チャンネルをNHK第2放送、と言うように同時に放送を
していました。
しかし、これを受信するには2台のラジオなどが必要でした。
このステレオは1台でこれを可能にしたものなのです。
中に2台の受信機が組込まれているものです。 ダイヤル表示が左右2つあります。

↑ 後ろの様子です。

↑ レコードプレーヤーが変です。 防振スプリングが全く機能していません。



↑ スプリングを支えているボルトがグニャっと曲がっています。
●これは絶対輸送中に梱包を縦積みにされています。

↑ シャーシーは2チューナーのためバリコンが2つ付いていますので大型のシャーシーです。

↑ シャーシー内部の様子です。


ガリガリノイズの原因は例のセレクタースイッチと各ボリュームの経年劣化による
電気的接触不良のためです。
接点クリーナーと接点復活材を噴射注入を行ないすりあわせを複数回行ないます。

↑ 脚部が欠品の為、丸脚を購入されましたが金具のメスネジの径が合わないため
取り付け不能のようです。

↑ 脚のボルトに合う金具と付け替えることにいたします。
上が交換用の金具です。

↑ 4箇所の金具を交換しました。



↑ しっかりと付きました。

↑ 珍しく右スピーカーのボイスコイルが断線して、鳴りません。

↑ 20センチのスピーカーですが、間に合わせに16センチのスピーカーを接続しました。