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◆1950年代後期のアマチュア手作りの2A3PP真空管電蓄の修復修理(その後)VOL-3

.06 2015 家電品の修理 comment(0) trackback(0)
      
2014年9月に再修理のプレーヤーが再々修理で届きました。

即、回してみますと、ご指摘通り LPレコードがスリップして回りません。
回りかけて止まってしまいます。
ご不便をお掛けして申し訳ないことです。


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↑ 最初は基本通りの点検修理を行い、テストするとやはり少し回って停止します。


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↑ こうなると更に技術屋魂がむらむらと燃えます。

●モーターの回転トルクは正常で異常は見当たりません。

●空回しでターンテーブルのシャフトも異常なしで、回転正常。

●モータープーリーは異常ありません。

●すると、問題は動力を伝達するアイドラーの不具合になります。  

●アイドラーは細いモータープーリーから回転トルクをもらってターンテープルの
 外周の内面に伝えます。 どちらでスリップしても、回転に不具合をもたらします。
 つまり双方の釣り合いが大事です。

◎解決策はアイドラーのスプリングのバランスが原因でした。


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↑ 小さなターンテーブルにLPレコード4枚載せても力強く回ってくれます。


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↑ 何度テストしても力強くスタートしてくれます。

このような小径のターンテーブルの場合は、
アイドラーのゴムが経年劣化で硬化している為、スプリングは弱すぎても強すぎても
不具合が出る場合があることが判りました。





◆PIONEERステレオ「S-88」搭載レコードプレーヤーの修復修理

.03 2015 家電品の修理 comment(0) trackback(0)

PIONEERステレオ「S-88」搭載レコードプレーヤーの修復修理のご依頼ですが、
今回は本体ではなく搭載プレーヤーのみの修復修理です。

何故か当時のパイオニアセパレートステレオの修復修理が続きました。
S-88はとことん苦労した機種でしたが、経験はありがたいもので、
自分から好んでその機種を触ることは出来ません。

今回も独特のこの種のパイオニアのプレーヤーに真っ向から取り組みが
出来ました。


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↑ 希少機種のS-88 に再会するとは・・・・・

ご自分で梱包されてヤマト便で届きましたが、
残念ながら、レコードプレーヤーを固定していなかった為、中で暴れて、ターンテーブルは
センターシャフトから外れ、カートリッジシェルは外れて飛んでいました。


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↑ レコード針の先端が折れていました。


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↑ 取り合えず代わりを取りつけて、点検テストを行いましたが、全くノイズすら出ません。
カートリッジが不良か判定が難しいところです。


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↑ カートリッジ不良か、それとも音声信号伝送系統か、あらゆる原因を調べました。

その結果、カートリッジOK、リード線OK、となると・・・・・


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↑ シェルとアームとの接合部の接触がNO。


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↑ 普通ではあり得ない事ですが、アームパイプ内の接点が約5ミリ奥へ陥没していました。
その為カートリッジの音声出力がアンプのフォノ入力端子に届いていなかったのです。

取り合えず、細いドライバーで押してみて、更に奥へ陥没することはないと判断して、
アームパイプを5ミリ程カットしました。


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↑ カットしたアームパイプです。


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↑ シェルを固定するカップリング部分のパーツが欠損して固定がやりにくくなっていますが
工夫でなんとか固定できました。


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↑ 音出しテストは成功です。


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↑ フルオート機能の動作がアームを5ミリ短くなって、微妙にスタート/リターンの位置が
ずれました。


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↑ 各部の微調整で規定位置の動作になりました。


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↑ 最終テストで好結果が出ております。


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↑ 交換した4個のコンデンサーはモーターのON/OFF時に出るスパノイズを軽減する
コンデンサーですが、新しく交換いたしました。

画像下は針先が折れて交換した最初の針です。




◆希少なビクター真空管+トランジスターハイブリットステレオ「SSL-96」の修復修理 VOL3

.02 2015 家電品の修理 comment(0) trackback(0)

希少なビクター真空管+トランジスターハイブリットステレオ「SSL-96」の修復修理で
シャーシーは、「ネズミ破壊」でした。
どうやら「巣」と化していたようです。 

清掃と塗装を行いました。


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↑ 汚れと錆を削り落として、シルバー塗料を2回重ね塗りいたしました。
どんどん奇麗になり、トランスも黒で仕上げますと、しまった感じで見違えるようになりました。


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↑ 真空管を挿入してテストの結果、機能的にはもちろん大丈夫です。


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↑ 最初の画像を見ると違いが良く分かります。





◆希少なビクター真空管+トランジスターハイブリットステレオ「SSL-96」の修復修理 VOL2

.01 2015 家電品の修理 comment(0) trackback(0)

希少なビクター真空管+トランジスターハイブリットステレオ「SSL-96」の修復修理は
レコードプレーヤーの修復修理の目途が立ちました。

しかし、アンプチューナーはネズミの侵入で壊滅的なダメージを受けています。
ご依頼者様にご相談の結果、「なんとかして、往年のサウンドを聴きたい」と、
強いご要望を頂きました。

安全性を考慮して条件付きで「やっみましょう」とお請けした訳ですが、・・・・・


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↑ 取り合えず、シャーシーをキャビネットから取りはずしました。

しかし、シャーシー上面は正しく、「ネズミ破壊」です。
どうやら「巣」と化していたようです。 少し引いてしまいます。


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↑ とにかく、清掃をしなければ、先へ進めません。


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↑ ネズミの糞の撮影は控えましたが、全体的に散らばっているゴミをクリーナーで吸引
して、撤去して行きます。


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↑ ネズミが持ち込んだゴミの撤去を行いました。


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↑ シャーシー上面に比べて・・・


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↑ シャーシー内部はネズミの侵入がなく被害は無いようです。


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↑ シャーシー鉄板の腐蝕は塗装すれば良いのですが、 プリント基板が心配です。


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↑ この時点でラジオのAM/FMの受信を検証いたしました。

ダイヤルロープはブツブツに切断されていますので、右のバリコンの黒いドラムを手で
回して選局してみましたがダメなようです。


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↑ AMラジオ受信不能の原因は手前の真空管6BE6の破損です、割れています。
新しい6BE6を取付けて受信OKです。

FM受信はセクタースイッチの接触不良で接点クリーナーで修復できました。


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↑ ダイヤルロープは凝った方法で、掛け替えはかなり難しいものです。

ダイヤル面を裏側から見た様子ですが、ダイヤルロープの掛け替えは操作パネルを
取りはずす必要があります。


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↑ 操作パネルを取りはずしてダイヤルロープをかけ替えました。

最初は失敗して、再度の掛け替えで成功しました。
2倍強の長さのナイロンロープが必要でした。


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↑ 後から見た様子です。


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↑ 側面から見た様子です。


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↑ 2本の指針の取りつけ。


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↑ 縦軸がFMです。 そして横軸がAMです。  

凝ったことをしたものですが、当時のステレオで一線を画しマニアックを強調したのでしょうか。

奇跡的とも言え展開にになりました。
後は安全性を考慮した対策と清掃、塗装などの作業が控えています。

別のスピーカーでテスト中ですが、素晴らしい音を奏でております。





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