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◆ビクターポータブルレコードプレーヤー「SPE-8200」の修復修理 VOL4(完成)

.31 2016 家電品の修理 comment(0) trackback(0)
    
ビクターポータブルレコードプレーヤー「SPE-8200」の修復修理は最終段階を迎えました。


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↑ 完成、テスト中です。 ヘッドホンジャックの動作のテストを行っています。


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↑ ヘッドホンジャックの動作がおかしく、
普通はヘッドホンを接続すると本体スピーカーが完全に遮断されますが、
十分聞こえる小さな音で鳴っています。


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↑ 「本体スピーカー」←→「ヘッドホン」の切り替えに問題があります。

元の回路配線を検証して配線の一部の短絡を発見し、改善を行いました。 
   

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↑ ピックアップアームと連動のフォノモーターをON/OFFするスイッチ接点から発する
スパークを吸収してノイズを減少させるコンデンサーを交換しました。


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↑ 完成後のテスト中の様子です。

小さくても大型の真空管ステレオと原理は同じです、ラジオが付いていないですが・・・・・

キャビネットのプラスチックの経年劣化に悩まされました。

当時の年代の「樹脂」と「ダイキャスト」の劣化には以前にもたびたび苦労させられました。
「ダイキャスト」はアルミニュームなどの合金です。その金属がボロボロに砕けるのは驚きです。
今回は「ダイキャスト」は使用されていません。

考えてみれば半世紀以上の年月を経て損なわれていないのが「真空管」です。
真空管は素晴らしい発明だったのに・・・・・もったいないです。




◆ビクターポータブルレコードプレーヤー「SPE-8200」の修復修理 VOL3

.30 2016 家電品の修理 comment(0) trackback(0)

ビクターポータブルレコードプレーヤー「SPE-8200」の修復修理で前回VOL2で修理の
後エージングテストで観察をしておりますが、

 結果は
①朝気温の低い時、始動時に回転がやや遅く1~2分後に安定する。
これは、変化がありません。

これは、このプレーヤーのようにトルクの小さいフォノモーターの場合はよくある事で少し
ウオームアップをすれば、問題ないと判断できます。

②レコード演奏が終り、アームをアームレストに戻しても、ターンテーブルが停止しない。

これは前回にアームスイッチの取り付けが筐体のプラスチックの劣化により外れた為
スピーカーのフレームに固定いたしました。
しかし、今度はそのスピーカーがぐらぐらしてスイッチの位置が変わりレコード演奏が終
りアームを戻してもターンテーブルが停止しなくなりました。


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↑ エージングテストの様子です。


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↑ プラスチックの劣化で支持部がもろくなり強度が落ちて折れてしまいます。


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↑ 今回はスピーカーの固定の支持部が4カ所のうち2カ所が折れています。

丈夫な鉄板で挟み込むような形で補強いたしました。 しっかり固定できました。


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↑ アームスイッチも固定できました。


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↑ 内部の全体像です。


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↑ 次はこの亀裂が気になります。 拡大しなければよいのですが・・・・・

この裏側には雑音防止用のアルミホイルが貼り付けられていますから、
少し補強になっていますが心配です。


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↑ 特殊な接着剤を塗布しておきました。


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↑ 筐体の上面には亀裂などのダメージはありません。

これで安定してくれれば良いと思います。




◆珍しい、コロムビアオートチェンジャー真空管ステレオ「SSA-771AF」の修復修理 VOL6(完成)

.28 2016 家電品の修理 comment(0) trackback(0)

コロムビアオートチェンジャー真空管ステレオ「SSA-771AF」の修復修理は困難な局面も
乗り越え完成を迎えました。

綺麗になったキャビネットにシャーシーとオートチェンジャープレーヤーの組み込みを行い
ました。


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眺めて・・・・・聴いて・・・・・、達成感にひたっております。

    しかし、こうしてはおられません。   梱包をしなければ・・・・・





◆珍しいコロムビアオートチェンジャー真空管ステレオ「SSA-771AF」の修復修理VOL5

.27 2016 家電品の修理 comment(0) trackback(0)

コロムビアオートチェンジャー真空管ステレオ「SSA-771AF」の修復修理はエージングテスト
を続行中に不定期に原因不明の「ボツッ」という瞬間ノイズが入ることがあります。

原因究明を入念に行った結果、音声入力のない状態でも、R/L両チャンネルから出ることが
分かりました。

今回は目星をつけた出力アンプ回路基板を徹底的に調査を行います。


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↑ 原因不明の「ボツッ」という瞬間ノイズが入る度合いが増えて来ており、
「ガガージリジリ」と少し変化してきています。

調査のタイミングには好都合になっております。

出力アンプ回路基板のコンデンサーや抵抗の半田付け不良を想定しながら全ての部品を
軽くたたく打診を根気よく試みました。


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↑ 遂に見つけました。

左出力管のカソード抵抗220Ω2Wのカーボン抵抗の不良です。
クローズアップの右の黒くなっているところがありますが、たまたまノイズが発生している時に
小さなスパークが見えました。


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↑ 早速交換を致しました。


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↑ L/R両チャンネルのバランスの為右の方も交換を行いました。


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↑ 同じ2Wでもこんなに小形になっています。


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↑ 両チャンネルプッシュプル出力管のカソード抵抗交換後の基板の様子です。


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↑ テストの様子です。 

当たり前のことですが、原因不明のノイズのないストレスのない音はすばらしい。


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↑ ご依頼者から別便でお送りいだきました脚部が、脚ネジと金具の両方のねじ山が
飛んでしまっているため、取り付け方法を考えておりました。

A案・丸脚を直接キャビネットの底板にビス止めする。
B案・置台形式にする。

結局 確実で便利なB案を採用することにいたしました。


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↑ 平板に丸脚を工夫して強度・安定度を保ち、デザイン性を考慮して、脚の位置を考えて
丸脚一本当たり4本の50ミリ長の特殊なもくネジで取り付けます。
傾斜を少しつけたかったのですが、無理で垂直に取り付けを行いました。


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↑ 見えない位置ですが、少し着色をしておきます。


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↑ 置くだけですから、簡単に設置できます。
脚を取り付けますと風格がぐんと上がります。

結構丈夫にできました。  
デザイン感も良くいい感じになりました。 三菱の当時のダイヤトーンステレオで垂直脚が
あります。

最後にアンプチューナーシャーシーとオートチェンジャープレーヤーをマウントします。




◆珍しいコロムビアオートチェンジャー真空管ステレオ「SSA-771AF」の修復修理VOL4

.25 2016 家電品の修理 comment(0) trackback(0)

コロムビアオートチェンジャー真空管ステレオ「SSA-771AF」の修復修理はエージングテスト
を続行中に不定期に原因不明の「ボツッ」という瞬間ノイズが入ることがあります。

原因究明を入念に行った結果、音声入力のない状態でも、R/L両チャンネルから出ることが
分かりました。

終段出力プッシュプル回路の真空管は異常ないようです。
プリント基板の一部を打診すると変化があります。
基板か、半田付け不良か、コンデンサー不良か、詳しく調べます。

先に、キャビネットの補修を行います。
1月24日の今日は休日の為ゆっくり落ち着いて塗装作業が出来ます。


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↑ 先ず、下準備を行います。 入念に養生を行います。


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↑ ペーパー(紙やすり)掛けを行います。


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↑ 下塗りを行います。 乾いては塗り3回重ね塗りします。 一部4回塗り。


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↑ 天板の脱色の部分を修正してから、全体をウレタンニス塗装します。


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↑ 養生テープを外しました。


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↑ 前面横桟の小傷を修正後ウレタンニス塗りを行いました。

全体的に非常にきれいになりました。


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↑ オートチェンジャープレーヤーのスタートスイッチの雑音消去のコンデンサーを
交換しておきます。 (経年劣化で不良率の高いコンデンサー)


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↑ キャビネットから取り外していたシャーシーをマウントしました。

オートチェンジャープレーヤーを接続してレコード再生テスト中に「左の音が非常に小さく
殆ど出力されていない」ことが判明しました。


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↑ 詳細に調べますと、カートリッジの不良が原因でした。

左が新しいカートリッジです。     右が不良のカートリッジです。


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↑ 新しいカートリッジを仮取り付けをしました。


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↑ レコード再生テストの結果、R/Lの出力は正常になりました。




◆1977年製コンソール型20インチナショナルカラーテレビ「TH20-A2」の修復修理 VOL4

.22 2016 家電品の修理 comment(0) trackback(0)

1977年製コンソール型20インチナショナルカラーテレビ「TH20-A2」の修復修理は最終工
程に入りました。
今日、ご依頼者から「ブルーレイの試聴も可能なようにして欲しい」とご要望がありました。

普通にビデオ入力を設けることは回路構成上などいろんな条件により不可能です。
しかし、何とかしなければなりません。

これ以上簡単確実な方法はありえないと、自負しながら作業を行いました。



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↑ [地デジアンテナ出力]→[地デジチューナー]→[RFモジュレーター]→[アナログチューナー
VHF1CH]で受信・・・・・という事になりますので、入口が一つしかありません。
結局、今まで何度か行っている方法ですが最も確実で使いやすい方法をとりました。

アンテナ入力端子を外して、RFモジュレーターとその電源をマウントします。


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↑ アンテナ入力端子板を外します。


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↑ 一旦、付いているものを全部取り外します。


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↑ 下側にピンジャック板を取りつけます。


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↑ RFモジュレーターとその電源アダプターを取り付けます。

RFモジュレーターはカバーを外して中身だけを取り付けます。
電源はテレビの電源スイッチで連動させます。


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↑ 全てを接続して動作テストを行っています。

テレビとブルーレイ入力の切り替えは無電源AVセレクターを取り付けました。


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↑ 非常に使いやすく調子よくいっています。


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↑ このテレビの映像調整は自動調整になっていますが、

手動調整のボリュームは普段は殆ど使用しないた為と、前部には取り付け不可能の為
後部に取り付けました。




◆1977年製コンソール型20インチナショナルカラーテレビ「TH20-A2」の修復修理 VOL3

.21 2016 家電品の修理 comment(0) trackback(0)

1977年製コンソール型20インチナショナルカラーテレビ「TH20-A2」の修復修理は、

内部機器を入れ替えるためスピーカーだけを残してブラウン管などすべてを取り外します。


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↑ 非常に大きく余裕のある内部空間ですから、作業がしやすい反面、移植に使用する
機器が卓上タイプの為配置の自由が制約されます。


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↑ 先ずテレビの前面を下に向けて倒します。

痛んでいます、脚部の補修は後で行います。


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↑ ブラウン管から取り外します。


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↑ フラウ管下の消磁カバーとコイルを外します。


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↑ ブラウン管を外しました、すごく重く20Kgほどあります。


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↑ 次にシャーシーなどを外します。


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↑ キャビネットを起こしました。 外し終わった正面の様子です。




移植用のTH20-A28からブラウン管/シャーシー/その他の機器を取り外して、
TH20-A2に移植を行います。




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↑ シャーシーなどを最初に取り外しておき、内部を広くしてからブラウン管を取り外します。


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↑ 取り外したブラウン管です。


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↑ ブラウン管を取り付けました。

同時にシャーシー取付用の嵩上げの棚を取り付けました。


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↑ 最も細かい作業を要求されるVHFチューナー/UHFチューナーと前面チャンネルツマミ
や電源スイッチその他の配置の位置合わせ取り付け金具の穴開け作業を行います。


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↑ 移植直後のテストの様子です。


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↑ シャーシーの位置合わせ、サブ調整ボリュームの取り付けなど細部の仕上げを
行います。


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↑ サブ調整ボリュームは常時使用するものではありませんので、本体の後ろから
調整するようにいたしました。  


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↑ 後部の脚部がキャビネット底板のパーチクルボードが崩れているため酷い状態に
なっています。
底板を補強しても脚の取り付けはいろんな状況で不可能と判断いたしました。
後ろでもあり目立ちにくいことから、確実に補強という意味で万全な補強策を考えました。

びくともしません。 2本とも補強いたしました。


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↑ 補強後の後部からの様子です。




◆1977年製コンソール型20インチナショナルカラーテレビ「TH20-A2」の修復修理 VOL2

.21 2016 家電品の修理 comment(0) trackback(0)

1977年製コンソール型20インチナショナルカラーテレビ「TH20-A2」の修復修理は
VOL1でご紹介の通り、フライバックトランス(FBT)などの重要分品の不良の為、

「この機種に適合するFBTを交換するか、
それともキャビネットを生かした別機を載せ替える方法をとるか、・・・・・ 」と
選択を迫られておりました。

ご依頼者にご相談の結果後者の「キャビネットを生かした別機を載せ替える方法」に
決定いたしました。

最低限の必須条件は
①ブラウン管とマスク「画面の額渕」との整合
 ブラウン管のインチさえ合えば何でもOKではありません。
 年代によりブラウン管の形状が変化しています。
 ブラウン管の前面ガラスの球面状のアールが違いますとマスクとの間に隙間が出て
 見苦しくなります。

②チャンネル切り替えは「ロータリーチャンネル」
 昔のカチャカカチャカと切り替えるタイプ。

③シャーシーが収納できるか、
 大きさ、など配線などの問題。

④地デジが映ること
 これは地デジチューナーを搭載します。
 RFモジュレーターによりVHF1CH又は2CHに変換します。


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↑ 今回の「キャビネットを生かした別機を載せ替える方法」に最も理想的な機種が私の
コレクションにありました。

同じ1977年代の20インチナショナルカラーテレビ「TH20-A28」です。
現在の機種は、20インチナショナルカラーテレビ「TH20-A2」ですから殆ど同じです。

コンソールタイプと卓上タイプの違いです。

こんなに近いものが手元にあったとは、偶然としては考えられないものがあります。


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↑ 後面の様子ですが、シャーシーの形状が全く同じです。

只、卓上タイプの為コンソールタイプに埋め込むには各配線のリード線の長さが短くて届き
ません。
シャーシーの取り付け位置をかさ上げの予定になります。


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↑ 以前に修理を完了して保管しておりましたが、再度詳細にメンテナンス調整を行います。


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↑ プラウン管の状態もよく、地デジチューナーからの大相撲の映像も良好です。




◆1977年製コンソール型20インチナショナルカラーテレビ「TH20-A2」の修復修理 VOL1

.20 2016 家電品の修理 comment(0) trackback(0)
   
1970年のEXPO70万博後の好景気時代の1977年製コンソール型20インチナショナル
カラーテレビ「TH20-A2」の修復修理がやってまいりました。

当時、一家に一台高級カラーテレビが憧れの的でした。
各メーカーがフラグシップモデルで競い合っていました。価格も一インチ一万円時代でした。

とにかく風格のある一家の象徴とも云えるカラーテレビで、家族そろって楽しんだものです。


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↑ 良き時代の産物でしょうか、どっしりしたたたずまいが、癒されるものがあります。

このアナログカラーテレビでデジタルテレビを観てみたいと思うのは誰しもでしょうか。
しかし、残念ながら、映りません・・・・・・・


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↑ 内部の様子です。

オールトランジスタ一部IC仕様の当時の最新回路です。


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↑ 電源コード/差し込みキャップをコンセントに差し込み電源スイッチをPULLします。

ロータリーチャンネル番号の数字の後ろのパイロットランプは点灯します。


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↑ もう既にどこが悪いのか頭の中でえがいています。
当時は毎日のようにテレビの中を覗き半田ごてを握っていました。

DC電源ヒューズが飛んでいます・・・・・・
このままヒューズを交換しても一瞬にして飛びます・・・・・・
何十年前にやっていた裏技・・・・・・ヒューズの代わりに電球を・・・・・・
DC電源は約100Vですから100Wが全点灯で1A・・・・・・200Wが全点灯で2A流れます。

ですから、回路が短絡状態で全点灯になります。 
ものすごくアナログ的な判定法ですが、これがまた素晴らしく精度が高いのです。
テスターもオッシロもいりません。


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↑ この時点でフライバックトランスの不良と断定していました。


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↑ ブラウン管のアノードキャップを外して簡易チェックをします。

正常なら25000V以上のDC電圧になりアークが細く鋭くピチピチパチパチと云った
感じになります。
このアークの状態は整流されていない15750Hzのまゝです。電圧も低い状態です。
完全にフライバックトランスの不良という事になります。

この方法は非常に危険なため熟練技術者以外は絶対真似をしないでください。


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↑この機種に適合するFBTを交換するか、
それともキャビネットを生かした別機を載せ替える方法をとるか、・・・・・





◆ビクターポータブルレコードプレーヤー「SPE-8200」の修復修理 VOL2

.18 2016 家電品の修理 comment(0) trackback(0)

ビクターポータブルレコードプレーヤー「SPE-8200」の修復修理の不具合の症状は、

①回転が少し不安定(回転ムラ)。
②アームを戻してもターンテーブルが回ったままで停止しない。
③スピードコントロール機能が非常にシビアで調整しにくい。
④スピードコントロール機能が、回転をゆっくりの方へやると、ある時点から
 「カラカラカラカラ」という音が出る、(はやい方へ戻すと音は消える)

以上の4項目の不具合の修復の仮修理はVOL1でを行いまた。
毎日、エージングテストを行いました。

 結果は
①朝気温の低い時、始動時に回転がやや遅く1~2分後に安定する。

これは、このプレーヤーのようにトルクの小さいフォノモーターの場合はよくある事で少し
ウオームアップをすれば、問題ないと判断できます。

②レコード演奏が終り、アームをアームレストに戻しても、ターンテーブルが停止しない。

これは異常事態です。完全に修理をした筈ですが・・・・・


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↑ 原因は、アームスイッチを固定しているプラスチックの台座が欠け落ちていました。
アームスイッチがオンになっままになっていました。


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↑ 元の位置へ取り付けることは可能ですがケースに穴を開けるとビスの頭が表面に出て
しまいます。 これはまずいので、位置変えをして取り付けます。


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↑ 結局、スピーカーのフレームに取り付けることにしました。


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↑ スピーカーは4本のビスでケースに固定していますが、3本の台座が欠けていますので
ビス1本で止まっています。 後で接着剤で固定します。


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↑ このようになりました、機能上は問題ありません。


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↑ これはケースの下カバーの固定用ですが、最後に考えます。
プラスチックの経年劣化はよくあります。

当時の合成樹脂がすべてではありませんが中にはこのようなものがあります。 
要注意です。


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↑ テストは順調です。


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↑ 上画像が最初のアームスイッチの状態です。

  下画像が改修後のアームスイッチの状態です。





◆珍しいコロムビアオートチェンジャー真空管ステレオ「SSA-771AF」の修復修理VOL3

.18 2016 家電品の修理 comment(0) trackback(0)

コロムビアオートチェンジャー真空管ステレオ「SSA-771AF」の修復修理は
アンプチューナーシャーシーをキャビネットから取り外して清掃、修復修理
を行います。


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↑ 永年堆積した細部のホコリを絵筆でかき寄せて掃除機で吸い込ませて掃除を行います。


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↑ かなり綺麗になりました。


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↑ シャーシー裏面の様子です。


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↑ 猛烈な接触不良の「ピアノタッチセレクタースイッチ」から発生する「雑音」、「音切れ」の
修復は難易度が高い作業が必要です。


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↑ ピアノタッチセレクタースイッチに接点クリーナー/接点復活剤を注入しますが、
プリント基板に直結しているため取り外すことはできません。
ダイヤル表示板の背面板が邪魔して詳細が見えないため、背面板を取り外します。


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↑ ダイヤル文字盤の背面板を外しました。


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↑ 僅かな間隙が見えますが「接点クリーナー/接点復活剤」はスプレーの噴射の勢いで
なんとか注入できると思います。


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↑ 5個のスライドスイッチに「接点クリーナー/接点復活剤」を注入して丹念に入り切り
動作を行いすり合わせを行い、接触不良を修復しました。


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↑ 電源回路の大容量ブロック型電解コンデンサーはDC300V前後の電圧で動作しています。
コンデンサー内部は電解液が使用されています。
密封されていますが半世紀以上も安全安心に使用できる筈がありません。
現に発熱、破裂の事例があります。

ブロック型は複数の電解コンデンサーを一つのアルミ缶体に封入したものです。
現在は製造されておりません。
このまま使い続けることは、安全上問題があります。


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↑ 電源回路の大容量ブロック型電解コンデンサーを取り外して単体の大容量電解
コンデンサーに交換を完了したシャーシー内部です。


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↑ 安全の為電源コードとヒューズホルダー/ヒューズを交換いたしました。


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↑ 交換後のシャーシー上面の様子です。


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↑ 交換部品です。


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↑ 電源整流回路の劣化したオレンジ色のチューブラーコンデンサーを2個交換しました。


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↑ FM受信テスト中に異常な動作をした為FM検波のダイオード2個を交換しました。

以上の結果現在エージングテスト中です。




◆珍しいコロムビアオートチェンジャー真空管ステレオ「SSA-771AF」の修復修理VOL2

.16 2016 家電品の修理 comment(0) trackback(0)

コロムビアオートチェンジャー真空管ステレオ「SSA-771AF」の修復修理は
オートチェンジャープレーヤーの修復修理からはじめます。


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↑ キャビネットからオートチェンジャープレーヤーを取り外しました。


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↑ 動作の不完全な原因を調べます。

ターンテーブルを取り外します。


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↑ ターンテーブルマットは弾力性は全くなく硬化しています。
煎餅のようになっています。 簡単に割れてしまいました。


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↑ 画像は左からアイドラー→モーターキャプスタン→スピンドル→リターンギヤ等です。

アイドラーのゴムが経年劣化で硬化しています。スリップを直します。
クリーニング、注油を行います。
 

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↑ 裏側のメカです。複雑なオートメカはそれぞれが連動していますから、一か所でも
具合が悪いと、正常な動作をしません。
全ての動きを確認してクリーニング注油を行います。


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↑ フォノモーターです。


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↑ レコードをスピンドルに乗せて動かしてみます。
一応の動作は回復しましが、徐々に精度を上げていきます。


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↑ カートリッジのところをテーピングしてあるのが気になります。


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↑ テープを取り去ると針が脱落してしまいました。


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↑ クリスタルカートリッジの「針押さえバネ」がゆるくて針を抑えることが出来ません。
超小型のラジオペンチで板バネの反発力を修正しました。


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↑ うまくいきました。


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↑ LPを2枚重ねで載せてテストを行います。


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↑ 1枚目が落下して再生中です。


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↑ 2枚目が落下して再生中です。

カートリッジも大丈夫です。 いい音が出ています。


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↑ ピアノ式のセレクタースイッチの接触不良が酷く、バリバリノイズが出ています。

次はシャーシーを下して修復修理の予定です。




◆オートチェンジャー搭載日立Hi-Fiステレオシンフォニカ「DPF-6200」の修復修理 (VOL4 完成 )

.15 2016 家電品の修理 comment(0) trackback(0)

オートチェンジャー搭載日立Hi-Fiステレオシンフォニカ「DPF-6200」の修復修理は
いよいよ最終工程を迎え完成いたしました。

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↑ 最初のシャーシー内部
緑色のラジオの中間周波回路/検波回路のプリント基板の裏側です。


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↑ 経年劣化の一部のコンデンサーを交換したシャーシー内部です。


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↑ 最後の修復後のシャーシー内部 
   緑色のラジオの中間周波回路/検波回路のプリント基板にバイパスコンデンサーを
   強化しました。
   ●中間周波トランスの再調整を行いました。

   以上の結果かなり安定度が良くなりました。


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↑ 最初のラジオの中間周波回路/検波回路のプリント基板の上面の様子です。
   四角いケースが中間周波トランスです。
   12BA6にはシールドケースがありません。


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↑ 対策後ののラジオの中間周波回路/検波回路のプリント基板の上面の様子です。
   12BE6には最初からシールドケースがありますが、12BA6にもシールドケースを
   追加取り付けを行いました。


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↑ シャーシーの組み込みを行いました。


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↑ 最後のテストの様子です。


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↑ 夜までかかり、梱包が完成いたしました。





◆ビクターポータブルレコードプレーヤー「SPE-8200」の修復修理 VOL1

.14 2016 家電品の修理 comment(0) trackback(0)

予てよりご相談を頂いておりました、ビクターポータブルレコードプレーヤー「SPE-8200」の
修復修理に取り掛かりました。

不具合の症状は
①回転が少し不安定(回転ムラ)。
②アームを戻してもターンテーブルが回ったままで停止しない。
③スピードコントロール機能が非常にシビアで調整しにくい。
④スピードコントロール機能が、回転をゆっくりの方へやると、ある時点から
 「カラカラカラカラ」という音が出る、(はやい方へ戻すと音は消える)

以上の不具合の修復の仮修理を行います。


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↑ ビクターSPE-8200の上面の様子です。 

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↑ プレーヤー内部の様子です。 2本の真空管は遮熱板て覆われています。


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↑ ターンテーブルを外しました。


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↑ 不具合の元凶の駆動部分です。


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↑ プラスチック筐体に2本の亀裂がありますが、これは問題ないと思います。


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↑ フォノモーターのマウント部分です。

フォノモーターは50Hz仕様になっていますから、60Hzでは速度調整は厳しいです。
結局スローの最端近くまで持っていかないとならないので、トルクロスが発生します。

電源ヒューズホルダーが固定ビスが外れてぶら下がっています。


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↑ フォノモーターを横から見たところです。

速度調整円盤が下がり調整マグネットに擦れています。
その為にカラカラと音が出ています。


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↑ 電源ヒューズホルダーを固定しました。


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↑ モーターが回りっぱなしで停止しないのは、アームスイッチがオンの状態でしたので、
アームスイッチのレバーの取り付け調整を行いました。


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↑ テストを行い動作が改善されたことを確認いたしました。


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↑ 回転ムラについて、フォノモーターキャプスタン→アイドラー→ターンテーブルと
動力が伝達されます。
最も不具合の多い中間部のアイドラーを外してクリーニングを行い軸のクリーニング
と注油を行います。


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↑ ターンテーブルマットが経年劣化で硬化して反り返って、レコード盤が波打って回転します。

両面テープでターンテーブルに貼り付けました。


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↑ テスト中の様子です。

長時間エージングテストを繰り返し、問題が出ないか確認を行います。




◆珍しいコロムビアオートチェンジャー真空管ステレオ「SSA-771AF」の修復修理VOL1

.09 2016 家電品の修理 comment(0) trackback(0)

ご相談を頂いておりました、 コロムビアオートチェンジャー真空管ステレオ「SSA-771AF」は

オートチェンジャープレーヤー搭載という珍しい製品で、現在では殆ど見かけなくなりました。


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↑ 前面扉付です。

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↑ オートチェンジャープレーヤーは回転はしますが、オートチェンジャー機能は動作不良
です。 カートリッジは音出しを確認できました。


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↑ 後部の様子です。


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↑ シャーシーはプリント基板が採用されています。


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↑ 音出しはAMラジオで行いました。

●ボリュームのガリΩ
●セレクタースイッチの接触不良
シャーシーを取り外して真っ先に修復の予定です。
その他コンデンサーなどは劣化があります。

25cmウーハーとツイーターの2WAY構成とブッシュプル出力でダイナミックな音を形成して
います。


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↑ エコーユニットの片方の吊り下げスプリングの固定が外れています。
機能は動作しています。


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↑ キャビネットにかなりのダメージがありますが、補修の遣り甲斐があります。


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↑ どのように蘇るか楽しみです。



◆オートチェンジャー搭載日立Hi-Fiステレオシンフォニカ「DPF-6200」の修復修理 VOL3

.08 2016 家電品の修理 comment(0) trackback(0)
      
オートチェンジャー搭載日立Hi-Fiステレオシンフォニカ「DPF-6200」の修復修理は、

チューナーアンプシャーシーをキャビネットから取り外して内部の点検を行います。


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↑ キャビネットからシャーシーを取り外し下へ降ろして点検を行います。


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↑ キャビネットから取り外したシャーシー内部の様子です。


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↑ 「片方の音が途切れる」というご指摘を頂いておりますので、2連ボリュームのスムーズ
な動作の為、接点復活剤を投入します。


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↑ セレクタースイッチにも接点復活剤を投入して、何度も動かしてなじませます。


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↑ 怪しそうな劣化のチューブラーコンデンサーを交換します。


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↑ 交換後テスト中のシャーシー内部の様子です。




エージングテスト中に突然、ラジオが途絶えました。
しかし、ダイヤルを移動させると復帰します。 これは厄介です。

AMラジオのスーパーヘテロダイン回路の不調です。
動作が完全に停止しているのではなく、「発振状態である」ことを突き止めました。
スーパーヘテロダイン回路はプリント基板になっています。
当時の真空管に対応したプリント基板は熱によるトラブルがあります。

しかし、短時間の使用のため断定は出来ません。
先ず、真空管を交換して、様子を見ることにします。




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↑ 画像左 12BE6 局部発信回路     画像右 12BA6 中間周波増幅回路

2本の真空管を交換して、再発のなかったのは右の12BA6 中間周波増幅回路でした。




◆オートチェンジャー搭載日立Hi-Fiステレオシンフォニカ「DPF-6200」の修復修理 VOL2

.07 2016 家電品の修理 comment(0) trackback(0)

オートチェンジャー搭載日立Hi-Fiステレオシンフォニカ「DPF-6200」は殆ど新品のまま
永い間、倉庫に眠っていた、製品だそうです。
道理できれいすぎると思いました。

それでも、経年劣化には、勝てない・・・・・不具合があります。
経年劣化によりパーツの不良が不具合を引きおこしています。

その中で、ご依頼者が懸念をお示しの「音質」の問題があります。
確かに比較が出来ないため、非常に不安感をお持ちと思います。

先ず、オートチェンジャーの不具合を修復して行きます。


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↑ 同型のオートチェンジャーの不具合を昨年の10月に修復修理を行いました。
これは、アメリカのメーカーのOEMです。


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↑ オートチェンジャーの裏側のメカです。
動作を詳しく観察して各部のクリーニングと注油を行います。


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↑ この部分と裏側のメカに「レコードサイズ検知」や「アームコントロール」など
オートチェンジャーの重要な機能があります。


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↑ 蓋の中に調整ネジがあります。


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↑ レコードをチェンジさせる「スピンドル」です。
45回転ドーナツ盤用のアダプターは届いておりませんでした。

色々調整テストを行いながら安定動作に持って行きます。



次は、音質改善に対して原因と対策を行っていきます。



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↑ 最初に音出しした時点で、ラジオの場合も歯切れの悪い元気のない印象を受けました。
もちろんレコード再生も同様に感じました。
クリスタルカートリッジの劣化による起電力の低下等も気になっていました。

昨年10月に同じオートチェンジャーの時もクリスタルカートリッジの劣化がありました。
クリスタルカートリッジはロシェル塩の素子が使用されています。
私の経験では寿命は40年前後と思います。 この際、交換をしておきます。

画像左 新品のカートリッジ    右 起電力の低下したカートリッジ


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↑ カートリッジを交換して動作テストを行っています。 レコードの音量はアップしました。


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↑ オートチェンジャーの動作は確実に安定しました。 エージングテストを続行します。




このステレオのスピーカーを駆動している真空管は25MP20シングルですから、
出力は3W×2です。最大出力で4W×2です。大きめのラジオ2台程です。
使用スピーカーは16×20cm楕円スピーカー2台/5cmスピーカー2台です。




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↑ 5cm高音用のスピーカーは殆ど鳴っていません。
スピーカーは正常、コンデンサーも調べましたが、正常でした。
音量をかなり上げますと、何とか鳴ります。 これでは無きに等しいのです。


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↑ 口径8cm3Wのフルレンジスピーカーを仮接続してみました。 

効果上々です。 一躍元気な音になりました。


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↑ 左右の高音用スピーカーを小型フルレンジスピーカーに交換して配線を行いました。


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↑ 音に厚みが出ました。 音響効率が上昇しました。


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↑ FMの感度が補助アンテナでもかなり良く入ります。


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↑ オートチェンジャーのマウントに問題がないか、下から見た様子です。


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↑ この機種にはエコーが搭載されていますが、動作をしないため調べますと、
リバーブユニットの配線(赤線)が引っ張られて断線していましたので、
半田付けを行いました。

エージングテストで長時間レコードをかけて精度を上げて行きます。





◆1966年製豪華ビクターアンサンブルステレオ「STL-740MG」の修復修理 VOL5

.05 2016 家電品の修理 comment(0) trackback(0)

1966年製豪華ビクターアンサンブルステレオ「STL-740MG」の修復修理は
キャビネットの補修に意外と時間が掛りました。

別梱包で送られています脚部(置台)は破損していますので、キャビネットの底部の
具合をみて修理の必要があります。


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↑ W1300 H490 D465mm の特大のキャビネットの底部を見るために考えた挙句、
ひっくり返すよりも垂直に立てる方が無難なことがわかりました。

作業台の上で立てました。 そして脚部を当てがってみました。


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↑ 脚を取り付け部の添え木が割れてなくなっていました。
この大型重量キャビネットには細く弱いものでした。


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↑ そこで急遽、補強金具を作りました。


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↑ 脚4本に補強金具を取り付け、底板にボルトナットで固定を致します。


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↑ 底板はパーチクルボードのため「もくネジ」ではすっぽ抜けする恐れがあります。
強度を持たせた方法をとりました。


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↑ ボルトを底板を貫通させて取り付けるため、密閉型スピーカーの裏蓋を外しました。


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↑ 左右の3WAYスピーカーの点検も行っておきます。

このステレオは音質の良い珍しいOTL方式の為スピーカーの出力トランスはありません。
直接駆動方式になっています。


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↑ 水平に戻して、レコードプレーヤーの組み込みを行います。


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↑ プレーヤーの組み込みを行い、テスト中にピックアップアームの戻り位置がずれたりして
定位置に安定的に戻らなくなったことが判明しました。

各所を調べますが、メカは正常不具合の原因がつかめません。


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↑ 結局、最後に「サブウエイトに極細のシールドワイヤー(カートリッジの出力線)が
1本絡まっていた」のが原因と分かりました。

最初からこの方法ですが、わざとリード線ばらばらにしてアームに負担をかけないようにして
いるのでしょう。
そのうちの1本が絡まったのではたまりません。


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↑ エージングテスト中の「ビクターSTL-740MG」です。   

蘇った「王者の風格」です。




◆1966年製豪華ビクターアンサンブルステレオ「STL-740MG」の修復修理 VOL4

.04 2016 家電品の修理 comment(0) trackback(0)
   
1966年製豪華ビクターアンサンブルステレオ「STL-740MG」の修復修理で、
難しい問題が控えています。

それは、キャビネットの補修です。 ものが大きいのと、範囲が広いので大変です。


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↑ 最初のキャビネットの塗装の状態はかなりの広範囲の褪色があり、補修の困難さは
覚悟しておりました。


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↑ 上開きの扉の白く変色した大きな斑点は広範囲に広がっています。


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↑ ここまでの画像は製品到着時に撮影したものです。



今日はキャビネットの補修に取り掛かります。




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↑ 塗装の前にキャビネットを丁寧に水拭き清掃を行います。
乾燥後、褪色した個所全体のペーパー掛けを行います。

小さなキズは補修をしておきます。


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↑ 綺麗にふき取り、ウレタンニスで塗装を始めます。
画像は一度塗って乾燥後、全体にペーパーかけを行います。


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↑ 3度重ね塗りを行いました。


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↑ 結構きれいになってきました。


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↑ 次はキャビネットにシャーシーとプレーヤーを組み込みエージングテストの予定です。





◆1966年製豪華ビクターアンサンブルステレオ「STL-740MG」の修復修理 VOL3

.03 2016 家電品の修理 comment(0) trackback(0)

1966年製豪華ビクターアンサンブルステレオ「STL-740MG」の修復修理は

集中できて快調に進みます。


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↑ 昨夜は深夜にあまり大音量でテストを出来ないので、今朝は存分に鳴らしてみました。

「ターンテーブルが回って音が出た」ところですから、いろいろ問題点を煮詰めていきます。


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↑ 先ず、安全的に一番大切な、この機種の「電源部」です。


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↑ 画像上3本を下6本に交換しました。


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↑ ブロック型の大容量電解コンデンサーを単体の電解コンデンサーに置き換えます。

これが結構大変なんです。配線を間違えると大変なことになります。


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↑ このようになりました。 電源部シャーシー上面の様子です。


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↑ 交換後の電源部シャーシー内です。


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↑ 元の位置へセットします。


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↑ 入念に配線間違いがないか点検を行い、電源投入します。


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↑ メインシャーシー内の怪しいコンデンサーを交換しておきました。


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↑ 交換後のメインシーシーです。


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↑ レコードプレーヤーの問題点を修復していきます。


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↑ レトロオーディオでレコードプレーヤーのゴム素材の経年劣化により、回転不能、.
回転ムラ、ゴロ、などに悩ませられます。


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↑ 画像のアイドラーは摩耗、変形などで、モーターキャプスタンからのトルクをターンテーブル
の内周に伝達して安定した回転を保ちます。

しかし、このプレーヤーも微妙な変形の為ゴロ音が出ます。
極力低騒音になるように色々対策を試みます。


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↑ かなり良くなってきました。  エージングテスト中の様子です。

かなり重いターンテーブルをアイドラーで回していますので、フォノモーターもハイパワー
ですので、モーター自体も結構元気な回り方をしています。




◆1966年製豪華ビクターアンサンブルステレオ「STL-740MG」の修復修理 VOL2

.02 2016 家電品の修理 comment(0) trackback(0)

昨年12月にお預かりしておりまして、VOL1でご紹介の初期診断を行いまして、
お見積もりの仮修理を行っておりませんでしたが、本年の仕事はじめとして開始いたしま
した。

この1966年製豪華ビクターアンサンブルステレオ「STL-740MG」は日本のステレオ産業史
に残る異色の興味深い製品です。


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↑ サイズ   W1300 H490(脚含まず) D465mm 


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↑ レコードプレーヤーとアンプチューナー部をキャビネットから取り外しを行います。


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↑ レコードプレーヤーとアンプチューナー部をキャビネットから取り外しました。


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↑ メインシャーシーには別付の電源部が繋がっています。


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↑ 別付の電源部も外しました。


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↑ 各部の接触不良が激しく雑音、途切れ、音歪等々不安定です。


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↑ 「接点復活剤」の噴射注入を行いました。


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↑ ボリュームの端子の隙間から「接点復活剤」をスプレーノズルで噴射注入を行います。
プリュームを回転しながら、徐々に接触不良を改善していきます。


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↑ テスト中に異常臭に気が付き別付電源部から薄い蒸気煙を発見しました。
発見が遅れると破裂します。 急遽電源を切り調査を行いました。


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↑ これは、電源トランスの一次側に取り付けられた雑音防止用のコンデンサーの劣化
によるものです。 切断取り外しました。


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↑ 400WV 0.047μFですが、この手のコンデンサーは常に交換必須の対象にしております。
破裂すると無残に超薄のパラフィン紙とアルミ箔が散乱します。
破裂音もビックリします。 発火することはありません。

電源部の円筒形のブロック型大容量電解コンデンサーは安全重視で
全て単体の電解コンデンサーに交換を予定しております。


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↑ ここまではアンプチューナー部の主要な不具合を仮修復を行いラジオの受信は
OKになりました。





次にレコードプレーヤーの仮修理を行います。




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↑ 初期のフルオートプレーヤーはものすごく重い造りになっています。 


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↑ 裏面はメカも複雑になっています。 いかにも機械的な構造です。

致命的なのは、モーターの防振ゴムの経年結果による溶融→変形硬化により形状を
成しておりませんので、フォノモーターが定位置にマウントできていません。


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↑ 固定ビス回りの劣化変質したゴムを削り落としてきれいにします。


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↑ 綺麗に掃除をして、新しい防振ゴムを取り付けてフォノモーターを定位置にマウント
します。


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↑ 回転、音出しテストを行っています。フルオートのすべての機能は、まだ不安定ですが、

一応モーターの回転、カートリッジの音出しも何とか動作をいたしました。

徐々に修復調整を行っていきます。




2016年 新年あけましておめでとうございます

.01 2016 家電品の修理 comment(0) trackback(0)


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                2016年 新年あけましておめでとうございます。
         
                当ブログは皆様の温かいご支持を頂きまして
                
                お陰さまで四年目を迎えました。
                 
                本年も益々充実した情報をお伝えしたいと存じます。
                 
                  どうぞよろしくお願い申し上げます。      元旦







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