ビクター真空管電蓄Radio Electrola 「RE-30」の修復修理は次工程の
プリアンプとシャーシー内の一部分の改修を行います。

↑ 画像左のプリアンプを取り外します。

↑ 分解してプリアンプの入力インピーダンスを高くする為、低い値の入力抵抗を
取り外します。

↑ 開いてみますと、前回の修理の時に外しておりました。
既にハインピーダンスに改良済みでした。

↑ 次はメインシャー内の画像右上の四角のシールドケースの中のセレクタースイッチ
に付いている元のクリスタルカートリッジ用のイコライザーを無くしてストレートにします。

↑ セレクタースイッチ右側の150PFと640KΩがLP用です。
リード線で短絡、半田付けでストレートになります。


↑ 構造的にシールドケースを一旦外すと元通りネジ止めできませんので、
シャーシーに直接半田付けを行います。

↑ キャビネットに組み込みを行いました。


↑ 最終テストの結果、SPレコードの再生時の低音部の出過ぎが改善されて、
かなりクリアな音になりました。
今回のビクター真空管電蓄Radio Electrola 「RE-30」の修復修理は、
SPレコードの録音特性を補正する、「フォノ・イコライザー」を組み込みます。
これは、特定の周波数をカットして音質を補正するものです。
今回は最もシンプルな回路を組み込みます。

↑ 組込みと云っても容易に調節の出来る個所に取り付ける必要があります。
最も都合の良いプレーヤーのターンテーブルボードに取り付けることにいたしました。


↑ ターンテーブルボードを取り外しました。

↑ この音量ボリュームは必要がなくなるため、取り外して、この穴を利用します。

↑ ロータリースイッチを使用します。

↑ このように取り付けます。


↑ 特定の数値の抵抗/コンデンサーを手元にあるものを直並列接続で正確に
合わせます。
その為個数が増えます。 ラグ板を使用して配置します。

↑ この時点でテストを行います。 超簡単ですが結構効いています。
次は、プリアンプとシャーシー内の一部分の改修を行います。
希少な1975年製TEACカセットデッキ「A-440」の修復修理で「録音/再生」のテスト中に
左トラックの「録音/再生」に不具合が発生しました。

↑ 録音/再生エージングテスト中に正常に録音が行われているつもりでいると、
VUメーターがの針が停止している時が度々あります。
録音操作を再度繰り返すと正常に戻ったします。
今度は正常に録音済みのテープを再生中に同じ様に左トラックのVUメーターがの針が
停止して音が出ていません。


↑ 分解して調べます。
最も関連があるのは「録音/再生スライドスイッチ」の接触不良です。
再度、接点復活剤を噴射注入してすり合わせを行いましたが、効果がありません。

↑ 何度も繰り返してスイッチ操作をしていると、.時々直ります。

↑ 「録音/再生スライドスイッチ」につながっている配線を調べました。
この配線の束の一部に触れると変化があります。・・・・・
不良ヶ所を断定できました。

↑ スイッチ基板に半田付けされているシールドワイヤーをピンセットで引っ張ると
抜ける程酷いものでした。
半田付けを手直しして安定動作を取り戻しました。

↑ 「録音/再生」とも安定動作をキープしています。
ONKYO INTEGRA FM/AMチューナー 「T-455」のメンテナンスを行います。




↑ セレクタースイッチ/ボリューム等に接点復活剤の噴射注入を行います。



↑ この超幅広のバリコンプーリー(ドラム)はあまり見かけません。


永年の通電がなく、テストの結果、FM受信AM受信とも
殆ど異常は認められません。
エージングテストを続けます。
ONKYO ステレオアンプINTEGRA 「A-766」の修理です。
総合的なメンテナンスを行います。

↑ 端正なデザインのアンプです。

↑ シャーシー内部の様子です。
やはり、総体的にガリが発生しています。

↑ ボリューム、セレクタースイッチ等、全てに接点復活剤を使用します。

↑ このアンプは珍しくトーンコントロールに多段ロータリースイッチを使用しています。

↑ ロータリースイッチと3連ボリュームに接点復活剤を噴射します。


↑ 後面の接続端子類のクリーニングを行います。
完了して、安定したスムーズな操作を取り戻しました。
ビクター4CHレコードプレーヤー「SRP-B33M」の修理です。
単品のレコードプレーヤーです。

↑ ターンテーブルが回転しません。

↑ ターンテーブルを外して見ますと、ベルトがありません、
よく見ると外れて下に落ちたものが、ボードにこびりついて固まっています。

↑ モータープーリーにもくっ付いています。



↑ 4CH用カートリッジと専用針です。

↑ 新しいベルトです。

↑ 綺麗に取り除いて新しいベルトを装着して完了です。
希少な1975年製TEACカセットデッキ「A-440」の修復修理ですが、
当時のものづくりの凄さが窺われます。

↑ PLL方式DCサーボモーター使用の高性能なカセットデッキです。
ステンレスパネルと分厚い鉄板の頑丈な筐体とゆったりした構成は
修理にストレスを感じません。
電源は入りますが動作しません。
サイズ 幅440×高さ164×奥行294mm 重量 9.5kg アンプと間違える重さです。

↑ ドライブベルトが経年劣化でボロボロになっています。


↑ リールベルトもノビノビになっています。

↑ 交換する新しいベルトです。


↑ ベルト交換を行い組み立してテープ走行はOKとなりましたが、
左のVUメーターが振り切ったり異常な動作をします。

↑ 調べた結果、録音/再生のスライドスイッチの接触不良が判明しました。

↑ 録音/再生のスライドスイッチの基板裏側です。

↑ 接点復活剤を噴射注入を行い修復に成功して正常動作になりました。

↑ ヘッドはカセットホルダーに隠れて見えませんが、クリーニングを行いました。

↑ すべての操作をテストします。


↑ 組み立て完了です。
W440mmで通常のコンポサイズより大きくて、 ものすごく存在感があります。
1970年代ビクター4チャンネルセパレートステレオ「DF-15」の修復修理は
4CHリアアンプからのTRノイズが酷くヘッドアンプのTR 2SC458の交換を行います。

↑ 黄色→の2SC458を交換しました、 的中しました。

↑ 基板の裏面です。
次は気になるプレーヤーの仮修理を行います。

↑ ターンテーブルにこびりついた劣化ベルトの残骸を削り落とします。
堅くなって中々取れません。
後はサンドペパーをかけて仕上げます。

↑ モータープーリーにもくっ付いています。 きれいに削り落とします。

↑ 新しいドライブベルトを掛けて回転させてみますが33回転時にベルトが外れます。
45回転時は回転が遅く33回転程しか回りません。
原因はフォノモーターをマウントしている防振ゴムの陥没でした。

↑ 4か所の防振ゴムを追加して嵩上げを行いました。

↑ フォノモーターをプレーヤーボードに取り付けます。

↑ テストを行い33回転/45回転共確認できました。

↑ ところが・・・・・ここで、問題を確認・・・・・
回転の変調です。 これは厄介です。

↑ このプレーヤーはサーボモーターが使用されています。
回転数が安定せず、一定のリズムでフラフラしています。
明らかにサーボ回路の不具合が原因です。

↑ ターンテーブルの外周のストロボで確認しますと、
約0.5秒間隔で速くなったり、遅くなったりしています。

↑ 問題はサーボ基板の不調?

↑ それともサーボモーターの不具合か?
ビクターステレオHiFiオーディオラ1960年代真空管ステレオ「BR-660」の修復修理は
シャーシー、オートチェンジャープレーヤーをキャビネットに完全組み込みを行い、
最終テストを完了いたしました。

↑ 晴れの完成画像です。



↑ 手前からAUXピンジャック/ステレオヘッドホンジャック/入力切り替えスイッチ
と、ボードの空きスペースに配置できました。






外観の見かけより、かなり機能が退化していました。
予想以上に手古摺った部分がありましたが、苦労する程愛着が高まります。
「技でねじ伏せた」思いを感じます。
レトロには、決して楽には勝たせてもらえません。
オートチェンジャーの一部機能が修復不能ですが、葛藤はありましたが、
この機能を捨てた為前進できました。
珍しい1970年代ビクター4チャンネルステレオ「DF-15」は、
あの代表的な4CH機の「DF-11」の姉妹機に当たります。


↑ 重厚なガッシリしたデザインなっています。


↑ 前面パネルのデザインはDF-11とほとんど同じです。



↑ シャーシーもほぼ同様ですが回路が若干違います。
電源ONして動作確認を行います。
接触時のショック性ノイズはありますが音らしきものは出ません。
基本の初期対応として、
① 各セレクターのロータリースイッチ
② ソースセレクトのスライドスイッチ
③ 各ボリューム
に接点復活剤を噴射注入と擦り合わせを行いました。
その結果、音出しOKになりました。
しかし、リアアンプからはTRノイズが酷くヘッドアンプのTR 2SC458の不良です。
フロントアンプは今のところ大丈夫ですが、当然、同様に交換の予定です。

↑ プレーヤーはターンテーブルが回転しません。
カートリッジは生きています。







↑ フォノモーターは回転していますがターンテーブルが回りません。
ドライブベルトが劣化してご覧の通りです。
ビクターステレオHiFiオーディオラ1960年代真空管ステレオ「BR-660」の修復修理は
終盤に向かいシャーシー、オートチェンジャー、をキャビネットに組み込みを行い、
総合的な動作テストを行います。

↑ シャーシー、オートチェンジャー、をキャビネットに組み込みを行い、
テスト中の様子です。


↑ 後部の様子です。

↑ オートチェンジャープレーヤーをキャビネットに組み込みしてレコード再生行ってみると、
最初から懸念していましたターンテーブル回転時の「"コトコト"異音」が非常に気になります。
解決の為、対策を行います。

↑ ターンテーブル回転時の「"コトコト"異音」は「アイドラー駆動方式のレトロプレーヤー」
には避けられない現象です。
原因はアップ画像のようにアイドラーとモータープーリーが密着したまま数十年の
経年劣化により固形化した小さな陥没部分を回転時に通過するときに「コトッ」と
異音が発生します。
高速回転していますから連続して「"コトコトコトコトコトコト"異音」が続きます。
これが針先からカートリッジに伝わりスピーカーから出ます。
レコード再生音にかき消されますが、無音部分では気になります。
●使用しない時は「33/45回転切り替えをニュウトラル"0"の位置にする」ことが大切です。
修復方法は、アイドラーのゴムの陥没部分を無くす為に外周を平均に削り
段差のないスムーズな状態に仕上げます。

↑ 何回もカットアンドトライで最良点の状態に仕上げて組み込み、
テストを行いました。 見事に異音が消えました。

↑ SW/MW MONO/MW STEREO/FM/PHONOと全て順調です。

↑ キャビネットの右扉の飾りモールが外れてなくなっております。
なんとかしないと、少しさみしく感じます。

↑ 何か適当な素材がないか、大型HCで真鍮の幅3mm厚さ1mmの角材を見つけました。


↑ もう少し太いと良かったのですが、接着剤で取り付けてかなりイメージが良くなりました。
ビクターステレオHiFiオーディオラ1960年代真空管ステレオ「BR-660」の修復修理は
着実に進化が行われています。
実は、高音がいまいち元気がなく「こもりがち」の音質で気になっていました。
TONE調整があまり効かないことに最初から気付いておりました。
今回はご依頼者ご要望の「ヘッドホンジャック」と「AUX外部入力端子」の増設を完了して
AUX外部入力端子よりCDが音源に加わり、それが如実に証明されました。
原因は3WAYスピーカーシステムの中高音を担っている「パノラマスピーカー」が全く動作
していないことを突き止めました。

↑ パノラマスピーカーの駆動回路は大丈夫ですが、R/L両方のパノラマスピーカー
ユニットが不良になっています。

↑ 不良になっているパノラマスピーカーユニットの前面。

↑ 不良になっているパノラマスピーカーユニットの後面。

↑ 不良のパノラマスピーカーユニットを外した跡に取り付け可能なスピーカーは・・・・・


↑ 10cmのダイナミックスピーカーを取り付けました。


↑ こいれで、効果はテキメン「歯切れ」の良い音になりました。
次にオートチェンジャープレーヤーのクリーニングを行います。

↑ 見違えるようにきれいになりました。

↑ フォノモーターをマウントしている劣化の防振ゴムを交換しました。


↑ ターンテーブルマットを交換しました。

↑ シャーシーをキャビネットに載せました。

↑ 前面の様子です。
オートチェンジャーを載せる準備を次工程で行います。
ビクターステレオHiFiオーディオラ1960年代真空管ステレオ「BR-660」の修復修理は
問題をクリアしながら完成度を高めつつあります。
今回はご依頼者ご要望の「ヘッドホンジャック」と「AUX外部入力端子」の増設を行います。

↑ 両耳ステレオヘッドホンを使用できるR/Lステレオタイプのヘッドホンジャックの
構造は複雑になっています。
ステレオヘッドホンプラグを差し込んだ時にステレオのスピーカーが「オフ」になり、
ステレオヘッドホンに音声信号が「オン」しなければなりません。
しかも、音圧もほぼ同じである事が必要です。

↑ ステレオヘッドホンジャックは9ピンになっています。
どのピンがどのように繋がり、又切れるのか、複雑です。ステレオヘッドホンジャック
の種類により結線が異なります。
実際に接点動作と結線をリハーサルして、メモしておきました。

↑ AUX(外部入力端子)に使用するRCAピンジャックです。

↑ 取り付け位置はオートチェンジャープレーヤーのボード上に取り付ける方法をとります。

↑ キャビネット本体から取り外したボードに一部加工を行います。

↑ このように配置します。


↑ 先に配線と抵抗を半田付けしておきます。


↑ 配線の結線に間違いがないか、ヘッドホンを差し込んでテストをしておきます。
ピンジャックの方はPHONO入力端子から分岐する方法をとり配線結線をしておきます。


↑ 取り付け結線の完了したボードをプレーヤーブースに設置します。

↑ シャーシーのマウントと取り外しの自由が効く範囲を考えて、
配線はかなり長めにしてあります。
予定通りに行えました。
1960年代の真空管式ナショナル2バンドスーパーラジオ「DX-475」の修復修理は
次の工程に進みます。


↑ B電源整流回路のブロック型電解コンデンサーは既に寿命が過ぎています。
50年以上の経年劣化で、信頼性が低下しています。
複数個の単体の電解コンデンサーと交換を行います。


↑ ブロック型電解コンデンサーを取り外しました。

↑ このように置き換えます。


↑ 配線用ラグ板を用いて狭いスペースに取り付け配線を行います。

↑ コンデンサー3個が都合よく収まりました。

↑ 部品の陰に隠れていますがPHONO/MW/SWのセレクターロータリースイッチが猛烈
な接触不良ですが、接点復活剤の噴射注入により、丹念な擦り合わせを行い修復に成功
して、スムーズな切り替えと安定な受信が可能になりました。

↑ シャーシーをキャビネットに取り付けて、ガタツキのないように、
工夫をして1本のビスナットで固定を行いました。
僅か1本の小さなネジでもほぼ中心をきっちり支持しているため効いています。


↑ パイロットランプの標示窓が暗くはっきりしないため、少し明るくなるように改良を
行いました。
アンテナリード線も交換を行いました。

↑ 交換した部材です。

↑ エージングテスト中の様子です。
非常に元気よく鳴っております。
人はそれぞれ「大切にしている思い出の品」があります。
しかし、その物の価値は年とともに大きくなります。
それは、その物に自分の人生が詰まっているのです。
だから、絶対に手放したくないのです。
いつまでも一緒に歩んでほしいのです。
この1960年代の真空管式ナショナル2バンドスーパーラジオ「DX-475」もそのように
承りました。

↑ 外観も一見きれいに見えますが、よく見ると各所に痛みがあります。
倒してから全く動作しなくなったそうです。
使用真空管はミニチュア管の12BE6/12BA6/12AV6/30A5/35W4のトランスレス方式です。

↑ シャーシーは全く固定されず、ガタガタになっています。
プラスチックキャビネットの固定ネジ止め部分が破損してシャーシーの固定が出来なく
なっています。
電源ヒューズが切れていますので念のため替えてみましたが、即断です。

↑ シャーシーを取り出して調べます。


↑ 経年劣化による被覆がボロボロのパイロットランプソケットの配線を見つけました。
これが、タッチしてショート→ヒューズ断となったようです。

↑ 劣化配線を取り外しました。
ここまで酷いと、今までこのまま使用していたことに恐怖を感じます。
偶然、倒されたことが、幸運でした。

↑ リード線を交換して、パイロット球を取り付ました。

↑ 修理前。

↑ 修理後。
暫くエージングテストを行います。
懐かしい時代のSANYO 2WAYポータブルレコードプレーヤー「PG-R9」は
AC100Vと乾電池で使用できラジオも付いたポータブルタイプです。
ピックアップアームをレコードに乗せると回転が遅くなるなどの不具合があります。

↑ 残念ながら今はSANYOブランドはなくなりました。
1970年代の製品でしょう、デザインもよくシッカリと丁寧に造られています。

↑ ラジオは蓋を閉めたままで聞けます。


↑ 回転不調は確認できました。

↑ 裏面、内部の様子です。

↑ 回転の問題は奥が深く色々な原因が考えられます。
フォノモーターは大丈夫か調べます。


↑ ターンテーブルを外して点検します。

↑ アイドラーはスリップしていないか、正常に回転しているか、点検します。
フォノモーターのプーリーは大丈夫か、両方を点検クリーニングします。

↑ アイドラーシャフトが油切れしていないか、点検注油します。
全てが関連します。

↑ 次にアームスイッチの動作を点検します。
特に接点の劣化と接触不良が起こっていますので、接点を磨きます。

↑ 回転切り替えレバーにもスイッチがあります。 同様の処置を行います。


↑ カートリッジと針を点検します。
カートリッジはカンチレバーがやや偏りがあり、
針先は酷使状態で摩耗と異物の付着があり破壊寸前です。
針の交換を行いました。

↑ レコード再生テストは快調です。

↑ 最後にラジオ/レコード切り替えスイッチの接触不良の修理を行います。

↑ ラジオ/レコード切り替えスイッチの接触不良の修理はスライドスイッチに
接点復活剤を注入します。
スイッチ自体は超小型で注入口がないため、一部を切り取り小さな穴から細い
ノズルで注入します。
スイッチの接触不良は直りました。
エージングテストを行います。
ビクターステレオHiFiオーディオラ1960年代真空管ステレオ「BR-660」の修復修理は
問題のオートチェンジャープレーヤーの限界修復により、ターンテーブルの回転と連続演奏
、カートリッジの音出し、オートチェンジ機能仮修理を行いました。
続いてこの次の2点の修復を行います。
●シャーシーチューナーアンプ部は右側の音が殆ど出ない。
●FMが全く受信できない。

↑ 「アンプ部は右側の音が殆ど出ない」 原因は右出力管30MP23PPの内の1本が
不良で代替え管の30A5を交換して、解決いたしました。


↑ 「FMが全く受信できない」 原因はFM受信回路の真空管12DT8の不良と判定。
FMが全く受信できない。
12DT8は入手不能の為代替え管17EW8を使用して受信に成功いたしました。
同時に不安定なFMアンテナ入力同軸ケーブルを交換いたしました。

↑ 電源ON/OFF時に時々「ガガッ」とノイズが入ることが確認できました。
原因は電源マイクロスイッチの接点不良でしたので、交換を行いました。

↑ エージングテスト中の様子です。


↑ 課題の「ヘッドホンジャック」と「AUX端子」の増設の準備検討中。

↑ 前部右扉のモールが欠品しています。 処置を検討中。
VOL1の点検仮修理の時に、このオートチェンジャープレーヤーを過去にかなりいじった
形跡があることが判明いたしました。
これは、オートチェンジャープレーヤーの生命とも云える最も重要な個所のメカを変形
させておりタイミングがずれてしまい、正常動作に戻すの非常に難しくなっています。
VOL1では何とか修復を試み、複数枚のレコードをセットして一枚目は演奏できますが
次のレコードが自動でかからない状態でした。


↑ オートチェンジやーのメカは非常に複雑です。経験のない人は触ることは不可能です。



↓ 下の画像は修正を行った形です。

↑ 絶対に触れてはいけない、大切なメカを変形させています。
¬型のアルミ製になっているのは軽い力で動作する事と、動作音を小さくする為です。

↑ すべてのメカを元通りにするのは至難の業ですが、慎重に理屈に合わない個所を
念入りに調べます。

↑ このU字型の金具にはスプリングがあったはずですが?・・・・・?
オートチェンジャーも色々な種類があります。
手元にあるビクターの別機種のオートチェンジャーを外して見ますと、殆ど同じメカが使用
されていました。

↑ やはりスプリングがあります。

↑ こちらはありません、
レコードの枚数を検知するメカに関連しますので、試しにつけてみましょう。
(中央の緑色の部分が検知器です。)




↑ 少々厄介ですが、惜しまずに、関連があれば確認が必要です。

↑ テストです。
レコードを3枚載せてスタートします、下のレコードから順番に落ちて、上々です。
しかし、3枚目は落ちましたが、すぐに停止してしまいます。
レコードを1枚だけでテストしても落ちましたが、すぐに停止してしまいます。





↑ 色々方法を変えてテストしても結果は変わりません。
結論は、
1枚だけの場合はレコードは落ちるが、少し回転してすぐ停止する。
2枚の時は1枚は正常に演奏が行われて、2枚目が落ちて、少し回転してすぐ停止
3~5枚の時は最後の1枚だけが落ちても、少し回転してすぐ停止する。
原因はレコードの枚数検知器が2枚の時に1枚に検知することが考えられます。
その為1枚の時はレコードを検知していないことになります。
例えば1枚のレコードをかける場合はもう一枚のダミーのレコードを上にして
2枚をセットすれば自動演奏ができます。
2枚~8枚でも最後の1枚がダミーになるわけです。
オートチェンジャーの修復はVOL1の工程よりVOL2の工程はかなり進みました。
ビクターステレオHiFiオーディオラ1960年代真空管ステレオ「BR-660」の修復修理は、
大変お待ちをいただいておりました。
このビクターの660シリーズはマイナーチェンジはありましたがフルモデルチェンジなしで
ロングランで有名な機種でした。
↑ この「BR-660」はレコードプレーヤーに「オートチェンジャー」が搭載されております。
サイズ W 1140 H 540(脚含まず) D 375mm
故障状態は「電源ヒューズが飛ぶ」と云う深刻な状況です。



↑ 後部の様子です。


↑ オートチェンジャーは全く動作しません。
シャーシーをキャビネットから取り外して、「電源ヒューズが飛ぶ」原因を調べます。

↑ シャーシー内部の全体像です。





↑ この画像は不良のブロック型電解コンデンサーを単体の大容量電解コンデンサー
に、そして整流用ダイオードも交換を行って正常時の様子です。
電源オンして2Aヒューズが3秒程度で飛びます。
電源整流のダイオードの短絡の場合は瞬時に飛びます。
しかし、少し間をおいて飛ぶのは珍しいことです。
これは電解コンデンサーの不良に違いないと判定いたしました。
電圧測定してみると、瞬時の電圧はDC160V出なければならないところが60Vでした。
念のため、ヒューズを5Aにしてテストすると飛びませんが、しばらくすると、
ブロック型電解コンデンサーから異臭と白煙がたちあがり、すぐに電源を切りました。
破裂寸前でした。
温度は60℃ほどになっていて、中の電解液が吹き出しそうになっていました。
私は修復修理の際は必ず電源回路のブロック型電解コンデンサーを単体の電解コンデン
サーに交換しています。
整流用ダイオードも場合により交換を行います。
次はオートチェンジャープレーヤーの点検修復を行います。








↑ 過去にかなりいじった形跡があり、かなり厳しい状態ですが、
ターンテーブルの回転とカートリッジの音出し、オートチェンジ機能等のすべての点検
仮修理を行い、オート再生まで漕ぎ着けました。
しかし、オートリターンして次のレコードが自動でかかるまでは、
今の段階では到達しておりません。
シャーシーチューナーアンプ部は右側の音が殆ど出ない。
FMが全く受信できない等の課題があります。 これからです。