修理でお持ち込みを頂いておりました、1989年製ソニーCD NEW STEREO「D-2010」ですが、
当時198,000円の高音質の最高級卓上ラジカセです。
AM/FM/カセット/CDのオールインワンのラジカセのような製品です。
マホガニー調ピアノ塗装の豪華な筐体です。
何台かの修復修理をさせていただきましが、いずれも不具合個所は同じでした。
音質は素晴らしい製品です。
不具合は「カセット/CDは動作せず」「ラジオは途中で音が出なくなったり不安定」などです。

↑ スピーカーのサランネットを外しました。

↑ 上部のカセットデッキ/CDプレーヤーの部分を外しました。

↑ 多くのコネクターケーブルで繋がっています。


↑ この製品の不具合の元凶はこの右のノブで切り替えているセレクタースイッチです。

↑ 4段セレクトのスライドスイッチです。 酷い接触不良です。
交換は不可能の為接点復活剤を効果的に注入して修復を行います。

↑ 左の円筒上の部品は音量ボリュームです。
擦り合わせを行っておきます。

↑CDの不具合はピックアップの劣化で読み取りミスを多発するためです。
先ずレンズのクリーニングを入念に行います。

↑ レンズの扱いは微妙で注意がいります。

↑ ディスクを再生してみます。 OKです。

↑ 選曲もOKです。 長時間テストを行います。


↑ ディスクの最後まで音飛びも選曲ミスもなく終了しました。

↑ ラジオはAM/FM共問題な受信出来て安定しています。
仮修理後のエージングテストを続けます。
カセットはご使用にならないため修復修理をいたしません。
ビクターSPレコード専用プレーヤー「RP-7」の修理は以前に2度修理をしていますが、
今回は「カートリッジの点検」と「プレーヤーに付いている音量ボリュームの交換」です。




↑ マグネチックカートリッジを分解してカンチレバーの状態を点検しましたが、
以前に緩衝ゴムを交換しておりましたので、異常はなく良い状態を保っております。


↑ お預かりしておりました20kΩのボリュームを金具を作って取り付けました。


↑ 取り外したボリュームは500kΩAカーブでした。
これは最初のクリスタルカートリッジの時に使用していたものですからハイインピーダンス
に合わせてありましたのですが、前回マグネチックカートリッジに交換した時、
そのまま使用しておりました。
今回の20kΩのボリュームがローインピーダンスに適合しています。


↑ テストの様子です。
ローインピーダンスのボリュームでマッチングが良く音質が変わりました。
まだ低音が少し勝っていますのでフィルターを取り付けます。

↑ モーターの漏洩磁束がカートリッジに間接的に影響を与えてハムを拾っています。
ローカットフィルターを取り付ければ、軽減できると思います。

↑ 現在はストレートですので音域は広くなっています。
1970年代パイオニアセパレートステレオ「S-70/IS」の修復修理は、
VOL1~VOL3の工程で仮修理を行いエージングテストを続けております。
ラジオダイヤルスケールのバックライトが点灯しないままで行っておりましたが、
この時点で修理を行います。
修理と云ってもランプの交換ですが、ガラス管ヒューズと同形の8ボルトのランプです。
在庫の持ち合わせがありましたので交換を行いました。

↑ 上画像が点灯、下画像が消灯です。

↑ 切れていた8ボルトのヒューズ型ランプは真っ黒になっていました。

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↑ 前面操作パネルのガラスの清掃も同時に行います。





↑AMラジオのエージングテスト中たまに大きなノイズが確認できましたのが気にかかります。
きめ細かな点検を行つて原因を突き止めます。
サンスイ ソリッドステートセパレートステレオ「APS-1000」の修復修で、センターキャビネット
のレコードプレーヤー収納部の上面扉の破損補修は素材が「パーティクルボードの為、
一旦崩れてしまいますと、その部分を接着しても全体に接着材が劣化していますので他の
部分から崩れます。
そこで、力が分散するように補強を行います。




↑ 最近の木工ボンドは非常に高性能になりました。


↑ 幅15mmのアルミのL型アングルを扉の幅の長さのものを2本用意しておきます。
トルクヒンジには画像にあるように「太い短い強力なバネ」が入っています。

↑ 扉の上面と下面から「コの字」に挟み込む形で細いボルトナットで固定します。


↑ その他は特殊なもくネジでしっかりと取り付けます。





↑ 扉は半開きの位置で停止して下がらないのが正常です。
調整を行います。




↑ 扉の補修が成功いたしました。
扉が経年劣化で少しそりが出ていますが仕方ありません。
予てよりお預かりいたしておりました、
サンスイ ソリッドステートセパレートステレオ「APS-1000」は真空管から半導体に
移行した時代にオーディオ専門メーカーの山水電気の製品です。
1000シリーズは「APS-1200」「APS-1300」と続きます。
当時の各オーディオメーカーは「価格競争」ではなく「性能品質競争」の時代でした。



↑ センター部分のみお送り頂いておりました。

↑ 上部扉が破損していることは、既にお聞きしておりました


↑ 両ヒンジのところから外れています。 もぎ取れた感じです。


↑ これは多分トルクヒンジに問題があります。

↑ トルクヒンジ゜の修理を行ってから扉を取り付けます。

↑ 扉の欠けた部分を接着しておきます。

↑ レコードプレーヤーを取り外しておきます。 完全に固まるのに数日かかります。


↑ チューナー/アンプの動作を確認しておきます。
各ボリュームとセレクタースイッチにかなりの経年劣化による接触不良がありますが、
一応の動作はしております。
詳細な修復は次の工程で行います。

↑ 次はレコードプレーヤーの点検を行います。
ターンテーブルを外しました上部の様子です。

↑ プレーヤー裏側のオートメカです。

↑ 付属のベルトを装着して、カートリッジに針がないため一時的に別の針を取り付けて
テストを行います。
一応ターンテーブルは回転しますが、音が出ません。


↑ 原因はカートリッジの不良でした。



↑ 新品のMMカートリッジを仮付します。

↑ テストの結果、レコードの音は出ました。

↑ しかし、面白い現象が出ています。
33/45回転の切り替えレバーの操作が逆になります。
普通では考えられないことです。

↑ 異常回転が起きている時点で停止させて、見ると、ドライブベルトがモータースピンドル
に接触している位置が中途半端な位置になっています。
要するにモータースピンドル(プーリー)の高さが所定の位置からかなりづれて固定されて
いました。
↑ モータースピンドル(プーリー)の位置を2mm程下に移動固定してOKとなりました。
以上が仮点検修理の様子です。
1970年代パイオニアセパレートステレオ「S-70/IS」の修復修理は前工程の
レコードプレーヤーの仮修理作業でカートリッジの不良により中断しておりました。

↑ 最初の不良のMCカートリッジです。


↑ 新品のMMカートリッジに交換を行います。

↑ 交換を終わり針カバーを外しました。

↑ アンプシャーシーとプレーヤーを接続します。




↑ レコード演奏テストは良好です。
1970年代ナショナルTechnicsマルチチャンネルステレオ「SC-1600」の修復修理は
キャビネットの塗装が完了して、細部の仕上げを行いました。
シャーシーとプレーヤーのクリーニングと仕上のテスト点検と同時に電源関連の安全性向上
対策を行います。
↑ 電源コードと電源ヒューズホルダー/ヒューズの交換を行いました。

↑ レコードプレーヤーの全体クリーニングを行い、レコード演奏テスト中に音の途切れ
やノイズを確認しました。
カートリッジの不具合らしく、別の新品のカートリッジに交換しようとして、外しますと、
原因が判明しました。


↑
カートリッジの不具合ではなくて4本の極細のリード線からカートリッジの端子に接続
する超小型のソケット(7mmX10mm)の絶縁体の劣化で亀裂が起きて接触不良に
なっていました。2度と接触不良が出ないように超小型ソケットを取り外してカートリッジの端子ピンに直接
半田付けを行いました。



↑ このプレーヤーに採用されている半導体カートリッジは非常に珍しいものです。
正常動作を取り戻して良かったと思います。




↑ キャビネットに組み込みが完了いたしました。



↑ レコード演奏のエージングテストを続けます。 余裕のある素晴らしいパワーと音質です。

↑ CD再生AUX端子を補修して、入力ケーブルを接続します。

↑ CDプレーヤーを接続します。

↑ CDプレーヤーの再生も好調です。
このテレビを設置しております高齢者グループホームは 昭和30年~40年代の民家の間取
りや外観を忠実にその時代を再現して新しく造られています。
黒電話や振り子時計が現役で活躍しています。
ブラウン管アナログテレビは当時のコンソールキャビネットのレトロなものを時代考証に合わ
せて使用されておられました。
しかし、何かと不具合、不便があり今回ご相談を受けました。
ブラウン管アナログテレビのデザインイメージを継承して内部にデジタル液晶テレビを組み
込みリモコンで操作を可能な改造を行いました。
設置画像を送ってくださいましたので、許可を得て掲載させていただきます。




このテレビの改造組み込み工程の詳細です。
◆1970年代のナショナルブラウン管カラーテレビTH-5800Dがデジタル液晶テレビに変身!VOL1
http://yonedenblog.blog.fc2.com/blog-entry-833.html◆1970年代のナショナルブラウン管カラーテレビTH-5800Dがデジタル液晶テレビに変身!VOL2
http://yonedenblog.blog.fc2.com/blog-entry-834.html◆1970年代のナショナルブラウン管カラーテレビTH-5800Dがデジタル液晶テレビに変身!VOL3
http://yonedenblog.blog.fc2.com/blog-entry-835.html

↑ ナショナル20インチブラウン管カラーテレビTH-5800D



↑ 東芝REGZA 24S11を組み込みます。
画面サイズがブラウン管は丸みの画面で縦横比3対4、 液晶画面は9対16でフラット画面
位置合わせが大変です。

1970年代ナショナルTechnicsマルチチャンネルステレオ「SC-1600」の修復修理は
どのように変身するか楽しみの作業になりました。


↑ 丸一日於いて塗装作業を行いました。 とりあえず並べて撮影です。
まだセンターキャビネットは空っぽです。



↑ サランネットはしまりのあるシックな配色にいたしました。
良く合っています。




↑ スピーカーエンクロージャーの後部は12mmのコンパネを450×625mmに切断したもの
を張り付けました。


↑ センターキャビネットの後部のベニヤ板は5mm厚のパンチングボードを張り付けました。


↑ 見違えるように仕上りました。
ナショナルTechnicsマルチチャンネルステレオ「SC-1600」の修復修理は
アンプチューナーとレコードプレーヤーの修復修理の目途が付ました、。
次はキャビネットの修復を行います。

↑ スピーカーのサランネットの張り替えとキャビネットの塗装を行います。

↑ この密閉式のスピーカーのバッフルボードを取り外すには後部の遮蔽版の
パーティクルボードを取り外して、内部から止めてあるもくネジを外す必要があります。
ところが、もくネジは永年の湿気で錆びついて腐食していて、緩みません。
むりやり力をかけて折れてしまいます。


↑ パーティクルボードも湿気と経年劣化で崩れてしまいます。


↑ 25cmウーハーは外しておきます。



↑ スピーカーバッフルボードを取り外しました。


↑ 後部の遮蔽版とサランネットは新しく張り替えを行います。



↑ネジが錆びて腐食して折れた跡が見えます。




↑ キャビネットの劣化による歪や傷の修復を行います。


↑ 周辺部をきれいにしました。


↑ センターキャビネットの後部のベニヤ板が剥がれて外しますとバラバラになりました。

↑ サランネットは新しく張り替えを行いました。


↑ 塗装の前に痛んでいる個所を木工ボンドで接着をしておきます。
隙間のある個所と傷は修復をしておきます。
1970年代パイオニアセパレートステレオ「S-70/IS」の修復修理 VOL1でこの製品の
全体像と、AMラジオ受信不能の修復に終始してしまいました。
VOL2では、レトロオーディオでは半世紀以上の経年劣化による、全てのボリューム類
と各種のセレクタースイッチの接触不良の修復を行います。
そして、レコードプレーヤーの仮修理作業に入ります。


↑ 前面ツマミから調節する各ボリュームとセレクタースイッチ全てに「接点復活剤」を
噴射注入して丹念に擦り合わせを行い、接触面の活性化を行います。

↑ [SELECTOR] [LOUDNESS] [TAPE] [AFC] 「接点復活剤」を噴射注入。

↑ [VOLUME] [BRALANCE] [TREBLE] 「接点復活剤」を噴射注入して丹念に擦り
合わせを行い、接触面の活性化を行います。 ガリ音や音の途切れを除去します。

↑ [BASS] [HONES] [POWER] 「接点復活剤」を噴射注入して丹念に擦り合わせ
を行い、接触面の活性化を行います。
スムーズな調節を取り戻しました。
次にレコードプレーヤーの仮修理を行います。



↑ ターンテーブルに50Hzの標記があります。

↑ キャビネットからプレーヤーボードを取り外しました。

↑ フォノモーターは回転しますが「アイドラー」の軸受とシャフトが固まって回りません。
一旦取り外します。


↑ 取り外しました。

↑ アイドラーは非常に重要な部品です。
フォノモーターの回転を所定の回転数に変換してターンテーブルの内周に伝動します。
キズや凹みがあるとコトコト騒音が発生します。
このアイドラーは珍しく無傷でした。

↑ アイドラーをクリーニングしました。


↑ アイドラーを装着注油しました。

↑ アームのリターンギアを点検注油します。


↑ オートメカを点検します。

↑ フォノモーターも問題ありません。 注油を行います。
防振ゴムも大丈夫ですです。 アイドラーは、非常に良質のゴム素材が使用されています。
普通は劣化しているものが多いですが、劣化が全くありません。


↑ アームに異常はありません。


↑ カートリッジはこの後テストの予定ですが、簡易テストでは針先に触れるとクリック音が
出たりでなかったりで、どうやら動作不能の様子です。
針先はルーペで拡大すると無くなっています。 交換の予定です。

↑ フォノモーターのスタート/ストップ時にスイッチ接点から発生するスパークノイズを
軽減させるコンデンサーは交換を行う予定です。


↑ ターンテーブルの回転テストを行いました。
正常回転しています。 異常音、振動も出ていません。
やはりカートリッジは不良ですので交換をいたします。
修復修理でお預かりしておりました、
1970年代パイオニアセパレートステレオ「S-70/ISは、
お見積もりの為の仮修理の作業途中でAM/FMチューナーがFMは受信可能ですがAMが
全く動作せず、チューナー基板内の特殊なトランジスターの不良が確認できましたが、
調達に手間取りまして、中断しておりました。


↑ このパイオニアセパレートステレオ「S-70/ISは当時のパイオニアの力作で半導体を
使用したステレオの希少な製品です。

↑ 背面の様子です。


↑ リムドライブ方式のレコードプレーヤーを採用しています。





↑ 基板シャーシー上面の全体像です。


↑ 基板シャーシー裏面の全体像です。

↑ FMラジオは受信可能ですが、AMラジオが全く動作を停止しています。
その逆はありますが、珍しいことです。
詳細に点検の結果チューナー基板内の特殊なトランジスター「NEC製2SC839」
と「NEC製2SC838」の不良が確認できましたが、調達が遅れました。
「NEC製2SC838」は調達不能で「NEC製2SC839」を代替えで使用することにしました。
TRの頭の黄色の方が「NEC製2SC839」です。

↑ 交換を完了しました。

↑ 的中していました。 成功です。





↑ 交換後のテストは好調です。

↑ 上段の2個が 不良の「NEC製2SC838」と黄色の方が「NEC製2SC839」です。
下段の2個が 交換に使用した新品の「NEC製[2SC839」2個です。
次はレコードプレーヤーの修復修理を行います。
ナショナルTechnicsマルチチャンネルステレオ「SC-1600」の修復修理は
次工程のレコードプレーヤーの修復修理を行います。


↑ 33/45回転のベルトドライブのプレーヤーはターンテーブルが回転しません。

↑ ドライブベルトが切れています。

↑ MCカートリッジが装着されています。




↑ オートリターンメカを点検、クリーニング、注油を行います。

↑ フォノモーターの回転は大丈夫です。 注油を行います。


↑ プレーヤーの電源・カートリッジからのプラグ付出力ケーブルが短く、
アンプの上に載せる形で動作テストを行います。



↑ 回転、音出しとも問題なく好調です。
キャビネットの劣化の修復とスピーカーグリルネットの交換などの問題解決へ進みます。
予てよりお預かりしておりました、
1970年代ナショナルTechnicsマルチチャンネルステレオ「SC-1600」のお見積もりの
仮修理にとりかかりました。



↑ サイズ 3点合計 W1550 H750 D400mm 大型ホーンスピーカー搭載です。
センター部分の重量はこの種のものとしてはかなりの重さです。

↑ 大型のホーンスピーカーです。

↑ 背面の様子です。

↑ シャーシーを取り外してスピーカーを接続して、電源投入。
ガリガリ、ジャリジャリ、途切れたり、片方が無音になったり、AM/FMラジオ受信不具合
PHONOはターンテ―ブル回転せず。
フルメンテナンスが必要です。

↑ シャーシー上面前からの画像。
↑ シャーシー上面後からの画像。

↑ 全ての調節ボリューム、セレクタースイッチ、等可動部分が経年劣化で猛烈な
接触不良のためスムーズな調整が不可能になっています。
接点クリーナー/接点復活剤を使用して、接触面のクリーニング活性化を行います。

↑ 丸い2連ボリュームが2個見えますが、低音調整と高音調整ボリュームです。
接点復活剤注入によりすり合わせを行います。


↑ ダイヤルフライホイールの下のセレクタースイッチは、
AUX/PHONO/FM/AMのセレクターロータリースイッチです。接点の劣化の為接触不良が
発生して、確実な切り替えが出来ません。
接点復活剤を噴射してすり合わせを行います。

↑ こちらの小型セレクタースイッチ2つは、臨場感の調整用です。
接点の劣化の為接触不良が発生して、確実な切り替えが出来ません。
接点復活剤を噴射してすり合わせを行います。


↑ R/Lのスピーカーコネクターも経年劣化でプラグ/ソケットの腐食が発生して
接触不良が発生しています。
接点クリーナー/接点復活剤で修復しておきます。


↑ ラジオのダイヤルの回転がダイヤルロープのスリップで途中で動かなくなります。
ダイヤル←→バリコンの駆動関係を修復して、スムーズな動きを取り戻しました。


↑ スピーカーを接続してテストを行います。
スピーカーグリルのサランネットがかなり劣化しています。張り替えを考えています。
次はレコードプレーヤーの修復修理の工程へ進みます。
デジタルテレビの場合はテレビを使用する地域の地上デジタル放送局のチャンネル設定
が必要です。
現地に於いてデジタルテレビ放送局の電波を受信して初期設定を行う必要があります。
チャンネル設定の方法をご説明いたします。
取扱い説明書に記載されていますが、実際のこのテレビ画面でのご説明になります。


↑ 先ず、アンテナを接続して、リモコンで電源オンします。
次にリモコンの「設定」を押します。

↑ 画面が変わり、上下の選択ボタンで「初期設定」を選び「決定」を押します。

↑ 「チャンネル設定」を選び「決定」を押します。

↑ 次に「デジタル自動設定」を選び「決定」を押します。

↑ 一番上の「初期スキャン」を選び「決定」を押してください。
「初期」の文字が隠れています。


↑ 「初期スキャン」の地方を選択する画面で目的の県を選び「決定」を押す。


↑ このように初期スキャンが開始されスキャンが進行します。

↑ 初期スキャンが完了しましたので内容確認をしてください。「はい」で「決定」を押す。

↑ 確認をしてリモコンの「終了」を押してください。
これで、チャンネル設定が完了いたしました。
予てよりご相談を頂いておりました、
1970年代のナショナルブラウン管カラーテレビTH-5800Dのコンソールキャビネットに
デジタル液晶テレビを組み込むお話でした。
いよいよ、作業にかかることになりました。

↑ 一世を風靡した20インチコンソールカラーテレビは日本国中のご家庭の憧れでした。
家中の最も大切な宝物的な存在で、家族だんらんのお部屋に堂々と鎮座していました。
現在はほとんど見かけません。
こんなにきれいなキャビネットは正に宝物そのものです。
しかし、悲しいかな、どれだけ頑張ってもデジタルテレビ放送には対応できず、
地デジチューナーのお世話になり、ブラウン管画面では解像度が追いつきません。
そこで、小形のデジタル液晶テレビをコンソールキャビネットに埋め込むご提案を
させていただきました。






↑ 先ずこれだけの各部品を取り外して、キャビネットを空にしなければなりません。


↑ スピーカーを残して、全てを取り外しました。

↑ ブラウン管を外してありますのでバックに白いパネルを置いて撮りました。

↑ 埋め込むデジタル液晶テレビは「東芝REGZA 24S11」です。
現在の新型です。


↑ マウント方法は脳裏に描いていた方法よりも、ぶっつけ本番で行います。
先ず、仮付をして24吋9:16の画面が20インチ3:4のブラウン管マスクに収まる映像の欠け具合
を確認しておきます。
当然左右の画面が欠けますが時間表示が欠けない方が良いので、この位置に決めます。



↑ ブラウン管の画面が初期の丸管ブラウン管ですのでフェイスが球状に膨らんでいます
ので、マスクがフェイスのカーブに合わせてありますので、逆に四隅が盛り上がっています。
その部分が液晶パネルに当たりますとパネルにダメージを与えてしまいますので、
約1mm程浮かせて、絶対密着しない様に、四隅にゴムパッドを張り付けておきます。
受け金具2個はブラウン管のものを工夫して利用できました。


↑ しっかり固定できました。


↑ この時点で映り具合を確認しておきます。


↑ スピーカーケーブルの半田付けとアンテナ入力分波器/ビデオ入力延長ケーブル
を取り付けておきます。

↑ エージングテスト中の映像です。




↑ 取り外した全部品です。
以前にお預かりしておりましたメーカー不詳42PP真空管レトロ電蓄の修復修理の
詳細を一挙公開させていただきます。

↑ 完成画像



↑ 約65年前のメーカー製ではなく、大阪日本橋のでんき街で部品を調達して組み立てた
当時の高級電蓄です。
永い間、故障したまま倉庫に眠っていたものです。
スピーカーは取り外されて穴が開いたままです。
グリルネットは交換されていますが、内部は荒れ果てて、小動物にかじられてスクラップ
状態になっていました。

↑ シャーシーは酷く錆びています。



↑ 劣化が酷く、何とか処置をしないと通電できません。

↑ 真空管のヒーター回路の配線の交換と電源トランスの各リード線の保護を行いました。
小動物がかじった劣化コンデンサーなども交換しておきます。
中央の劣化オイルコンデンサーを交換の為撤去しました。

↑ シャーシー内に42PP用の出力トランスをセットしました。
その他の全てのコンデンサーの交換と電解コンデンサー/抵抗器ををラグ板を介して
取り付けました。


↑ 電源が入り、仮付のスピーカーからハム音が出ています。
しかし、ラジオの受信は出来ません。 つまり、低周波回路はOKとなります。
ダイヤル文字盤内部とガラス面の清掃を後で行います。

↑ ラジオが動作しない原因を探ります。
スーパーヘテロダイン回路の局部発振回路が停止していることを突き止めました。
配線を調べますと、前作者の誤配線を確認しました。
RADIO/PHONOの切り替え配線の間違いでした。
一応ご配線を修正してラジオの受信に成功しましたが前作者がそれに気が付かず、
中間周波トランスまでいじっているため、周波数が大幅にずれていました。
各部を再調整して感度が上昇しました。
次に78回転レコードプレーヤーの修復修理を行います。
元々付いてしたプレーヤーは完全に壊れているため別のプレーヤーを修復して載せ替えを
行います。

↑ アームはそのまま使用します。

↑ このフォノモーターを外して使用します。



↑ 外します、大きくて重いモーターです。

↑ プレーヤーボードの取り付け穴を広げて切り取り、マウントします。

↑ 上から見た様子です。

↑ モーターリード線の絶縁補強を行い長いリード線を取り付けておきます。

↑ 最初に付いていた劣化不良の鉄針用マグネチックカートリッジを取り外して
クリスタルカートリッジ(セラミックカートリッジ) に交換をします。


↑ CDなどの外部入力端子をプレーヤーボードに設けました。

↑ プレーヤーボード裏面の配線途中の様子です。





↑ レコードプレーヤーのテスト中の様子です。
レトロチックなフォノモーターは元気に回りますが、回転音がうるさいのは我慢しかありません。


↑ この錆の補修に取り掛かります。
錆を削り取りシルバーラッカーで塗装を行います。

↑ ダイヤルガラスを分解して取り外してダイヤル文字盤の清掃を行いました。





↑ シルバーラッカーを2度塗りしてきれいになりました。

↑ シャーシー内部の全体像です。





↑ 補修の完了したキャビネットの様子です。


↑ キャビネットの背面は丈夫な樹脂製ネットを張り付けました。
完成です。
総集編一挙アップは流石に手間取りました。