PIONEER マルチアンプ搭載セパレートステレオ「S-70/IS」の修復修理次の工程は、
「プラグ接続以外の任意のスピーカーを接続できるように」とご依頼者からのご要望を
頂いておりました。
マルチアンプの為「低音用出力端子」と「中高音用出力端子」を増設いたします。

↑ 接続の簡単なスピーカー端子を使用いたします。


↑ 後部カバーに端子取り付け用の穴を開けておきます。

↑ スピーカー端子を取り付けておきます。


↑ 3芯ケーブルを半田付けしておきます。

↑ シャーシーの出力端子へ半田付けを行います。


↑ シャーシーをキャビネットに組み込みを行ってから取り付け固定をいたします。

↑ テストを行います。 動作は良好です。
ここでAMラジオの不具合がありましたので修復を行います。
↓ ラジオ受信回路基板です。

↑ 朝に電源投入時にAMラジオが全く動作しない時がありました。
何らかの電気的ショックを与えると動作すると云った異常が発生していました。

↑ この原因はスーパーヘテロダイン回路の局部発信回路の不調によるものです。
赤丸しるしの2個のトランジスタの不良です。

↑ 交換により回復いたしました。
しかし、再発しないか観察を続けていきます。
次はレコードプレーヤーの修復修理の予定です。
PIONEER マルチアンプ搭載セパレートステレオ「S-70/IS」の修復修理は
左が全く音が出ず、右は不安定で音質が悪く、音量はパワー不足で不安定で音にならず、
満身創痍の状態でした。
前工程でかなり修復が進み左右の音出しは出来ていますが、完全ではありません。
普通に鳴っていますが、なんとなく音に「濁り」があり、音の「伸び」がなくクリアな音ではありません。
これは、音量の大小やソースにより気付かない方もあるかもしれません。
原因追究を行い修復を続けます。

↑ このマルチアンプ搭載ステレオ「S-70/IS」は低音部と中高音部の2種類2系統のアンプ
と「低音」「中音」「高音」の3WAYスピーカーの構成で、複雑な回路になっています。

↑ 画像はパワーマルチアンプ回路の様子です。
各部の電圧測定の結果、原因が判明いたしました。

↑ 8個のパワートランジスタの安全抵抗/バランス抵抗の0.5Ωセメントシール抵抗の劣化に
よる低音用マルチアンプRの異常動作でした。
8個全ての交換を行います。

↑ 0.5Ωセメントシール抵抗が現在0.5Ω8個の持ち合わせがないため、
許容範囲内の0.68Ω3W8個に置き換え、交換を完了いたしました。


↑ 当初心配していた「パワートランジスタHITACHI 2SC830」8個は健在でした。
素晴らしい音質/音量です。 エージングテスを行いながら、次工程へ進みます。
PIONEER マルチアンプ搭載セパレートステレオ「S-70/IS」の修復修理は経年劣化による
不具合を丹念に調べ、修復を行っていきます。

↑ シャーシーをキャビネットから取り外してスピーカーを接続して通電を行い
点検、修復を進めていきます。
左が全く音が出ず、右は不安定で音質は悪く、音量はパワー不足で不安定です。



↑ 経年劣化によるセレクタースイッチの接触不良、各ボリュームのガリΩなどは真っ先に
接点復活剤の注入すり合わせを行います。
信頼性を高めておかないと症状から原因の切り分けに支障をきたす場合があります。

↑ R/L両方の音出しはOKとなりました。
しかし、なんとなく音質/音量に違和感があります。



↑ マルチアンプのパワートランジスタ回路の点検、電圧測定等綿密に検査を行います。


↑ 前段の増幅回路基板の点検を行います。
しかし、決定的な不具合と断定はできません。
ここで、アンプ側とスピーカー側と切り分けが必要です。
R/Lスピーカーエンクロージャー後板を外して3wayスピーカーユニットを点検いたします。

↑ ウーハー(低音)/スコーカー(中音)/ツイーター(高音)とも点検を行いました。

↑ ツイーター(高音)のボイスコイルの断線が確認できました。

↑ 同型ツイーター(中古)の交換を行いました。 (右画像不良ツイーター)
効果は的中です。




↑ ダイヤル照明の「8V特殊ヒューズ型ランプ」左右2個の交換を行いました。
約半世紀前、大阪万博の少し前頃ステレオは「高嶺の花」の時代オールトランジスタの最新鋭機
でした。
真空管時代から半導体時代に変遷を迎えました。
そしてプリント基板の採用へと急速に向かいました。
半導体は経年劣化に弱く修復修理の難易度も高まりました。
現在は片CHからラジオがかろうじて音が出る状態です。



↑ 後部の様子です。


↑ プレーヤーはベルトドライブではなくリムドライブ(アイドラー)ですが、ターンでブルの回転は
いたします。

↑ レコードプレーヤーを外してシャーシーを見渡します。
左の8個の旧式パワートランジスタは要注意です。
完全修復を目指します。
ナショナルパナソニック3バンド真空管ラジオ「EF-740」は50年以上前の製品ですが綺麗なラジオです。
故障は電源投入後1分~2分で音が極端に歪んできます。
更に時間が経過すると音量も小さくなります。



↑ 通常この場合は真空管不良もしくはカップリングコンデンサーの不良です。
しかし、今回は違いました。

↑ 各部の電圧測定を行いますが、目立って異常は見当たりません。
特に時間経過により歪が酷くなるのは、増幅/出力回路の真空管のバイアス電圧に起因するものが
多々あります。

↑ しかし、今回原因断定に手間取ったのは、出力管30A5のカソード電圧の測定値の変化を
見逃しておりました。
正常時と2分以上経過時の歪の大きい時のバイアス電圧の違いを見逃していました。
電圧が異常に高くなっていたのです。
画像赤丸の右のカソード抵抗「150Ω」の抵抗値が大きく変化して電圧が上昇します。
温度上昇に伴って益々高くなります。

↑ 画像右のカソード抵抗「150Ω」の値が最高値で「900Ω」に変化します。
冷えれば元に戻っていきます。 正に「サーミスタの一種」になります。

↑ 交換により解決しました。
左のカップリングコンデンサーは今回は直接影響はありませんが、念のため交換をしておきました。
サンスイ ソリッドステートセパレートステレオ「APS-1000」の修復修理は最終工程を迎えました。
再度上扉の修復を終えたキャビネットに完成したシャーシーとレコードプレーヤーの組み込みを
行いました。

↑ シャーシーとレコードプレーヤーの組み込みを終えた様子です。
↑ 組み込み後のエージングテストの様子です。

↑ 左右のトルクヒンジの取り付けが、もくネジで行っておりましたが、開閉時にかなりの力が
掛るため、徐々にゆるみが発生していました。


↑ 根本的にもくネジでは強度を保つのは不可能ですので、ボルトナットで板を貫通させて
締め付ける方法に改善したしました。
この方法で完璧な強度を確保できました。
ボルトナットもブロンズ色を採用いたしました。



↑ 開閉もスムーズで安心です。

↑ 内側にボルトの頭が見えるのは仕方ないと考えます。





↑ エージングテスト中の様子です。
絶好調です。
1960年代真空管式TRIO AUTOMATIC STEREO RECEIVER「111」の修復修理も
数々の難関を踏破して完成を迎えました。
いよいよ発送の準備に取り掛かることになり、最後の音出しテストを行いました。
AM/FMラジオ・PHONO入力によりレコード演奏・AUX入力のCD再生等いつもの
テスト用のレコード・CDの音出しを行いました。
この機器のトーンコントロールBASS(低音)TREBLE(高音)は最初から気づいてい
ましたが変化範囲が狭く効果が弱いような感じでした。
しかし、「もう少し何とかならないか」と・・・・・やってしまいました。


↑ コントロールボリュームや回路乗数に問題はありません。

↑ 6BQ5出力管のドライブに珍しく5極管6BA6を3極管接続でしかも固定バイアス回路で
使用しています。
普通はあまり採用せず、自己バイアス回路になっています。
詳細に動作時の回路電圧をチェックして「問題はここにあり」と断定いたしました。

↑ 電解コンデンサー10μF50WV 抵抗器660kΩの劣化により固定バイアス電圧に
不具合が見つかりました。

↑ 交換後の画像です。

↑ テストの結果良好に反応しております。
全体にゲインが上がりましたのでB電源電圧は当初の状態に戻しました。

↑ 交換パーツの画像です。(修復中に飛ばしたヒューズも含みます。空ケースは冷却ファン)

↑ お預かりして一年、紆余曲折がありました。
最後にも波乱がありました。
隠れた小さな不具合を直前に本機が教えてくれました。
一年間本機とともにふれあい、通じ合うものがありました。
今後、ご依頼者のもとで、最高のパフォーマンスを演じてくれることを祈っております。
ありがとうございました。
1960年代真空管式TRIO AUTOMATIC STEREO RECEIVER「111」の修復修理は
1年以上前にお預かりいたしておりました。
希少な製品ですが、経年劣化が激しく、修復が困難な状態でした。
懸命の修復修理により 「起死回生」のごとく蘇りました。
しかし、ご依頼者のお仕事の都合により、丸一年お預かりしておりました。
今回お届けの時がまいりまして、再度の最終点検を行いました。
1960年代真空管式TRIO AUTOMATIC STEREO RECEIVER「111」の修復修理 VOL4(完成) 1960年代真空管式TRIO AUTOMATIC STEREO RECEIVER「111」の修復修理 VOL3 1960年代真空管式TRIO AUTOMATIC STEREO RECEIVER「111」の修復修理 VOL21960年代真空管式TRIO AUTOMATIC STEREO RECEIVER「111」の修復修理 VOL1

↑ 昨年の7月にテスト中に出力管6BQ5×2の発熱が酷くこのシャーシー筐体のまま
では放熱に限界があります。 音質にも影響が出ます。
苦肉の策で急遽PC用の冷却ファンを取り付けました。
最も簡単で静音放熱効果は十分です。
これで一安心でした。

↑ 今回ご依頼者のご都合で発送前のテストを行いました。
約7か月ぶりに電源を投入し音出しを行いました。
暫く、ラジオの音を流しておきましたが、音量・音質の異常に気が付きました。
手持ちの6BQ5×2本を交換しましたが、変化がありません。 おかしいです。
仕切り直しです。
電源を切り15分待って再投入で、最初数分の間に極端に悪くなります。
「お届け前でよかった」と云う思いがよぎります。

↑ 全て修復修理が終わった後ですから、もうすることはない状態ですから、
問題は手ごわいですが、原点に返り、修復に集中します。
何をやっても、効果がない・・・・・失礼かもしれないが当初の回路設計に弱点が・・・・・
とひらめきました。
6BQ5シングルの出力回路は「固定バイアス」になっていますが、
電圧測定では異常ありません。
しかし、念のため「自己バイアス」に変換しても変わりません。
G1にきれいな入力信号を入れてやれば、綺麗な音が出ています。
前段増幅回路に問題があると判断しました。

↑ 過去に何度か実験で経験したB電源の供給で電圧の限界で「最も低くした時」の
状態に似ています。
「的中でした」 通常はDC180V~250Vですが実測値130Vです。 低いです。
回路抵抗値を変えてDC190Vに変更しました。
直りました。





↑ 解決いたしました。
1958年頃のビクター卓上型小型電蓄「RE-315」の修復修理です。
当時としては配色といい、形状と云い、かなりモダンな製品でした。


↑ 木製キャビネットでこの丸みを出したのは凄いです。

↑ 後部蓋を取って、内部の様子です。
ミニチュア管採用の5球スーパーラジオにプレーヤーを載せた構成です。
楕円スピーカー採用で小形で何処へでも置けてオシャレな製品です。




↑ プレーヤーはしっかり修復を行います。

↑ クリスタルカートリッジは劣化して微小な音です。
交換必須です。


↑ 全て手入れをすれば良くなる状態です。
予てよりパイオニアマルチチャンネルモジュラーステレオ「C-550/IS」の修復修理の件で
熱心にお問い合わせご相談を頂いておりました。
実機をお送り頂きまして、内部を点検させていただきました。

↑ このステレオは元々スピーカーが欠品しております。
パイオニアの同機種又は中高音と低音のアンプ搭載の2WAYスピーカーが必要です。
しかし、このシャーシーにはスピーカーを鳴らすパワーアンプが搭載されておりません。
同機種にこだわらずに、スピーカーを鳴らすための方策を検討いたします。
普通のモジュラーステレオの場合はパワーアンプが搭載されておりますので、汎用のどんな
スピーカーでも鳴らせます。



↑ レコードプレーヤーはベルトドライブです。
キャプスタンは60Hz用です。 ご依頼者は50Hz圏内のお方ですから、対策が必須です。




↑ レコードプレーヤーを外してシャーシーの点検行いました。
当然のことですがスピーカーを駆動させるパワーアンプの存在は認められませんでした。

↑ そこでシャーシー後部の端子の配列を確認いたしました。

↑ スピーカープラグの使用は問題点が多すぎて使用を控えます。
① AUX (CD等の入力ができます)
② TAPE (テープ再生時の出力力端子ですが自由に使用出来ます)
③ TAPE REC (テープ録音時の入力端子ですが自由に使用出来ます)
④ PRE OUT (この端子から別のプリメインアンプに接続してスピーカーを駆動できます)
結論としては、
④にピンケーブルを接続して別のプリメインアンプに接続してスピーカーを駆動できます。
手持ちのプリメインアンプに接続して別のスピーカーを駆動させました。
1960年代前期パイオニア真空管式最高級大型セパレートステレオ「S-81X」の修復修理は
当初2個のチューブラーコンデンサーがパンクしていましたが、
この種のコンデンサーは全ての交換行っておきます。



↑ VOL3の工程で赤丸のチューブラーコンデンサーの交換を行いました。

↑ 今回交換を行った不良のチューブラーコンデンサーです。

↑ 特に感度、安定度、音質に影響の大きいコンデンサーです。

↑ 効果は素晴らしく右のマジックアイの閉じ方が大きくなりました。

↑ 安定度、音質も良くなりました。
エージングテストを行います。
珍しい1960年代前期パイオニア真空管式最高級大型セパレートステレオ「S-81X」の
修復修理はVOL2でレコードフレーヤーの修復修理にかからせていただきました。

↑ PHONOモーターは回転しますが、ターンテーブルが重くて反動を付けて少し回ります
が直ぐに停止します。
これは、シャフトが固定したままでターンテーブルがシャフトをスリップして無理に回ってい
る状態です。



↑ 軸受部分を外して、シャフトを抜き取ります。

↑ 原因はターンテーブルの中心部のシャフトが固まってしまって、注油しても油が浸透
せず全く回りません。

↑ 軸受とシャフトが固着してビクともしません。
こんな場合は、無理に回すよりも、たたき出す方が効果的と考えましてハンマーで叩きました。
上手く外れました。 きれいにクリーニングして注油を行い解決いたしました。
次の問題はフォノモーターの取り付け位置が防振ゴムの劣化により陥没して正常動作
をいたしません。


↑ レコードプレーヤーボードをキャビネットから取り外して修復修理を行います。

↑ アイドラーを外してありますので3ヶ所の防振ゴムの劣化陥没が見えます。

↑ オーディオに使用されていますゴムは半世紀以上の経年劣化で変質して
原型をとどめないほど溶けています。

↑ 3個所のEリングを外して大型のフォノモーターを下しました。


↑ 劣化熔融してこびり付いた防振ゴムです。

↑ モータースピンドル(プーリー)を取り外しておきます。

↑ こびり付いた残骸を丁寧に取り除きます。

↑ ゴムがグリスを少し固くしたようになっています。

↑ 防振ゴム6個を取り付けます。 ワッシャ―とEリングも新しくします。

↑ フォノモーター取り付けシャーシーの方もきれいになりました。

↑ フォノモーターを取り付けて、アイドラーも元の位置へ取り付けます。


↑ 真横からみたところです。

↑ キャプスタンの取り付け高さを調整します。


↑ レコード演奏テストは良好です。
昨年、当社従業員が大阪市内までお預かりにお伺い致しました。
しかし、手つかずのまゝで、お待ちいただいておりました。
非常に珍しい1960年代前期パイオニア真空管式最高級大型セパレートステレオ「S-81X」
の修復修理を正月早々修復修理にかからせていただきました。


↑ サイズ W 1620(3点合計) H 840 D 425mm 質量 約100kg の大型です。






↑ 兎に角最高級の仕上げがなされています。

↑ 後部カバーを外してシャーシーを見た様子です。



↑ 重い大型のシャーシーを取り外しました。
使用真空管は同調用マジックアイを含めて19球使用の豪華設計です。
電源も入りにくく何とか通電しましたが、全く音は出ません。

↑ シャーシーの底鉄板を外して点検を行います。

↑ 電源が入りにくい現象を調べます。
電源スイッチに接続されいていた赤丸印のチューブラーコンデンサーがパンクしているのが
発見できました。 しかし電源が入りにくい直接原因ではありません。
電源スイッチの動きが鈍いようです。
これは接点から発生するスパークを低減させるものです。

↑ 次は電源トランス側に付いている赤丸印のチューブラーコンデンサーがパンクしている
のが発見できました。
これもAC100Vのトランスの一次側に入っています。 ノイズを低減させるものです。

↑ パンクしたコンデンサーと抵抗の拡大画像です。

↑ 全く音が出ない原因はB電源回路の一部の抵抗器の焼損であることが発見できました。

↑ 不良不品の交換を行いました。
この時点でラジオの音出しを成功いたしました。 流石に王者の風格通りの音です。
他の同種類のコンデンサーは経年劣化で絶縁不良と容量減少などがあり、
全て交換を行う予定手す。
次にレコードプレーヤー修復工程に入ります。


↑ PHONOモーターは回転しますが、ターンテーブルが重くて反動を付けて少し回りますが
途中で停止します。




↑ 原因はターンテーブルの中心部のシャフトが固まってしまって、注油しても油が浸透
せず全く回りません。
センターシャフトを外して対策を考えます。
1960年代アマチュア製作の42シングル5球スーパーシャーシー搭載真空管電蓄の修復修理
は昨年暮れに修復修理をさせていただきました。
しかし、都合により掲載が遅くなっておりました。
今回、総集編として掲載をさせていただきます。
この電蓄は57年前にアマチュアのお方が「大阪日本橋電気街」で全ての部品・部材・キャビ
ネットを調達して組み立てをされたものです。
永い間ご依頼者の倉庫に保管されていました。
内部は小動物などが侵入してかなり荒れた状態になってスクラップ同然になっておりました。

↑ 完成画像


↑ 赤い柄のスピーカーグリルネットはご依頼者が最近ご自分で張り替えられたものです。
ご自分で内部を清掃されて何か現代風の機器を内部に埋め込みを出来ないものかと、
考えておられましたが、無理だという事で断念されました。


↑ シャーシーは流石に劣化しています。


↑ シャーシーの内部の部品配置や配線を見ますと苦労なさった痕跡が窺えます。

↑ コンデンサー類は全て交換を行い、主要配線のほとんどを交換いたしました。

↑ 安全の為電源ヒューズを取り付けておきました。
(当時はヒューズの使用は少ないようでした)
ここまてで、何とかラジオの音出しに成功いたしました。

↑ PHONO入力のピンジャックをとりつけました。


↑ ところが永年のこびりついた汚れを清掃してみますと「ダイヤルのキロサイクルと
スケール」が左右逆になっていました。
こんなのは珍しく欧米の製品でも殆ど見かけません。
普通は選局バリコン(バリアブルコンデンサー)の容量が右回しで小さくなりますので
周波数が高くなります。
何とか工夫で改善しようと半日かかって試みましたがダイヤルロープの糸架け構造が
単純なため不可能でした。


↑ ダイヤル照明の配線とソケットの修理/ランプの交換を行いました。

↑ シャーシー/スピーカーの塗装を行いました。



↑ きれいになりました。
ここで、欠品のレコードプレーヤーの問題です。
78回転専用で用意する必要があります。
持ち合わせのパーツを組合わせて用意をいたします。



↑ 新品のクリスタルカートリッジを取り付けます。

↑ プレーヤーを接続してテストを行います。
キャビネットの修復を行います。
上扉のベニヤ板の剥離/開閉ストッパーの修理/スピーカーグリルネットの張り替え
/キズ補修/ウレタンニス塗装/後部カバー取り付け/ダイヤル窓の修理などを行います。

↑ キャビネット後部の様子です。

↑ ダイヤル窓は透明感がほとんどありません。

↑ スピーカーグリルネットを交換いたします。


↑ 上部開閉扉はベニヤ板の剥離を接着しておきます。

↑ 上部開閉扉のストッパーを修理しておきます。

↑ ダイヤル窓はご覧のとおりです。 張り替えます。




↑ スピーカーのバッフルボードを取り外してサランネットを張り替えました。

↑ スピーカーのバッフルボードが最初から縦の寸法が短いため木材を足してサランネット
を張り替えました。

↑ レコードプレーヤーを搭載してテストを行います。





↑ テストは問題なく順調に終りました。

↑ 後部カバーの取り付けを行いました。