オートチェンジャー搭載日立Hi-Fiステレオシンフォニカ「DPF-6200」の修復修理は意外と
てこずっています。
問題点を整理しますと、
①既に外付けで使用中ののインバーター電源装置からのパルスノイズの影響を除去する。
インバーター電源装置を他機器に使い回しを可能にする。
[完了]②オートチェンジャープレーヤーの回転、アームの立ち上がりが遅く、
相当時間がかかって回転しても若干遅い。
[完了]③スピーカーから乾いた雑音、シー、シャーの様な音が出ている。
これは、周波数変換器をつながない場合でも出る。
この雑音は、ボリュームを絞ると聞こえなくなる時と、絞っても出る時がある。
④音質が日によって良い時と、こもったような時がある。
次の修復を行います。
③スピーカーから乾いた雑音、シー、シャーの様な音が出ている。
これは、周波数変換器をつながない場合でも出る。
この雑音は、ボリュームを絞ると聞こえなくなる時と、絞っても出る時がある。 この症状はご依頼者が大変気にしておられまして改善のご指摘を受けておりますが、
修復修理中一度も発生は確認できませんので発見が難攻しておりました。
このステレオは真空管式ですが、低周波増幅回路の前段にトランジスタを採用されています。
当時、管球時代から半導体に変化の兆しがあり、回路の一部に「ゲルマニュームトランジスタ」
を採用した「プリント基板」を導入した「ハイブリット方式」です。
シー、シャーと乾いた感じのノイズは、このトランジスたら発生する内部ノイズの可能性が最も
高く、交換をする事にいたします。



↑ 低周波増幅回路の「ゲルマニュームトランジスタ」を採用した「プリント基板」は、
シャーシーの前面のボリュームやセレクタースイッチと一体になっています。
複雑な方式です。

↑ 低周波初段増幅回路部分のゲルマニュームトランジス回路基板裏面の拡大画像です。

↑ 低周波初段増幅回路部分のゲルマニュームトランジスタ回路基板表面の拡大画像です。



↑
〇内のゲルマニュームトランジスタ 「HITACHI 2SB73」2個を交換いたします。

↑ プリント基板から取り外したゲルマニュームトランジスタ 「HITACHI 2SB73」2個です。

↑ 同型のゲルマニュームトランジスタ が入手困難な為、
手持ちのデータの近い中古のTOSHIBA 2SB54を使用します。

↑ 仮取り付けでテストの結果、残念ながら正常な性能が得られず断念いたしました。
ここで、思い切った方策に出ました。 回路変更を行います。
初段増幅回路をカットします。 初段増幅回路なしでテストの結果十分増幅度は稼げます。


↑ テストの結果は良好です。
ここでもう一件の問題解決があります。
④音質が日によって良い時と、こもったような時がある。 この問題も重複した根深い原因が考えられます。


↑ 初回に交換した高音スピーカーのパワーが弱く感じますので、
音のこもり解決で中高音重視の意味で再度交換を行います。

↑ 効率アップの 中高音スビーカーに交換いたしました。

↑ 後面からの全体像です。



↑ シャーシー各部の再点検を行います。


↑ 中高音スピーカー交換で「音のこもり」は改善されました。
しかし、もう一つの難題も関連があります。
それは・・・・・・最も原因究明が困難なものでした。
● AMラジオ受信中10分~30分経過でスーッと音量が小さくなります。
セレクタースイッチ/電源スイッチ/の切り替え又は電源コードの抜き差し
アンテナ線を他の金属部分に接触させたり等電気的ショックを与えると
正常に復帰する。
この状態を繰り返す。
以上の問題は解決いたしました。
次回に掲載いたします。
サンスイセパレートステレオ「APS-1300M」のシャーシーとレコードプレーヤーをお預かりしての
修復修理です。
ご依頼の内容はレコードプレーヤーは回転するが音が出ないという事です。
↑ お送り頂いたセンターキャビネットから外したレコードプレーヤーとアンプチューナーに
手持ちの小形スピーカーYAMAHA NS-10MMを接続しテストを行いました。

↑ レトロオーディオにつきものの「セクタースイッチやボリューム類」から発生する俗にいう
ガリノイズは、先ず真っ先に修復を行います。
どんな機器でもノイズには勝てません。可動部分から発生するノイズを征服することが、
パフォーマンス向上の原点になります。

↑ 非常に狭い間隙から接点復活剤の注入を行い丹念に擦り合わせを行い接触不の改善を
行います。
ノイズの発生のない個所も今後の発生を遅らせる効果があります。

↑ ラジオAM/FM、そしてPHONOとテストを行いますが、やはりカートリッジから音を拾っていません。

↑ アンプのPHONO回路には問題がありません。


↑ シェルを取り外して調べます。

↑ カートリッジは問題ありません。

↑ アーム側ソケット4つの接点の接触が良くありません。
接触面をきれいに磨いて直りました。


↑ 出力基板に損傷があます。
APS-1300Mは過去にもこの基板内の縦に4個+4個並んだ0.5Ωのセメントモールド抵抗を
交換しております。
次工程で交換行います。


↑ その他のヶ所の点検も行ておきます。
珍しい1960年代初期コロムビア真空管セパレートステレオ「7S-30F(SA)」のセンター部分の
修復修理をお預かりしておりました。
着手が遅れましたが、開始させていただきました。


↑ 前面スライド扉の開閉が重くギシギシと引っ掛かり思うように行えません。
改善の方策を考えます。




↑ 当時初期のFMステレオ受信用のFMマルチフレックスアダプターです。





↑ かなり複雑なシャーシー構造を採用していますが、立体構造と云うか、一部プリント基板が
使用され当時の先端技術を採用した製品のようです。

↑ スピーカー端子がシャシーになくACコネクターを使用しているところが驚きです。
メーカー製では殆ど見かけません。


↑ 電源ONして動作確認をします。
レトロオーディオの修復修理を始めた最初の頃は、半世紀以上眠っていた機器にいきなりAC100V
を入れるのは、正直気持ちの良いものではありませんでした。
テスターで入念調べて、それでも不安な時はスライダックで電圧を徐々に上げて行きました。
先ず、問題なく電源投入はOKでトランスレ方式で13本の全真空管は点灯しています。
各ボリュームとセレクタースイッチは経年劣化により接触不良をおこしてガリノイズのオンパレード
になっています。
いつもの通り、接点クリーナー/接点復活剤を各ボリュームとセレクタースイッチの内部接触面に
細い噴射ノズルで注入を行い丹念に擦り合わせを行い接点の活性化を行います。
これによりラジオのMW/FMは受信ができます。
スピーカー部はお預かりしておりませんので、テスト用の小型スピーカーで鳴らしておりますが
出力管30M-P27のプッシュプルによりコロムビアらしい迫力音が出ております。
続いてレコードプレーヤーの修復修理を行います。

↑ レコードプレーヤーはフォノモーターは回転しますがターンテーブルが回りません。

↑ ターンテーブルを取りはずして調べます。

↑ モーターキャプスタンは回転していますが。
アドラーが接触しないためターンテーブルに動力が伝達できません。

↑ テーブルボードの裏面のメカの異常調べます。
グリスなどが枯渇化して可動部分が動作しません。

↑ 枯渇したグリスなどを溶かして動きを復活させます。
洗浄復活剤を噴霧して枯渇化した部分をクリーニングします。
各部入念に行います。
動作を取り戻します。


↑ MMカートリッジは不良の為レコードの音出しは出来ません。


↑ MMカートリッジは修理不能の為交換を行う予定です。
↑ ラジオ受信のエージングテスト中の様子です。
オートチェンジャー搭載日立Hi-Fiステレオシンフォニカ「DPF-6200」のヘルツフリー化の工程で
回転が不安定の原因はモーターキャプスタン/アイドラーのクリーニングと注油を行い改善されました。

↑ アイドラーを外したところです。



↑ アイドラーと軸受のクリーニングをして注油を行い取り付けました。
エージングテストでレコード演奏中にR/Lの音質音量に違和感を覚えました。
Lの音質音量が小さくバランス調整にズレがありま。
原因はセラミックカートリッジの出力のアンバランスです。
セラミックカートリッジの交換を行います。

↑ R/Lの出力バランス悪いセラミックカートリッジを取り外します、


↑ 新しいセラミックカートリッジを取り付けました。




↑ 交換後はR/Lのバランスが良くきれいな音が出ています。
オートチェンジャー搭載日立Hi-Fiステレオシンフォニカ「DPF-6200」は2016年1月に修復修理
を行いました。
このオートチェンジャープレーヤーは元々60Hz仕様ですが、50Hz管内でインバーター電源を
外付けでご使用になっておられます。
1. 原因不明のノイズが入る
2. 60Hzのオートチェンジャープレーヤーの回転不安定
などの不具合が発生するため、インバーター電源装置とステレオ本体をお預かりしておりました。

↑ ご依頼者様はステレオの電源コードを直接インバーター電源のAC100V出力に直接差し込んで
ご使用です。
その通りに接続しますと、確かにノイズが入ります。 これは当然なのです。
通常市販されているインバーター電源は波形の標示のない安価なものは殆ど「矩形波」です。
「疑似正弦波」と表示したものもあります。 これらは使用不可です。
◎ 必ず「正弦波インバーター電源」を使用する。
「正弦波」と標示された製品でもラジオ/ステレオ等は使用可能とは書いてありません。
完全な「正弦波(サイン波)」ではないのです。
ノイズのない完全な正弦波インバーター電源は非常に高価です。
このステレオに使用のインバーター電源は「正弦波」ですが、ノイズがあります。
工夫によりノイズから逃げることが出来ます。
[解決方法]
◎ ステレオ本体電源は必ず「商用電源(AC100V50/60Hz)」を使用する。
◎ レコードプレーヤーのフォノモーターのみをインバーター電源のAC100Vを使用する。
レコードプレーヤーの配線の改造が必要。


↑ オートチェンジャープレーヤーを外してフォノモーターとスイッチ回路の配線の改造を行いました。
ノイズの心配がなく正常動作を取り戻しました。
以下の画像は
オートチェンジャープレーヤーのフォノモーターとスイッチ回路の配線の改造の様子です。








インバーター電源装置を外付にして取り外して他の機器に使用するためにプレーヤーからの配線を
余裕をもって長くいたしました。
これ以上長くするとノイズを助長してしまいますギリギリのところてす。

↑ 回転が不安定の原因はモーターキャプスタン/アイドラーのクリーニングと注油を行い
改善されました。


↑ エージング中の様子です。
英国製ガラードオートチェンジャーレコードプレーヤー MODEL [R.C.80] の修復修理は
基本動作関係の修復から細部の不具合の修復を行います。

↑ 45回転EPレコードの動作をチェックしておきます。

↑ EPスピンドルからの落下に不具合があります。
両側のストッパーの動きにばらつきがあります。
片方を手で介錯してやらないとレコード盤が落ちません。 原因はEPスピンドルの不具合にあります。

↑ 上部キャップ方側が欠けていますので固定ネジが外れています。

↑ 固定ネジ1本でしっかり固定して何とか使用できます。

↑ 78回転SPレコードの動作調整を行います。


↑ 問題なく動作しております。
↑ カートリッジは部品どり用の方がLPとSPの針先も良く音質が良い為シェルに入れ替えました。

↑ 出力のシールドワイヤーがメカ部分の半田付け部で断線していますので、
新しい出力ケーブルに交換いたしました。


↑ メスのピンケーブルを取り付けました。
プリアンプなどに接続時に適当なケーブルが使用出来て便利です。
英国製ガラードオートチェンジャーレコードプレーヤー「MODEL [R.C.80] 」の修復修理は
オートチェンジャー機能を完全復活させるように入念な原因究明を行います。

↑ 幸いフォノモーターは問題なくシッカリ回転しております。

↑ レコード盤の自動演奏の手順を頭に描きがら根気よく動作を追いかけて行きます。
各種のカム・検知レバー・スプリング・調整ネジ・ギヤ・アーム等々動きを観察してクリーニングや
潤滑剤により動作をスムーズに慣らして行きます。
延々と続きます・・・・・・・・・

↑ そこで、あれっ!と気づきました。
画像の「レコードサイズ検知レバ」の動きが怪しい」・・・・
取り付け位置を修正しても変化なし・・・・
そこで、部品どり用の出番になります。
かたちが微妙に違います。 直感的に「これだ!」と気づきます・・・・

↑ 交換により正常動作に至りました。



↑ テスト中の様子です。

↑ 複数枚のレコード盤を重ねて載せた場合の落下の具合を慣らしテストを行います。












↑ エージングテストが延々と続きます。
次工程でカートリッジと出力ケーブルの交換などを行います。
世界的に有名な英国製ガラードオートチェンジャーレコードプレーヤー「MODEL [R.C.80] 」ですが、
お送り頂いておりましたが、修復修理が遅れておりました。

↑ 修復修理のMODEL [R.C.80] 本体オートチェンジャーレコードプレーヤーです


↑ 同じ機種の部品取り用のジャンクの オートチェンジャーレコードプレーヤーです。

↑ 同梱のマニュアルです。

↑ 開梱した本体オートチェンジャーレコードプレーヤーです。

↑ ターンテーブルを載せた状態です。

↑ オートチェンジャーレコードプレーヤーの上面のメカです。

↑ 78/45/33回転のリムドライブてす。 ガラードのかなり初期の特徴のある方式を採用しています。

↑ 裏面の複雑なメカは頑丈に造られています。

↑ 目視だけでは不具合は見当たりません。


↑ 電源を入れて動かせて見ましょう。
78回転SPレコードを手動でセットしてスタートしますが直ぐに停止します。
フォノモーターは異常なしのようです。
やはり、オートチェンジャーメカに問題があります。

↑ 部品取り用のジャンクの方を開梱します。

↑ 左がジャンクメカです。 比較しますと全く同じです。
ジャンクメカの方が白く写っていますのは照明の影響です。
電源コードだけが違います。 太いキャップタイヤのコードが使用されています。

↑ 次工程で原因を調べましょう。
1960年代真空管式ナショナルHiFiステレオ「RA-2400」の修復修理はレコードプレーヤーの
クリーニングと更に各部の動作確認、モーターや駆動メカの異常音、防振ゴムの状態など
の点検と各部の注油を行います。

↑ ターンテーブルボードを綺麗にクリーニングを行いました。
アームの支持台の部分はスペーサーのゴムの成分がシミになって洗剤で拭いても取れません。

↑ アイドラーを外して軸受部分のクリーニングをして注油を行いました。
モーターキャプスタンは60Hz用が装着されていますが、50Hz用に交換されるようですので
そのままにしておきます。

↑ アイドラーを取り付けました。
ターンテーブルシャフトに注油を行いました。



↑ フォノモーターの結線を50Hzタップに変更のため半田付けを行いました。
次は電源部の安全強化の為の対策を行います。
AC100V電源系統とDC電源回路のブロック型電解コンデンサーなどの交換を行います。

↑ 元のシャーシー内部の様子です。

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↑ 赤丸で囲った部分がブロック型電解コンデンサーを単体の電解コンデンサーを取り付けした
部分です。

↑ ブロック型電解コンデンサー2個使用されています。

↑ ブロック型電解コンデンサーは現在製造されていません。
50年もの経年劣化で破烈することがあります。 大きな破裂音がして残骸がシャーシー内部に
飛散します。
安全の為単体の電解コンデンサーに交換を行います。

↑ アルミ缶体のブロック型電解コンデンサーを取り外して単体の電解コンデンサーに交換の完了
したシャーシー上面の様子です。

↑ 次に交流を直流に変換する「整流ダイオード」の交換を行います。
これは過去に経年劣化の寿命で短絡の不良が発生する事例がありましたので交換をしておきます。

↑ 上が新しいシリコンダイオードです。

↑ 新しいシリコンダイオードに交換を行いました。

↑ 交換部品です。



CD等の入力端子(AUX)の増設を行います。

↑ このステレオの低周波増幅回路(オーディオ回路)を調べますと、FMマルチフレックスアダプターを
接続する端子が遊んでいます。
これを使用出来るかテストしますと問題なく使えます。

↑ CD再生テスト中の様子です
1960年代真空管式ナショナルHiFiステレオ「RA-2400」の修復修理はVOL1で内部のご紹介に留まり
修復作業が停滞しておりました。
今回より本格的に修復作業にかからせていただきます。



↑ キャビネットからシャーシーを取り外しました。

↑ シャーシーの上面です。

↑ シャーシー内部の様子です。

↑ セレクタースイッチ接点の接触不良とボリュームのガリΩを接点復活剤の噴射注入と
すり合わせにより音切れやガリノイズの発生を無くします。

↑ 電源ヒューズホルダーの接触片が折れいます。

↑ 電源ヒューズホルダーとヒューズを交換して、同時に劣化した電源コードも交換を
行っておきす。


↑ MW/SW/FMラジオの音出しを確認します。


↑ 2WAYスピーカーと相まってRA-2400の個性的なパフォーマンスが再現されました。


↑ ラジオ受信で音出しテスト中の様子です。
レコードプレーヤーの修復修理を行います。

↑ ハイシンクロを謳った回転性能と78/45/33/16回転の4スピード・クリスタルカートリッジ
シンプルな手動のレコードプレーヤーです。


↑ 可動部分のクリーニングと注油を行います。


↑ モータースピンドルとアイドラーの注油メンテを行います。

↑ アイドラー/アームのヘッド部分/スピード切り替えノブ

↑ LPの針先部分

↑ SPの針先部分

↑ フォーモーターマウント防振ゴムです。

↑ レコート音出しテストの 結果クリスタルカートリッジは大丈夫です。
針は交換の予定です。
次工程は直流電源平滑回路の電解コンデンサーなどの交換を行います。
1960年代ビクターHiFiオーディオラ真空管ステレオ「STL-195」の修復修理は最終工程で
シャーシーとレコードプレーヤーをキャビネットに組み込みを行いました。

↑ 完成画像です。

↑ 全部で10本の真空管の清掃を行いました。
これだけ汚れているのは珍しいです。


↑ 外観ガラス部分の汚れは真空管の性能には全く影響はありません。
しかし脚の部分はソケットの接触が不完全になり雑音や音切れが発生します。

↑ キャビネットの底板のパーチクルボードの劣化でポロポロ崩れがありますので木工ボンドを
塗布して崩れないようにいたしました。



↑ 外部入力端子はメスのピンケーブルですので取り回しが自由にでき便利です。

↑ レコードプレーヤーはプレーヤーボードの防振スプリングの再調整を行いマウントしました。

↑ 操作パネルを外してクーニングを行いました。
1960年代ビクターHiFiオーディオラ真空管ステレオ「STL-195」の修復修理は
CDなどの再生が可能な外部入力端子の増設を行います。

↑ 外部入力端子の増設は機種により最適な方法で行います。
「STL-195」の場合はPHONO入力に改造を行いメス入力ケーブルを使用します。


↑ ラグ板をシャーシーに取り付けて1MΩの抵抗を介して配線を行います。

↑CDプレーヤーを接続してCDの再生テストを行っています。 良好です。


↑ ダイヤルスケールのバックシートの和紙を張り替えました。
◎ トランスレス方式の電源極性の合わせ方レトロな真空管ラジオや電蓄/ステレオなどはコストダウンや資源節約のため、
電源トランスを使用しない「トランスレス方式」が採用されていました。
しかし、これがまた、使い方を誤ると危険なものでした。
日本の家庭用の電源は昔から交流100ボルト(AC100V)で現在も変わりません。
家庭用のAC100Vコンセントの2本線は片方が接地(アース)されていす。
つまり片方は0Vです。もう片方は100Vの電圧がかかっています。
トラスレス方式の機器の電顕コードをコンセントに差し込む場合に差し込む向きにより
シャーシーに100Vが直接かかり感電してしまいます。
正しくシャーシーが接地側(0V)になっていれば問題ありません。
それでは正しい接続方法をご説明いたします。

↑
ステレオの差し込みキャップの正しい極性(差し込む向き)の合わせ方の説明です。① ステレオの電源コードをコンセントに差し込んで電源をONします。
② ツマミを「PHONO」に合わせてお音量ボリュームを最大にします。
スピーカーからの「ハム音」の大きさを覚えておきます。
③ 次にコンセントから電源コードを外して向きを逆に差し込みます。
スピーカーからの「ハム音」の大きさが小さいほうが正しい接続になります。

↑ 正しい向きに印しのテープを貼ってください。

↑ 使用しないでコードを外して再度使用の時は必ず元の向きに差し込んでください。
1960年代ビクターHiFiオーディオラ真空管ステレオ「STL-195」の修復修理は本体シャーシーの
修復修理を行います。

↑ シャーシー内部の全体像です。
やはり年代相応の経年劣化が見られます。
↑ 5ヶ所のツマミシャフトにはそれぞれの役目があります。
上から●ラジオ選局ダイヤル●PHONO/FM/MWセレクタースイッチ●右ボリューム●左ボリューム
●音質切り替えスイッチです。
経年劣化でガリ音や接触不良があり、スムーズな操作が出来ません。

↑ 上と下のロータリースイッチを接点復活剤を噴射してすり合わせを行い接点を復活させます。
中2つの音量ボリュームのガリは接点復活剤を噴射注入してすり合わせを行い接触面をなめらか
にしてガリ音の発生をを無くします。


↑ FM受信が全く不能状態になり、FM受信回路の修理調整を行いました。

↑ 結果は良好になり、エージングテストで様子を見ていきます。

↑ ダイヤルスケールのバックの和紙が劣化でみすぼらしくなっていますので後で張り替えます。


↑ 安全使用の為電源ヒューズホルダーとヒューズの交換を行いました。


↑ 電源コードの交換も行いました。

↑ 円筒形のブロック型電解コンデンサーは経年劣化により破裂することがあります。
是非交換を行います。

↑ブロック型電解コンデンサーは現在は製造されていません。
60μF150WV×3を単体の47μF400WV×2+100μF400WV×1に置き換えて交換をいたします。


↑ 単体の電解コンデンサーに交換を行いました。

↑交換部品の画像です。
次工程で外部入力端子を増設の予定です。