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◆1960年初期三菱真空管式ダイヤトーンステレオ「STA-578」の修復修理 VOL10(完成)

.30 2017 家電品の修理 comment(2) trackback(0)
  
1960年初期三菱真空管式ダイヤトーンステレオ「STA-578」の修復修理は

色々な難関がありましたが、全てクリア出来まして完成を迎えました。
  


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↑ 完成画像です。

空き家になっていたキャビネットは寂しかったですが、きっちり収まって素晴らしい音を奏でています。


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↑ 最後にR/Lの出力トランスに付いている劣化のチューブラーコンデンサーを交換いたしました。


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↑ キャビネットを隅々まできれいにクリーニングを行い、シャーシーのマウントを完了いたしました。

設計に無理があり、非常に煩雑で時間が掛りました。   背面の様子です。


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↑ レコードプレーヤーのセッティングは対照的で非常に簡単です。


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↑ きれいに清掃してレコードプレーヤーをマウントしてみると案外ゆったりしています。

上部にはレコードの収納棚があります。


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↑ ターンテーブルの外周のクロームメッキの部分を磨いて、新品の輝きを取り戻しました。

ゴムマットも洗剤で洗ってセットしました。


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↑ 塗装済みの脚を取り付けますとアンサンプルステレオの優雅さが際立ちます。

脚が床にふれないように本体を空函の上に載せています。


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↑ 実際のダイヤル面の照明は構造的に非常に暗いですが、店内の照明を暗くして

画像加工を施してあります。




◆1960年初期三菱真空管式ダイヤトーンステレオ「STA-578」の修復修理 VOL9

.29 2017 家電品の修理 comment(1) trackback(0)

1960年初期三菱真空管式ダイヤトーンステレオ「STA-578」の修復修理は最終工程
を迎えました。

エージングテストはいつも大音量で鳴らしています。
これは、異常が発見しやすいために行っています。 とにかくすごい音です。


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↑ 最後のエージングテストでAM/FMラジオ/CDもOKです。


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↑ レコードプレーヤーの最後のテストが終わり、カートリッジからテスト用のサァイヤ針を
外してダイヤモンド針に交換を行います。


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↑ ダイヤモンド針を装着いたしました。


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↑ 既にに交換済みのチューブラーコンデンサーの画像です。


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↑ シャーシー内部の最終画像です。


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↑ 17cmEPドーナツ盤のテスト中です。


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↑ 脚の補修塗装が完了です。  3回塗りです。





◆1960年初期三菱真空管式ダイヤトーンステレオ「STA-578」の修復修理 VOL8

.27 2017 家電品の修理 comment(1) trackback(0)

1960年初期三菱真空管式ダイヤトーンステレオ「STA-578」の修復修理は

完成一歩手前までまいりました。


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↑ 劣化したダイヤルロープの交換の完成画像です。

この特殊なナイロン糸を使用したローブの架け方はメーカー機種によりさまざまな構造です。


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↑ 選局バリコンの大型ドラムにスプリングを介して超アナログ的に取り付けます。

架け方は慣れないと何回も失敗します。
それは、間違うと回転方向が変わったり、スリップや選局バリコンと指針の動きが逆になったり、
指針の位置が変わったり、動きが重くなったり、異音がしたりします。


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↑ 使用したダイヤルナイロンロープの長さは143cmでした。


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今日、宅急便で送って頂いた専用脚の補修塗装を行います。



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↑ 右端は古い塗装を剥がしてきれいに磨いたものです。


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↑ 4本全てきれいに磨きました。


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↑ 下塗りをしておきます。 明日重ね塗りを行います。




◆1960年初期三菱真空管式ダイヤトーンステレオ「STA-578」の修復修理 VOL7

.26 2017 家電品の修理 comment(1) trackback(0)


エージングテストでラジオを普通の音量で鳴らしていますと30分ほどで電源トランスがかなり
高温(42℃)になります。
更に2時間後で(49℃)素手で暫く触れられない状態になります。

これは故障ではありませんが、電源トランスに問題が潜んでいます。
当時の主流がトランスレス方式でしたが、このステレオには一部の回路に小型の電源トランス
を使用してありました。
異常な温度上昇は真夏の長時間の安心安全使用が難しくなります。

この真空管ステレオは30MP27×2でプッシュプル回路計4球が採用された「セミトランスレス
回路」です。
電源トランスはB電源の直捲きトランスでAC140Vをシリコンダイオード片波整流でDC165Vを得
ております。

電源トランスの負担を軽くするためB電源用のAC電圧が140ボルトの所を100ボルトまで下げて
テストを行いました。
その結果、電源トランスの発熱は若干下がりましたがデメリットがあります。
それは140ボルトが100ボルトに低下した分の音量の最大パワーが減少致します。
普段の使用の音量には問題がありませんが、異常発熱は良くありません。

解決策として、 もう一台小型のヒータートランスの増設案テストいたしました。
これで元の電源トランスのB電源と一部真空管のヒーター電源を分離する案です。


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↑ 最初の温度上昇を測定テストの様子です。


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↑ 60分動作時の電流値    スケール中央の AC A    0.93アンペア(930ミリアンペア)


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↑ トランスの表面温度    スケール中央の 温度℃   48℃





新旧2個のトランスを使用して電流/温度測定を行いました。

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↑ 実験テストの様子です。





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↑ 発熱は下がりましたが、60分以上では徐々に上昇傾向です。


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↑ 発熱温度は43℃になりました。


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↑ 古い電源トランスの使用は断念して新しいトランスのみの使用に踏み切りました。


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↑ 新しいトランス一台使用で配線を行いました。


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↑ 16曲CDを最後までテストした結果は・・・・・


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↑ 約60分動作時の電流値    スケール中央の AC A    0.7アンペア(700ミリアンペア)

驚異的な電流値の減少です。   消費電力で約23W省エネになります。


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↑ トランスの表面温度    スケール中央の 温度℃   38℃

驚異的な改善です。


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隠れた現象も見逃さない・・・・・妥協は解決にならず・・・・・




◆1960年初期三菱真空管式ダイヤトーンステレオ「STA-578」の修復修理 VOL6

.25 2017 家電品の修理 comment(1) trackback(0)

1960年初期三菱真空管式ダイヤトーンステレオ「STA-578」の修復修理は

順調に推移して終盤を迎えつつあります。


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↑ 外部入力端子の増設を行います。

やはり、レコードだけではもったいないと思います。
アナログ真空管ステレオでデジタル録音のCDや現代のmp3の音源を聴くのは何とも言えない
不思議な感動があります。


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↑ AUX入力ケーブルを取り出すポイントを探します。


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↑ 絶好のポイントが見つかり「RCAピンケーブルメス側」を半田付けして取り出しました。


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↑ CDプレーヤーを接続してテスト中です。 中々いいです。




◆1960年初期三菱真空管式ダイヤトーンステレオ「STA-578」の修復修理 VOL5

.24 2017 家電品の修理 comment(1) trackback(0)

1960年初期三菱真空管式ダイヤトーンステレオ「STA-578」の修復修理は

レコードプレーヤーの修復修理の続きを行います。


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↑ このクリスタルカートリッジはロッシェル塩素材の圧電素子ですので経年劣化により
性能が激しく低下します.。 平均寿命が30年程度です。

初期診断では、針先をクリックして反応がありましたので大丈夫と判断していました。
実際のレコードの音出しで音質不良が判明いたしました。


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↑ 左 不具合のクリスタルカートリッジ    右 現在はセラミックカートリッジになっています。


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↑ 交換してテストを行います。


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↑ 17cmEPレコードでテスト中の様子です。


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↑ テストは良好です。

  
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↑ フォノモーターのON/OFFスイッチから発生するスパークノイズ軽減用コンデンサーの交換を
行います。

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↑ しばらくエージングテストを行います。

次は 外部入力端子の増設を予定しています。



◆1960年初期三菱真空管式ダイヤトーンステレオ「STA-578」の修復修理 VOL4

.24 2017 家電品の修理 comment(1) trackback(0)

1960年初期三菱真空管式ダイヤトーンステレオ「STA-578」の修復修理は

いよいよレコードプレーヤーの完全修復を目指します。


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↑ 修復修理前の状態です。


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↑ ターンテーブルと回転切り替えツマミを外します。


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↑ プレーヤーボードの内部の複雑なメカの各部に洗浄潤滑剤を噴霧してクリーニングを行います。


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↑ プレーヤー上面のクリーニングを行いました。


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↑ 左 アイドラーシャフト        右 モーターキャプスタン


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↑ 外しておいたアイドラーです。


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↑ クリーニングと注油を行いセットします。


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↑ フォノモーターのマウント位置が約5mm程下がっているため防振ゴムの嵩上げを行います。


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↑ 嵩上げにゴムブッシュを使用します。


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↑ フォノモーター支持軸にゴムブッシュをはめ込み固定します。


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↑ 下部の方も同様に行います。


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↑ これで高さがピッタリ合致しました。  画像は33回転の位置です。


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↑ 左の切り替えツマミを回すことによりアイドラーの位置が上下します。

一番上から16→33→45→78回転となります。


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↑ レコードの演奏テストを行います。

 
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↑ PERFECT AUTO PLAYER フルオートプレーヤーですので、手動でアームをレコードの上に
乗せる必要はありません。
スタートレバー一つの操作で針先が所定の位置に降りて回転して音が奏でます。
レコード演奏が終わると勝手に元の位置へ戻り電源が切れてフォノモーターが停止します。

しっかりと、確実にこの動作をやり遂げてくれました。


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↑ 画像レコードは珍しい25cmLPですが、17cmEP/30cmLPでも、スタート時点できっちりと
レコードサイズを認識してレコード盤の初端の位置に降ります。


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↑ フルオートプレーヤーの最も難しい動作が蘇りました。

普段テストに使用しているレコード盤を色々試しましたが動作は完璧です。



昨日、深夜のため大音量のテストは叶わず、今朝からレコードの音質/音量のテストを行いました。
大音量にしますと、隠れた音の歪などが浮上いたします。

問題は付属の古いレコード針が原因かもしれないので交換しましたが大きな効果がありません。
もっと、詳細に調べますと、クリスタルカートリッジの劣化と判明いたしました。

対策は既に完了いたしまして、現在は完璧な状態に仕上っております。
次工程「VOL5」に掲載いたします。


◆1960年初期三菱真空管式ダイヤトーンステレオ「STA-578」の修復修理 VOL3

.23 2017 家電品の修理 comment(1) trackback(0)

1960年初期三菱真空管式ダイヤトーンステレオ「STA-578」の修復修理は

VOL1~VOL2工程で全体的な診断作業により修復方針が決まり修復修理作業を始めます。




1960年頃に製造されていますので、約67年の経年劣化による操作部の可動接点の接触不良による
不具合と真空管とソケットの接触不良の修復を行います。
これは、ガリ音などのノイズと不安定動作の元凶になります。





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↑ シャーシーのクリーニングを完了したシャーシー前面からの様子です。

キャビネットの美しさなど外観からの印象では、良い環境で非常に大切に保管されておられたことが
見て取れます。
シャーシーには生活ダストの堆積は殆どなく大気ダスト程度の微細な粉塵です。
しかし、オーディオ機器にはこの微細な粉塵が曲者です。
電気の接触部分を痛めます。


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全ての真空管を外して脚部とソケットのクリーニングを行い接触不良のチェックを行います。

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↑ 真空管自体も打診により管球内部電極の状態を確認いたします。

真空管関連は問題がない状態で次の作業にかかります。


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↑ シャーシー内部の全体像です。


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↑ 前面の操作ツマミに直結している画像上から

①セレクタースイッチ ②音量調節 ③エコー調整 ④高音調整 ⑤低音調整 ⑥電源スイッチ
の接触不良を修復します。
「接点復活剤」を噴射注入して丹念に擦り合わせを行い接点の活性化を行い新品状態に復活
させます。

この時点での音出しテストは非常にスムーズな調節が蘇りストレスの感じない操作が可能になりました。



次に電源回路関連の劣化した部品で今後の使用に不安を感じる部品の交換を行います。
これはレトロオーディオを安心安全に使用する上にも最も重要な修復工程になります。




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↑ 画像の電源回路の筒型のアルミケースの「ブロック型電解コンデンサー」の交換を行います。


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↑ 裏側から見た「ブロック型電解コンデンサー」の端子部分です。


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 〇印の整流ダイオード(半導体)も.新しいシリコンダイオードに交換を行います。


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↑ 交換のため取り外した部品です。

画像上段左端の「ブロック型電解コンデンサー」は100μF180VW×3個の大容量電解コンデンサー
が封入されています。
しかし、現在は製造されていませんので単体の100μF400VW×3個の大容量電解コンデンに置き
替えて交換を行います。


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↑ 新しく交換する部品です。


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↑ ラグ板を使用して配線変更を行いながら交換を始めます。


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↑ コンデンサー類の交換がほゞ終わりました。


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↑ 電源コードと電源ヒューズホルダーの交換を行います。


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↑ 電源コードと電源ヒューズホルダーの交換が完了です。



電源回路は非常に大切なエネルギーの「みなもと」です。 
電源回路が充実していないと音に力強さが出ません。 そして安定性、安全性も保てません。

音を試聴して流石「DIATONE」の期待通りのすばらしい音色です。
3WAYスピーカーは半世紀以上の時を経ても衰えず、
その力強さの中に繊細さを見出し感銘いたしました。

次へ進みます。



◆1960年初期三菱真空管式ダイヤトーンステレオ「STA-578」の修復修理 VOL2

.21 2017 家電品の修理 comment(1) trackback(0)

1960年初期三菱真空管式ダイヤトーンステレオ「STA-578」の修復修理の次工程は

レコードプレーヤーの診断を行います。


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↑ レコードプレーヤーを取り外しました。

通電しますが、ターンテーブルは非常に不規則な回転をします。
16/33/45/78回転の各ポジションのセレクトは異常です。 回転は大幅にずれています。


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↑ ターンテーブルを取り外して駆動メカの動作を確認いたします。

原因はフォノモーターの回転をターンテーブルに動力を伝動させる「モーターキャプスタン」と
「アイドラー」の接触メカの不具合を確認いたしました。


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↑ アイドラーを取り外して点検します。

油分がなく枯渇した感じです、 修理工程でクリーニングを行い注油の予定です。


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↑ アイドラーシャフトも同様に行います。


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↑ フォノモーターは回転時騒音はありません。 モーター軸受に注油行う予定です。


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↑ フォノモーターを固定している防振ゴムの劣化が酷く交換の必要があります。 

次工程で交換予定。


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↑ オートリターンメカとピックアップアームのアップダウンメカをクリーニングと注油により、

スムーズな動作を取り戻します。


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↑ フォノモーターのスタート/ストップのスイッチのメンテナンスを行います。


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↑ フォノモータースイッチ接点から発生するスパークを軽減させるコンデンサーの

経年劣化によりショートしてフォノモーターが停止しなくなるため交換を行います。


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↑ ピックアップアームは問題ないようです。 クリーニングの予定です。


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↑ クリスタルカートリッジは生きています音出しOKです。 

ダイヤモンド交換針は新品交換必須です。


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チューナーアンプとレコードプレーヤーの診断の結果、修復修理のブランが決まりました。

次工程より修復修理を開始いたします。




◆1960年初期三菱真空管式ダイヤトーンステレオ「STA-578」の修復修理 VOL1

.21 2017 家電品の修理 comment(1) trackback(0)

予てよりご相談を頂いておりました
1960年初期三菱真空管式ダイヤトーンステレオ「STA-578」の修復修理
作業工程の記録です。


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↑ サイズ W1300 H546 D390mm (別途丸脚が付属)  

三菱電機製の希少な製品です。スライドドアの豪華大型アンサンブルステレオです。


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↑ 形式名を求め色々調査いたしますが、不明です。

三菱電機と云えば重電機や家電製品ではおなじみのメーカーですが、
昔から「ダイヤトーン」のネーミングで有名でした。
DIATONEとは、三菱電機のスピーカーのブランドです。
1946年頃にNHKとの共同研究でフルレンジスピーカーを開発して放送局のモニタースピーカー
として使用されるほど高性能なものでした。
その後一般のスピーカーとしてもDIATONEが、有名スピーカーとして評価されました。

このレトロステレオの回路構造から見て1960年初期の製品です。
当時の三菱真空管式ダイヤトーンステレオは「STA-〇○〇」で下3桁の数字があります。


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↑ 背面の全体像です。


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↑ チューナーアンプ部です。


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↑ R/Lスピーカーの様子です。

25cmウーハー(低音)   10cmスコーカー(中音)   6cmツイーター(高音) 
ダイヤトーンスピーカーの3WAY構成です。




分解前に先ず通電して現在の状態を診断いたします。
半世紀の経年での電源投入は注意が必要です。回路の短絡などはヒューズが切れますが、
コンデンサーなどの絶縁不良の場合は、少し時間をおいて発熱、発煙、破裂などがあります。

一応AMラジオの受信は不安定ながらノイズにかき消されながら音声が確認出来ました。
次にFMラジオも同様に受信可能が確認できました。
修復の可能性は十分確認出来ました。




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↑ 他社製品には見られない特殊なシャーシーマウント方法をとっております。


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↑ チューナーアンプシャーシーをキャビネットから取り外します。


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↑ チューナーアンプシャーシーです。


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.↑ ノイズ低減の為シャーシー底部全体を金属板で遮蔽されています。


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↑ シャーシーの表面の全体像です。 使用真空管は全部で12球です。


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↑ シャーシー内部の全体像です。  経年劣化のコンデンサー類の交換を行う予定です。


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↑ シャーシー取り外し後の前面の様子です。

次工程でレコードプレーヤーの診断を行います。



◆1960年代ビクター真空管HiFi Stereo Audiora「STL-670M」の修復修理 VOL10 (完成)

.19 2017 家電品の修理 comment(2) trackback(0)
  
1960年代ビクター真空管HiFi Stereo Audiora「STL-670M」の修復修理は完成を迎えました。

4台目の修復修理でしたが、過去の多くの「STL-670M」は多分スクラップになったものが
多い気がいたします。

この過酷な修復修理に耐えたものだけが、生命を吹き込まれたものと思います。

VOL10はキャビネットの傷補修と底板と脚部の強化を行いました。


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↑ 完成画像です。 


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↑ W1400mmの大型キャビネットと機材の全重量を支えて来たキャビネットの底板のダメージは
大きく、このままでは近い将来に部分陥没が起きて傾くか、転倒必至です。


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↑ 触ればポロポロ崩れます。


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↑ 現時点で底板全体の強化は不可能ですから、
後部主体に強化板を木工ボンドをたっぷり付けて更にネジ止めを行います。


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↑ 1300×60×9mmの合板を用意します。


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↑ このように接着してネジ止めいたします。


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↑ 端から端まで貼りつけます。


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↑ しっかりネジ止め箇所を増やします。


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↑ 頑丈になりました。




キャビネットの小傷、擦り傷の補修を丹念に行いました。




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↑ 完全に傷が消える訳ではありませんが、あまり目立たなくなりました。


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↑ 後面の処理を行いました。

ネジ類は錆びて使用不可ですので新しくいたしました。


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↑ このステレオはアンサンブルステレオでは珍しく密閉式のスピーカーボックスになっています。

共振防止の吸音材がバックボードに使用してあります。 最後まで音質重視です。



◆1960年代ビクター真空管HiFi Stereo Audiora「STL-670M」の修復修理 VOL9

.18 2017 家電品の修理 comment(1) trackback(0)

1960年代ビクター真空管HiFi Stereo Audiora「STL-670M」の修復修理は

最後になりましたが専用ダイヤモンド針が入荷いたしましたので交換を行います。


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↑ 専用ダイヤモンド針を交換してテストの様子です。

やはり、音質が際立ってよくなりました。


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↑ 交換用ダイヤモンド針 「DTS-2」 です。


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↑ 白い方が新しいダイヤモンド針です。  最初の針は形状が違います、直ぐ外れます。


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ターンオーバー式でLP用とSP用のダイヤモンド針が両面に付いています。

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↑ いつまでも聴いていたい。




◆1960年後期 英国DYNATRON製Garrardオートチェンジャー搭載ステレオの修復修理 VOL4

.18 2017 家電品の修理 comment(0) trackback(0)

1960年後期 英国DYNATRON製Garrardオートチェンジャー搭載ステレオの修復修理は全工程が
終了しておりましたが、レコードプレーヤーブースの照明ランプが切れているため交換用の電球
の入手に手間取っておりました。


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↑ レコードプレーヤーブースの照明ランプの交換が2週間ぶりにやっと叶いました。


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↑ 最初に付いていた電球は標示はありませんが、
英国製の白熱小形電球「240V15W E14」(口金の大きさ)でした。私も60年以上電気に携わって
この種の電球を扱ったのは殆どありません。

現在は白熱球は全てLEDに替わっておりますのでLEDで探しました。
ヨーロッパ用ですから中々見つかりません。
外観形状/電圧/ワット/ベースの形状サイズ等、で「240V15W E14 LED電球」を探し当てて
発注しましたが納期の9月16日になっても届きません。

結局、断念して、国内の業者から100Vタイプで同じものを探して2日で先ほど届きました。
早速、レコードプレーヤーブースの照明ランプの電源を240Vから100Vに変更いたしました。


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↑ インバーター電源のAC100Vから電源をとります。


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↑ 専用のコネクターを取り付けます。


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↑ 240Vのラインは念のため生かしておきます。


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↑ レコードプレーヤーブースの照明ランプの電源コードです。


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↑ やはり、明かりは大切です。  いいです。  この間わずか30分で作業完了です。

2週間無駄に待ったのは、なんだったのでしょう。


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↑ レコードのスタートと同時に点灯して、リターンしたら消灯します。

プレーヤーが回っていない時は消灯します。




◆1960年代ビクター真空管HiFi Stereo Audiora「STL-670M」の修復修理 VOL8

.17 2017 家電品の修理 comment(1) trackback(0)

1960年代ビクター真空管HiFi Stereo Audiora「STL-670M」の修復修理で足りないものは???

ありました・・・・・これはご依頼者からのご要望はありませんが、
「外部入力端子」の問題です。

レコードとラジオだけでは「もったいない」
やはり「CD」その他音源はさまざまの現代、全てのメディアに対応しないと後悔が・・・・・

たしか、この機種はテープデッキの入出力、つまり録/再機能があります。


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↑ 完成画像  CDなどの音源を再生可能になりました。


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↑ そうです、「DIN端子」があります。 「TAPE SOCKET」です>


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↑ これです、「DIN端子」です。


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↑ これを活用しましょう。


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↑ 早速テストをしましょう。

持ち合わせの「DIN接続ケーブル」と「ピンケーブル」をアレンジして、手作り接続ケーブルで
CDプレーヤーを接続して・・・・・音出し成功。


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↑ いつものテストCDを再生して更に綿密に確認。



音域の広いデジタル録音のCDです。
アナログのAMラジオやLPレコードよりも、遥かに高域の伸びがある筈ですが、
意外と「おとなしい音」に疑問が残りました。

「高音ツイーター」が効いてない?」  要詳細チェック




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↑ R右スピーカー詳細チェック


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↑ L左スピーカー詳細チェック




◎ここでこのビクター「STL-670M」に採用されているスピーカーの特徴つにいて説明を加えます。
当時のステレオメーカーはお互いに音の良さを競い合っていました。

少し専門的になりますが、
普通は真空管アンプからダイナミックスピーカーを駆動させる為には出力トランスが必要です。
しかし出力トランスを使用すると僅かですが音質に影響が出ます。

通常のダイナミックスピーカーはボイスコイルの入力インピーダンスは4Ω~16Ωです。
真空管アンプの出力インピーダンスは非常に高く2500Ω~5000Ωですのでイーピーダンスを
整合させるため出力トランスが必要になります。
音質を良くするためには大型の重い出力トランスが必要になります。

そこで出力トランスの必要のない「OTL方式」の回路が考案されました。

このステレオに「OTL方式」が採用されています。
画像の20cmの低音スピーカーはボイスコイルのインピーダンスが400Ω入力5W
     9cmの高音スピーカーはボイスコイルのインピーダンスが250Ω入力10W
になっています。





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↑ R/L両方の20cmの低音スピーカーは正常です。
ボイスコイルのインピーダンスが400Ωの標示があります。


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 ↑ 9cmの高音ツイーターはボイスコイルのインピーダンスが250Ωの標示があります。
しかしR/L両スピーカー共コンデンサーがパンクしていました。


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↑ 9cmの高音ツイーターは、R/L両スピーカー共コンデンサーがパンクしていました。

元凶はコンデンサーのパンク。


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↑ 右高音ツイーターのコンデンサーの交換を完了しました。


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↑ 左高音ツイーターのコンデンサーの交換を完了しました。


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↑ CD再生テストの様子です。  



◆1960年代ビクター真空管HiFi Stereo Audiora「STL-670M」の修復修理 VOL7

.17 2017 家電品の修理 comment(0) trackback(0)

1960年代ビクター真空管HiFi Stereo Audiora「STL-670M」の修復修理は終盤に入りま。

「メインシャーシー」「電源サブシャーシー」「レコードプレーヤー」をキャビネットに組み込みを行い
最終テストを行います。


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↑ 組み込み前にキャビネットの内部と外観の清掃を行っておきます。


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↑ ギリギリの狭いスペースに大きなシャーシーを垂直にマウントします。


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↑ メインシャーシーの取り付けが終わった上部の様子です。


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↑ レコードプレーヤーをセットして、操作パネルを取り付けました。


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↑ 電源サブシャーシーを取り付けます。


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↑ 「メインシャーシー」「電源サブシャーシー」「レコードプレーヤー」取り付け完了後の
後部の様子です。


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↑ やはり、組み込みを行いツマミ類を取り付けます雰囲気が一段と良くなります。

少し離れてみるのも良し。


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↑ 間近で見るのもよし。


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↑ 扉に映えるシルエット。  眺めて楽しみ、聴いての癒し。


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↑ エージングテント中の様子。

                    素晴らしい音です。


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↑ 実際のダイヤル照明はこんなに明るくありません。
撮影時は室内の全ての照明を消してスローシャッターで撮影して、更に画像加工を行っております。


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最終の仕上げ時にキャビネットの擦り傷などを補修いたします。




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◆1960年代ビクター真空管HiFi Stereo Audiora「STL-670M」の修復修理 VOL6

.15 2017 家電品の修理 comment(2) trackback(0)
  
1960年代ビクター真空管HiFi Stereo Audiora「STL-670M」の修復修理は安全対策にも留意して
修復修理を行っております。

半世紀以上の前の家電品を安心安全に使用出来ますように万全を期してまいります。

電気製品は当然100ボルトのコンセントにコードを差し込んで使用いたします。
家庭のコンセントは凄いエネルギーを持っています。


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↑ 電気の入り口である電源コードの交換を行います。


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↑ 万一の時、電気を遮断する電源ヒューズも確かなものに交換いたします。


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↑ 取り外した電源プラグ/コード/電源ヒューズ/ヒューズホルダーとプレーヤーの雑音防止用
コンデンサーです。


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↑ 劣化状態がよくわかります。


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↑ レコードプレーヤーのフォノモーターのスイッチから発生するスパークから出るノイズを
軽減させるコンデンサーの交換を行いました。


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↑ 既に交換済みの音量調整の小型の2連ボリュームは強度を考慮して標準サイズの
2連ボリュームに再度交換を行いました。




◆1960年代ビクター真空管HiFi Stereo Audiora「STL-670M」の修復修理 VOL5

.15 2017 家電品の修理 comment(1) trackback(0)

1960年代ビクター真空管HiFi Stereo Audiora「STL-670M」の修復修理は
メインシャーシー及びレコードプレーヤーの修復修理が進みました。

このメインシャーシーの電源部は分離された電源サブシャーシーをケーブルとプラグで
メインシャーシーに接続されています。
しかし、この電源部サブシャーシーが以前の修復修理2件で一部コンテセンサーの破裂
がありました。

安全のため交換修理を行います。


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↑ この機器の電源部は分離された小型シャーシーをケーブルとプラグでメインシャーシーに
接続されています。


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↑ アルミ円筒形の電解コンデンサーは大容量ブロック型電解コンデンサーです。
複数の大容量電解コンデンサーを一つのアルミ缶体に封入したものです。
半世紀以上の経年劣化があります。 

動作中は常時高電圧が掛っています、安全使用の為に交換を行います。


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↑ 現在はブロック型電解コンデンサーは製造されておりません。
単体の大容量電解コンデンサーに置き換えます。
ラグ板と配線により、複雑な改造を行います。

整流回路のシリコンダイオードも交換を行います。


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↑ 交換を開始の様子です。


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↑ 交換完了内部の様子です。


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↑ 交換完了表面の様子です。


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↑ 通電テストの様子です。



◆1960年代ビクター真空管HiFi Stereo Audiora「STL-670M」の修復修理 VOL5

.14 2017 家電品の修理 comment(1) trackback(0)
 
1960年代ビクター真空管HiFi Stereo Audiora「STL-670M」の修復修は仮修理VOL1~ VOL4工程が
終り半世紀の永い眠りからやっと目覚め稼働し始めました。

エージングテスト中に全体に電気が流れて動き始めましたが、潜在的な不具合個所が現れます。

現時点の問題点は
① 音量が絞り切れない。 0点でもかなりの音が出ている。
② AMラジオ受信中に不規則な大きな内部雑音が出る。(FMラジオは正常)
③ AMラジオの周波数が徐々に僅かにズレてくる。

不具合は必ず再発しています。 見逃さず確認できました。

以上の原因を調べまして対策を行い改善したします。


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↑ エージングテスト中の様子です。


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↑ で囲った部分 ① 音量が絞り切れない。 0点でもかなりの音が出ている

   で囲った部分 ② AMラジオ受信中に不規則な大きな内部雑音が出る
     (FMラジオは正常)


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↑ で囲った部分 ① 音量が絞り切れない。 0点でもかなりの音が出ている

  音量が絞り切れない原因は2連の音量調整ボリュームの不良です。 交換修理を行います。
  同じ部品は入手不能の為工夫が必要になります。


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↑ 調整用のボリュームは部品の正式名は「可変抵抗器」です。
回転により抵抗値が変化します。0点で抵抗値が0Ωになり、音量がゼロになります。

しかし、経年や使用頻度などでカーボン抵抗体が擦り減ったり劣化して0点で0にならず抵抗値が
発生しているため、音量が絞り切れなくなるのです。

R/Lの2連ボリュームを取り外して交換を行います。


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↑ 現在部品メーカーは同じ規格の2連ボリュームの製造は行っておりません。

左: 不良の2MΩAカーブ2軸2連ボリューム   右: 交換用の1MΩAカーブ1軸2連ボリューム
                                  シャフトを専用金具で延長します

通常、真空管ステレオの音量調整ボリュームは
    500KΩ/1MΩ(1000KΩ)/2MΩ(2000KΩ)などを使用します。


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↑                            右: シャフトを専用金具で延長して同じ長さにします


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↑ 交換・配線を完了して、テストの結果改善されました。 

気持ちよく動作をいたします。 

R/Lが別々に調整できませんが、現在ではその必要は感じません。
当時はステレオの立体感が珍しくバランス調整でステレオ感をアピールしたものです。


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↑  で囲った部分 ② AMラジオ受信中に不規則な大きな内部雑音が出る
     (FMラジオは正常)
スーパーヘテロダイン回路の局部発信コイルとバリコンに繋がっている380PFのコンデンサー
の不良と断定いたしました。
400PFのコンデンサーに交換を行いました。
テストの結果「不規則な大きな内部雑音」は消え受信周波数も安定いたしました。


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↑ エージングテストを続けます。




◆1960年代ビクター真空管HiFi Stereo Audiora「STL-670M」の修復修理 VOL4

.13 2017 家電品の修理 comment(1) trackback(0)

1960年代ビクター真空管HiFi Stereo Audiora「STL-670M」の修復修は

レコードプレーヤーは一見、再起不能状態に見えますが、主要部品のフォノモーターなどが
動いてくれますので修復修理に取り掛かります。


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↑ トップ画像はレコードプレーヤーの修復修理の結果、テスト中の様子です。




先ず、フォノモーター・キャプスタン・アイドラー・速度切り替えメカが一体になったブロックを
取り外します。




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↑ 分解とクリーニングを行います。

モーターとアイドラー軸に注油を行っておきます。
劣化してバラバラになった防振ゴムの残骸をきれいに取り除きます。


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↑ 劣化してバラバラになった防振ゴムの残骸の一部です。


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↑ プレーヤーボードの上面の大型のギヤはピックアップアームのリターン動作を担う大切なメカです。
しかし、中心部のシャフトが古い油分が固まってロックして動かない状態になっています。


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↑ 分解してクリーニングと注油を行い取り付けます。
左側の小さな可動片2ヶ所も同様に処置を行いました。


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↑ フォノモーターと駆動ブロックを防振ゴムを取り付けながらセットします。


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↑ 画像手前に新しい黒色の防振ゴムが見えます。 3ヶ所に防振ゴムを取り付けます。


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↑ フォノモーターのリード線の半田付けを行います。


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↑ 修復修理の作業が終わり、この時点でレコードをかけて動作テストを行います。


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↑ 動作は一発で完璧です。 流石に凄い音です。

この当時のレコードプレーヤーは上級機種でも完全オートはありません。
16/33/45/78回転→スタートは手動→戻りはオートリターン(アームが最終で自動的に
レコード盤から離れて元の位置に戻りアームレストにダウンします)

音質、音量も良好です。 
カートリッジの交換針の取り付け部に少し不安がありますが、新しいダイヤモンド針を
取り寄せて交換し見ないとわかりません。


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しっかりとエージングテストを行いながら、調整を繰り返し仕上てていきます。




◆1960年代ビクター真空管HiFi Stereo Audiora「STL-670M」の修復修理 VOL3

.12 2017 家電品の修理 comment(0) trackback(0)
    
1960年代ビクター真空管HiFi Stereo Audiora「STL-670M」の修復修理は

レコードプレーヤーの修復修理を行います。


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↑ レコードプレーヤーは上から見た感じはすぐにでも動きそうに見えます。


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↑ 一旦ターンテーブルを外しますと・・・・・


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↑ 状況は一変、ダメージはきついようです。


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↑ フォノモーターが気になり、裏面を見ますと、モーターはしっかりしています。


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↑ モーターを固定している3ヶ所の防振ゴムは経年劣化で溶けて硬化して原型をとどめて
いません。


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↑ ピックアップアームは大丈夫です。


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↑ アームウエイトは固定されています。 紛失でなくてよかったです。


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↑ クリスタルカートリッジを点検しておきます。

テストの結果クリスタルカートリッジは生きています。 
レコード針のコンディションは良くありません。 最後に交換いたします。

次工程にてレコードプレーヤーの修復修理を行います。




◆1960年代ビクター真空管HiFi Stereo Audiora「STL-670M」の修復修理 VOL2

.12 2017 家電品の修理 comment(2) trackback(0)

1960年代ビクター真空管HiFi Stereo Audiora「STL-670M」は当時の最上級機種で「大きい」 「重い」

「特殊な回路」 「構造が煩雑」 などで、最初の1台目の修復修理の苦労が脳裏に蘇ります。
今回で4台目の修復修理になります。


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↑ キャビネットからメインシャーシーとレコードプレーヤーを取り外して下します。


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↑ 操作パネルの取り外しを行います。


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↑ 先ず右側の2ヶ所の固定ネジを外してから、下側の固定ネジを外してメインシャーシーを取り外します。


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↑ W1400mmの大きなキャビネットですが、密閉型スピーカーにスペースを取られて狭い空間に
押し込めた感じですが、設計上、夏の温度上昇はあまり気にしていなかったようです。




メインシャーシーの通電動作テストを行い各部の点検、音出しを点検いたします。




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↑ メインシャーシーの上面の状態です。

もちろん60年余りの経年劣化ですから現状でプロの手で操り何とか「MW」「FM」の受信が
バリバリ、ジャリジャリ、途切れとぎれな状態ですが出来ました。



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↑ 左 電源回路 サブシャーシー     右 FMステレオ受信用のアダプター


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↑ この機種はメインシャーシーの小形軽量化の為このような構造になっています。


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レトロオーディオの部品の半世紀の経年劣化よる致命的な雑音の主な原因は、
「ボリューム」「セレクタースイッチ」「真空管の接触不良」「コンデンサーの不良」
「各種ソケットの接触不良」等があります。




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↑ それは操作ツマミなどと直結している部品のダメージは烈しいようです。


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↑ すべてのボリュームとセレクタースイッチを接点クリーナー/接点復活剤の噴射注入と擦り合わせ
によりスムーズな接触面を取り戻しノイズをシャットアウトいたします。


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↑ 次に真空管とソケットの接触不良の改善を行います。


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↑ 真空管の脚部の金属の酸化腐食の様子です。

真空管ソケットとの接触不良により雑音が発生します。


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↑ 手入れ前の状態です。

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↑ 左 手入れ前          右 手入れ後

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↑ 左 手入れ前          右 2本手入れ後
 
この様に使用真空管11球すべての脚部を磨いて錆を落とします。 
ガラスの部分の汚れは性能に影響しませんが、綺麗にしておきます。


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↑ レコードの入力系統の点検を行っておきます。

次工程でレコードプレーヤーの修復修理を行います。




◆1960年代ビクター真空管HiFi Stereo Audiora「STL-670M」の修復修理 VOL1

.10 2017 家電品の修理 comment(0) trackback(0)
 
1960年代ビクター真空管HiFi Stereo Audiora「STL-670M」は当時の真空管式アンサンブルステレオ
では最も大型サイズです。 完全修復修理に取り掛かります。


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↑ サイズ W1400 H680(脚部含む) D430mm


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↑ 一応、電源が入り、何とかラジオの受信が出来ますが各部の接触不良で不安定状態です。


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↑ 背面の様子です。


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↑ 中央にチューナー/アンプシャーシが収納されています。


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↑ 背面から見て右にスピーカーと上部がレコードプレーヤーです。


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↑ 左に電源部のサブシャーシーとFMチューナーのマルチフレックスユニットが収納されています。


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↑ 背面の全体像です。


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↑ 2WAYスピーカーは遮蔽板の奥にあります。


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↑ 天面が操作面です。


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↑ 次工程でシャーシーその他をキャビネットから取り外して修復修理を行います。





◆1960年代真空管式ナショナルHiFiステレオ「RA-2400」の修復修理 VOL5

.09 2017 家電品の修理 comment(0) trackback(0)

1960年代真空管式ナショナルHiFiステレオ「RA-2400」の修復修理は最終工程の作業を行います。

シャーシーの組み込みが終わってからの不具合が出ないように通常使用と同じくランダムなテスト
も行いながらエージングテストが終わりました。


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↑ シャーシー組み込み完了の様子です。


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↑ 組み込み前にダイヤル照明のパイロットランプのソケットの破損の修理を行います。


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↑ 直径10mm程の小さな豆球ソケットの交換を行います。


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↑ 取り付け方法がシャーシーの一部に差し込む形になっています。
しかし、配線方法がシャーシーと完全に絶縁する方法がとられていますので、ソケットを直接
半田付けが出来ません。
普通のように片側がシャーシーに接続している場合は簡単ですが、絶縁しなければなりません。


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↑ そこで小学生の理科の教材に使用した豆電球のソケットを利用します。
これなら絶縁が確保できて取り付けも適当な位置に自由に取り付け可能です。


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↑ 配線を変更してこの様になりました。


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↑ 脚も取り付けてみました。 やはり足元は大事です。


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↑ シャーシーを組み込み、脚も取り付けてRA-2400の雄姿が現れます。


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↑ 撮影時に照明を暗くしていますので、明るいお部屋での実際はダイヤル照明はこんなに
明るくありません。


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↑ 後面の様子です。


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↑ レコードプレーヤー等のテストの様子です。


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↑ 外部入力端子にCDプレーヤーを接続して再生テストの様子です。


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↑ 上面操作部に入力ジャックがあります。


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↑ ミニジャックによる外部入力端子です。


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↑ ミニプラグ←→ピンプラグにより外部入力できます。


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↑ ナショナルHiFiステレオ「RA-2400」は後にTechnicsブランドになる以前の製品ですが
この当時で既にスピーカーも人気がありました。



◆1960年後期 英国DYNATRON製Garrardオートチェンジャー搭載ステレオの修復修理 VOL3

.06 2017 家電品の修理 comment(0) trackback(0)

1960年後期 英国DYNATRON製Garrardオートチェンジャー搭載ステレオの修復修理は終盤を
迎えました。

ご依頼者から外部入力端子の取り付けのご要望がありました。
約60年前は外部機器もなくAUX端子の必要はありませんでした。
当時のメーカー製の電蓄・ステレオに増設する事は可能ですが、機器によりそれぞれ方法が
異なります。


↓ 完成画像です。

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約60年以上前はステレオや電蓄に外部接続して使用する機器がありませんので「AUX端子」の
様なものは必要なかったのです。
このステレオは英国製でオールトランジスタ採用です。
配線図も資料もありませんが、頼りになるのは「経験と勘」だけです。

可能性を見出すためこの機器の全ての探索を行います。




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↑ 本体チューナーアンプ部は取り外しが非常に困難でしかも可能性が低い為、取り外しを
行いません。

画像の赤枠内が最も期待が持てることを発見いたしました。

特に〇内の「DINジャック」が有力です。


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↑ 取り外して詳しく調べますとテープデッキなどを将来接続可能に設けたようです。


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↑ 取り外してテスト的に入力ケーブルを半田付けします。


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↑ CDプレーヤーを接続します。 予想通り音が出ます。
しかし、音質が思わしくありません。 


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↑ ストレートではまずいようです。


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↑ 急遽イコライザーの原型を作り取り付けます。


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↑ 取り付けてテストの結果効果がありかなり改善されました。


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↑ カット&トライでC/R(コンデンサー/抵抗)の数値を変えて最良点に持っていきました。


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↑ テスト中の様子です。 音の表現が難しいですが、今まで聴いてきた音と何か違います。

素晴らしいです。   そうそう、「ピュアな音」が最も近いように思います。



◆レトロオーディオのレコードプレーヤーのスタート/ストップスイッチの雑音防止用コンデンサーのショート

.04 2017 家電品の修理 comment(0) trackback(0)
 
「レコードプレーヤーが 回ったままで止まらない」・・・・・レトロオーディオではよくあることです。


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↑ たまたま現在修理中のSANSUI APS-1300Mと全く同じプレーヤーです。
2年以上前に修復修理をさせていただいた製品です。
フォノモーターが回ったまま止まりません。


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↑ スイッチが切れる瞬間にモーターのコイルから発生する逆起電力による高電圧のスパーク(火花)
を吸収させてショックノイズを軽減させるコンデンサーのショートです。
スイッチが切れた状態でもショートしたコンデンサーがスイッチオンの状態と同じになり電流が流れて
モーターが止まりません。


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↑ ショートした不良のオイルコンデンサーです。

400WVと印字してありますが、通常の使用電圧が400Vまでです。
しかし、スイッチが切れる瞬間のサージ電圧は1000V以上になることがあります。
この場合はメーカーは安全重視で600WVを使用しています。
しかしこの製品は400WVでした。
400WVでは短絡の心配は拭えません。 更にコンデンサーの経年劣化により短絡(ショート)
してしまいました。 

本体アンプの電源スイッチでも同じことが起こります。


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↑ 交換は2個直列接続により2倍の耐電圧を確保いたしました。




◆サンスイセパレートステレオ「APS-1300M」シャーシー/レコードプレーヤーの修復修理 VOL4(完成)

.02 2017 家電品の修理 comment(0) trackback(0)
 
サンスイセパレートステレオ「APS-1300M」シャーシー/レコードプレーヤーの修復修理 は
レコードプレーヤーを接続した仕上の最終工程に入ります。


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↑ シャーシーは低音・高音が別々のマルチアンプが搭載されていますので、

最終テストスピーカーも6Ω50Wの低音ウーハーと高音ツイーターを別々に入力できるものを
使用します。


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↑ 素晴らしい音に満足です。 流石マルチアンプの迫力です。


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↑ レコード演奏が終わりカートリッジが無音溝の部分ですと「ブーン」と云う「ハム音」ではない
「ゴーッ」という「ゴロ音」が目立ちます。
音のある部分ではノイズはかき消されています。

レコードプレーヤーから発生していることに間違いありませんが、・・・・・


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↑ ターンテーブルが回転中のフォノモーターの回転振動が通常よりきついようです。

ターンテーブルボードの鉄板にもかなり回転振動(ゴロ)が伝わっています。

「フォノモーター」→「ターンテーブルボード」→「センターシャフト」→「ターンテーブル」→
「ゴムマット」→「レコード盤」→「ダイヤモンド針」→「カートリッジ」へと伝達されてカートリッジ
からの微小な出力がヘッドアンプで増幅されます。


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↑ フォノモーターは3か所の防振ゴムを介して吊下げた状態で固定されています。

しかし、回転振動を十分吸収されていないようです。


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↑ 外して調べますと真鍮製の支持パイプと防振ゴムの接触の具合が悪く防振ゴムの劣化も
あり振動が十分吸収でききれない状況です。

画像のように真鍮製の支持パイプの表面にこびりついて固まった部分を削り取って表面を滑ら
かにします。


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↑ 表面にこびりついて固まった部分を削り取って更にサンドペーパーで磨いて綺麗になりました。


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↑ 防振ゴムも交換したいところですが同じ形状のものは入手は出来ませんので痩せた部分
にゴムブッシュのスペーサーを追加してを補う方法をとります。


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↑ フォノモーターをマウントしてテストを行います。


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↑ 成功です。 殆ど通常に近い状態に修復できました。




◆1960年後期 英国DYNATRON製Garrardオートチェンジャー搭載ステレオの修復修理 VOL2

.02 2017 家電品の修理 comment(0) trackback(0)


1960年後期 英国DYNATRON製Garrardオートチェンジャー搭載ステレオの修復修理は
第2工程のフリーヘルツ化の為インバーター電源装置の組み込みを行います。


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↑ 50Hz仕様のフォノモーターを60Hz電源で回すと約20%回転が速くなります。
「Hz」に関係なく一定の回転数を維持するための「ヘルツフリー化」の作業に入ります。

用意する機器は
左から 「正弦波インバーター電源装置」 「100V→220V昇圧トランス」 「スイッチング電源」 です。


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↑ オートチェンジャーレコードプレーヤーの電源回路の配線変更を行っておきます。
専用の「電源ヒューズ」の取り付けも行いました。


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↑ 内部の空きスペースに配線間の干渉を配慮してレイアウトして組み込みを行います。


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↑ 「スイッチング電源」です。
AC240V電源からDC12Vの電源を「正弦波インバーター電源に供給します。


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↑ 「正弦波インバーター電源装置」です。
オートチェンジャーレコードプレーヤーのフォノモーターだけに50Hzの電源を供給します。


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↑ 「昇圧トランス」です。
「正弦波インバーター電源装置」の出力のAC100VをAC220Vに昇圧します。


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↑ ステレオ本体の電源コードが中間接続で延長されていますので、長すぎと危険な為
切り離して電源プラグに接続を行いました。


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↑ 海外仕様の240Vで日本の2倍以上の電圧で安全の為安全ヒューズとアースキャップが
設けてあります。 ↓

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↑ 別途購入された240V1500Wの電源電圧変換トランス(日本製)です。

好調に動作しております。   エージングテストを続けます。




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