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◆1960年代真空管式ナショナルHiFiステレオ「RA-3000」の修復修理 VOL5

.30 2018 家電品の修理 comment(0) trackback(0)
  
1960年代真空管式ナショナルHiFiステレオ「RA-3000」の修復修理は仮修理が進みまして、
修復の方針が決まりました。

しかし、もう一つの問題点は「キャビネットの修復」です。
現在の状態では、クリーニングのみでは限界があります。
ダメージを修復して美しい姿をご覧にいれたい思いから、通常は機能的な修復修理が完了して
からキャビネットの修復修理を行いますが、工程を変更して中間工程で修復を行います。


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↑ キャビネットの状態は全体的によくなく補修が必要です。


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↑ 先ずキャビネット全体を拭きあげます。

そして、スピーカーグリルのバッフルボードを取り外します。


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↑ バッフルボードからサランネットを取り外します。


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↑ バッフルボードからサランネットを取り外しました。


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↑ スヒーカーの様子です。

コーン紙の部分まで随分ホコリが溜まっています。


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↑ バッフルボードのクリーニングを行います。


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↑ 「スピーカーネット現代版」に交換を行います。


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↑ ジャージのスピーカーネット現代版は伸縮性がありたるみがなくピッタリ張替えが出来ます。


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↑ 綺麗に張替えが完了しました。  エンブレムも取り付けました。


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↑ キャビネットに当てがってみます。  よく似合っています、モダンな感じになりました。


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↑ 照明の具合で色合いが変化して写っています。

次は傷補修とウレタンニスの塗装を行います。




◆1960年代真空管式ナショナルHiFiステレオ「RA-3000」の修復修理 VOL4

.29 2018 家電品の修理 comment(0) trackback(0)
  
1960年代真空管式ナショナルHiFiステレオ「RA-3000」の修復修理は次に搭載のレコードプレーヤー
の点検仮修理を行います。


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↑ レコードプレーヤーは当時の高性能のプラグイン式のカートリッジが採用それています。
LP用とSP用が用意されています。 

スポンジ製のターンテーブルマットは劣化して崩れていましたので破棄いたしました。
レコードプレーヤーのクリーニングは順次行います。


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↑ 裏面の様子です。

フォノモーターは回転します。


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↑ 左から「レコード回転数切り替えツマミ」→「アイドラー」→「モーターキャプスタン」です。

アイドラーがロックして動きませんのでとあえず潤滑剤投入でプレーヤーを動かしてみます。


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↑ ターンテーブルゴムマットをあり合わせのものでテストを行います。


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↑ シャーシーに接続してテスト動作させます。


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↑ 回転して音だしもOKです。 透明感のある音色です。

操作はぎこちなくスムーズには参りませんが順次パフォーマンスを高めて行きます。


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↑ 当時の高性能カートリッジはLP用とSP用が付属されています。

プラグイン式で針交換も簡単に行えます。





◆1960年代真空管式ナショナルHiFiステレオ「RA-3000」の修復修理 VOL3

.28 2018 家電品の修理 comment(0) trackback(0)

1960年代真空管式ナショナルHiFiステレオ「RA-3000」は「チューナープリアンプシャーシー」と
「電源部・メインアンプシャーシー」のセバレートになっています。


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↑ チューナープリアンプシャーシー


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↑ 電源・メインアンプシャーシー


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↑ 電源・メインアンプシャーシー+ チューナープリアンプシャーシー


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↑ シャーシー内部のコンデンサーや抵抗器などのパーツの様子です。


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仮修理の為通電可能に応急修理を行い、入念な回路点検の結果電源回路の応急仮修理で
音出し可能にこぎつけました。



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↑ キャビネットにスピーカーケーブルを仮接続して音が出ております。


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↑ 修復修理の可能性を確認できました。




◆1960年代真空管式ナショナルHiFiステレオ「RA-3000」の修復修理 VOL2

.28 2018 家電品の修理 comment(0) trackback(0)

1960年代真空管式ナショナルHiFiステレオ「RA-3000」の修復修理はシャーシーの取り外しに
大きな障害が潜んでいました。


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↑ 普通はシャーシーを下ろすには、全ツマミを取り外して4本のシャーシー固定ネジを外して
シャーシーを下へおろします。

しかし、このセットは何故かつまみを接着剤でボリュームなどのシャフトに固定していました。
苦肉の策として、ダイヤルパネルとツマミが付いたまま上に引き抜く方法をとりました。

しかし、ダイヤルパネルのサイズ以上の開口部が必要でした。


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↑ 取り付け板の一部を切断して開口部を広げて、ダイヤルパネルをつけたままで
上に持ち上げてシャーシーを取り外しに成功です。



↓ 以下は開口部拡大の様子です。

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↑ シャーシーをセッティングの状態を考慮して開口部を拡大して無事シャーシーの取り外しが
完了いたしました。


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↑ 取り外したシャーシーの様子です。


次工程は電源回路から修理を行います。



◆1960年代真空管式ナショナルHiFiステレオ「RA-3000」の修復修理 VOL1

.28 2018 家電品の修理 comment(0) trackback(0)

レトロオーディファンに人気の1960年代真空管式ナショナルHiFiステレオ「RA-3000」です。
過去に修復修理させて頂きました「RA-46」 「RA-2400」 「RA-3000」はデザイン、機能は
スピーカーグリルデザインとレコードプレーヤーの違いを除けば殆ど同じで希少で貴重な
製品です。

お預かりしておりました製品はお家でご愛用のものでかなり長期にわたり保管しておられたそうです。
経年の使用感と自然劣化の程度も激しく限界の修復機会となりました。

※ ナショナル  松下電器産業株式会社 Panasonic

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↑ キャビネットの状態は全体的によくなく補修が必要です。


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↑ 電源が入らない。 全動作停止中。


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↑ キャビネットは傷補修や塗装が可能ですが、スピーカーグリルのサランネットは張替えが
必要になります。


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↑ シャーシーをキャビネットから取り外すために各ツマミを取り外しますが、外れません。
中は見ることが出来ませんが、どうやら全ツマミを接着剤で固定したいる様子です。
以前に一度同じことがありました。


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↑ 後部からの様子です。


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↑ シャーシーを下ろすには、ダイヤルパネルとツマミが付いたまま下ろします。、
しかし、ダイヤルパネルのサイズ以上の開口部が必要です。

このままでは無理です。 前回の場合は取り付け板の一部を切断して開口部を広げました。


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↑ 別付けのアンプシャーシーも取り外します。


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↑ キャビネットの塗装は必須条件になります。

次工程でシャーシーの取り外しを行います。





◆掘り出し品か?オークションで見つけたジャンクのトリオ4チャンネルステレオ「ST-7VD」・・・果たして VOL3

.25 2018 家電品の修理 comment(0) trackback(0)

掘り出し品か?オークションで見つけたジャンクのトリオ4チャンネルステレオ「ST-7VD」は、
今朝8時半頃からテストを開始しましたが、ノーノイズで、あの不快なバリバリ激しい雑音から開放
されました。
昨日行ったきめ細かな「機器の環境整備」が奏功したようてす。

素性の分からない機器は油断ならない点がありまかから、まだ安心は出来ませんが、良い結果に
なりよかったと思います。

今日はスピーカーの整備を行いたいと思います。
3WAYの当時のスピーカーシステムはかなりデリケートですから油断できませんが、
ウーハーのエッジには、まだ「ウレタンエッジ」が使用されていなかったのが救いです。


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↑ スピーカーシステムの整備が終わりテスト中の様子です。


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↑ グリルとサランネットはダメージがありません。


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右スピーカーシステムから内部の点検とスピーカーケーブルの交換を行います。


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↑ 内部は吸音材が丁寧に貼り付けられています。

こんなに綺麗な仕事は珍しいです。 流石TRIO でしょうか。


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↑ 25cmウーハーと上のスコーカーとツイーターです。

円筒形の開口部は低音増強の「バスレフ」のエアダンパーです。


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↑ 古く細いスピーカーケーブルを取り外して高効率のスピーカーケーブルに交換して、
内部のスピーカーアッテネーターの入力端子に半田付けを行いました。




続いて左のスピーカーシステムも同じ流れで点検とスピーカーケーブルの交換を行います。




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↑ 左はケーブルが短く切れていました。


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↑ 整備完了の両スピーカーです。


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↑ 音質/音圧は断然オリジナルのスピーカーシステムに軍パイが上がります。


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↑ 今日は朝から延べ8時間の通電テスト中にノイズ発生ゼロでした。





◆掘り出し品か?オークションで見つけたジャンクのトリオ4チャンネルステレオ「ST-7VD」・・・果たして VOL2

.24 2018 家電品の修理 comment(0) trackback(0)

掘り出し品か?オークションで見つけたジャンクのトリオ4チャンネルステレオ「ST-7VD」は

次工程に進みます。


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↑ 希少なトリオ4チャンネルステレオ「ST-7VD」のスピーカーを含めた画像は私の画像コレクション
の中でこれしかありません。

過去の2件の「ST-7VD」の修復修理はセンターのみでした。


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↑「フロントアンプのみのテストですが右SPから盛んに間欠的な猛烈なバリバリノイズが出る。」
(AUX相当のMONI入力はバリバリノイズはなし)
と云うことで、今日も同じように「バリバリノイズ」がでております。

次へ進むため中途半端な箇所を整える作業を先行いたします。
リアアンプのテストの前にRCAピンジャック形式のスピーカー接続端子は旧式すぎて、
他のスピーカーを接続するにも使い辛く変更を行います。

電源コードも劣化が激しいため即、交換を実施します。

環境を整えないと原因究明に支障が出ます。



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↑ 現在フロントR/LにSANYO OTTOのモジュラーの赤いスピーカーを接続しています。


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↑ 上がフロントR/L 下がリアR/L のスピーカーピンジャックです。


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↑ 交換のため取り外しました。


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↑ シャーシー開口部を横に少し広げて4Pのスピーカー端子を取り付けました。


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↑ 古いスピーカー接続端子からリード線を切り離します。


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↑ 新しいスピーカー端子に半田付けを行いました。


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↑ フロントスピーカーをこのように接続いたします。


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↑ 電源コードを新しく交換をいたしました。


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↑ 良い変化を期待しながらテストを行いました。

LPのA面を最後まで、「バリバリノイズ」が一度も確認いたしません。


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↑ LPのB面を最後まで、こちらも出るか出るかと「バリバリノイズ」を待ちますが一度も
出ないのです。

明日の朝の確認を待ちます。





◆掘り出し品か?オークションで見つけたジャンクのトリオ4チャンネルステレオ「ST-7VD」・・・果たして

.23 2018 家電品の修理 comment(0) trackback(0)

オークションで見つけたジャンクのトリオ4チャンネルステレオ「ST-7VD」が変身を遂げる様子を

追ってまいります。


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↑ 写真撮影の前にバラしてしまいました。


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↑ 電源は入り、ダイヤルPLは点灯しますが音は出ません。

出品者ははっきり「要修理」を宣言しています。



電源が入りPL点灯で回路動作がない・・・・・
スピーカー接続端子(フロント/リア)→各セレクタースイッチの接触不良→DC電圧→
DC電源回路ヒューズ・・・・・各基板の接続線の接触不良→電圧チェック・・・・・
とりあえずメインアンプのトランジスタ回路の1Aの保護ヒューズ4本を交換、ホルダー
の甘さを手直し・・・・・
中々原因が見つからない・・・・・
約2時間ほど迷走しておりました。
一旦小休止。
気を取戻し、再開、
ふと、スピーカーからクリック音がした様子。
どんどん攻めて行くと、出てます、出てます。ノイズに隠れて高校野球の実況・・・・・



レコードプレーヤーの方は見た感じは良さそうだが・・・・・
ターンテーブルを手で回しても引っかかったようで回らない・・・・・
悪い予感がします。




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↑ ターンテーブルを外します。

ベルトが溶けてグリス状になってターンテーブルにヘバリついています。


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↑ ターンテーブルの回転軸が油切れでロックしています。

回転軸を取り外して分解してクリーニング注油をして組み立てます。
ターンテーブルのグリス状のゴムを取り除いて綺麗にします。
新しいベルトを装着します。


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↑ 4chカートリッジと針は大丈夫です。


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↑ シェルに一部傷があります。


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↑ ピックアップアームに問題はありません。


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↑ フロントアンプのみのテストですが右SPから盛んに間欠的な猛烈なバリバリノイズが出る。
(AUX相当のMONI入力はバリバリノイズはなし)


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↑ バリバリノイズは画像手前のプリアンプ基板内のTRの不良の疑い濃厚。


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↑ リアアンプは次工程へ続きます。





◆オートチェンジャー搭載日立Hi-Fiステレオシンフォニカ「DPF-6200」ハイブリットTRノイズ対策(総集編)VOL2

.20 2018 家電品の修理 comment(0) trackback(0)
 
オートチェンジャー搭載日立Hi-Fiステレオシンフォニカ「DPF-6200」でホワイトノイズの件は、
「向かって右に発生している」とご指摘いただいておりましたが、実際は左の方が右より大き
い状態でした。
そこで、前の工程で左アンプの初段増幅トランジスタHITACHI 2SB73をご依頼者のご提供
の無印の2SB73に交換しましたが、不良品でうまくいかず、手持ち在庫の中から、選びだした
互換性のTOSHIBA 2SB486に交換を行いました。

エージングテストの結果良好でしたので、
右側も同様に初段増幅トランジスタHITACHI 2SB73を互換性のTOSHIBA 2SB486に交換を
行います。


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↑ 画像上部の印が右アンプ初段増幅トランジスタ 互換性のTOSHIBA 2SB486に交換しました。

画像下部の印が左アンプ初段増幅トランジスタ 互換性のTOSHIBA 2SB486に前工程で交換しました。


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 画像上部の2個の印は左右出力真空管25MP20のカソードのバスパスコンデンサー47μF50V
が不良気味でノイズに関係あるため交換を行いました。


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↑ 修理中にスピーカーバッフルボードの中央のパイロットランプが切れたためLEDランプに
交換の為E12ソケットの交換を致しました。

高音用のスピーカーは前々回にSONYの高音用スピーカー6cm 4Ω15Wに交換を行いましたが
このセットの出力インピーダンスが8Ωためややミスマッチングになりますので最終テストの結果
同じ8Ωの以前に交換する前のスピーカーに戻しました。

エージングテスト中の印象は苦労の甲斐があって非常に良好です。





◆1970年代PIONEERマルチアンプセパレートステレオ「S-88」の修復修理(追加修理)

.18 2018 家電品の修理 comment(0) trackback(0)

1970年代PIONEERマルチアンプセパレートステレオ「S-88」の修復修理は完成して、
お引渡しを終わってから、ご依頼者から「左側のみ無信号時にホワイトノイズが気になるが・・・」と
ご相談をお受けいたしました。

しかし、自分では気付かなかった事に大変責任を感じました。
早速引き上げ再度確認しましても自分には殆どそのノイズは聞き取れませんでした。

引き上げたのはセンターのみでスピーカーは店の別のスピーカーでテストを行いました。
これが大きな間違いでした。

このPIONEER S-88は4系統のマルチアンプと25cmウーハー+スコーカー+ツイーターの
マルチ構成のスピーカーです。ものすごい広帯域の再生システムです。
ですから、こちらのテスト用に使用したスピーカーではノイズも再現しにくかった訳です。

それではその左AMPの何処にノイズの根源があるかを調べます。



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↑ 画像右がメインアンプ基板、左がプリアンプ基板です。

原因は左のプリアンプ基板の付近の初段増幅部分にある筈です。


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↑ プリアンプ基板を入念に調べます。


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↑ プリアンプ基板の裏パターン側です入念に調べます。

プリアンプ基板の左の初段増幅回路に原因があるはずです。


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↑ 最も影響のある
左画像の 三菱製のトランジスタ2SC871     右画像の 20μF16V 電解コンデンサーを
取り外しました。
  

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↑ 互換性のある東芝製2SC1815Yに交換を行いました。 電解コンデンサーの交換も行いました。

 
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↑ 左画像 東芝製の低ノイズトランジスタ2SC1805Y  右画像 22μF50V 電解コンデンサー


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↑ 交換トランジスタと電解コンデンサーは基板裏面に取り付けました。

ノイズはピタリとなくなりました。





◆1960年真空管式コロムビアステレオ電蓄「SSA-551」のレコードプレーヤー部の再修理 VOL2

.18 2018 家電品の修理 comment(0) trackback(0)


丸4年前の2013年11月に修復修理をさせていただきました
1960年真空管式コロムビアステレオ電蓄「SSA-551」のレコードプレーヤー部のみの
再修理品をお預かりしておりました。
この製品の修復修理のページは下記リンクでご参照下さい。

◆1960年真空管式コロムビアステレオ電蓄「SSA-551」の修復修理



前工程VOL1で一旦完成いたしましたが、その後のテストで気温の低い朝などはスタート直後
の回転が遅くしばらくすると正常になる状態が発生しておりました。

これは 「フォノモータースピンドル」→「アイドラー」→「ターンテーブル」とトルクが伝達されて
安定した一定の回転数を維持いたします。
その仲介役のアイドラーは弾力のあるゴム製ですが、経年劣化により弾力が失われて堅くなり
スリップが発生してトルク伝達が不安定になります。

新品のアイドラーに交換すれば問題を一挙解決できますが、現在では不可能な状態です。
アイドラーのクリーニングとスプリングの調整などで何とか安定回転を維持いたしますが、
微妙な環境状況により特に起動直後に回転が遅く、徐々に速くなり正常状態になります。

過去に劣化したアイドラーで安定したか回転を維持させる方策を考えながら工夫テストを
繰り返しましたが一長一短がありました。

今回は比較的簡単に、最も効果的な結果を得ることが出来ました。





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↑ 真空管式コロムビアステレオ電蓄「SSA-551」    サイズ W1020 H540 D360mm




↓ 今回は回転がスローで規定の速さにならない状態です。

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↑ フォノモーターは問題なく正常に回転しています。


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↑ 経年劣化で硬化したアイドラーと金属が接触してスリップの無い回転トルクを維持させるため
アイドラーに「滑り止め剤」を塗布することを考えました。


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↑ スポーツ選手が使用する「滑り止め剤」が使用できないか?、
適当なものの中から「ハンドボール専用滑り止めワックス」を見つけまして実験を行いました。



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↑ 指先に付けて摺り込むように薄く塗りこみます。塗り過ぎは禁物です。


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↑ 一回塗布して毎日テストして1ヶ月以上経ちました、まだまだ大丈夫です。





◆オートチェンジャー搭載日立Hi-Fiステレオシンフォニカ「DPF-6200」ハイブリットTRノイズ対策(総集編)

.14 2018 家電品の修理 comment(0) trackback(0)
  
オートチェンジャー搭載日立Hi-Fiステレオシンフォニカ「DPF-6200」ハイブリットTRノイズ対策は
トランスレス真空管セットの低周波増副回路に使用されているゲルマニュームTRの劣化による
ものです。

良質のHITACHI 低雑音TRの2SB73と低周波増幅TRの2SB75が入手出来ればよいのですが
現在では大変難しくなっています。 


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↑ もしTRの交換が無理であれば、低周波増幅回路を真空管回路に改造も考えなければ
ならない事になります.


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↑ スピーカーの音を後ろから聴くとノイズの確認がやりにくいため、バッフルボードから取り外します。

ついでにスピーカーケーブルの交換を行っておきます。 少し長くしてシャーシーを下ろした時に余裕
を持たせます。


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↑ ご依頼のお客様から準備していただいた「無印の2SB73×2個」はノイズがあり使用不可でした。
「HITACHI 2SB75×2個」は1個を使用できました。


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↑ 手持ち在庫の中からゲルマニュームTRを総動員して交換を行います。


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↑ ノイズの最も少ないものを根気良く選び「TOSHIBA 2SB486」が最良であることを突き止めました。


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↑ 完成のプリアンプ基板です。


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↑ シャーシーにTRプリアンプ部にハム防止シールド鉄板を取り付けました。


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↑ シャーシー前面の様子です。





◆希少な1968年頃のオシャレな東芝ファミリーステレオ「TAS-310」の修復修理 VOL1

.10 2018 家電品の修理 comment(0) trackback(0)
TAS-310_550x413.jpg  東芝ファミリーステレオ「TAS-310」の修復修理 VOL1

大変希少な珍しい1968年頃のオシャレな東芝ファミリーステレオ「TAS-310」の修復修理の記録です。


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↑ キャビネットの奥行きが僅か20cmのコンパクトサイズの当時としてはハイカラなデザインです。

(画像はインターネット上で小さな画像をお借りして拡大いたしました)
 

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↑ アンプシャーシーとレコードプレーヤーのみをお送りいただいておりました。

別のスピーカーを接続して電源投入の結果、2バンドのラジオOKです。


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↑ 主にレコードプレーヤーに不具合があるそうです。


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↑ クリスタルカートリッジは完全に発電能力を失っています。

クリスタルはロッシェル塩素材ですから寿命が切れています。
セラミックカートリッジに交換をいたします。


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↑ フォノモーターは回転していますが、ターンテーブルの駆動方式はアイドラー駆動になって
いますが、アイドラーのゴムの経年劣化により硬化変形して回転音が高く回転ムラがあります。


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↑ ピックアップアームの支点軸に過度な力が掛かって強烈に歪んでいます。


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↑ 分解して修復を行います。


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↑ チューナーアンプシャーシーの回路内に大きな損傷・不具合は現在は出ておりません。





◆SONY業務用カセットテープレコーダー「TCM-1390」のメンテナンス

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SONY業務用カセットテープレコーダー「TCM-1390」のメンテナンスを行います。


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↑ 常時業務用にご使用の機器の為のメンテナンスを行います。

動作テストとベルトなどの消耗部品の状態を点検いたします。


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↑ 内部の様子です。


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↑ 最も負荷のかかるメインベルトに若干の伸びがありますので交換を行います。


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↑ メインベルトを取り外して、新しいベルトの装着を行いました。


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↑ 再生/録音その多機能の点検テストを行います。

音質/音量も良好です。


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↑ エージングテストを続けます。





◆半世紀前のナショナルポータブルカセットレコーダー「RQ-334」の修復修理 VOL2

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約半世紀前のナショナルポータブルカセットレコーダー「RQ-334」の修復修理の記録です。

メカの分解を行います。


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↑ カセットテープが動かない原因はゴムベルトの劣化によりモーターの動力が伝わらない
為です。


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↑ テープ走行メカと基板が小さな筐体にギッシリ詰まっています。


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↑ 左・矢印の下面の直径2.5cmのメインプーリーに右・矢印の直径5mmのモータープーリーから
メインベルトが掛かっています。


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↑ 左 不良のカウンターベルト           右 不良のメインベルト


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↑ プリント基板の各接続ケーブルが修理中に基板の半田付け部分で断線したため
再度半田付けを行いました。


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↑ 修理完成のメカシャーシーです。


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↑ 外しておいた筐体の組み付けを行いました。

完成後、エージング動作と録音/再生の全ての機能操作の確認を行いました。

半世紀前の製品と思えない確かさです。





◆半世紀前のナショナルポータブルカセットレコーダー「RQ-334」の修復修理 VOL1

.09 2018 家電品の修理 comment(0) trackback(0)
  
予てよりお預かりしておりました半世紀前のナショナルポータブルカセットレコーダー「RQ-334」
修復修理の記録です。


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↑ 当時、便利で非常に高価な松下電器製の録音再生のポータブルカセットレコーダーです。

無駄の無いしかも、重くて頑丈に作られています。
単3電池4本で駆動します。 ACアダプターで100V電源でも使用できます。

電池を入れても、全く動作をいたしません。


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↑ 分解してみますと「脱着式の電池ホルダー」は大丈夫ですが、

受け側の接触片が腐蝕して緑錆が発生して接触不良になっています。
緑錆を取り除いて通電はしましたが、カセットテープは動きません。

次工程でメカを分解して調べます。





◆1970年初期のTOSHIBA AUREXプリメインアンプ「SB-320」の高音が濁る VOL1

.02 2018 家電品の修理 comment(0) trackback(0)
  
今では大変珍しく懐かしい 1970年初期のTOSHIBA AUREXプリメインアンプ「SB-320」で
「高音が濁るのでメンテナンスをして欲しい」とお預かりしておりました。


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↑ 非情に保存状態がよく当時ままの輝きを放っております。


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↑ 筐体カバーを外します。


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↑ 手元にあるスピーカーを接続して鳴らしてみます。

音源はいつもテストに使用している竹内まりやのCDをかけてみます。


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↑ 試聴した感じでは、特に高音部の「濁り」や「歪み」は認められませんが、全体的な印象は、
当時のパワートランジスタ(菱形のメタルキャンタイプ)の少し硬さのある音かな・・・と言ったところです。

SONYの大型3WAYスピーカーとYAMAHAの小型2WAYスピーカーでテストを行いました。
それぞれのスピーカーの個性が認められます。

プリメインアンプとスピーカーの合性の問題も多少あると思います。


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↑ 各ボリュームとセレクタースイッチ等の接触不良もありません。 全体的に良好です。

このプリメインアンプにはシングルコーンの広帯域スピーカーがよさそうな気がしますが
テストに使用するスピーカーの持ち合わせがありません。

現状ではトランジスタやコンデンサーの交換で変化が出るか未定です。

自分の耳以外に、他の音源で他者にも試聴を行いましたが、異常は認められませんでした。

しばらく様子を見てみます。





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