オートチェンジャー搭載日立Hi-Fi真空管ステレオシンフォニカ「DPF-6200」ハイブリットTRノイズ究極の対策は・・・真空管プリアンプ内蔵

オートチェンジャー搭載日立Hi-Fiステレオシンフォニカ「DPF-6200」ハイブリットTRノイズの原因は
トランスレス真空管セットの低周波増副回路に使用されているゲルマニュームTRの劣化によるも
のです。
元々真空管とトランジスタは相性が良くない上に半世紀以上の経年劣化により固有の内部雑音が
酷くなります。
完全な修復にはトランジスタ低周波増幅回路を真空管増幅回路に改造することにいたしました。
改造はかなりの難関があります
▼トランスレス回路の為別途ヒータートランスが必要になります
▼シャーシーに空きスペースがありません
▼トランジスタプリント基板のため信号取り出しが複雑です
▼誘導ハムの対策
▼今後も入手可能な真空管の使用
▼真空管特有のノイズは
▼その他
全てをクリアして完成になります
↓ 完成画像



↑ 完成画像
真空管増幅回路(プリアンプ)サブシャーシー製作工程

↑ 12.6Vヒータートランス 12AU6双3極管(中増幅度) 12AX7双3極管(高増幅度)
真空管増幅回路は前段に12AX7双3極管(高増幅度)を使用してトーンコントロール回路を通し後段に
12AU6双3極管(中増幅度)で増幅を行い出力管30MP27へ入ります。
12AU6にNFBをかけて音質改善を行います。 双3極管2本により4本分の働きをしております。

↑ 小型のサブシャーシーを銅板やアルミ板で作ることも考えましたが2.6mm/2.0mm/1.6mmの
3種類の銅線を使用して作りました。 かなり強度は保たれています。


↑ 500KΩボリュームと9ピン真空管ソケットを取り付けます。



↑ ラグ板の取り付け





↑ 真空管(12AX7)1本で配線を行いテストしましたが、ラジオの受信時は適当な感じですが、
PHONOではゲイン不足になります。
トーンコントロール回路でかなり損失が出ます。

↑ 最初は試験的に真空管(12AX7)1本で配線しましたがゲイン不足で12AU6を追加いたします。
シャーシーに追加スペースを設けていますので、進めていきます。


↑ 配線完了画像です。









↑ 試聴テストを行いながらカット&トライで抵抗器とコンデンサーの定数を変更します。

↑ 既存の出力管25MP20は劣化により内部電極に接触不良がありますので、
準備いただいた30MP27に差し替えを行います。
但しヒーター電圧が2本で10V大きくなりますが、25MP20の場合は合計電圧が91Vでしたので
ドロップ抵抗か入っていましたので抵抗を外して直結にしてピッタリ101Vになります。
真空管ソケットのピンの配置が変更になりますので改善いたしました。
プレート電圧の変更の為電源の抵抗器の定数変更とカソード抵抗も交換いたしました。





↑ サブシャーシーをメインシャーシーに取り付けを終わりエージングテストの様子です。
回路変更前のシャーシー内部の様子です。



1960年後期製造と思われるレトロなVictor ポータブルレコードプレーヤー「PE-5000」の修復修理です。
レトロなレコードプレーヤーの「故障らしくない故障」としてプレーヤーが「回ったままで止まらない」
ことがあります。
先を見た対策をしておきます。
レトロなVictor ポータブルレコードプレーヤー「PE-5000」の修復修理VOL2



↑ ターンテーブルのON/OFFの連動スイッチの接点から発生するスパーク(火花)により
一瞬ショックノイズがでます、そしてスイッチ接点も磨耗します。
防止の為コンデンサーをスイッチ接点に取り付けてスパークをやわらげています。
しかし、経年劣化でそのコンデンサーがショートするとフォノモーターが回転したままになります。

↑ そこでコンデンサーを2個直列接続して耐圧を2倍にして先手をうって交換しておきます。
1960年後期製造と思われるレトロな東芝ポータブルレコードプレーヤー「GP-11」の修復修理です。
レトロなレコードプレーヤーの「故障らしくない故障」としてプレーヤーが「回ったままで止まらない」
ことがあります。
先を見た対策をしておきます。
レトロな東芝ポータブルレコードプレーヤー「GP-11」の修復修理VOL2

↑ キャビネットのリフレッシュでクリーニングの完了した様子です。

↑ ターンテーブルのON/OFFの連動スイッチの接点から発生するスパーク(火花)により
一瞬ショックノイズがでます、そしてスイッチ接点も磨耗します。
防止の為コンデンサーをスイッチ接点に取り付けてスパークをやわらげています。
しかし、経年劣化でそのコンデンサーがショートするとフォノモーターが回転したままになります。

↑ そこでコンデンサーを2個直列接続して耐圧を2倍にして先手をうって交換しておきます。
キャビネットが.異常な汚れ方をしているため普通に洗剤で拭いても綺麗になりません。
保存状態が悪かったかどうかは断定できませんが、特に樹脂系の箇所の汚れはきついです。


↑ 特にプラスチックの周辺の汚れが経年で固まっています。 洗浄剤で取れません。


↑ 蓋の周辺のビニール系のエッジ部分も取れません。

↑ しかし、汚れの性質をよく観察して、「拭いては取れない汚れ」のため、
汚れた部分の皮膜を削りとる方法をとりました。
そして、最後に洗剤で全体を洗いました。



↑ この通り綺麗になりました。
1960年後期製造と思われるレトロな東芝ポータブルレコードプレーヤー「GP-11」の修復修理です。
カセットテープが普及する前にレコードを一般家庭で楽しむための普及タイプの小型電蓄として
各社から発売されておりました。
小さくて操作が簡単で比較的普及価格でした。
本などに付録で付いていた「ソノシート」を聴いたりも出来、お子様の童謡のレコードをかけたり
愛用されておりました。
レトロな東芝ポータブルレコードプレーヤー「GP-11」の修復修理VOL1

↑ 丈夫なスチール製のケースに組み込まれています。

↑ 今日まで約半世紀を乗り越えてきたのでしょう。


↑ レコード盤を載せて電源を入れてみますと、ターンテーブルが回転数が速いまま、一応音が出ます。
しかし、ガリ音が酷く回転が速すぎてスピード調整ツマミを回すと異常音がして停止してしまいます。

↑ ターンテーブルを外して点検しますと、速度調整円盤と減速マグネットが接触しています。

↑ 内部の状態です。

↑ フォノモーターの防振ゴムは大丈夫のようです。


↑ 速度調整円盤は上下の調整が、フォノモーターを取り外さずに可能なため調整を行います。

↑ ボリュームの「ガリ音」の修復は接点復活剤注入により摺り合わせを行い修復いたしました。


↑ 一連の作業を終えて、テストを行います。



↑ レコード演奏エージングテストは良好です。
クリスタルカートリッジは多少の劣化はありますが交換せずに使用可能です。
1960年後期製造と思われるレトロなVictor ポータブルレコードプレーヤー「PE-5000」の修復修理です。
カセットテープが普及する前にレコードを一般家庭で楽しむための普及タイプの小型電蓄として
各社から発売されました。
小さくて操作が簡単で比較的普及価格でした。
本などに付録で付いていた「ソノシート」を聴いたりも出来、お子様の童謡のレコードをかけたり
愛用されておりました。
しかし、世の中が進化が早く、カセットテープの台頭で「ウォークマン」などが流行して、いつの間
にか押入れに追いやられておりました。
レトロなVictor ポータブルレコードプレーヤー「PE-5000」の修復修理VOL1


↑ 約半世紀近く経って、日の目を見た「レトロなVictor ポータブルレコードプレーヤー「PE-5000」」

↑ しかし、思うように動きません。


↑ フォノモーターは一応回転します。

↑ 内部の様子です。

↑ ボリューム最大でもカートリッジの反応はありません。


↑ クリスタルカートリッジが経年劣化で寿命の為動作を停止しています。 交換の必要があります。
「クリスタルカートリッジ」について解説いたします。
クリスタルカートリッジは素材がロッシェル塩で出来た圧電素子を使用したものです。
レコードの音溝から針先から伝わった微振動を起電力に変換してアンプで増幅して音になります。
クリスタルは経年劣化で化学製品の還元作用で異質のものに変化して性能に衰えが現れ、
音質/音量が悪くなります。 全く音が出ない場合もあります。
寿命が約30年~40年ほどです。


↑ クリスタルカートリッジは現在存在いたしません。
交換には変わりにセラミックカートリッジを使用いたしました。性能は同等以上です。
カートリッジからのクリック反応は回復いたしました。

↑ 次にフォノモーターとターンテーブルの回転機構部を取り外して修理を行います。


↑ 回転不調の原因は速度調整円盤が調整用マグネットに接触して停止することが判明致しました。

↑ 根本的な原因はフォノモーターマウント用防振ゴムの経年劣化で溶解して収縮して下がり
過ぎてマウント位置が変化していることで速度調整円盤と調整用マグネットが接触して異常音
が出て停止していました。


↑ 定位置にマウントを完了して、プレーヤーボードに取り付けます。

↑ レコード演奏テストの結果良好に動作いたしました。

↑ テスト中に音量調整ボリュームの不具合を発見いたしました。
俗に言う「ガリ」とかそのような問題ではなく、「ある位置から急に音量が変化する」特異な
状態です。 普通は「ガリ」と判定してしまいます。
私もこんな状況は初めてですが・・・・・

↑ 不良ボリュームを交換前の画像ですが、1MΩのボリュームの両端に1MΩのシャント抵抗
がはいっています。
通常は意味の無いものですが、どう見ても後から修理の時に取り付けたものと見えません。
最初に取り付けたようです。
何故なら、赤色でマーキングされています。
これは、明らかに最終検査で「要点検修理」を指摘されているものと推察いたします。
そしてその時点で1MΩのシャント抵抗がとりけられたと思います。

↑ とにかく1MΩ不良ボリュームを取り外しましてボリュームを詳しく調べますとボリュームの
両端で1MΩの抵抗値がなく、無限大を記しました。 つまり断線状態です。
1MΩのシャント抵抗もはずして、「スイッチ付き500KΩAカーブ」のボリュームに付け替えました。
ズバリ円滑な調節感覚が蘇りました。 危うく見逃すところでした。

↑ エージングテストは快調です。
重厚な大型キャビネットに圧倒される、1969年製コロムビア大形真空管ステレオ「SSA-858F」
の修復修理の記録です。
キャビネットのパーチクルボードの経年劣化による退化崩れの底板・スピーカーバックボード・
脚部補修等の全体強化補修の最終工程になります。
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COLUMBIA大形真空管ステレオ「SSA-858F」の修復修理 VOL8

↑ このステレオは本来、「枠組み立ての脚部」の上にキャビネット本体を載せる方式になって
おります。
しかし、大きく重いため設置の取り扱いが大変困難なため、、「枠組み立ての脚部」を半固定式に
改良いたしました。

↑ 4個の固定金具を作りました。


↑ 脚部の左右の4箇所に金具を取り付けます。

↑ 1箇所ビス2本計8本で底板に固定します。



↑ 4箇所の金具をしっかり固定します。

↑ 全体的に強度があり取り扱いが楽になりました。

↑ 正常状態に戻しました。


↑ 背面の様子です。

↑ 脚部を取り外す場合はタテにして4箇所の脚部固定金具のビスを外して取り外せます。
重厚な大型キャビネットに圧倒される、1969年製コロムビア大形真空管ステレオ「SSA-858F」
の修復修理の記録です。
問題のキャビネットの底板の補強修理の終盤にかかりました。
既に構想と準備が出来ておりますので作業を進めます。
超大型のキャビネットの横幅1660mm 高さ 505mm(脚部除く) 奥行き405mm
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COLUMBIA大形真空管ステレオ「SSA-858F」の修復修理 VOL7

↑ キャビネットの底板補強板を固定ビス止めを完了した完成画像です。
スピーカーバックボードにウレタンニスの塗装を行いました。

↑ 厚さ9mmのシナ材の良質ベニヤ板をキャビネットの横幅1660mm 奥行き395mmに
裁断して中央部にプレーヤーのハウリング防止のエアーダンパーの穴を開けておきます。

↑ 底部に当てがってみます。

↑ 更に前部と両側面の見える箇所を黒で着色しておきます。
そしてビス止めの位置を決めます。 既に使用されているビスと交錯しないように注意します。

↑ 長さ50mmの「造作用ビス」25本で固定が完了しました。
この「造作用ビス」はかなり以前に知り合いの棟梁から教わりました。


↑ 前面から見た様子です。


↑ 両端の様子です。

↑↓ この画像の解説の要点は底板のビス止め固定が前面部分は問題ないのですが背面の
部分は、ビスのきくところがありません。
スピーカーのバックボードにビスをきかせております。
丈夫な12mm厚のボードが大いに役立っています。
丁度パーチクルボードがサンドイッチになっていますので好都合です。


↑ 結果的に全体に凄く頑丈なキャビネットになりました。

↑ この大切なスピーカーバックボードが木肌むき出しでは淋しいため塗装を行いました。




↑ 脚部がぐらぐらして不安定な為補修を行いました。
元々このセットは脚部にキャビネット本体を載せる方法ですが、中々定位置に置くのは難しそうです。
そこで、取り外し可能な「半固定」にしようかと考えておりますが如何でしょう。
重厚な大型キャビネットに圧倒される、1969年製コロムビア大形真空管ステレオ「SSA-858F」
の修復修理の記録です。
密閉式のスピーカーのバックボードのパーチクルボードが崩れかけておりますので、
12mm厚のベニヤ板に交換作業を行います。
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COLUMBIA大形真空管ステレオ「SSA-858F」の修復修理 VOL6

↑ スピーカーのバックボードのパーチクルボードから吸音材を取り外して新しく採寸切断した
2枚のバックボードに貼り付けます。

↑ 吸音材を取り外した古いバックボードです。

↑ 新しいバックボードに吸音材を貼り付けました。





↑ 左右のスピーカーのバックボードの交換が完了いたしました。
次はキャビネット底板の崩れたパーチクルボードの恒久的な対策を考えた補修を行います。
重厚な大型キャビネットに圧倒される、1969年製コロムビア大形真空管ステレオ「SSA-858F」
の修復修理の記録です。
キャビネットの底板のパーチクルボードの崩れを補修する前に密閉式のスピーカーのバックボードの
パーチクルボードが崩れかけておりますので、12mm厚のベニヤ板に交換をしておく必要があります。
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COLUMBIA大形真空管ステレオ「SSA-858F」の修復修理 VOL5




↑ 両スピーカーのバックボードを取り外しました。 外す最中でも崩れてきます。


↑ 内部の3WAYスピーカーユニットの様子です。
重厚な大型キャビネットに圧倒される、1969年製コロムビア大形真空管ステレオ「SSA-858F」
の修復修理の記録です。
ラジオ受信系統/アンプシャーシーの詳細点検と修復を行います。
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COLUMBIA大形真空管ステレオ「SSA-858F」の修復修理 VOL4

↑ 真空管シャーシーはレトロオーディオ特有の経年劣化があります。
各種セレクタースイッチ/ボリューム(バリオーム)/真空管ソケット対真空管などの接触部の劣化
による電気的接触不良が発生して所謂ガリ的な不快なノイズが発生します。
入念な修復を行います。



↑ 最もノイズの発生が多いスライドボリュームが使用されています。
セレクタースイッチはロータリー式です。
どちらも接点復活剤の投入と摺り合わせにより、滑らかなノイズの無い状態に戻します。

↑ 出力トランスR/L

↑ 30WC5×2のプッシュプルにより、ダイナミックな大音量を奏でております。

↑ セミトランスレス方式の電源トランスです。

↑ AM/FMラジオ受信プリント基板です。


↑ MMカートリッジに対応した増幅回路とFM検波回路プリント基板です。



↑ 30WC5×2×2のプッシュプルにDC250V程の電圧を供給するため片捲きトランスでAC130Vに
昇圧してダイオードで倍電圧整流を行いDC250V程を得ています。
ところがダイオードと大容量のブロック型電解コンデンサーの劣化により電解コンデンサーの破裂
が時々あります。
安全安心のためダイオードと大理容量の電解コンデンサーは必ず交換を行っております。
真空管整流の場合は電解コンデンサーの破裂は少ないようです。


次工程でダイオードと大容量の電解コンデンサーの交換などを行います。
重厚な大型キャビネットに圧倒される、1969年製コロムビア大形真空管ステレオ「SSA-858F」
の修復修理の記録です。
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COLUMBIA大形真空管ステレオ「SSA-858F」の修復修理 VOL2


↑ デリケートなプレーヤーがかなり手荒い洗礼を受けた様子に・・・・・
大変気になりキャビネットから取り外して点検をはじめました。

↑ 当時のコロムビアのプレーヤーは非常に重く出来ています。
何故だろう? それは、素材がゴツイつまり金属板の厚みがあります。



↑ プレーヤー上面の様子です。 この部分は問題なさそうです。

↑ プレーヤーボード裏面の様子です。
一見して気になったのは、あまりにもグリスが多用されていて、しかもそのグリスがまずいことに
約半世紀の経年劣化で固まりビクとも動かない箇所があります。
洗浄液を噴霧して古い油分を溶かして拭き取り可動部分を復活させます。


↑ 全く動かなくなっている部分は分解してクリーニングを行います。




↑ 切り替えレバ折れています。





↑ あらゆる構造箇所が正常に連携動作をして、レコード再生の緻密な正確な動きを再現して
美しい音を奏でます。
しかし、まだその段階に至っておりません。
重厚な大型キャビネットに圧倒される、1969年製コロムビア大形真空管ステレオ「SSA-858F」
の修復修理の記録です。
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COLUMBIA大形真空管ステレオ「SSA-858F」の修復修理 VOL1

とにかく大きくて、サイズはW1660 H770 D400mm 重量 約75kgです。
アンサンブルステレオでは最大級の製品です。







↑ レコードプレーヤーが固定されていませんので、重いターンテーブルが外れていました。






↑ パーチクルボードの経年劣化で崩れが発生しています。



↑ 特にキャビネットの底板のパーチクルボードの劣化がひどく脚部との接触部分に陥没が
あります。

↑ スピーカーの後板にもパーチクルボードが使用されていますが、触るとポロポロ落ちます。
シャーシーが見えますが、「SSA-858F」=真空管回路が組み込まれています。

↑ 真空管仕様の製品でした。
「SSA-858F」 =真空管回路組み込み
「DSC-858TF」 =トランジスタ回路組み込み
1970年代 ビクターポータブルステレオカセットデッキ「KD-2」は2015年11月に修復修理を行いました。
今回、「PLAYしても2~3秒で停止する」トラブルが発生して再修理のご依頼がありました。
ビクターポータブルステレオカセットデッキ「KD-2」の修理


↑ この機器はポータブルの為の小型化でシャーシー/基板などが何層にも重なった複雑な構造
ですので分解手順は簡単ではありません。
以前に行った手順は残念ながら忘れてしまっています。考えながら時間がかかります。

↑ この時点でやっとカウンターベルトが見えます。
(画像はカウンターベルト2本を交換した後撮りになりました)

↑ これが不良の一段目のカウンターベルトですが、交換には二段目のカウンターベルトを外さ
ないと交換できません。


↑ カウンターベルト2本を交換が終わりました。

↑ テープセレクター回路スイッチ基板を取り付けてテストを行います。

↑ テスト良好です。




↑ 組み立てを行います。


↑ 最後にアクリルの蓋を取り付けて完成です。
BRAUNシェーバーでおなじみのドイツメーカーの50年以上前の珍しいオールトランジスタの
モジュラーステレオです。
いよいよ修復修理の最終工程に入ります。
ドイツ製モジュラーステレオBRAUN「250 SK」の修復修理 VOL6

↑ 完成画像です。


↑ 余裕空間の無いピッタリ感の底部ガパーには前工程で「スピーカー接続端子」と
「内蔵FM簡易アンテナ」を組込みを完了しておりました。


↑ 底部ガパーの装着にはかなり困難を予想しておりましたが、無事取り付けを感了いたしました。
最後にもう一つ問題がありました。
装着部の破損した樹脂製のダストカバーの修復取り付けですが、破損した箇所の修復は幸い
に破片がありましたが、接着では絶対後で外れる恐れがありますので、金属製の補強板をネジ
止めいたしました。



↑ かなり丈夫に仕上がりました。







↑ 狭小な底部空間にセットした300Ωフィダー線で作成した「内蔵簡易FMアンテナ」ですが、
寸法が短くて感度を心配しましたが、結構感度があります。
すべてが想定外の今回の修復修理は楽しさがありました。
それは、こちらの手段にすんなり反応してくれたお陰だと思います。