1959年頃のONKYO真空管式大型セパレートステレオMFB.WOOFER採用「型名不詳」の修復修理で
最後に「FM受信に問題がある」とご指摘を受けておりました。
FM放送の電波は以前のテレビ放送と同じVHFのためローカルエリアの条件により電波が不安定に
なります。
しかも外部アンテナではなく屋内用の簡易アンテナでは反射波などで、なおさら不安定になります。


↑ 完成画像です。

↑ センターキャビネットの背面の様子です。
センターキャビネットの背面ににFM簡易アンテナを装着いたしました。
これは300Ωフィダー線をFM電波の波長に合わせて自作したダイポールアンテナの原型です。

↑ FM アンテナターミナルの接続を外して外部アンテナを接続出来ます。




↑ テストの様子です。
1960年代ナショナル真空管式スーパーフォニックステレオ「SE-2300」の修復修理エージングテストが
終了いたしました。
完成画像を掲載いたします。


↑ 最初のキャビネットのダメージの様子です。


↑ ターンテーブルゴムマットを取り付けました。
以下最終エージングテストの様子です。






↑ 美しい操作パネルの様子です。


↑ 天板は塗装を行っておりませんが、手入れを行い現状を残しました。
それには深い意味があります。・・・・・


↑ 背面カバーを取り付けました。
1960年代ナショナル真空管式スーパーフォニックステレオ「SE-2300」の修復修理は最終工程に入りました。

↑ 補修が進み美しくなったキャビネットに「シャーシー」と「プレーヤー」の組み込みを完了した
様子です。

↑ 操作面の様子です。






↑ 上部扉を閉めた様子です。

↑ 傷補修と塗装の終わった丸脚です。


↑ プレーヤーのスタートスイッチの雑音防止用コンデンサーの交換を行いました。

↑ ダイヤモンド交換針です。
以下シャーシーとプレーヤーの組み込みの様子です。



↑ 上面操作の為シャーシーを垂直に取り付けます。


↑ エコ―の効きが悪く不安定の為リバーブユニットのトランジスタと電解コンデンサーの交換修理
を行いました。

↑ 組み込みの終わった内部の様子です。
1960年代ナショナル真空管式スーパーフォニックステレオ「SE-2300」の修復修理は
キャビネットの補修を行います。
レトロステレオ機器の修復修理が立派に蘇りました。
しかし、レトロな外観も当時の風情を取り戻したくなります。
美しく昭和ロマンを再現させましょう。

↑ 画像は、まだキャビネットの補修工程半ばですが、こんなに美しく蘇ってまいりました。

↑ 傷、剥がれが目立つ、キャビネット補修工程に入る直前の様子です。



↑ 角の擦り切れや塗装の剥がれ陥没などを当時の状態に戻す作業はかなり前に文化財の修復
にヒントをいただきました。





以下はキャビネットの傷・剥がれ・くすみなどの補修作業の模様です。
角の擦り切れや塗装の剥がれ陥没などをどのように補修するかは、作業中の撮影は塗料の乾き
の問題でできません。





↑ かなり綺麗いになってきました。


以下は脚部の補修作業前の台座などの修復準備の模様です。



↑ 脚も1本づつ丁寧に補修いたします。 次工程で塗装いたします。
脚の装着は安定の良い外側に傾斜が付いていますので円形の台座が固定されずに角度が
保てるように止める木ネジを硬く締め付けずにフリーにしてありますが、そのもくネジの頭が
床面に当たり床が傷つくため工夫改良ををいたしました。

次工程へ進みます。
1960年代ナショナル真空管式スーパーフォニックステレオ「SE-2300」の修復修理はラジオアンプ
シャーシーの修復修理工程に入ります。

↑ 真空管式のラジオアンプシャーシーは2台のラジオ受信機が内蔵されているため、
複雑になっています。
何故2台のラジオが内蔵されているかをご説明いたします。
このステレオは、ラジオのステレオ放送を受信するために、工夫されたものです。
当時はAMラジオ(昔は中波MWラジオ)でステレオ放送はまだ技術的に無理でした。
そこで2つの電波を使って試験的にステレオラジオ放送がありました。
例えば左チャンネルをNHK第1放送、右チャンネルをNHK第2放送、と言うように同時に放送を
していました。
しかし、これを受信するには2台のラジオなどが必要でした。
このステレオは1台でこれを可能にしたものなのです。
中に2台の受信機が組込まれているものです。 ダイヤル表示が左右2つあります。
前部で10球の真空管が使用されています。

↑ シャーシー内部の様子です。

↑ 両スピーカーとエコーユニットがリード線で直接接続されていますので後ろから作業を行います。
以下の作業はレトロステレオを今後安心安全にご使用できますように劣化の酷い部品の交換を
行います。

↑ 先ず、劣化した電源コード/電源ヒューズホルダー/ヒューズの交換を行います。


↑ 電源コード/電源ヒューズホルダー/ヒューズの交換を完了いたしました。


↑ 電解コンデンサーは高電圧で動作している大切な部品です。
茶色の円筒形のコンデンサーに交換を行いました。

↑ 部品交換の終わったシャーシーと全体像です。

↑ 交換で取り外したパーツです。

↑ ダイヤルボード面を清掃いたしました。
シャーシー前面には合計8本のシャフトがあります。
そしてツマミが付いて調節が出来ます。その後ろにボリュームやスイッチが付いています。
経年劣化により接触不良が起きています。
すべてに接点クリーナー/接点復活剤を注入して丹念にすり合わせを行い接触不良によるノイズを
無くします。


↑ 修復修理の終わったレコードプレーヤーを接続してテストを行っております。


↑ カートリッジの音質音量は良好です。

↑ エージングテスト中の様子です。
ラジオはMW(AM) /SW(短波)/FM 全て受信良好です。
次はキャビネットの補修を行います。
1960年代ナショナル真空管式スーパーフォニックステレオ「SE-2300」の修復修理は
半世紀以上の経年に耐えてまいりました。
只今、修復により元通り流麗な音色の再現を目前にしております。


↑ ナショナルステレオ「SE-2300」のレコードプレーヤーは回転/オート機構は修復復元を完了して
後はレコード盤からの音の再現に大切な「カートリッジ」の修復を行います。

↑ カートリッジは残念ながら圧電素子系の「クリスタル/セラミックカートリッジ」のため寿命があります。
耐用年数は約30年です。 新品交換が必須です。

↑ 画像左 劣化不良のセラミックカートリッジ 画像右 交換用の新品セラミックカートリッジ

↑ 不良のカートリッジを取り外して配線を加工しておきます。


↑ 形状が異なりますので改造により取り付けを完了いたしました。

↑ 修復途中のアンプに接続してテストを行いました。 良好です。
1960年代ナショナル真空管式スーパーフォニックステレオ「SE-2300」の修復修理は
レコードプレーヤーの修復を行います。


↑ レコードプレーヤーも経年劣化により、かなりダメージを受けており難航が予想されます。
先ず、気になったターンテーブルマットが薄いフエルトの布を2枚重ねて代用されていましたが
スリップなどのため良くないので、ゴムマットに交換をしておきました。

↑ 汚れが酷いため全体に清掃を行いました。
劣化の為に典型的なリムドライブ形式のプレーヤーの弱点が現れているのは当然ですが、
ここから、苦難の道へとのめりこんでいきます。


↑ 予想通りアイドラーの劣化の状態は酷く綺麗にクリーニングを行い装着してテストを行いますが
16/33/45/78回転はしますが、モーターキャプスタンとアイドラーがスリップして、ピックアップアーム
のオートリターンの時にトルクが不足して途中で停止します。


↑ 取り外したアイドラーですが、見かけはきれいですが、モーターキャプスタンとアイドラーが
密着したまま半世紀ほど経っていますので、凹みがあり、ゴム質が変質してプラスチックのように
硬くなりスリップと「コトコト」異常音が出ます。

↑ 滑り止めの松脂ワックスを塗布するとしばらくは効果がありますが、今回の場合は適用できません。


↑ スプリングの調整など、あらゆる手段を試しながら諦めず試行錯誤の繰り返しです。




↑ オートリターンメカの負荷を軽くできないか点検調整しますが、効果が期待できません。
やはりアイドラーの交換しか救いはないのか?
ふと、脳裏をかすめたの部品取り用に保管しているナショナルステレオのプレーヤーのアイドラー
が使えるか・・・・・早速アイドラーを取り外します。


↑ 画像左 本機のアイドラー 画像右 交換に使用する同型のアイドラー

↑ 別のアイドラーに交換調整をして、テストを行っています。


↑ 成功です。 オート機構の動作がスムーズに回復いたしました。

↑ 次はカートリッジの点検と音出しを行います。
レトロなSONYソリッドステートクロックラジオ「8RC-49」の修復修理を行いました。

↑ 完成画像


↑ 電源コードがシャーシーの際で切断されていました。
先ず、新しい電源コードの取り付けを行いました。
電源を入れ点検を行いますと、ラジオの受信が出来ました。
しかし、ボリュームのガリ音が酷い状態で音がとぎれとぎれになります。
小形のボリューム接点復活剤の注入によりすり合わせの結果回復いたしました。

↑ 電源コードの取り付けを行いました。

↑ 背面の蓋を取り付けました。

↑ タイマーの使い方
■時計の時刻合わせは左の小さいツマミで合わせます
(電気時計ですからコードをコンセントから抜くと止まります)
■時刻を決めてラジオを鳴らす場合
①左の大きいツマミで赤い針を入りの時刻に合わせる
②右の大きいツマミをAUTOIに合わせる
■通常ラジオを鳴らす時は
①右の大きいツマミをONIに合わせるとラジオが鳴ります
②ラジオを切る場合はOFFに合わせると切れます。
指定した時刻にラジオが鳴ります。
取扱説明書がありましたらご覧ください。
定評のある「真空管の東芝」が造ったポータブル電蓄の修復修理の記録です。





↑ アイドラー/ターンテーブル/フォノモーターに注油を行います。

↑ クリスタルカートリッジと針の部分です。

↑ 各部の点検を行います。
ボリュームのガリを接点復活剤を注入してすり合わせを行い修復いたします。

↑ 真空管は異常ありません。

↑ フォノモーターがON/OFFの時にスイッチ接点から発生するスパークがガリッと大きな雑音に
なります。
そのスパークを吸収するコンデンサーが劣化していたため交換を行いました。



↑ テスト中の様子です。
音質音量は申し分なし、好調です。
予てよりお預かりしておりました1960年代ナショナル真空管式スーパーフォニックステレオ「SE-2300」
の修復修理の記録です。

↑ 当時の音にこだわった「エキスパンダー」と「リバーブ」の採用により音に躍動感を持たせた
画期的なステレオと取説にうたっています。
永年に亘り使用せずに放置していたそうです。 電源は入りますが動作不良です。
サイズ W 930 H780(脚込) D370mm



↑ 内部の様子です。
やはり音にこだわりの設計ですから、スピーカーは8インチの「8P-W3」が使用されています。
20cmシングルコーンですがダブルコーンと同性能の高性能スピーカーです。



↑ 垂直マウントのシャーシーを取り外してボリュームとセレクタースイッチに接点復活剤投入により
何とか音出しが可能な状態になりました。

↑ シャーシー前面の様子です。 清掃を行います。

↑ エコーマシンは動作しています。
1974年製ビクター4チャンネルセパレートステレオ「DF-11」に原因不明の雑音発生の修理で
チューナーアンプシャーシーは修復修理が完了して、エージンテストが終りキャビネットに組み込み
を行いました。

↑ プレーヤーはテストに使用して動作は正常でしたが、組み込み前に一応目視点検を行い異常
がなくキャビネットに組み込みを終わりレコード演奏テストを続けました。

↑ しかし、テスト中にアームがリターンしてアーレストにダウンしているのにターンテーブルが回転
している妙な現象が起きていました。
そしてターンテーブルが停止しているのにサーボ回路が動作している現象を発見いたしました。
これは、偶然にAMラジオとFMラジオの時のにサーボ電源の変調ノイズにより発見できました。

↑ この組み込み前のテスト中にはこの現象は出ていませんでした。


↑ 一旦プレーヤーを取り外して原因追及の点検を行いました。


↑ 原因はすぐに判明いたしました。
ピックアップアームと連動しているサーボ回路のマイクロスイッチの接点不良でした。


↑ 左 画像 交換に使用する新品のマイクロスイッチ 右 画像 不良のマイクロスイッチ

↑ マイクロスイッチの交換を完了いたしました。

↑ 取り外した不良マイクロスイッチの接点の様子です。
組み込みを行い正常動作を確認いたしました。
きわどいところでした。 ラッキーでした。
どんなに些細な異常現象も見逃さない検知力が大切であることを身を以て体験いたしました。
3年半前に修復修理を手掛けた1974年製ビクター4チャンネルセパレートステレオ「DF-11」に
「最近原因不明の猛烈な雑音に悩まされている」と云うお申し出をいただいておりました。
「特にAMラジオの時が酷く、FMラジオの時も雑音が入るときがある」
そしてその時「ボリュームをゼロにしても雑音が出ている」時もあると云う事です。
「レコードの時も雑音が出ている時もある」となりますと、明らかに原因が重複していることになります。





この重複雑音の根源は「各部のトランジスタの劣化の内部雑音」によるものであると断定いたします。


↑ 診断の結果このAMチューナースーパーヘテロダイン回路基板は内部の一部の劣化トランジスタ
によるものであると判定いたします。



↑ このメインアンプ基板内の一部のトランジスタの劣化による雑音は全てのソースに影響があります。
ボリュームがゼロの位置でも大きなノイズが出ます。

↑ 画像右の正方形の小型基板がレコードカートリッジの微小信号を増幅するヘッドアンプ基板です。
高増幅度のトランジスタを使用したプリアンプです。 ノイズに敏感です。




↑ 黄色丸印が交換するトランジスタです。
(一部撮影前に交換したものとの取り外した部分があります)

↑ 劣化不良でノイズ発生源で取り外したトランジスタと
同系統でノイズ発生予備群のトランジスタも取り外して交換を行います。
経年劣化で脚も腐蝕で黒くなっています。




↑ トランジスタ交換後のシャーシー







↑ オールノイズレスでスッキリいたしました。 エージングテスト中の様子です。
1970年代Technicse 4チャンネルセパレートステレオ「SC-1200G」の修復修理は
アンプとプレーヤーのセンター部のみをお預かりしておりました。
愈々最終工程に入りました。

↑ 完成画像
以下 最終工程の模様です。

↑ シャーシーを取り外してあったキャビネットは組み込み前に内部/外部のクリーニングを行います。

↑ 背面の様子です。


↑ 劣化の酷いコード一体型の電源プラグ(キャップ/差し込み)です。 交換いたします。


↑ 経年劣化のヒューズホルダーの交換を行います。

↑ 大の〇印左は交換前の電源コード 大の〇印右は交換済みのヒューズホルダー
小の〇印左は交換した電源部の雑音消去用のコンデンサー0.047μ/400Vを2個直列接続。
↑ 折れた接触片を基板から外して右のヒューズホルダーを取り付けました。

↑ 〇印は交換後の基板の裏の様子です。

.↑ 電源コード交換前の様子です。

.↑ 電源コード交換後の様子です。

↑ 電源コードとヒューズホルタ―の交換の完了したシャーシーを動作テストいたします。



↑ テストの様子です。

↑ レコードプレーヤーの仕上げ作業とクリーニング注油などを行いました。

↑ 組み込み前の最終点検を完了いたしました。

↑ シャーシーとプレーヤーをきれいに清掃クリーニング済のキャビネットに組み込み完了です。



↑ エージングステトの様子です。
別スピーカーを接続して出力はフロント・リアとも確認OK絶好調です。
1970年代Technicse 4チャンネルセパレートステレオ「SC-1150N」の修復修理は最終工程になりました。
このTechnicse 4チャンネSC-1***シリーズはチューナーアンプシャーシーとレコードプレーヤーの
両方をキャビネットから取り外してテストが出来ない構造は「技術屋泣かせ」でした。

↑ 完成画像



↑ 納得の仕上がりです。
以下は最終工程の模様です。


↑ センターキャビネットからチューナーアンプシャーシーを取り外しました。


↑ 経年劣化で最も重要な電源回路の入口になる「電源コード」とヒューズホルダー」は
100ボルトのコンセントに接続してエネルギーを取り込む大切な部分です。


↑ 約半世紀前のビニールコードは一見大丈夫に見えますが、これから先のことを考えると安心
出来ません。
電源プラグも錆びに覆われて金属面が見えません。


↑ 異常があった時に瞬時に電源を遮断させる「電源ヒューズ」は大切な存在です。
しかし、これも金属が劣化して「ガラス管ヒューズ」しっかりはめ込む接触片が折れてかろうじて
通電しています。
「ヒューズホルダー」の交換も行います。


↑ 電源コードの交換を行っています。

↑ 同時並行でヒューズホルダーの交換を行います。
電源基板に接触金具を直付になっていますので取り外します。

↑ 台付のヒューズホルダーがピッタリ合致いたしました。

↑ 2Aのガラス管ヒューズを取り付けて完了です。


↑ 電源コードも交換完了です。


↑ キャビネットに組み込み前にもう一度通電テストを行っておきます。


↑ 完成してエージングテスト中の様子です。

↑ 取り外した「電源コード」と「ヒューズホルダーの接触片です。

↑ 交換に使用した「ドライブベルト」と予備のダイヤモンド交換針です。



↑ 完成画像


↑ 内部画像

↑ オールトランジスタでAMラジオ基板とアンプ基板とスピーカーが付いています。
画像左側のボリュームとセレクタースイッチはガリが酷いため接点復活剤を投入してすり合わせを
行っておきます。

↑ プレーヤーはDCモーターを使用していますのでヘルツフリーになります。
このあたりは一般の方にはわかりませんが、お求めになった方はラッキーでした。

↑ ターンテーブルの回転に不具合があるため、ターンテーブルを外して調べます。

↑ アイドラーを取り外して軸に油がなく乾燥状態でロックしていました。

↑ そしてアイドラーのシャフト受け金具が変形して斜めになっていました。
修正して注油を行いました。

↑ ターンテーブルシャフトに注油いたします。

↑ テストを行います。


↑ エージングテスト中の様子です。
安定した回転でトランジスタ特有のクリアーな音色で元気に奏でています。
1970年代Technicse 4チャンネルセパレートステレオ「SC-1150N」の修復修理は
前工程でアンプ部の修復を行いました。
レコードプレーヤーにベルトを装着して一応回転はいたしましたが、オート機構の動作が不確実で
不安定な状態でした。
本工程で修復を行い安定動作を引き出したいと思います。




↑ レコード演奏のオート機構の仮修理の結果テスト中の様子です。
以下レコートプレーヤーの修復修理の模様です。



↑ 新しいゴムベルトをターンテーブルのリムにこのように装着しておきます。
ピッタリ位が丁度良いサイズです。 あまり緩いとスリップの恐れがあります。

↑ ターンテーブルを載せる時に緑色のマーキングのキャプスタンにベルトを架けます。
3ヶ所のフォノモーター防振ゴムの状態は大丈夫です。
モーターシャフトに注油を行っておきます。

↑ オート機構のすべてをメンテナンスしておきます。

↑ プレーヤーボードの上面の大きなギヤとカムの部分はピックアップアームをコントロールする
重要な部分です。
劣化で古い油分が変質して動作を阻害していますので洗浄剤や潤滑剤をスプレーして動きを良く
していきます。


↑ このピックアップアームとカムや連結棒と連動しています。
兎に角すべての可動部分の動作は、弱い力と強い力などに反応する設計ですので油断できません。
ピックアップアームはカートリッジの針圧が2グラムでレコード盤の音溝をトレースして極く僅かな力で
外周から内周へ移動しています。
またレコード盤の大きさによりその位置へピックアップアームを上げたり下ろしたりします。
そして最終溝で元の位置へ戻したりします。
この動作は比較的大きな力が掛ります。
実際に操作が慣れてきますと手動で良いのですが、当時はメーカーがお互いに競い合っておりました。

↑ プレーヤーの裏面の様子です。
左側は上面右側の操作部のメカの部分になります。



↑ ピックアップアームの支点部分にコントロールのカムとレバーそしてマイクロスイッチなどが
集中して重なって混み合っています。
ここは全体的に洗浄潤滑剤をスプレーして硬化した古い油分を溶かしておきます。


↑ フォノモーターはしっかりしています。



↑ 着脱式のシェルを外してカートリッジを点検いたしました。
当時は最高音質の半導体カートリッジで針圧は2グラムです。 異常ありません。



↑ メカのエージングテスト中の様子です。