日本の電源周波数は、富士川(静岡県)と糸魚川(新潟県)を境に、わかれています。
●東側 (50Hz=ヘルツ)
●西側 (60Hz=ヘルツ)
電圧は一定の(100V=ボルト)ですがモーターは回転数が変化いたします。
レコードプレーヤーは回転数が最も重要になります。
50Hzのレコードプレーヤーを60Hzで使用しますと約12パーセント回転が速く回ります。
レコード盤をかけますと男性歌手の歌声が女性歌手の歌声になり早口になります。
60Hzのレコードプレーヤーを50Hzで使用しますと逆に遅くなります。


↑ 50Hzのレコードプレーヤーを60Hz用に変換するにはリムドライブ(アイドラー)レコードプレーヤーの
場合はモーターキャプスタンを細くするか、それともアイドラーを大きくすれば回転数は遅くできますが、
非常に難しくなります。


↑ そこで私が考案いたしました市販特定機器の「正弦波インバーター電源装置の組み込み」により
日本国中どこでも正常に動作する「ヘルツフリー化」を実現いたしました。
画像[左] 正弦波インバーター電源 画像[右] スイッチング電源
二つの機器をプレーヤーに接続してフォノモーターの回転を60Hzから50Hzに変換した電源を供給して正常な
回転数にいたします。(50Hzから60Hzに変換する場合も同様です)。


↑ 画像[上] 最初の状態
画像[下] 正弦波インバーター電源/スイッチング電源の接続配線の改造後の様子です。

↑ 正弦波インバーター電源装置を接続いたしました。



↑ 33回転/3分の1LPレコードテスト中、簡易回転ストロボチェックで正常回転数、ワウ・フラッター
のチェック良好です。




↑ 45回転EPレコードテスト中、簡易回転ストロボチェックで正常回転数、ワウ・フラッター
のチェック良好です。



↑ エージングテスト中の様子です。
東芝SOLID STATE STEREO LISBON MS-35 の修復修理はチューナー/アンプシャーシーの劣化した
パーツの交換を行います。
特に経年劣化で液漏れや膨張した電解コンデンサーは限界寿命がとっくに過ぎていて今後の使用に
不都合が生じますので、安全の為の交換を行います。

↑ チューナー/アンプシャーシーの全体像です。

↑ 交換の為取り外した例年劣化の電解コンデンサーです。
1000μF/500μF/200μFの大容量ですが耐圧は低く25V~35Vです。


↑ 交換が終わりました。

↑ 交換後のチューナ/アンプシャーシーの全体像です。

↑ シャーシー基板の裏面の様子です。

↑ 画像の右側がチューナー/アンプシャーシーから別付で接続コネクターと外付の電源トランスその他
の部分の様子です。
後は「ヘルツ変換の問題」があります。
東芝SOLID STATE STEREO LISBON MS-35 は
レコードプレーヤーはオートチェンジャープレーヤーが搭載されています。
しかし、残念ながら色々なトラブルを抱えております。
解決策は
① 50Hz仕様の為回転数が速く使用不可
● 周波数変換の正弦波インバーター電源の採用する予定です。
② オートチェンジャーのセンタースピンドルが欠品しています。
● センタースピンドルのは入手不可能の為セミオートで使用することにいたします。
③ コンデンサーカートリッジが不良の為レコードの音が再現できません。
● 別途カートリッジに交換いたします。
④ ターンテーブルの回転時に異常音が発生します。
● メカの修復を行います。




↑ 最初のカートリッジの様子。

↑ コンデンサーカートリッジは経年劣化で機能いたしません。



↑ シェル幅が僅か10mmに合わせる為、幅11mmのセラミックカートリッジの両サイドをヤスリで削り
サイズを合わせました。
プラグイン式の極細のL/Rの出力シールドワイヤーとの接合が難しく、直付の半田付は不可能でコネ
クター側が取り外せないため、不良のコンデンサーカートリッジを分解して接合ピン部を利用してセラ
ミックカートリッジの出力ピンに工夫をして半田付を行いました。



↑ いよいよレコードテストです。




↑ かなり難易度は高く失敗を覚悟でやり遂げました。
結果は上々です。

↑ ターンテーブルの回転時にすれたような異音が発生しています。


↑ 回転機構の修復を行います。


↑ 異音の原因はすぐにわかりました。
アイドラーの軸受の油切れです。 全く油分なしで乾燥状態でした。
アイドラーを外して注油でOKです。


オートチェンジャーメカは連動動作が確実に移行するようになっています。
全部のカムやレバーの動きがスムーズになるように潤滑剤を噴射注入いたします。

↑ フォノモーターのマウントは大丈夫です。

↑ 50Hz仕様の標示がありますので、もちろん60Hzの関西圏では回転数が約12%程度早く回転いたします。
周波数変換の正弦波インバーター電源の取り付けを予定しております。
この希少な東芝SOLID STATE STEREO LISBON MS-35 は
エキスポ70大阪万博の1970年頃のオールトランジスタの大型3点セパレートステレオ「リスボン」です。
1970年代Technicse 4チャンネルセパレートステレオ「SC-1200G」は2018年11月に修復修理を行いました。
暫くして、「左からノイズが出る」とご相談を頂きました。
「暫く様子を見ていただくように」ご説明をいたしておりました。

↑ 今回、センター部のみをお持ち込みいただきました。
早速、別のテスト用スピーカーを接続してテストを行いました。
やはりフロント左から「歪んだような」 別の表現では「詰まったような」 「ラジオの選局がズレタような」
異常音が確認できました。

↑ フロントアンプユニット基板 [L] [R] リアアンプユニット基板 [L] [R] と4基の同じユニット基板で構成
しています。

↑ 予想通りフロントアンプユニット基板内のトラブルを判明いたしました。
詳しく点検の結果、フロントアンプユニット基板内の「DC電源ヒューズホルダー」の接触不良でした。
経年劣化による金属疲労で弾力がなく接触片の当たりを強くしようとして触れると簡単に折れてしまいました。
基板用の交換用ヒューズホルダーが無いため2Aガラス管ヒューズに銅線を半田付して基板に直付をいたしました。
(ヒューズ切れを起こした時はトランジスタなど回路故障ですから基板を外して交換を行います)

↑ 折れた接触片



↑ 再発防止のため、4基すべてのDC電源ヒューズを同様の処置を行いました。
初回の処置
↑ やはりこの機器の全ヒューズホルダーは耐久性が誹弱でした。

↑ 初回の修復修理の時はAC100V電源回路のため、金属シャーシー用ヒューズホルダーに交換を
行いました。
希少な東芝SOLID STATE STEREO LISBON MS-35 の修復修理は中断いたしておりましたが再開いたしました。


レコードプレーヤーはオートチェンジャープレーヤーが搭載されています。
点検の結果、色々な問題を抱えております。
① 50Hz仕様の為回転数が速く使用不可
② オートチェンジャーのセンタースピンドルが欠品しています。
③ コンデンサーカートリッジが不良の為レコードの音が再現できません。
④ ターンテーブルの回転時に異常音が発生します。
VOL1工程で、以上が不具合として確認いたしました。


↑ このステレオはシャーシーの形状とマウント方式が凄く変わっています。



↑ シャーシーの取り外し方法も今までにない変わった方式です。

↑ プレーヤーを外してこのボルト2本を先ず外します。

↑ 垂直マウントのシャーシーの下側のボルト止めのナット2箇所を外します。

電源トランスなどと接続のコネクターを外しておきます。


↑ これで外せました。



↑ 大型3点セパレートにしてはコンパクトなシャーシーです。
1965年製ビクター真空管式HiFiステレオオーディオラ「STL-661FMG」の修復修理は数々の難関を突破して
完成を迎えましたが、まだゴールへ向かわなければなりません。
遠距離にお届け、梱包・発送と云う重要な仕事が残っています。

↑ 丸脚の場合は装着したままの梱包は何も補強しないで梱包することはいたしません。
ステレオ本体の重量が4本の細い足に掛り脚とキャビネットの底板にダメージを与え破損いたします。
本体を脚の長さより少しだけ高い台に置いて脚が接地しないようにして梱包をいたします。


↑置台に使用する丈夫なターンボール函の内部に65kgに耐える補強の対策を行って使用いたします。
そのままでは重さに耐えられません。
私が独自で考案した「安全に送れて開梱が楽にできる梱包」は大型家電製品の段ボールを再利用して
製品のサイズに合わせて製作いたします。
手間と時間が掛っても安全にお届け出来て、簡単に開梱を第一に考えて行っております。

↑ ステレオを採寸して、大型冷蔵庫の段ボールをカッターナイフで裁断して製作いたします。
ベース 横幅120cm・奥行44cm・深さ6cm函状で厚さ5mm段ボール3枚重ね
上フタ 横幅120cm・奥行44cm・深さ6cm函状で厚さ5mm段ボール2枚重ね


↑ 周囲を囲む段ボールは洗濯機の段ボールを2台分使用いたします。
高さ81cmに裁断しておきます。

↑ 組み立てますとこんな感じになります。

↑ 梱包が完成した様子です。
開梱時は黄色のバンドを切断して上フタを外して、周囲を囲っている段ボールを上に抜き取ります。
3分で開梱できます。
デリケートなレコードプレーヤーは本来ハウリング防止の為スプリングでフアフアした感じにマウント
されていますので輸送中に猛烈に揺れます。
梱包時は必ず固定いたします。これも重要な対策が必要です。
輸送中の破損で最も多いのがレコードプレーヤーです。
また、トラックに積載時に縦済みによりプレーヤーが外れて落下することもあります。
この対策も必須条件になります。





お客様のお手元にお届けできるまで気が抜けませんが、できる対策のすべてを行いました。
無事お届けできますよう祈るばかりです。
1960年代ビクター真空管コンポーネントアンプ「AST-300」とペアのビクターレコードプレーヤー「SRP-60P」の
メンテナンスは最後の段階で隠れたトラブルが判明いたしました。
事のきっかけは梱包前の清掃時にプレーヤを傾けたときに「ポロッと落下したカートリッジシェル」でした。
初期のネジ止め式のシェルの止めネジが緩んでいたのが原因でした。
外れて落下した時に何か硬いものにあたったのか不運にも針先が欠けていました。
しかしまだ続きがあります。
この後、不注意を悔やみながら最後のすべての点検を行っておりました。
前工程で速度切り替えメカの不具合を修復を完了しておりますが、45回転から33回転に切り替えを行った時に
カムが外れて「スカスカ」になっているではありませんか・・・・・何度もテストを繰り返し万全の筈が・・・・・
頭を冷やし徹底的に原因追及して対策を行います。


↑ プレーヤーの修復は工程VOL1で完了してエージングテストも順調でした。
もし、このまま発送していましたら、再修理で戻ってくるところでした。
4年前に初めて修復修理以来このプレーヤーで触っていない箇所はフォノモーターです。
今回も回転も正常で特に不具合もなく安心しておりました。
しかし、今振り返ってみると「78回転の時、回転音に少し異常を感じていました。
かすかに「シュルシュル」と云う音がしていました。
今、考えると何か駆動系に不具合が隠れていたような気がします。



↑ フォノモーターの状態を目視と手ごたえで点検しますと、極端な状態でもないが、防振ゴムの劣化で
かなり以前に修理をした時に3ヶ所の防振ゴムの内2か所をクッションゴムの代わりにスポンジで代用して
修理をした形跡がありました。
詳しく見るとスポンジが劣化してボロボロに崩れてモーターの重さでマウント鉄板が水平でなく斜めになって
いました。

↑ 早速、フォノモーターを取り外します。

↑ この通りです。 モーターの重さに耐えきれません。

↑ 新しい防振ゴムを使用してモーターをマウントします。



↑ フォノモーターは正常なマウント状態になりました。
今回のハプニングは古いことわざの「怪我の功名」でした。
偶然にカートリッジが外れて落下して→ダイヤモンド針が欠けて→フォノモーターの防振ゴムの劣化→速度切り替えメカの再修復
私はこのようなことはたびたび経験しています。
レトロオーディオの修復を「天職」と自覚して行っております。自然にその機器と通じ合うことがあります。
今回も「ありがとう」と心の中で感謝しています。
日本で唯一レコード交換針の製造販売のメーカー日本精機宝石工業株式会社「JICO」さんの
ホームページで全メーカーの数百種類のダイヤモンド交換針を検索して調べましたが、
本機ビクターレコードプレーヤー「SRP-60P」用の交換針はありませんでした。
そこで画像を頼りに似たもので使えそうな交換針を見つけました。


↑ 画像左 画像右
最初のオリジナルのダイヤモンド針 今回のColumbia/DENON 「DSN-7」ダイヤモンド針

↑ 非常に珍しい当時のMMカートリッジ(ムービングマグネット式マグネチックカートリッジ)です。
発電コイルで構成してあります。
交換針のカンチレバーの四角い筒状の中にマグネットが封入されてその先にダイヤモンド針が付いています。
四角い筒状をカートリッジのコイル内で針先からの音の振動を磁界の強弱と周波数に反応してコイル内で
音波信号に変換されてアンプで増幅してスピーカーから美しい音が流れます。

↑ 針の四角いカンチレバーの太さが少し細いためセロテープを細く切って1回半巻き付けて挿入しました。

↑ 音出しテストの様子です。 音質音量とも絶好調です。

↑ 今度はカートリッジが外れないように上の止めネジをしっかり緩まないように気を付けました。
1965年製ビクター真空管式HiFiステレオオーディオラ「STL-661FMG」の修復修理は最終工程を迎えました。

↑ 完成画像です。

↑ スライド扉を閉めた様子です。

↑ 背面の様子です。
スピーカーは密閉式で厚い板と吸音グラスウールで塞いであります。

↑ シャーシー収納部は真空管式で内部温度が上昇しますので通風を良くするため樹脂製の通風ネット
を取り付けました。



↑ 操作パネルのラジオのダイヤルスケールのバックライトは6.3ボルト豆電球1個であまり明るくありません。
一旦シャーシーを収納してからECHO(エコー)調整のインジケーターの赤い照明の豆電球が切れているのに
気が付きまして、再度シャーシーを取り外して修理を行いました。


↑ 到着後にキャビネットの底部に脚部を取り付けるのは大変困難になりますので、梱包時に脚部を
取り付けて発送の予定をいたしておりますす。
1960年代ドイツ製真空管式卓上電蓄「BRAUN SK/ PC 3」の「レコードの音が出ない」修復修理ですが
クリスタルカートリッジの不良の交換修理の記録です。

↑ 完成画像

↑ プレーヤーのマウント状態を底板を外して確認いたしました。

↑ このような形態で交換を行うのが適切であることを確認いたしました。





↑ 画像左の不良のクリスタルカートリッジを取り外して、 画像右の新品のセラミックカートリッジに取り替えました。




↑ 極細の出力シールドワイヤーの半田付を行いました。

↑ プレーヤーのマウントを行いました。


↑ テスト中の様子です。 音質/音量は良好です。

↑ セラミックカートリッジはLP/SP兼用ですのでターンオーバーの必要はありません。
固定しております。 小さなツマミはダミーとして接着固定いたしました。
1965年製ビクター真空管式HiFiステレオオーディオラ「STL-661FMG」の修復修理はシャーシーとプレーヤーを
キャビネットにマウントをいたします。
キャビネットにマウント後にトラブルが発生する場合がありますので慎重な作業になります。


↑ キャビネット内部を清掃してシャーシーとレコードフレーやーをマウント中の様子です。

↑ 正面からの様子です。

↑ プレーヤーボードの4か所の防振スプリングの調整を行いました。

↑ 美しく磨き込んだプレーヤーは輝いています。


↑ レコード演奏テストの様子です。

↑ エージングテスト終了後にプレーヤーブースの背面板を取り付けます。
1965年製ビクター真空管式HiFiステレオオーディオラ「STL-661FMG」の修復修理は進んでまいりました。
まだ完成には至っていませんが、基本的に正常動作状態にこぎつけました。
レトロオーディオの修復修理は家電製品の修理と異なる点は「動作するようになった」時点ではまだ修復修理
が完了したとは云えません。
レトロオーディオには約半世紀の経年劣化があります。
電源回路の部品の劣化による絶縁不良などは発熱・発煙・発火に至る場合があります。
「安心、安全」を留意して過去事例に基づいて一部の部品交換を実施いたします。
次の工程がレトロオーディオ独特の作業になります。

↑ 外観の劣化は100年50年経っても「性能・安心・安全」には全く影響はありません。
しかし、内部の電気回路は正常な動作を維持しなければなりません。


↑ 100ボルトコンセントから電気を供給する「電源コード」と「電源ヒューズホルダー」の交換を行いました。
50年前の電気コードやプラグは信頼性はありません。

↑ 画像[左] ブロック型電解コンデンサー 画像[右] ダイオード(半導体)
(単体の大容量電解コンデンサーを3個封入) (交流電源を直流電源に整流する)

↑ 過去に何度かブロック型電解コンデンサーの破裂がありました。
現在はブロック型電解コンデンサーは製造されていませんので単体の100μF400WV×3個をラグ板を
介して取り付けました。


↑ 整流ダイオードの交換も行いました。


↑ レコードプレーヤーのフォノモーターのスタート/ストップスイッチの接点から発生するパークノイズを
軽減させるチューブラーコンデンサーの交換を行いました。
劣化のためショートによる故障率は高く必ず交換をしています。
1965年製ビクター真空管式HiFiステレオオーディオラ「STL-661FMG」の修復修理はレコードプレーヤー各部の点検
により修復を行います。

↑ プレーヤーのダメージは大きく、ターンテーブルと速度切り替えツマミがありません。

↑ オート機構のアームリターンギアの点検修復を行います。 メカをクリーニング注油を行います。

↑ ターンテーブルを回転させるモーターのトルクを伝導するための重要なアイドラーは珍しく状態が良く幸運です。
メカをクリーニング注油を行います。


↑ 裏側のオート機構のクリーニングと注油を行います。


↑ フォノモーターをマウントしている3ヶ所の防振ゴムが経年劣化で溶けています。


↑ 交換途上の画像です。



↑ 3ヶ所の防振ゴムの交換を行いました。


↑ 速度切り替えツマミとターンテーブル及びマットの3点が欠品していますので代わりのものを取り付けて
テストを行います。


↑ テストは良好です。 カートリッジは作動しています。

↑ 付属の針は針先が針先が痛んでいます。

↑ レコード回転テスト中の様子です。
この度、 ◆1970年代レトロなブラウン管カラーテレビナショナル「TH20-A15」が最新デジタル液晶テレビに変身
の記事に関連したご質問をコメント欄より頂いておりました。
ビデオ入力端子があれば地デジチューナー出力を接続するだけで簡単ですが、
1980年以前のブラウン管テレビには殆どビデオ入力端子は内蔵されておりません。
詳細を過去記事を引用してご説明いたします。
●以下2016年1月22日掲載の記事を再掲載いたします。
1977年製コンソール型20インチナショナルカラーテレビ「TH20-A2」の修復修理は最終工
程に入りました。
今日、ご依頼者から「ブルーレイの試聴も可能なようにして欲しい」とご要望がありました。
普通にビデオ入力を設けることは回路構成上などいろんな条件により不可能です。
しかし、何とかしなければなりません。
これ以上簡単確実な方法はありえないと、自負しながら作業を行いました。


↑ [地デジアンテナ出力]→[地デジチューナー]→[RFモジュレーター]→[アナログチューナー
VHF1CH]で受信・・・・・という事になりますので、入口が一つしかありません。
結局、今まで何度か行っている方法ですが最も確実で使いやすい方法をとりました。
アンテナ入力端子を外して、RFモジュレーターとその電源をマウントします。

↑ アンテナ入力端子板を外します。

↑ 一旦、付いているものを全部取り外します。

↑ 下側にピンジャック板を取りつけます。


↑ RFモジュレーターとその電源アダプターを取り付けます。
RFモジュレーターはカバーを外して中身だけを取り付けます。
電源はテレビの電源スイッチで連動させます。

↑ 全てを接続して動作テストを行っています。
テレビとブルーレイ入力の切り替えは無電源AVセレクターを取り付けました。



↑ 非常に使いやすく調子よくいっています。


↑ このテレビの映像調整は自動調整になっていますが、
手動調整のボリュームは普段は殆ど使用しないた為と、前部には取り付け不可能の為
後部に取り付けました。
●RFモジュレーターはテレビの映像信号と音声信号をテレビ電波VHFの1CH又は2CHに変換する機器です。
●1980年以降のVHSビデオデッキにはRFモジュレーターが内蔵されているものがありますので、これを利用
する方法もあります。