
1960年代後期のビクターオールトランジスタセパレートステレオ「SSL-55TS」の修復修理の記録です。
この前手がけたSSL-95のプレーヤーと全く同じ形式の.プレーヤーが搭載されています。
故障状態も同じで回転いたしません。

↑ センター部のみお預かりしています。
サイズ W510 H590 D370mmとやや小型になります。



↑ プレヤーから修復修理の準備を始めます。


↑ 初期の大変珍しい構造です。 ビクターSSL-95のプレーヤーと全く同じ形式の.プレーヤーです。

「ダブルアイドラー」です。 モーターの回転振動を極力押さえるための構造です。
ベルトドライブがまだ普及していなかった時代の最良の方法です。


↑ 防振ゴムの劣化のためフォノモーターが極端に位ずれのため動力が伝導いたしません。
性能が良くて、使い易くて、頑丈で有名なSONY業務用カセットテープレコーダー「TCM-1390」の修復修理の記録です。


↑ モーターの回転音はしていますが全く動作をいたしません。
分解して原因を探ります。


↑ テープメカはこの基板の奥にあります。

↑ テープメカにメインドライブベルトがありません。 劣化で溶け落ちています。

↑ サイズを調べ交換を行います。
カセットテープメカはベルト交換がすんなり行えるものは殆どありません。
何かの小さな障害物になるものが存在します。 工夫してできるだけ現状を維持しながら最小限の隙間を作る事で
ベルト交換を行います。


↑ ベルト交換完了です。

↑ 基板を元に戻してテストの様子です。.


↑ エージングテスト中の様子です。
1960年後期 SONY SORID STATE 2WAY AM/FM RADIO「TFM-8300」の修復修理の記録です。

↑ サイズ W240 H220 D85mm
[症状] 電源が入り動作をしたり途中で切れたりと、不安定な状態です。
ロッドアンテナを触ったりしてショックを与えますとな鳴ったりします。

↑ 電池ホルダーの接触を疑いましたが、違いました。

↑ 電池ホルダーカバーを外して内部を点検いたします。
乾電池は2012年期限切れで液漏れの可能性がありますので交換を行います。


↑ 赤黒のリード線DC6Vの電源供給になっていますが、そこまでは異常ありません。
後はDCジャックか電源スイッチの接触不良が原因となります。


↑ スピーカーを取り付けられた筐体を取り外して点検を行います。

↑ 鉄板にソフトレザー張りの筐体カバーを取り外すと、脱落した6cmほどのリード線を発見いたしました。
半田付の劣化でロッドアンテナなどの衝撃で外れたものでした。
これは電源DC6Vマイナス側のリード線がDCジャックからの配線でシャーシーのアース側に接続されているものです。


↑ DCマイナス側配線をやり替えました。
ロッドアンテナも3mmのビス1本で固定されていますが、かなり緩みがあり接触不良のため、念のため別にリード線で
接続を確保しておきました。


↑ これでロッドアンテナの接触不良は起こりません。

↑ 完成画像です。
左端の赤ボタンを押しますと暗闇でダイヤル照明が点灯いたします。
明るいところでは殆ど効果がありません。
これは電池消耗を極力抑えるため照度を弱くしています。


↑ テストの様子です。
感度もよく大型スピーカーと相まって素晴らしい音質です。
SANSUI 真空管セパレートステレオ「APS-310」にエラックオートチェンジャープレーヤーを組み込み作業が終了して
スピーカー接続端子の改良を行い好結果を得ておりました。
しかし、問題が浮上いたしました。
このセンターキャビネットには当初、後部の遮蔽板がなかったため放熱効果を考慮して多用途の耐候性メッシュスク
リーンをネジ止めしておりました。
今回、ワンタッチ式スピーカーターミナルに改良してスピーカーケーブルをスピーカー側に直付したため、
接続はワンタッチ式スピーカーターミナルに接続する場合はメッシュスクリーンを取り外す必要があります。

↑ 完成画像です。

↑ 急遽対策を行いました。
解決策は簡単でした。 キャビネットの後部に中継用のワンタッチターミナルを増設いたしました。





↑ 失敗が大切な意味がつくづく身に沁みます。


↑ 次はこの元のプレーヤーとエラックのプレーヤーケースの行方です。

↑ エージング中の様子です。
このSANSUI 真空管セパレートステレオ「APS-310」は独特の音がします。
AUX入力端子の延長を追加いたします。



↑ 長さ2mのメスピンケーブルを後部AUX入力端子に接続してメッシュスクリーンの下から出しておきます。
CDプレーヤーからのテストは上々です。
エラックオートチェンジャープレーヤーを組み込み後のエージングテストが終わりましたので、チューナーアンプの
再点検を行います。

↑ シャーシーの後部半分の表面がクリーニングを行ってもきれいでないため、シルバーラッカーで塗装を行いました。

↑ コンパーチブルアンプ設計のためカバーケースが付きます。
キャビネットから外してコンポーネントアンプとして使用できます。

↑ カバーケースを取り付けますとこんな感じになります。

↑ 当時のスピーカー接続端子は誠にお粗末な使いにくいものでした。
この際、思い切って「ワンタッチ接続端子」に改造しておきます。
しかし、シャーシーには取り付けスペースがありません。
オリジナルの不評のネジ式端子には8Ωと16Ωの端子があります。これはこのまま使用可能状態で置きます。

↑ 考え抜いた結果、カバーケースに取り付けます。
難しい作業ですが、こんな感じになりました。

↑ ケースカバー脱着のため 配線を若干長くしておきます。

↑ 孔開け作業は一切なく自由自在に取付できます。


↑ 配線を隠すため一部切込みを入れます。 上々の出来栄えです。

↑ 小型スピーカーを接続して音出しテストを行います。
スピーカーの方も同型の端子を使用されていますのでスピーカーケーブルを交換と同時にスピーカーユニットに
直接接続をいたします。


↑ ダイナミックな低音は大口径25センチのパワーです。



↑ スピーカーケーブルの交換も行いました。


↑ アンプをキャビネットに組み込みました。

↑ 最初のスピーカーケーブルと新しく取り付けた「ワンタッチスピーカー端子」です。
以上の作業で明らかに音に違いが感じられました。

1960年代初期のビクター真空管式セパレートステレオ「SSL-95」の修復修理は完成いたしましたが、一部気がかりな部分の追加対策を行いました。

↑ スピーカーケーブルの接続が小さなネジ式の出力ターミナルは一般の方には接続が難しくなります。
そして、もし緩みなどがありますと不安定になります。
もっと簡単で確実な方式に急遽改良を行いました。 完成画像です。

↑ 最初の修復修理前の画像です。

↑ 最初の修復修理前の画像です。
丸印の出力端子は初期的な方法でかなり不便があり、今後トラブルもの原因にもなる不安があります。
急に気になりましたので、改良に踏み切りました。



↑ ワンタッチ式のスピーカー接続端子をこのように取り付けを行いました。
元のネジ式のスピーカー接続端子も使用できます。

↑ 突起しているボタンを指先で下に押し下げたままで孔にスピーカーケーブルの芯線を差し込んでOKです。
外す時はボタンを指先で下に押し下げたままでケーブルを抜きます。

↑ 左側のようにケーブルが十分刺さっていませんと抜けますので、右側のようにしっかり差し込んでください。
赤白+-の極性は厳守してください。



↑ 劣化したスピーカーケーブルの交換を行いました。

↑ 内蔵FMアンテナの取り付けを行いました。
指向性などで全てのFM局の受信は無理ですがローカル局は受信OKです。

↑ 改良後の背面の様子です。

1960年代初期のビクター真空管式セパレートステレオ「SSL-95」の修復修理は愈々完成に向かって最終工程でシャーシーとレコードプレーヤーをキャビネットに組み込みを行います。

↑ 完成画像です。

↑ 隅々まできれいにクリーニングをおこなったキャビネットに組み込みます。



↑ きれいになったアンプの操作パネルです。


↑ レコードプレーヤーも見違えるようにきれいになりました。


↑ 最終的にカートリッジは「オーディオテクニカAT-VM95C」に交換いたしました。
●交換針 AT-VMN95C AT-VM95シリーズ共通



今回は今年最高の難物で非常に難易度が高く年内に完成出来るかと懸念がありましたが、間に合いました。
出来栄えが達成感となり報われます。

↑ エラックのMIRACORD 40Aオートチェンジャープレーヤーです。
宅急便で送られて来ておりましたので組み込み前にテストをしておりますが、思うように動作をいたしません。

↑ プレーヤーを筐体から取り外して点検を行います。


↑ オートチェンジャーの主要メカに潤滑剤を注入して動きをなめらかにいたします。


↑ レコードのオートチェンジがぎこちなくですが動作をいたしました。


↑ 何度も繰り返しているとスムーズになってきました。

↑ EPスピンドルは異常なく動作をしております。


↑ 最後の1枚までトラブルなく進行いたしました。

↑ 取り外したサンスイのセミオートプレーヤー(シェル脱着不可・アームリターンのみ)です。

↑ サンスイ「APS-310」のプレーヤーを取り外して、エラックのMIRACORD 40Aオートチェンジャープレーヤーの
マウント位置の計測確認を行いました。
奇蹟的に開口部は殆ど合致いたしましたが、防振スプリングの支持孔の位置が僅かに内寄りになります。
外寄りの方が都合がよいのですが、仕方なくギリギリの位置に穴開けを行いました。

↑ エラックのMIRACORD 40Aオートチェンジャープレーヤーを載せてみますとピッタリです。

↑ カートリッジが2個用意されていました。
左画像 新品のようですが、装着不能 右画像 使用中ですが接触片の接触不良

↑ カートリッジを修復いたしました。
左画像 固定ネジが2mm程長すぎたので切断しました。 右画像 使用中ですが接触片を磨きました。

↑ 作業中の様子です。

↑ 数枚のレコード盤を乗せてテスト中の様子です。









↑ テスト動作は良好です。
カートリッジは緑色の新しい方が出力電圧も大きく豊かな感じがいたします。
エージングテストを続けます。

1960年代初期のビクター真空管式セパレートステレオ「SSL-95」の修復修理は続いて「レトロステレオの安全性向上」に対して電気回路の安全性を考慮した対策と、パーツの経年劣化による今後使用中に起こり得るトラブルを極力回避できる対策を行いながら性能向上を目指します。

↑ オーディオの電気回路のパーツに「電解コンデンサー」があります。
コンデンサーは色々種類がありますが、電解液を封入した大容量のものが使用されています。
経年劣化で電解液が漏れたり、絶縁低下で発熱して破裂事故があります。
修理中に破裂する場合もあります。

↑ この真空管アンプには40μF/350WVの電解コンデンサー4個を1つの缶体に封入したブロック型電解コンデ
ンサーが使用されています。
現在は使用できていますが、50年以上前に製造されたブロック型電解コンデンサーがこのまま使用を続けるに
は不安があります。 現在はブロック型電解コンデンサーは製造されていません。
この真空管アンプの供給電圧は4本の出力真空管にDC260Vピークで278Vです。
100μF/400WV+100μF/400WV+47μF/400WV+47μF/400WV計4個の単体の電解コンデンサーに交換を行います。

↑ ブロック型電解コンデンサーを取り外しました。

↑ 100μF/400WV電解コンデンサー1個をラグ板を介してシャーシー上面に取り付けました。

↑ 100μF/400WV電解コンデンサー1個と47μF/400WV電解コンデンサー2個をシャーシ内部に取り付けました。


↑ 劣化した電源コードの交換を行いました。

↑ AC(交流)電源を DC(直流)電源に変換するダイオード(半導体)の交換を行いました。

↑ 完了後のシャーシー内部の様子です。

↑ 交換前の画像です。

↑ 黄丸印 電源整流ダイオード 赤丸印 出力回路カップリングコンデンサー 橙丸印 電解コンデンサー
新しく交換したパーツです。

↑ 交換のため取り外したパーツです。
音質がワンランク~ツーランク上昇しました。

1960年代初期のビクター真空管式セパレートステレオ「SSL-95」の修復修理は続いてスピーカーエンクロージャー左右2台の修復補強を行っておりますが、キヤビネット全体の小傷などを修復いたします。

↑ 修復補強の終わった台座部分の塗装を行います。

↑ パーチクルボードが崩れないように木工ボンドを入念に塗り固めました。
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↑ 台座部分の 「強度」 「外観」とも完璧に仕上りました。
設置の安定感も良くガタツキもなくなりました。
キヤビネットのクリーニングはまだ行っておりません。

1960年代初期のビクター真空管式セパレートステレオ「SSL-95」の修復修理は続いてスピーカーエンクロージャー左右2台の補修に取り掛かります。

↑ 左スピ―カーから修復補強を行います。

↑ 台座部分の痛み方がこんなに酷いのは、保管状態で湿度の影響か又は浸水などで水濡れがあったのでは
ないかと考えてしまいます。

↑ 当時の合板は水分に弱く、また合板自体が経年劣化で剥離は多々あります。
高温多湿の環境での経年劣化が進みます。





↑ パーチクルボードの経年劣化で崩れの兆候があります。

↑ 修復補強の方法を色々検討の結果、台座部分の原型維持をしながら補強造作を行うことにいたしました。




↑ 剥離している合板の一枚一枚に木工ボンドを流し込み、更に4辺すべてに添え木を重ねてクランパーで
圧着接着をいたしました。


↑ パーチクルボードの崩れ防止のため木工ボンドを刷毛塗で全体に塗布いたしました。


↑ センターキャビネットのパーチクルボードの一部にも塗布を行いました。
次は右スピーカーを同様に修復補強を行います。

1960年代初期のビクター真空管式セパレートステレオ「SSL-95」の修復修理は続いてセンターキャビネットの補修に取り掛かります。

↑ 内部機器を取り外したセンターキャビネットを逆さまに置いて台座部分の修復補強を行います。

↑ 後部から見た様子です。
底板には通風口が大きく空いています。

↑ パーチクルボードの底板の強度はスピーカーの底板よりはダメージが小さいようです。
台座部分の合板は剥離などありますので修復補強を行います。

↑ 前部の剥がれた部分です。

↑ 後部の剥がれた部分です。

↑ 木工ボンドで接着を行います。

↑ 強度アップのため内側に補強桟を取り付けます。


↑ かなり丈夫になります。



↑ 右側面板の下部の崩れが広がりそうな部分に木工ボンドを塗布して固めておきます。

↑ 左側面板も下部荷崩れが広がりそうな部分に木工ボンドを塗布して固めておきます。
続きます

1960年代初期のビクター真空管式セパレートステレオ「SSL-95」の修復修理は続いてチューナーアンプシャーシーの修復修理に取り掛かります。

↑ キャビネットからチューナーアンプシャーシーを取り外しの様子です。

↑ 木製台座が付いています。

↑ 前面の様子です。

↑ シーシー内部の様子です。

↑ B電源回路の金属被膜抵抗器の耐熱スリーブが焦げています。


↑ 詳細に点検の結果右6BM8-PP出力トランスのレアーショートと判明いたしました。
時々「パリッ」とスピーカーから発せられるノイズの原因がはっきりいたしました。


↑ 取り外して定格を調べます。
1次側 8KΩ 2次側 0-4-8-16Ω 10W です。
1次側 8KΩ 2次側 0-4-8-16Ω 15Wで 秋葉原のトランス専門店に直ちに発注を行いました。

翌日に入荷いたしました。 便利でありがたいです。

↑ ペアのため両方とも交換を行いました。

↑ 10Wタイプでしたが15Wになりましたので、大きくなりました。
シャーシー上面のクリーニングも合わせて行いました。



↑ テストの結果、上々のパフォーマンスが維持されました。




↑ 不規則な嫌なノイズや急に音量が変化したり・・・・・と確認しておりましたが、原因究明は難しくなりますが
大きなハードルは越えたと思われます。
まだまだ続きます。

1960年代初期のビクター真空管式セパレートステレオ「SSL-95」の修復修理は続いてレコードプレーヤーの修復修理に取り掛かります。

↑ 分解修理を行うためキャビネットから取り外したプレーヤーの様子です。

↑ 重いオールメッキのターンテーブルです。

↑ ターンテーブルを取り外した様子です。
左側はターンテーブルの回転機構です。 センター右にアームのコントロールギアがあります。

↑ 裏面の様子です。 セミオートで一見、簡単に見えますが、難しい構造です。
これは、重いターンテーブルをダブルアイドラーで振動が少なく安定回転を維持させるための対策になっています。

↑ フォノモーターのマウントの防振構造が非常に珍しく2階建て構造になっています。

↑ 1F部分の取付板を懸架している鉄板の4か所の防振ゴムが経年劣化で変質溶解により機能していません。
先ず〇印の劣化防振ゴムを取り外します。

↑ 取り外した劣化防振ゴムです。


↑ 取付板をクリーニングして新しい防振ゴム(黒色)を嵌めていきます。



↑ 取付板を完全に取り外せませんので慎重に行います。




↑ 「33/45回転切り替」と「速度微調整」ツマミが2重軸になっていますが「33/45回転切り替軸」がグリスが
固まってロックして全く動きませんので、この時点で修復を行っておきます。

↑ 取付板の4ヶ所の新しい防振ゴム(黒色)をベース部分に嵌め込みが完了いたしました。

↑ そして1ヶ所のベース上下に1個づつで合計12個の防振ゴムで取付板をマウントを完了いたしました。

↑ 2Fのフォノモーターの取付板の防振ゴムは材質が異なったため酷い劣化はありませんので現状のまま組込
を行いました。
特殊なフォノモーターでダブルアイドラーと重量ターンテーブルのためモーター振動の問題から現状維持を考
えました。

↑ アームのオートリターンのタイミングがずれているのはこの大型ギヤの2ヶ所の小さなカムの動作が
グリスの劣化硬化により動作が不完全になっています。
入念にクリーニング手入れ調整を行い、正常動作に至りました。

↑ 停止時に時々すれた金属音が確認されました。
原因は速度微調整円板の僅かな位置連れでマグネットに擦れていました。 円板の高さ調整を行い解決いたし
ました。

↑ 裏面の様子です。
レコードプレーヤーの動作テストを行います。

↑プレーヤーの回転テストはOKですが、カートリッジと針の不具合で音出しが出来ません。

↑ 急遽MMカートリッジの交換を行います。

↑ 在庫のJICOのMMカートリッジを使用いたします。国内メーカーですので交換針に不便はありません。

↑ 左 jJICO MMカートリッジ 右 既存のMMカートリッジ







↑ 音出しは良好です。



↑ 回転状態とすべての動作のエージングを続行いたします。

予てよりお預かりいたしておりました1960年代初期のビクター真空管式セパレートステレオ「SSL-95」の修復修理の記録です。

↑ 高性能出力真空管6BM8-PP(プッシュプル)と大口径30cmウーハーによる3WAY大型エンクロージャー
そして、AM/FM受信回路に当時の最先端のプリント基板を使用ています。
レコードプレーヤーは珍しい駆動方式採用の高性能プレーヤーが搭載されています。
3.点合計サイズ W1500 H785 D400mm








↑ 電源投入でAM/FMラジオはOKですが、約1時間程通電中に1回だけ右スピーカーから「パリッ」と大きな
ノイズが確認できました。
詳細点検は後ほど行います。
レコードプレーヤーの点検を行います。

↑ レコードプレーヤーは回転いたしません。

↑ レコードプレーヤーをキャビネットから取り外しました。


↑ フォノモーターは回転しますがターンテーブルが回りません。

↑ ターンテーブルを取り外して点検いたします。

↑ 初期の大変珍しい構造です。
「ダブルアイドラー」です。 モーターの回転振動を極力押さえるための構造です。
ベルトドライブがまだ普及していなかった時代の最良の方法です。


↑ 次工程で修復を行います。
キャビネット周りに経年劣化によるダメージがあります。

↑ 約60年の経年劣化で、全体的にキャビネット底板のパーチクルボードの崩れと台座部分の合板が剥離して
強度が低下して現在ひもで縛ってあります。








↑ 修復補強を行っていきます。