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◆1960年代コロムビア真空管ラジオ付小型卓上電蓄「#333」の修復修理

.29 2020 レトロオーディオの修理 comment(0) trackback(0)


1960年代コロムビア真空管ラジオ付小型卓上電蓄「#333」の修復修理の記録です。



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↑ サイズ  W 605 H195 D205mm と小型で木製キュビネットでステレオタイプです。

10cmのパーマネントダイナミックスピーカーで出力1W×2程度ですが十分です。
トランスレス方式で12BE6/12BA6/検波ダイオード/12AX7A/30A5/30A5/整流ダイオードと非常に考えた構成に
なっています。


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↑ 現状はラジオは何とか受信できますが、レトロ特有の不安定状態です。

レコードフレーやーはフォノモーターに通電異常でターンテーブルが回転いたしません。


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↑ 背面の様子ですが、過去に何度も修理の形跡があります。


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↑ 当時の修理と云えば真空管の交換か針の交換程度でしたので、シャーシーやプレーヤーを取りはずして
分解修理なんて全くなかったため、サービス性については殆ど考慮されていませんでした。


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↑ 接続線が繋がったままでシャーシーとプレーヤーの点検を始めます。


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↑ フォノモーターの回転不良はフォノモーター回転/停止スイッチの接点が接触不良でした。
♯800サンドペーパーで接点を磨いて回転を取り戻しましたが、
モーターの回転がスロー回転でスピードが上がりません。


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↑ 注油を行いますが、浸透いたしません。
潤滑剤を注入して固着した油分を溶解して、やっと回転を取り戻しました。


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↑ 直径13.cmの小型ターンテーブルに30cmLPレコードを乗せて回転させると途中で停止します。
トルク不足のスリップです。


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↑ 原因はレトロな「アイドラー駆動方式」のプレーヤーでは避けて通れない問題です。
原則的な「モータースピンドル」→「アイドラー」→「ターンテーブル」は一体的に駆動しなければ安定回転は維持
出来ません。いずれかに欠陥があっても成立いたしません。


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↑ 3者すべての接触面のスリップ要因の修復修正を行い、最後にアイドラーのスプリングをやや強めにして
一時的に安定いたしました。

しかし、33回転の場合は最もスピンドルの直径が細くモーターが小形でトルクが弱いため途中で停止してしまいます。
難しいところです。

ターンテーブルが小径のため接触面が小さく、摩擦力も弱いため微妙です。
要因はアイドラーのゴムの経年劣化で弾力が失われております。
そしてフォノモーターのトルクも弱く、思い切った対策も無理が効きません。

結局、「松やに効果」に頼るしかありません。
今回はプレーヤーが小徑ため大袈裟に多用すると失敗します。
極少量を指先にこすり付けたものをダーンテーブルのリムの内側に「強くこすり付けます」これだけで、回転テストを
続けるだけで、馴染んでいきスリップが改善されます。


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↑  テストは33/45回転とも正常に回転しております。


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↑ 次はクリスタルカートリッジの問題ですが、やはり経年劣化が進んでおります。
  一応音は出ておりますが20%程で音質も悪く限界です。

 クリスタルカートリッジは、針先から伝わる音の振動を電気信号に変換する素子の素材が「ロッシェル塩」
 の結晶 による圧電効果で微弱な電気信号が発生しています。
 素材は「塩」ですから経年劣化で溶けて変化する性質があります。 製造後30年位からその現象が始まります。


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↑ 左 劣化不良のクリスタルカートリッジ      右 新品のセラミックカートリッジ


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↑  セラミックカートリッジに交換いたしました。


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↑ 回転ストロボスコープと蛍光灯の光のフリッカーに反応して回転数が速いか遅いかテストを行っておきます。


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↑ エージングテスト中の様子です。


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↑ アンテナ線がシャーシーから2cm出たところで切断されていました。
このセットはバーアンテナはありませんので、アンテナ線がないとラジオの受信が感度不足になりますので新しく
取付をしておきます。


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↑ ラジオ受信中の様子です。





◆1960年後期COLUMBIA真空管式小型卓上電蓄「MODEL3730」の修復修理 VOL2

.28 2020 レトロオーディオの修理 comment(0) trackback(0)


1960年後期COLUMBIA真空管式小型卓上電蓄「MODEL3730」の修復修理の記録です。

VOL1工程の結果、エージングテスト中に右側スピーカーからの出力がかなり弱く感じましたので、
各部の点検を行いました。
アンプ系統には問題はなく、カートリッジの出力低下と判定いたしました。



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↑ 右スピ―カーの音が左の30%程度で、やや歪んでいます。 やがて左も同じになります。


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↑ このクリスタルカートリッジはステレオタイプでR/Lの2系統になっています。
劣化により片方の発電能力が落ちています。 寿命期限を過ぎています。


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↑ クリスタルカートリッジは、針先から伝わる振動を電気信号に変換する素子が
  素材が「ロッシェル塩」の結晶による圧電効果で発生しています。
  素材は「塩」ですから経年劣化で溶ける性質があります。
  製造後30年位からその現象が始まります。


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↑ カートリッジの交換を行います。


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↑ 左が取り外したクリスタルカートリッジです。       右が交換用新品のセラミックカートリッジです。


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↑ セラミックカートリッジに交換を行いました。


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↑ きれいに音が出ています。





◆1960年後期TOSHIBA真空管式ステレオポータブル電蓄「GP-23S」の修復修理

.27 2020 レトロオーディオの修理 comment(0) trackback(0)


1960年後期TOSHIBA真空管式ステレオポータブル電蓄「GP-23S」の修復修理の記録です。
電源が入りますが、ターンテーブルが回転いたしません。 アンプ回路にも不具合があります。



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↑ 見かけ以上に不具合が秘められています。 

そして、何とか直そうとしたが、途中で放棄した形跡があります。


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↑ ターンテーブルの回転不良はアイドラーのゴムが劣化で固化して回転伝動がうまくいかずスリップが激しく
アイドラースプリングの強弱の調整だけでは正常にはなりません。
そこで、秘伝の「松やに」を使用いたしまして、何とか回転するようになりました。

ところが、使用せずに放置しておくと、様子が変化してしまいまして、再発してしまいます。
これはまずい・・・・・何とかスリップを食い止めて正常回転を維持したいので構造を再点検の結果、
アイドラーがスピンドルとターンテーブルリムの両方に均一に接触する位置を探して固定位置を大
幅に変更いたしました。

これが決め手になり回転ムラが無くなり正常回転をキープいたしました。


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↑ クリスタルカートリッジは何とか使えそうですがレコード針が音量調整ツマミに引っかかってカンチレバーが
曲がる欠点がありましたので、修正を行いました。


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↑ 左ボリュームの劣化が酷く交換を行います。


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↑ 1MΩ Aカーブボリュームでシャフトの種類と長さが合致するものはありません。
在庫の1MΩ AカーブS付ボリュームを代用いたしました。 取り付けには極限わざを取り入れました。


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↑ 外部からは全く見えませんので、何も感じませんが、ガリは全くありません。


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↑ こんな裏技が使えるのが楽しいところです。


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↑ エージングテスト中の様子です。





◆1960年後期COLUMBIA真空管式小型卓上電蓄「MODEL3730」の修復修理 VOL1

.27 2020 レトロオーディオの修理 comment(0) trackback(0)


1960年後期COLUMBIA真空管式小型卓上電蓄「MODEL3730」の修復修理の記録です。
電源が入りますが、ターンテーブルが回転いたしません。 カートリッジからのクリック音は出ています。



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↑ 内部を確認するため分解を行います。


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↑ プラスチックのカバーは、はめ込み式で更にネジ止めになっていますので、簡単には外れませんでした。

外観はきれいですが、ご覧のとおりです。


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↑ 内部の様子です。


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↑ フォノモーターに電圧が掛っていません。


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↑ 真空管には通電しています。


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↑ 原因はフォノモーターのスタート・ストップのスイッチの故障でした。


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↑ フォノモーターのスタート・ストップスイッチはビッツアップアームと連携していますが、「??」のスイッチ接点の
接触不良により電圧がかかりません。接点がスパークで表面が黒くなっています。
#800のサンドペーパーで接点を磨いて接触不良を改善いたしました。


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↑ フォノモーターが回転してスピンドルとアイドラーの調整を行いました。


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↑ カートリッジ゛の点検後のテストの様子です。

78/45/33回転は正常です。


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↑ R/Lのボリュームのガリを接点復活剤の注入で修復しておきます。


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↑ エージングテスト中の様子です。





◆1970年代PIONEER 4CHセパレートステレオ「FD-5」の修復修理 VOL5(完成)

.25 2020 レトロオーディオの修理 comment(0) trackback(0)
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1970年代PIONEER 4CHセパレートステレオ「FD-5」の修復修理は完成いたしました。



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↑ この佇まいは、多分約半世紀前とあまり変わらないのではと思います。

この控えめな.輝きはワックス系の何物も使用していません。
マイクロファイバークロスタオルで数回の水拭き行い、すぐに乾いたマイクロファイバークロスタオルで水分が
なくなるまで力を入れて磨きます。 この作業繰り返していきますと上品な艶が蘇ります。

肝心の音ですが、先ずお聴きくださいとしか云いようがありません。 

文句のつけようのない音です。
25cmウーハーの4WAYスピーカーシステムは福音電機時代からのスピーカー専門メーカーのスピーカーを知り尽くした
緻密なアッテネーターを採用したクロスオーバーの組み合わせにより音の乱れがありません。


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↑ やはり、バックライトのLED化にしてよかったと思います。 断然バフォーマンスがアップいたしました。


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↑ このままエージングを続けます。

フル装備でフロント・リア合計12基のSPユニットが一斉鳴動すればミニコンサートホールになります。


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◆1970年代PIONEER 4CHセパレートステレオ「FD-5」の修復修理 VOL4

.24 2020 レトロオーディオの修理 comment(0) trackback(0)
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1970年代PIONEER 4CHセパレートステレオ「FD-5」の修復修理は仕上げ工程に入ります。



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↑ FD-5の4CHアンプのトラブルで最も難しいのはこのプリアンプ基板内の使用トランジスタの劣化による
内部ノイズの発生です。 潜在的な不調は通電後かなりの時間経過でやっと発生する場合もあります。
しかし、「時々ノイズが出る」のが困りものです。

幸いにこのセットではまだ一度もノイズの発生はありません。
トランジスタ2SC1312が多用されていますが、異常なさそうです。




ガリノイズ撲滅のため接点復活剤を注入すり合わせにより再発予防を行います。



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↑ 4CHのフロントR/L・リアR/Lのバランス調整ボリュームです。  


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↑ 各種セレクタースイッチ用ロータリースイッチです。


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↑ BASS TRERLE VOLUME R/L4連ボリュームです。


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↑ 画像の上部に高性能4CHパワーアンプ集積回路(IC)2基に異常はありません。 

  画像手前の白・緑・黄のシールドワイヤーが接続されている4個のプッシュスイッチも良好です。


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↑ 修復後のシャーシー裏面の全体像です。


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↑ シャーシー底面のシールド鉄板を取り付けました。


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↑ レコードプレーヤー仕上げを行います。


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↑ レコードプレーヤー上面のクリーニングは最後に行います。


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↑ 最終工程でシャーシーとレコードプレーヤーをセンターキャビネットに組み込みを行います。





◆1970年代PIONEER 4CHセパレートステレオ「FD-5」の修復修理 VOL3

.22 2020 レトロオーディオの修理 comment(0) trackback(0)
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1970年代PIONEER 4CHセパレートステレオ「FD-5」の修復修理の記録です。VOL3工程ではアンプシャーシーの修復修理を行います。



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↑ シャーシーを取り出して全体的に点検を行い修復を進めて行きます。


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↑ 実は今回、興味がありましたのは、操作パネルダイヤル面のバックライトの問題です。
今年に入って3機種のバックライトをLEDに変更いたしました。 

SANYO 「DC-8600」 SANSUI 「SAX-200」  VICTOR 「DF-11」 でした。
今回のPIONEER 「FD-5」も修復修理の時いつもガラス管ヒューズ型ランプの寿命が気になっておりました。
PIONEERは8V球のため入手が難しくなっておりました。
4CHステレオは標示の種類が多く配線が煩雑になっています。
そして直流電源等問題点をクリアしなければLED化が進みません。

操作パネルは「ステレオの顔」に当たります。 
スッキリしたLED照明により雰囲気が一変いたします。 寿命も延びます。




PIONEER DF-5のパイロット回路電圧はAC7.5Vです。 LEDランプの電圧はDC12Vです。
AC7.5Vを LED電源のDC12Vに生成するために点灯テストを行っておきます。

以下、テストの様子です。



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↑ AC8Vのヒューズ型ランプ6個を取り付けてある細長いプリント基板を取り外します。


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↑ ヒューズ型ランプを取り外してLEDランプを取り付けました。 

 LEDランプの光は一方向です。 ブラスとマイナスの極性もあります。

● 試験点灯中に最近使用している極性のあるLEDランプがAC7.5Vで少し暗いですが点灯しました。


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↑ 整流ダイオードと電解コンデンサーをクリップコードでつなぎ、カットアンドトライで、
DC9.4Vが輝度と寿命の点で最適と判断いたしました。 

電解コンデンサーの容量を1000μFまで大きすればDC 11.5Vまでアップできます。


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↑ パーツの発熱や電圧の変動が無く安定いたしました。 これで予備テストが終わりました。




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↑ パイロット用DC電源回路を基板横に取り付けました。


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↑ 4CH回路のセレクタースイッチからの標示は「むぎ球」タイプのランプのためAC7.5Vを供給いたします。
基板から切り離して別途配線いたしました。


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↑ ご覧のようにスッキリいたしました。

画像より実物の方がすっきり感が良くなります。


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↑ エージング中の様子です。




ここでアクシデント発生、ダイヤルロープの断線です。
滅多に起きない筈なのに・・・・・原因はバックライト基板の脱着中に劣化しているナイロンロープを更にダメージを
与えたようです。



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↑ PIONEER FD-5のダイヤルロープの架け替えは初めてですが、難易度は最高でした。
しかし、一度経験すればそうでもないと感じました。

原因はバリコン軸が微動式のダブルアクションで軸を回すとバリコンのローターが逆方向に回ります。
最初は頭がおかしくなりそうでした。




次は「ガリ関連撲滅」に取り掛かります。

因縁の「FD-5」の内部ノイズは不思議なくらい発生しておりません。
また、完成間際に発生・・・なんて・・・勘弁して欲しい気持ちです。 



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↑ セレクタースイッチ群です。


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↑ 4連ボリューム群です。


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↑ 画像の上部に高性能4CHパワーアンプ集積回路(IC)2基があります。 これが「FD-5」の生命線です。

  画像手前の白・緑・黄のシールドワイヤーが接続されている4個のプッシュスイッチ群は要注意です。
 

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↑ シャーシー裏面内部の全体像です。

テストの結果、音質・音量は流石元祖「スピーカーメーカーの音」が感じ取れます。





◆1970年代PIONEER 4CHセパレートステレオ「FD-5」の修復修理 VOL2

.21 2020 レトロオーディオの修理 comment(0) trackback(0)
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1970年代PIONEER 4CHセパレートステレオ「FD-5」の修復修理の記録です。
VOL2工程ではレコードプレーヤーの修復修理を行います。



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↑ このPIONEER DF-5のフルオートプレーヤーはレコード盤を乗せて、「START」ボタンを押すだけで、
ターンテーブルが回転して全て自動で行われますが、今回はターンテーブルが回転しますが、そのままで次の
動作をいたしません。10回に1回は偶然にフルオートで動作しました。


手動でアームを所定の位置へ持っていき下ろす動作を行いますと、最後まで進み
そして、アームは自動でリターンいたします。

「REPEAT」と「STOP」は動作していますが、時々おかしくなります。


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VOL1工程でドライブベルトの経年劣化でターンテーブルのリムとスピンドルに固着した劣化ゴムを削り
落として清掃を行い新しいベルトを装着して一応、回転・音出しを行いました。
しかし、フルオート機構が故障しており、手動のみの状態でした。
過去にもこのシリーズのオートメカには手こずりましたが、その経験から学び取る技術的ノウハウが役立っています。



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↑ プレーヤーボードの裏面の様子です。


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↑ フルオートメカの中心部です。


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↑ フォノモーターの防振ゴムは正常です。


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↑ 赤白のリード線で配線されている操作カム部の2個のマイクロスイッチです。

今回の原因に当たりますので交換を行います。


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.↑ 動作の怪しいマイクロスイッチ2個の交換を行います。


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↑ 新しいマイクロスイッチに交換いたしました。


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↑ 続いて操作部の3つのボタンに連動している2個のマイクロスイッチの交換も行います。


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↑ 操作部の3つのボタンに連動している2個のマイクロスイッチの交換を行いました。


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↑ 上段が接点が劣化して動作の怪しいマイクロスイッチです。

  下段が交換に使用した新しいマイクロスイッチです。 形状が異なりますが、スイッチとしての機能は同じです。


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↑ フルオートプレーヤー修復完了後の全体像です。


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↑ アームの初動位置と終端の位置調整をいたしました。


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↑ 絶好調です。  カートリッジとダイヤモンド針も大丈夫です。





◆1970年代PIONEER 4CHセパレートステレオ「FD-5」の修復修理 VOL1

.20 2020 レトロオーディオの修理 comment(0) trackback(0)
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予てよりお預かりいたしておりました、1970年代PIONEER 4CHセパレートステレオ「FD-5」の修復修理の記録です。



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↑ 保存状態が良く外観はきれいで目立つ傷等がありません。


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↑ リアSPも別途あります。


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↑ 通電いたしまして、一応すべての動作を確認いたしました。


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↑ R/LのSPとも音出しOKですが、
各ボリューム群とセレクタースイッチ関連に経年劣化のガリは存在いたします。


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レコードプレーヤーの動作を確認いたします。




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↑ ターンテーブルはビクとも動きません。 センターシャフトがロックしています。


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↑ ターンテーブルを取り外しますと、ドライブベルトが経年劣化で固形化してターンテーブルリム固着していました。


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↑ リムに傷を付けないように丁寧に削り取りました。


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↑ 削り取った粉末状になったゴムベルトです。


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↑ センターシャフトの軸受のロックです。


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↑ 軸受に潤滑剤を注入してしばらく時間をおいて処置を行います。


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↑ スピンドルに固着した劣化ゴムを取り除きます。


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↑ センターシャフトのロックは改善いたしました。


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↑ 新しいドライブベルトを装着して手動操作でで回.転して見ました。


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↑ オートメカに不具合があります。 次工程で修復を行います。





◆1970年代Victor 4CHセパレートステレオ「DF-11DX」の修復修理 VOL6

.19 2020 レトロオーディオの修理 comment(0) trackback(0)
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1970年代Victor 4CHセパレートステレオ「DF-11DX」のチューナーアンプシャーシーの各部の詳細点検修理はシャーシーとプレーヤーをキャビネットに組み込みを行います。



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↑ シャーシーとプレーヤーをキャビネットに組み込みを完了してテスト中の様子です。

組み込み後に浮上してくる新たな問題点が出てくることがありますので、注意深く見ていきます。


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↑ プレーヤーは入念にクリーニングを行いました。


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↑ 最初は針先が欠けていましたので、テスト用の交換針を使用しておりました。


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↑ 新しい交換針と交換を行います。 日本製 レコード針メーカー JICO製 VICTOR DT-33H


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↑ ダイヤモンド針交換を完了いたしました。





◆1970年代Victor 4CHセパレートステレオ「DF-11DX」の修復修理 VOL5

.17 2020 レトロオーディオの修理 comment(0) trackback(0)
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1970年代Victor 4CHセパレートステレオ「DF-11DX」のチューナーアンプシャーシーの各部の詳細点検修理はVOL5工程で簡易FMアンテナの取り付けその他を行います。



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↑ 定番になりました簡易FMアンテナはアンサンブルステレオの場合は殆どセットされておりますが、
セパレートステレオの場合はセットされていない場合があります。


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↑ 簡単な構造の手作りですが、原型はVHF電波を効率よく受信できるようにダイポールアンテナの基本形に
なっています。


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↑ 電源コードは100Vのコンセントから使用いたしますので約50年の劣化でACキャップは腐蝕で接触不良に
なり、ビニールコードは堅くなり危険になっています。
殆どコンセントに差したままになりますので 心配です。 なるべく交換するようにいたしております。


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↑ 「STEREO」の赤い表示はFM放送がステレオ電波の時に正しく受信している場合に点灯いたします。


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↑ このレベルインジケーターはAM/FMの受信電波の強弱を表示いたします。


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↑ エージングテスト中の様子です。





◆1970年代Victor 4CHセパレートステレオ「DF-11DX」の修復修理 VOL4

.16 2020 レトロオーディオの修理 comment(0) trackback(0)
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1970年代Victor 4CHセパレートステレオ「DF-11DX」のチューナーアンプシャーシーの各部の詳細点検修理とダイヤル面のバックライトのLED化を行います。



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↑ 初期点検時のVOL1工程で気になっておりました、ダイヤル面のバックライトのLED化にはいくつかのハードル
が判明いたしました。
それは ●放送電波の周波数表示面  ガラス管ヒューズ型ランプ    4個   AC11V
     ●放送電波のレベルメーター  ガラス管ヒューズ型ランプ    1個   AC11V

     ●その他ダイヤル指針・4CH表示等リード線付のむぎ球ランプ 11個  AC5.5V
      この部分は変更いたしません。


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↑  ●放送電波の周波数表示面  ガラス管ヒューズ型ランプ    4個   AC11V 取り外しました。
   ●放送電波のレベルメーター  ガラス管ヒューズ型ランプ    1個   AC11V 取り外しました。


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↑ 使用するDC12V LEDランプです。 


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↑ 5個のLEDランプを装着いたしました。


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↑ バックライト電源回路の改造を行います。

経年劣化で折損していたヒューズホルダーを交換いたしました。


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↑ 先ず、LEDランプに供給するDC12Vの電源回路を構築いたします。

整流ダイオード・電解コンデンサー・抵抗を使用してAC11VからDC11.5Vを生成いたしました。

しかし、このままでは輝度が明るすぎて、また寿命も延長させるため抵抗値をカットアンドトライでDC9Vに変更
いたしました。


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↑ バックライトの5個のLEDランプの配線の改造を行い正常点灯が出来ました。


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↑ エージング中の様子です。


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↑ 電源トランスの電源はAC0V→5.5V→11Vと中間タップが設けられていますので、
配線が一部共通しておりますので更に注意がでした。


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↑ バックライトのLED化は今回で3度目ですが、主にセパレートステレオに採用されております。
12Vや8Vのガラス管ヒューズ型フィラメントランプは入手が難しくんなっております。
機会がありまして前回2機種の改造を行いました。

今回の機種はバックライトとその他の標示ランプが混在しており配線が非常に複雑になっております。
当初は現在は全灯点灯していますので、交換の必要はないかと、考えた時もありましたが、
画像のようにフィラメントが「くの字」に垂れているのは寿命が来ている証拠になり、葛藤がありました。

しかし、明るく鮮明なダイヤル面を見て安堵しております。





◆1970年代Victor 4CHセパレートステレオ「DF-11DX」の修復修理 VOL3

.14 2020 レトロオーディオの修理 comment(0) trackback(0)
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1970年代Victor 4CHセパレートステレオ「DF-11DX」の修復修理はレコードプレーヤーの詳細点検を行います。



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↑ 初期点検時に溶解したベルトを削り取り新しいベルトを装着して回転テストをいたしました時に回転が
やや遅く感じました。
この機種は当時の最先端のDCサーボモーターを使用しておりますので調整は可能ですので行ってみます。

その他のオート機構等全体の修復を行います。


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↑ モーターの回転をベルトでターンテーブルに伝える大事なところです。
↓ アームをコントロールする大きなギヤ―です。 全て完全な動作が必要です。

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↑ DCサーボモーターの制御回路基板がこのプレーヤーの生命線です。

 DCサーボモーターはHzの影響を受けません。 ヘルツフリーです。


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↑ スタート/ストップなどのマイクロスイッチです。


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↑ 33回転と45回転の速度微調整用のボリュームです。


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↑ 回転テストを行っていますが、33/45回転共回転がかなり遅いようです。

速度調整ボリュームで最端でも正常になりません。


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↑ 回転ストロボスコープシートを乗せて蛍光灯の光の下で調整を行います。


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↑ 制御基板の半固定ボリュームで調整を行います。

経年劣化のガリΩの影響でスムーズに調整が出来ませんので、接点復活剤を注入いたします。


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↑ 入念に調整の結果正常回転を取り戻しました。





◆1970年代Victor 4CHセパレートステレオ「DF-11DX」の修復修理 VOL2

.12 2020 レトロオーディオの修理 comment(0) trackback(0)
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1970年代Victor 4CHセパレートステレオ「DF-11DX」の修復修理VOL1工程で初期点検の結果、全体的な状態を把握いたしました。
VOL2工程では潜在的な不具合などを回路ごとに詳細に点検と補修を行います。



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↑ 4CHステレオ独特の「フロントR/L」と「リアR/L」のバランス調整用の「ジョグダイヤル」ですが、合計4個の
ボリュームの接触不良で正常に調整できない状態になっています。 ジャリジャリとノイズが出ています。


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↑ ジョグダイヤルの内部の様子です。

4個の小型ボリュームで構成されています。 
1本のレバーで4個のボリュームを自由自在に操りますますので、すごい構造になっています。
4個の小型ボリュームは縦上下に2個、横左右に2個付いていますので、隙間から細いノズルで接点復活剤
を注入して、丹念にすり合わせを行いました。


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↑ ダイヤル照明のバックライトはAC12Vのガラス管ヒューズ型電球の寿命が心配ですが、
照度ムラがありますが5個共点灯しています。

今後の不安を考えてLEDの対応を進めたいと思います。


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↑ AM/FMチューナー基板ですが、目立った異常はありません。

  
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↑ 何かと問題の多い4CHメイン基盤とプリアンプ基板です。

今のところ問題は出ておりません。


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↑ ビクター自社開発の「ディスクリート4チャンネル回路基板てす。

ノイズで原因特定の難しい回路基板ですが、今のところノイズは出ておりません。


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↑ ビクター自社開発の「ディスクリート4チャンネル回路基板の裏面フリントパターンです。


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↑ 電源基板に異常発見。

トラブルは、バックライトにAC12Vを供給している回路です。


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↑ ヒューズホルダーの金属疲労による接触片の折損でした。

この部分はLEDバックライトに交換のためDC12V電源に改造することにいたします。


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↑ ダイヤルバックライトブロックです。

次工程に続きます。




◇特報!!◇ブログランキング上昇のご報告

.12 2020 未分類 comment(1) trackback(0)


日頃は当ブログの閲覧を頂きましてありがとうございます。

昨日は、お陰様で昨日200,000アクセスを突破いたしました。

本日FC2ブログランキングとサブジャンルランキングで過去最高に浮上いたしました。

◎ブログジャンルランキング     122,420人中187位
◎社長ブログジャンルランキング    2,385人中  4位

昨日のアクセス数は88人でした。 100人を超えますとベスト3 の可能性があります。

以上 ご報告させていただきます。

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今後とも よろしくお願い申し上げます。




☆☆☆ 2020.2.11待望の200,000アクセス到達いたしました!☆☆☆

.11 2020 レトロオーディオの修理 comment(0) trackback(0)
皆様のお陰をもちまして本日2020.2.11待望の200,000アクセス到達いたしました。

いつも熱いフォローを頂きまして心より感謝申し上げます。
マンネリ化のなきように、視点を変え発信して行きたいと考えております。

レトロオーディオご愛用者の方々の情報もお待ちいたしております。
                
今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。

                2020年2月11日
                
                ヨネデンレトロオーディオ再生工房   米川 勇


[過去の推移]
2018年11月15日
☆☆☆「レトロオーディオの奥義」170,000アクセス達成!感謝申しあげます☆☆☆
yonedenblog.blog.fc2.com//blog-entry-1184.html

2017年10月2日  
☆☆☆ 140,000 アクセス感謝申し上げます ☆☆☆
yonedenblog.blog.fc2.com//blog-entry-1004.html

2017年1月10日
☆☆☆ありがとうございます 130,000越えのアクセスをいただきました☆☆☆
yonedenblog.blog.fc2.com//blog-entry-936.html

2016年9月1日
☆☆☆ 2016.9.1念願の100,000アクセス達成!☆☆☆
yonedenblog.blog.fc2.com//blog-entry-800.html
 




◆1970年代Victor 4CHセパレートステレオ「DF-11DX」の修復修理 VOL1

.10 2020 レトロオーディオの修理 comment(1) trackback(0)
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約半世紀後の現在でも定評のビクター4CHステレオですが、「DF-11」を更にグレードアップして1974年にこの「 DF-11DX」が
¥209,000で最後の機種になりました。
当時は4チャンネルステレオの技術基本方式の標準方式が決まらず各社が独自の方式で競い合っていました。
しかし、ビクターは自社開発の「ディスクリート4チャンネル(CD-4)」の推進を最後まで諦めませんでした。
結局、この「 DF-11DX」が最後の製品となり4チャンネルステレオは終息いたしました。

後世になり人気がありますのは不思議なものです。



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↑ 予てよりお預かりいたしておりました、1970年代Victor 4CHセパレートステレオ「DF-11DX」です。

経年劣化による全体的な不具合を修復いたします。


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↑ 外観は大きな傷なども無く大切に保存なされていた様子です。


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↑ 症状を確認のためスピーカーを接続して電源投入を行います。


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↑ 経年劣化特有のガリノイズのオンパレードですが、絶妙の操作で何とかAMラジオが受信できました。


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↑ レコードプレーヤーの状態確認を行います。

ターンテーブルを取り外しますと、ドライブベルトは経年劣化でゴムが溶解してターンテーブルのリムに糊状に
なり付着しています。


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↑ プレーヤーボードをキャビネットから取り外しました。


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↑ 付着したベルトの残骸を削り取り新しいベルトを装着してテストを行います。




テスト前に各ボリュームとセレクタースイッチなどに接点復活剤の注入によりすり合わせを行い接触不良を
修復いたします。



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↑ シャーシー内部の様子です。


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↑ シャーシー裏面(プリント基板パターン)の様子です。


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↑ ボリューム群とセレクタースイッチはシャーシー前面部に集中していますが、見えにくい奥まったところにあり
接点復活剤の注入には工夫が必要です。


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↑ 接点復活剤を注入して入念なすり合わせを行います。

ガリノイズの修復は治まりました。


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↑ 付属のカートリッジは針先がなくなっておりますので、パイオニアのカートリッジを仮付けしてテストを行います。


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↑ ビクター4CHの交換針が見つかり仮付けしてテストを行いました。

良好です。 カートリッジに不具合はありません。


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↑ 不良の交換針です。


次工程は全体的にメンテナンスを行いきます。




◆1960年代後期 SANSUI AM/FM MPX真空管アンプ「SAX-200」の修復修理 VOL7(完成)

.06 2020 レトロオーディオの修理 comment(1) trackback(0)
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希少な1960年代後期 SANSUI AM/FM MPX真空管アンプ「SAX-200」の修復修理は最終工程を迎えました。



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↑ 完成画像


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↑ 黄丸印の電解コンデンサーは不安がありましたので追加の交換を行った様子です。


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↑ 交換のため取りはず゛した電解コンデンサーです。


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↑ RCAピンジャック交換時に取り外した誘導ハム防止のシールド板を取り付けました。


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↑ 完成時のシャーシー内部の全体像です。


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↑ 筐体カバーと底板を取り付けました。


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↑ 完成いたしました。   まるで内外とも新品のように蘇りました。


[感想]
今回、希少なこのSANSUI AM/FM MPX真空管アンプ「SAX-200」の修復修理をさせていただきました事に
幸せを感じております。
当時の様子は想像でしか語れませんが、このアンプの細部の修復修理をさせていただいて感じたことは、
手作り感が窺われました。
もちろん60年前にオートメーションは存在いたしません。 
高級アンプは生産台数も少量のためベテラン技術者が一台一台配線作業を行い調整、完成まで行ったように
思いました。
決して量産製品ではない確証が各所に見られました。
この製品が後世に伝えられるよう願っております。  真空管アンプはすばらしい・・・・・製造から100年先でも。





◆1960年代後期 SANSUI AM/FM MPX真空管アンプ「SAX-200」の修復修理 VOL6

.05 2020 レトロオーディオの修理 comment(0) trackback(0)
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希少な1960年代後期 SANSUI AM/FM MPX真空管アンプ「SAX-200」の修復修理は終盤を迎えました。

もうひとやま越えなければなりません。 VOL6工程でRCAピジャックの交換を行います。



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↑ 完成画像です。
 

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↑ 基本的にはR/L5Pの端子が必要です。 
しかし現在RCAピンジャックは4Pまではありますが、5Pはありません。

そこで、2Pと3Pを連結することにいたしました。 
これにより開口部をフルに使用出来まして見栄えが良くなります。 しかし問題点もありますが、考えていきます。


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↑ 開口部とネジ穴は加工せずにそのままの状態で取り付けを行います。
その為2Pと3Pの接合部は重ね合わせにいたします。 

しかし、段差が大きくなりますので双方をやすり掛けをして強度に問題がない程度に少し薄くします。


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↑ RCAピンジャックをシャーシーに取り付ける前に配線の半田付接続を行っておきます。


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↑ 同様の方法で3PのRCAピンジャックの配線半田付が終わり取り付けを行いました。

少し段差がありますが真正面からは気にならないと.思います。


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↑ RCAピンジャックとスピーカー接続端子の交換を完了したシャーシーに内部の様子です。


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↑ RCAピンジャックとスピーカー接続端子の交換を完了したシャーシー背面の様子です。





◆1960年代後期 SANSUI AM/FM MPX真空管アンプ「SAX-200」の修復修理 VOL5

.02 2020 レトロオーディオの修理 comment(0) trackback(0)
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希少な1960年代後期 SANSUI AM/FM MPX真空管アンプ「SAX-200」の修復修理を進めます。

VOL4工程でシャーシー背面のスピーカー接続端子を「バナナ端子」に交換を行いましたが、作業が残っておりましたので
VOL5工程で残りの作業と結線に間違いがないかの点検を行います。
そして、暗いダイヤル照明をlLEDに改造を行います。



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↑  バナナ端子にアウトプットランスからのリード線の半田付を行い絶縁スリーブを被せて収納を行いました。

この時点で簡易テストの結果間違いなく正常に仕上っておりました。


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↑  左スピーカー1台でこのように接続いたします。  右スピーカーは下側になります。


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↑ 予備のバナナプラグです。




続きまして操作パネルのダイヤル照明をlLEDに改造を行います。




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↑ 元々ダイヤル照明は6.3Vのヒューズ型パイロット球を使用されていましたが、途中で超小型の
パイロット球に改造されております。


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↑ 側面に1個づつ計2個ですから暗い照明です。 当時は殆どこんな感じでした。


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↑ 画像の右がヒューズ型LEDです。 LED発光素子が3つのヒューズ型電球を使用いたします。


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↑ LEDの電源はDC12VですのでAC6.3Vヒーター電源を倍電圧整流回路を組み込みDC10~12Vを
生成いたします。


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↑ ヒューズ型ホルダーにLEDランプをはめ込みます。 


+ - の極性があります。 逆取付では点灯いたしません。 発光の向きも1方向のみです。


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↑ 十分明るくなりました。 電圧はDC10Vに抑えてあります。  寿命を考えております。

電球色と違って鮮やかです。  文字が浮き上がって美しく輝いて見えます。

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↑ 劣化した電源コードは非常に危険なため交換を行いました。


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↑  左スピーカー1台にバナナプラグを取り付けてこのように接続いたしました。  

右スピーカーは下側になります。 (バナナプラグなしでコードを直接接続も可能です。)
 

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↑ シャーシー内部の全体像です。


次工程はRCAピンジャックの交換を行います。





◆1960年代後期 SANSUI AM/FM MPX真空管アンプ「SAX-200」の修復修理 VOL4

.01 2020 レトロオーディオの修理 comment(0) trackback(0)
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希少な1960年代後期 SANSUI AM/FM MPX真空管アンプ「SAX-200」の修復修理を進めます。

シャーシー背面の端子盤の交換ですが、スピーカー接続端子の「バナナ端子」が届きましたので交換を行います。 



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↑ 当時はスピーカー交換をしながら音を楽しむことは少なかったようで、スピーカー端子はドライバー使用の
ネジ止め式が主流でした。
しかし、これが意外と面倒でした。 何度も繰り返しているとスピーカーケーブルがヨレヨレになり接触不良を起
こしてしまいます。

後には素手で締め付けの楽な大きなネジ式に変化して行きました。


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↑ 今回はワンタッチで抜き差しできる「バナナジャック」に交換を行います。


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↑ 深さが4cmの薄型シャーシーですので交換が難しく、検討を重ねて取り掛かりました。


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↑ シールド板を取り外しました。


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↑ アウトプットトランスからのリード線がこのように集中しています。

0→8Ω→16Ω→32Ωとなっています。


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↑ 大きなホーロー抵抗が邪魔になります。


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↑ リード線を切り離してネジ留式端子板を取り外しました。

開口部の上下サイズがぎりぎりで端子がシャーシーに接触します。


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↑ 約6mmほどヤスリで削ってシャーシーの折り返し部分まで広げました。


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↑ 4辺を丈夫な絶縁テープで養生を行いました。

ビス止めの孔を開けておきました。 

 
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↑ バナナジャックを先付すると結線が出来ませんので、バナナジャックにリード線を先付しておきます。


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↑ 準備の出来たバナナジャックです。


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↑ バナナジャックをシャーシーに固定いたしました。


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↑ ホーロー抵抗を一時横へ逃がしておきます。


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↑ 今日はここまでにいたします。   山は越えました。





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