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◆1965年代ビクター真空管式HiFiステレオオーディオラ「STL-661FM」の修復修理 VOL3

.30 2020 レトロオーディオの修理 comment(0) trackback(0)
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昨年お預かりしておりました、1965年製ビクター真空管式HiFiステレオオーディオラ「STL-661F」の修復修理の記録です。

VOL3工程では、②FM/FM-ST 動作完全停止で電波ノイズもありません。
過去の事例ではこの場合の原因はピアノ鍵盤式のスライドスイッチの不良がありました。
しかし、今回のは様子が違うように思います。



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↑ FM 放送受信機の中間周波数は 10.7MHz ですが中間周波増幅回路はMWと共通になっています。
MWラジオは感度良く受信しております。
局部発信回路で10.7MHzを生成していますが回路に異常はありません。
セレクタースイッチの不具合でもありませんが他の原因が見当たりません。
真空管の不良も視野に入れて電圧測定と回路の切り分け、などを綿密に行いました。
その結果、中間周波増幅回路に原因があることが判明いたしました。

中間周波増幅回路は真空管12AB6が2球で2段増幅になっています。
1段目までは異状なく動作して信号が来ていることを突き止めました。 直結してFM放送がかすかに
聞き取れました。
2段目に不具合がある確信を得ました。

やはり12BA6の不良か?と思い、真空管を取り外して・・・・・なんと、12AV6でした。
12AV6は検波/低周波増幅2極3極複合管です。
12AB6は高増幅率の高周波増幅5極管で両者全く共通点がありません。

ここで問題なのは、何故MWラジオが受信できたか???ですが、
大きな理由は「検波」はダイオードで行われていたからです。


●検波とは、高周波(電波)を低周波(音波)に変換すること


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↑ この真空管が両方が入れ替わっておりました。


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↑ 黄◯印 12AV6       赤◯印 12AB6   が正しい配列です。




次は、「安心安全」のための対策で、過去の修理事例でも行っております
「電気回路の安全性」と「電解コンデンサー」などの経年劣化による破裂などを想定した交換作業を行います。



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↑ 60年前の電源コードを100Vのコンセントに常時差し込んだ状態は安全とは言えません。

交換を行いました。


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↑ ヒューズホルダーも金属疲労で接触不良があります。  交換を行いました。


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↑ ブロック型電解コンデンサーは要注意です。

単体の電解コンデンサー3個に交換いたしました。


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↑ ブロック型電解コンデンサーの端子面です。


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↑ ブロック型電解コンデンサーは、ララグ板を介して100μF400WV×2個をシャーシー内部に、
1個をシャーシー表面に取り付けました。


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↑ 直流電源の重要な整流ダイオードの交換を行います。


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↑ 交換を終了いたしました。

エージングテストを続行いたします。





◆1965年代ビクター真空管式HiFiステレオオーディオラ「STL-661FM」の修復修理 VOL2

.28 2020 レトロオーディオの修理 comment(0) trackback(0)
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昨年お預かりしておりました、1965年製ビクター真空管式HiFiステレオオーディオラ「STL-661F」の修復修理の記録です。

「アンプ」→「プレーヤー」「R/Lスピーカー」「リバーブユニット」「FMSTアダプター」への接続ケーブルの長さに余裕がない為
アンプシャーシーを取り外して動作確認、修復修理をスムーズに行えるように接続ケーブルを改良してから電源投入を行い
詳細動作点検を開始いたしました。



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↑ ●チューナーアンプシャーシー動作点検結果
① MW(AM)   全真空管13球に通電異常はなく動作しております。
② FM/FM-ST 動作完全停止で電波ノイズもありません。
③ PHONO レコードプレーヤーが回転して音出しが可能ですが、左スピーカーから音が出ません。
④ 各ボリュームにガリノイズの発生があります。
⑤ ピアノ式セレクタースイッチの接触不良?
⑥ 電解コンデンサー/ペーパーコンデンサーの経年劣化
⑦ 整流ダイオードの経年劣化

  ●レコードプレーヤー動作点検結果
① 78/45/33/16回転不安定
② アイドラーの劣化
③ クリスタルカートリッジの状態は現在は不具合は出ておりませんが、耐用年数は過ぎております。
④ フォノモーターの回転音
⑤ フォノモーターの防振ゴム(一部交換済ですが詳細点検)
⑥ オートリターン機構 動作点検テスト(必須)
⑦ スタート/ストップスイッチのスパーク防止コンデンサーの経年劣化
⑧ 各部の注油(必須)


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↑ シャーシー表面の様子です。
お手入れがなされた様子で非常にきれいになっています。 過去に修理の痕跡があります。


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↑ シャーシー内部の様子です。

コンデンサー類の経年劣化は否めませんので交換を行います。


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↑ レコートプレーヤーの動作テストの様子です。


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↑ 33回転(LP)の場合ターンテーブル起動時にアイドラーのゴムの硬化によりスリップがあますります。
修復を行います。


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↑ ターンテーブル駆動メカとアームコントロールメカの修復を行います。
このアイドラーの好不調にかかってきます。


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↑ レコードの演奏が終わりアームが自動で戻すメカの重要な部分です。


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↑ スイッチ接点から発するスパークを減少して接点保護と雑音防止用のコンデンサーですが
接点火花の発生を抑えるコンデンサーはショートしてモーターが回ったままになる場合があります。
経年劣化で確率が高くなりますので、交換を行います。


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↑ PHONOモーターに注油を行います。


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↑ クリスタルカートリッジはロッシェル塩素材の圧電素子ですので経年劣化により性能が激しく
低下します.。 平均寿命が30年程度です。
交換にはセラミックカートリッジを使用いたします。





◆1965年代ビクター真空管式HiFiステレオオーディオラ「STL-661FM」の修復修理 VOL1

.25 2020 レトロオーディオの修理 comment(0) trackback(0)
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昨年お預かりしておりました、1965年製ビクター真空管式HiFiステレオオーディオラ「STL-661F」の修復修理の記録です。

ビクターアンサンブル真空管ステレオ"オーディオラSTL-661シリーズ"はフルモデルチェンジがなくマイナーチェンジを
たびたび行いながら基本デザインは変わらず、3年間で販売累計30万台のベストセラーでしたが、結構なお値段でした
ので現在でも存在感抜群の真空管レトロオーディオで人気の機種です。



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↑ サイズ W 1145 H 520 D 390mm   (脚部別)


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↑ プレーヤーは、78/45/33/16回転 4スピード クリスタルカートリッジ リムドライブセミオートです。


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↑ 扉を閉めた状態ですが、開閉機構部に不具合がありますので後で修理を行います。


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↑ アンプ→プレーヤー→スピーカーリバーブユニット→FMSTアダプターへの接続ケーブルの長さに
余裕がなくアンプシャーシーを取り外して動作確認が非常にやりにくくなります。
各社の当時の機器に見られるように、「故障修理は真空管の交換と針の交換」以外は無視されておりました。


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↑ この機種のマイナーチェンジではスピーカーが大幅にグレーアップをされております。

先ず
●高性能大口径の楕円型ウーハー
●高性能コーン型スコーカー
●高性能コンデンサーツィーター
による3WAYスピーカーシステムの採用で飛躍的に音質が改良されています。


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↑ チューナーアンプシャーシーを取り外すために全ての接続フラグなどを取り外しました。


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↑ シャーシーとプレーヤーをキャビネットから取り外して下へ降ろしました。


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↑ このままでは電源を入れることもできません。


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↑ シャーシー内部の様子です。


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↑ プレーヤーをシャーシーに接続してアンプシャーシーの電源コードをコンセントに差し込んで、
プレーヤーに電源が供給されます。


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↑ FMSTアダプターです。

修復修理の準備ができました。

次工程に進みます。





◆SONYポータブル超小型カセットレコーダー「TCM-450」の修復修理

.23 2020 レトロオーディオの修理 comment(0) trackback(0)


一世を風靡したカセットテープは現在ではあまり見かけなくなりました。

ご愛用者には大切な小型で録音再生が手軽に行こなえる高性能なSONYポータブルカセットレコーダー
「TCM-450」の修復修理の記録です。 2台の「TCM-450」を同時に修理致します。



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↑ 2台同時ですが、1台づつ分解修理を行います。
●2台共、症状はテープが走行しない為音が出ません。

長い間、超小型カセットレコーダは触っておりませんので、分解方法を失念してしまいました。
筐体の精度が高く殆どゆとりがない為、無理をすると壊してしまいますので、セーブしていましたが、
なんとか無事に分解できました。



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↑ マイクロビスをマイクロドライバーで外します。


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↑ ドライブベルトの劣化が原因でした。


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↑ 僅か直径3cmのゴムベルトを基板を持ち上げて交換を行いました。


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↑ この状態で基板を固定してから、電池ホルダーに単4電池を挿入して仮テストを行ってから組み立てを
行います。




もう一台の「TCM-450」の修復修理をおこないます。



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↑ 2台目は時間的には早く進みました。


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↑ ドライブベルトの交換でした。


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↑ 同じように基板を固定してから、電池ホルダーに単4電池を挿入して仮テストを行ってから組み立てを
行います。


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↑ 2台の「TCM-450」を同時に無事に修復修理が終わりテストの様子です。


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↑ 劣化で伸びたゴムベルトです。





◆1970年代Victor 4CHセパレートステレオ「DF-11」の修復修理 VOL4(完成)

.22 2020 レトロオーディオの修理 comment(0) trackback(0)
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1970年代Victor 4CHセパレートステレオ「DF-11」の修復修理の記録です。
最終工程でVictor 「DF-11」専用の4CHサーボプレーヤーを接続して最終テストを行いました。



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↑ PHONO回路をテストには専用のプレーヤーが必要になり、用意してあったプレーヤーを接続して
動作テストを行いました。

プレーヤーの電源プラグとカートリッジからの出力ケーブルとプラグが特殊形状でしかも長さが短くて
接近させないと接続できないため2枚の板をシャーシーの上に乗せて、プレーヤーを置きました。


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↑ 昔はアフターのことは全く考えていなかったのは、修理は殆どなく針交換程度ですから当然だと思います。


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↑ PHONO回路も好調に仕上がりました。  音量/音質/ノイズなど良好です。





◆1970年代Victor 4CHセパレートステレオ「DF-11」の修復修理 VOL3

.21 2020 レトロオーディオの修理 comment(0) trackback(0)
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1970年代Victor 4CHセパレートステレオ「DF-11」の修復修理の記録です。
VOL2工程で修復後にランダムにテスト中に、ノイズは確認されなくなりました。



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↑ シャーシー底面の様子です。

今回の修理で8個のトランジスタの交換によりノイズが収まりましたが、ノイズ発生予備群の多数の
トランジスタがあります。
しかし、セレクタースイッチやボリューム等から発生するノイズについてはある程度予防が可能です。


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↑ 音量調整/音質調整の4連ボリュームです。 接点復活剤を注入いたします。


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↑ ロータリースイッチやスライドスイッチの接点を保護するため接点復活剤を注入いたします。


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↑ 4CHジョグダイヤルの表示の「4」の数字のランプが消えていますが、最初は点灯していました。
しかし、修理の途中で消えているのに気が付きました。

点検の結果、麦球タイプのランプの寿命による断線でした。 残念ながら交換は不可能です。


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↑ 音量/音質等全ての動作は良好です。 エージングテストを続けます。
  




◆1970年代Victor 4CHセパレートステレオ「DF-11」の修復修理 VOL2

.20 2020 レトロオーディオの修理 comment(0) trackback(0)
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1970年代Victor 4CHセパレートステレオ「DF-11」の修復修理の記録です。

VOL1工程でトランジスタの経年劣化による不快なノイズの修復にとりかかりました。
VOL2工程では前工程で修復後にランダムにテスト中に、電源ON直後に1度だけ1秒程ノイズがありましたのが気になりましたので
今回は更に精度を高めてまいります。



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↑ 青◯印のトランジスタ2SA673を2SA733に交換を行いました。


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↑ 取り外した3箇所の怪しいトランジスタ2SA673です。


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↑ トランジスタ交換後の様子です。  結果は、今のところノーノイズを続行中です。


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↑ ダイヤルバックライト球の不点灯箇所を調べます。  2箇所の不点灯があります。


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↑ 交換をして点灯を確認いたしました。


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↑ 不良のヒューズ型パイロット球です。


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↑ 交換後の様子です。





◆1970年代Victor 4CHセパレートステレオ「DF-11」の修復修理 VOL1

.19 2020 レトロオーディオの修理 comment(0) trackback(0)
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1970年代Victor 4CHセパレートステレオ「DF-11」の修復修理の記録です。
昨年、北海道のお客様からアンプシャーシーのみをお預かりいたしておりました。 

状態はこの当時のトランジスタアンプには当然のように発生するトランジスタの経年劣化による不快なノイズです。
この「DF-11」には約50個程の大小のトランジスタが使用されています。



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↑ 実は、約半世紀前の当時のオーディオが如何に素晴らしい製品であったかを考えておりす。
日本の各メーカーは品質の良いステレオの開発にしのぎを削る時代でした。
技術者や製造に携わった人々の情熱が製品に注ぎ込まれておりました。


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↑ シャーシー基板の全体像です。

左から
●4CHマトリックス基板●AM/FMチューナー基板●PHONOヘッドアンプ基板●4CHパワーアンプ基板●電源基板


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↑ 4CHパワーアンプ基板のヒートシンク(放熱板)に8個のパワートランジスタが並んでいます。


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↑ ●PHONOヘッドアンプ基板●4CHパワーアンプ基板

詳細点検の結果、異常ノイズの根源はこの部分など数か所に潜んでいると目星をつけています。


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↑ シャーシー背面の様子です。


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↑ 先ず、最重要点のパワーアンプ基板から修理を行います。
基板内の4か所のヒューズが画像左側の2か所のヒューズホルダーの接触片が金属疲労で折れて
いて接触不良を起こしています。


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↑ 基板用ヒューズホルダー交換の必要はなくガラス管ヒューズに銅線をはんだ付けして直付けにいたしました。


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↑ ノイズは止まりました。


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↑ ●4CHパワーアンプ基板内のトランジスタの交換を始めました。

緑色◯  ガラス管ヒューズ    2個
黄色◯  2SC1815Y(互換)     4個
赤色◯  2SA733  (互換)     1個

交換後ノイズは消滅いたしましたが、しばらくエージングにより様子を観察いたします。
その他の黒色の5X5mmが増幅用トランジスタですが潜在的なノイズの発生源になります。


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↑ 不良のトランジスタ  2SC458 4個        2SA673 1個


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↑ 何回もランダムにテストを繰り返しまして、電源ON直後に1度1秒程ノイズがありましたが、

  その後はノーノイズが続きます。  まだまだ潜在的な要因があります。





◆1960年代後期Columbia真空管式電蓄「MODEL-3720」の修復修理

.17 2020 レトロオーディオの修理 comment(0) trackback(0)


1960年代後期Columbia真空管式電蓄「MODEL-3720」の修復修理の記録です。

増幅と出力の二つの真空管を一本に封じ込めた東芝製「複合真空管50EH5」2球のプラスチック
製キャビネットで前面スピーカーの卓上電蓄です。 ターンテーブルが正常に回転いたしません。



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↑ フォノモーターは回転していますが、アイドラーの不調の様子です。


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↑ アイドラーのゴムの経年劣化は当然ですが、色々対策を行っても78回転はほぼ正常ですが33/45回転は
回転むらや低速など不具合が修復できません。


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↑ モータスピンドル→アイドラー→ターンテーブルと、トルクの伝導がうまくいっておりません。


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↑ モータスピンドル→アイドラー→ターンテーブルの3点のクリーニングと松やに塗布などを行いますが、
一時的には改善されたように見えますが、再度不具合が発生します。


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↑ 駆動メカを取り外して徹底的に原因を追究いたします。


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↑ 「フォノモーター」→「スピンドル」→「アイドラー」→「ターンテーブル軸受け」の一体メカを取り外して原因
を調べました。


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↑ 細部の点検の結果はフォノモーターのマウント防振ゴムの劣化でした。


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↑ 取り外した劣化不良の防振ゴムです。


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↑ 防振ゴムの見かけは悪くは見えませんが、弾力が失われて伸びた感じでフアフアした状態になって
います。
こんな状態ではモーターの中心位置に変化が出てスピンドルからアイドラーへの接触圧が変化します。


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↑ 防振ゴムの交換が終わりました。


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↑ アイドラーのスプリングの接触圧の調整を強めにしてもフォノモーターの位置ずれがなく安定いたしました。


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↑ アイドラーのゴムが経年劣化で固くなり、スリップが発生します。
アイドラースプリングがの接触圧は「強く」が要求されますが、強くなりすぎても不具合が発生いたします。


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↑ プレーヤーの修理で初めてリムドライブプレーヤーのターンテーブル内部の動作の様子の撮影に成功
いたしました。


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↑ 組み込みを行いました。


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↑ LPレコードのテストの様子です。  良好です。


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↑ EPレコードテストの様子です。 良好です。


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↑ 真空管アンプの様子です。

修理途中で音が出なくなりました。  抵抗器のはんだ付け不良でした。





◆1940年代COLUMBIA SPレコード蓄音器「No116」の修復修理

.13 2020 レトロオーディオの修理 comment(0) trackback(0)

1940年代COLUMBIA SPレコード蓄音器「No116」の修復修理の記録です。
78回転のSPレコードが誕生して約100年になりますが、今でも愛用されています。

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↑ このCOLUMBIA SPレコード蓄音器「No116」は回転して音も出ますが、回転中に時々キュッキュッ
と異音が発生いたします。


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↑ 修理時の分解手順が大変です。


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↑ 分解方法のポイントは、「扉ストッパー」→「ゼンマイ巻上げハンドル」→「音管(アーム)」を取り
外してプレーヤーボードの固定ビス6本を外してやっと取りだせます。


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↑ 電気なしで音波を増幅させる2連のホーンです。


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↑ 要注油箇所です。


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↑ ゼンマイ巻き上げのハンドルのジョイントがあります。


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↑ 回転スタビライザー




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↑ 異音の発生源と判断の上処置を行いました。



その他の各部の点検整備を行います。

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↑ スタート/ストップの検知レバー


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↑ ブレーキ


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↑ ターンテーブル軸


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↑ 音管(アーム)の接続口


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↑ 音管(アーム)を接続口に固定いたしました。


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↑ ゼンマイ巻き上げハンドルを取り付けます。


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↑ テストを何回も繰り返しました。  良好です。


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↑ テスト中は一度も異音の発生はありません。


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↑ 底部の台座ゴムの交換を行います。 劣化して固く朽ち果てて取り付けビスの頭が露出
しています。


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↑ 古いゴムが固く陥没して取り外しができませので、何とか削り取り表面を平らにして新しいゴム脚
を取り付けました。


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↑ 完了いたしました。





◆1955年代ナショナルHiFi MAGIC SUPERラジオ「UF-770」の修復修理 VOL5(完成)

.10 2020 レトロオーディオの修理 comment(0) trackback(0)
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1955年代ナショナルHiFi MAGIC SUPERラジオ「UF-770」は昭和30年代初期の製品ですので60数年以上前の製品です。

最終工程は背面カバーの手作りをいたしまして取り付けを行います。
 


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↑ 普通はこの種のラジオの背面カバーは3mmのベニヤ板に真空管の放熱用の通気口を開けたものですが、
経年劣化で朽ちています。
今回はベニヤ板を使用せず、独自の方法で製作を行います。


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↑ 最初に木枠を作ります。

9mm×15mmの角材をキャビネットの内寸に合わせた木枠を作ります。


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↑ 丈夫な樹脂製のメッシュスクリーンを貼り付けます。


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↑ 背面カバーが完成いたしました。


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↑ ピッタリ合わせすぎてビス止めしなくても外れませんが、念のため最後に細いビスで固定いたします。


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↑ 完成です。


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↑ 音質/音量/感度/外観すべての修復が完了いたしました。


長い間使用のPCはTOSHIBA Dynabook Qosmio Windows Vista(Win7にアップグレード)
でしたが遂にWin10のTOSHIBA Dynabookに乗り換えました。全ての移行は予想通り簡単ではありませんでした。
従来使用していたフォトショップやイラストレーターが使用不可であったり、
そして、ADSLから光回線、プロバイダーの変更により各種の設定が必要でした。
何とか乗り切りましてこのブログもNEW PCから発信できました。




◆1955年代ナショナルHiFi MAGIC SUPERラジオ「UF-770」の修復修理 VOL4

.07 2020 レトロオーディオの修理 comment(0) trackback(0)
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1955年代ナショナルHiFi MAGIC SUPERラジオ「UF-770」は昭和30年代初期の製品ですので60数年以上前の製品です。
受信回路の改造が成功いたしまして、ダイヤル照明をLEDに改造いたしました。

VOL4工程はキャビネットの修復塗装と「マジックアイ(同調表示管)」の交換調整などを行います。



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↑ キャビネットの天板部分は相当激しく痛んでおります。


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↑ キャビネットの状態は酷い傷です。木肌の露出した部分の補修にかかり始めましたが、無理のようです。

結局、天板部分の前面塗装に変更いたしました。



サンドペーパーで天板全体の塗装面を削り取り、再塗装をすることにいたしました。
元はラッカーの吹き付け塗装のようですが、 今回はウレタンニスで再塗装を行います。

天板は6回重ね塗りで側面は2回塗りといたしました。



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↑ 6回重ね塗りは1回塗ると完全に乾いてから重ねて塗っていきます。


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↑ 今回はウレタンニス塗装を行いましたので透明感と艶がありまして木目の様子が表現されて
雰囲気が変わります。


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↑ 次はラジオの選局ダイヤル調整時の「マジックアイ(同調表示管)6E5」の交換調整などを行います。


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↑ 画像左が純正ナショナル6E5です。 現在、新品箱入りであることは滅多にありません。 右 不良の6E5


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↑ 6E5の交換を行いました。


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↑ 3ヶ所lのLEDタイヤル照明です。


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↑ ラジオの電波が正常に受信した状態です。 扇形の部分が閉じています。

ダイヤルがズレたり感度が弱い時は十分に閉じません。


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↑ ラジオの電波が正常に受信できない状態です。 扇形の部分が開いています。


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↑ グレーのヒダ状のパネルも汚れをクリーニングいたしました。


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↑ キャビネットがきれいになりますとツマミの汚れが気になります。 

画像右端は、洗剤では簡単に汚れが落ちませんので、テスト的に1個は時間をかけて表面を研磨するような感じで
一皮はぎ取る状態できれいになりました。
後の3個は強い洗剤に浸して面を研磨して汚れが無くなりました。





◆1955年代ナショナルHiFi MAGIC SUPERラジオ「UF-770」の修復修理 VOL3

.04 2020 レトロオーディオの修理 comment(0) trackback(0)
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1955年代ナショナルHiFi MAGIC SUPERラジオ「UF-770」は昭和30年代初期の製品ですので60数年以上前の製品です。

昨年の7月9日にお預かりいたしましたが、9月9日に修復修理を開始いたしました。
しかし、非常に特殊なラジオでしかもワイヤード式のリモートコントロールが欠品のため修復修理が頓挫してしまっておりました。

受信回路の改造が成功いたしまして、ダイヤル照明をLEDに改造いたしました。



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↑ 選局表示灯は必要ないため撤去いたしました。


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↑ ダイヤルスケールのバックライトを豆球からLEDに改造いたします。


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↑LEDに改造後の様子です。


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↑ 2ヶ所でしたが3ヶ所に増設いたしました。


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↑ 整流ダイオードと電解コンデンサーにより、 AC6.3VからDC8.4Vを生成いたしました。


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↑ 内部はスッキリいたしました。


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↑ 動作時の様子です、

次は選局表示のマジックアイの不具合を修復いたします、





1955年代ナショナルHiFi MAGIC SUPERラジオ「UF-770」の修復修理 VOL2

.01 2020 レトロオーディオの修理 comment(0) trackback(0)
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1955年代ナショナルHiFi MAGIC SUPERラジオ「UF-770」は昭和30年代初期の製品ですので60数年以上前の製品です。

昨年の7月9日にお預かりいたしましたが、9月9日に修復修理を開始いたしました。
しかし、非常に特殊なラジオでしかもワイヤード式のリモートコントロールが欠品のため修復修理が頓挫してしまっておりました。
3月になりましたので8ヶ月になろうとしています。
何とかしなければと今回再度挑戦いたしました。



2019年9月9日の◆1955年代ナショナルHiFi MAGIC SUPERラジオ「UF-770」 の修復修理 VOL1の内容を再度掲載いたします。
その後にVOL2が続きます。

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↑ サイズ   W540    H325    D210mm

頑丈な木製キャビネットで前面の一部が樹脂製です。


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↑ 内部シャーシーは経年劣化が酷く、初期テストを行いますが電源が入りません。 

電源が入らない原因は、特殊回路のため「リモートスイッチアダプター」が欠品しているため通電できない構造
が判明いたしました。


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↑ 配線の外被の劣化が限界に達しています。


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↑ 電源ヒューズホルダーも錆びて朽ち果てて通電不可能状態です。


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↑ パイロットランプ用配線は外被の変質硬化のため亀裂によりショートが懸念されます。


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↑ 「リモートスイッチアダプター」が欠品のため直結処理を行い強制的に電源投入を行いました。

しかし、真空管ヒーター回路とパイロット回路は通電しましたが、動作はいたしません。
B電源回路が動作していないようです。(リモートスイッチに関連あり)


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↑ スイッチ接点がかなり劣化しています。


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↑ 画像上部の2×5=10個の小さなコイル群はロータリースイッチ選局用の放送局5局の周波数を固定し
てスイッチで選局するもので、当時は画期的なものでした。

しかし、現在ではこれが仇になっています。 
元通りになったとしても現地で各放送局の周波数に合わせて調整が必要になりります。


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↑ 基本のバリコンによる選局に改良する方法が無難かと考えますと、全体的な改造が必要になります。


ここまでが
2019年9月9日の◆1955年代ナショナルHiFi MAGIC SUPERラジオ「UF-770」修復修理 VOL1の内容になります。











続きまして
本日2020年3月1日の◆1955年代ナショナルHiFi MAGIC SUPERラジオ「UF-770」の修復修理 VOL2になります。



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↑ 「ワイヤードリモートコントロールスイッチアダプター」が欠品のため、

このラジオを甦らす手段は選局回路を標準スーパーヘテロダイン回路に戻すことが正当な手段と考えました。


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↑ リモート選局回路を切り離して標準回路に配線を変更いたします。


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↑ この複雑怪奇なリモート選局回路を切り離してシンプルで確実な標準回路に配線を変更いたしました。


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↑ スッキリいたしました。

動作は確実です。 ラジオでワイヤードリモコンは必要でしょうか? かえっで長いコードが邪魔になるのでは・・・


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↑ ダイヤルスケールのバックボードの清掃を行っておきます。


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↑ 最後にキャビネットの再塗装を行う予定です。

まだ修復修理は続きます。




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