1970年代初期 SANYO 4CHセパレートステレオOTTO 「DC-7100」の修復修理の記録です。
このOTTO「DC-7100」は非常に珍しく、4CHセパレートステレオとして開発初期の製品でした。
VOL3は最終工程になります。
FMラジオの受信感度が良くありません。 室内用簡易アンテナでローカル局が受信できるはずですが無理のようです。

↑ AM/FM回路基板を点検いたしますが、決定的な不良個所は見当たりません。

↑ 詳細点検の結果、FM受信回路は動作はしておりますが、周波数帯域がずれていることが判明いたしました。

↑ FM受信周波数の調整を行いました。

↑ シャーシー組み込み前にFM簡易アンテナを300Ωフィダー線を加工して作手りしてキヤビネットの背面に
取り付けました。 これはダイポールアンテナの基本形になります。
FM外部アンテナを取り付けの必要がなく便利に使用できます。
しかし、指向性の為キャビネットの設置向きにより感度が変わります。
因みにキャビネットの前後の方向が感度が最も強く、左右方向は弱くなります。 8字特性となります。
電界強度の良いところは気にする必要はありません。

↑ 経年劣化した電源コードは危険ですので新しい電源コードに交換を行いました。

↑ 電源ヒューズも経年劣化でスイッチのON/OFFのショックで切れる場合がありますので新しい電源ヒューズ
に交換をしておきます。

↑ 組み込み直前のアンプシャーシーです。

↑ アンプシャーシーとプレーヤーの組み込みを完了いたしました。

↑ アンプシャーシーとプレーヤーの組み込みを完了して、エージングテスト中の様子です。
1970年代初期 SANYO 4CHセパレートステレオOTTO 「DC-7100」の修復修理の記録です。
このOTTO「DC-7100」は非常に珍しく、4CHセパレートステレオとして開発初期の製品でした。
キャビネットからチューナーアンプとレコードプレーヤーを取り外してテスト用スピーカーを接続して詳細点検修理を行います。



↑ 長年の堆積ホコリを除去しながら各部の点検を行います。


↑ シャーシー内部の前面操作部の多数のボリュー群とセレクタースイッチは経年劣化の為、機能不全を
起こしている箇所が多数あります。
この箇所を完全に正常動作を取り戻しておかないと原因不明のノイズの発生源の特定が難しくなります。

↑ 前面のトグルスイッチの接触不良を発見いたしました。


↑ トグルスイッチの金属カバーをこじ開けてノズルを挿入して接点復活剤を注入して擦り合わせを行いました。

↑ セレクタースイッチに接点復活剤を注入して擦り合わせを行いました。
この時点でセレクタースイッチをPHONOに切り替えたときに右スピーカーからハム音が不定期に出ることが
確認できました。

↑ プレーヤーを接続してテストを行いますと、右からのハム音は酷くなり音が出なくなります。
これはプレーヤー側のトラブルを一旦疑いましたが、様子が違います。
プレーヤーのカートリッジからの出力系統に問題はありません。
やはり、アンプ側に原因が潜んでいると確信いたしました。

シャーシー内のPHONO回路ヘッドアンプ入力に接続されているシールドワイヤーとその他の配線が結束
されていますが、その部分軽く触れただけで、ハム音が出たりでなかったりします。
シールドワイヤーの外被のアース側をクリップコードでシャーシーに接続するとピタッとハム音がなくなりました。

↑ 原因はこれです。
シールドワイヤーの外被マイナスアース側の半田付け劣化によるものでした。

↑ 半田付け強化を行いました。
これで、すっきり美しい音の流れを満喫できます。
続いてレコードプレーヤーの総点検とクリーニングを行います。


↑ 出力ピンコードをきれいにいたしました。 接触不良のないように。

↑ フォノモーターの防振ゴムは素材が優秀で大丈夫です。

↑ オートメカの部分ですが、2個のマイクロスイッチはオート動作から判断して大丈夫な様子です。

↑ 大きいオートリターンギヤとピックアップアームとの連携動作に問題はありません。
プレーヤーボード全体のクリーニングを行いました。





↑ 新品の輝きを取り戻して、音にも、安定度にも問題はありません。


↑ エージングテストを続けます。
1960年代ナショナル真空管ステレオ「SE-6200A」は、2019年1月に修復修理をさせていただきました。
このアンティークステレオはお店のマスコットとしてご使用いただいておりましたが、使用中に突然大きなショック音とともに
故障して片方のスピーカーから音が出なくなり、緊急お持ち込みをいただきました。
最終工程でチューナーアンプシャーシーをキャビネットに組み込みを行いました。
↑ キャビネット周りのクリーニングを行いシャーシーの組み込みを行いました。

↑ エージングテスト中の様子です。


↑ 背面の様子です。
このナショナル真空管ステレオ「SE-6200A」は音質重視の設計がなされています。
① プッシュプル出力回路
② OTL出力回路(出力トランスレス方式)
③ 20cmウーハー+8cmツイーター 2WAYスピーカーシステム
④ 密閉式スピーカーエンクロージャー
1970年代初期 SANYO 4CHセパレートステレオOTTO 「DC-7100」の修復修理の記録です。
このOTTO「DC-7100」は非常に珍しく、4CHセパレートステレオとして開発初期の製品でした。


↑ センター部分のみをお送りいただいておりました。
レトロオーディオを快適にご使用いただけますようにメンテナンスを行います。


↑ 先ずチューナーアンプとプレーヤーがキャビネットにセットされたままで、通電を行い不具合の
洗い出しを行います。
スピーカーがないためヘッドホンを使用いたします。

↑ チューナーアンプ部は一応の動作は確認できますが、潜在的な不具合の洗い出しはシャーシーを
キャビネットから取り外して行います。





↑ レコードプレーヤーの動作点検中に片CHから音が出ず、ハム音のみが出たり不安定な状態を確認
いたしました。

↑ 次工程でチューナーアンプシャーシーとレコードプレーヤーをキャビネットから取り外して、
詳細な点検修復を行います。
1960年代ナショナル真空管ステレオ「SE-6200A」は、2019年1月に修復修理をさせていただきました。
このアンティークステレオはお店のマスコットとしてご使用いただいておりましたが、使用中に突然大きなショック音とともに
故障して片方のスピーカーから音が出なくなり、緊急お持ち込みをいただきました。
右スピーカーを駆動しているプッシュプル出力管の30MP27×2の内の1本がクラックによりガラス管球が
破損しておりますので、交換用のナショナル30MP27を入手しましたが、状態が悪く使用に不安があり、
手持ち在庫で互換品の新品の東芝製30A5を使用することにいたしました。

↑ 画像左 ナショナル 30MP27 画像右 東芝 30A5

↑ 30A5を取り付けてテストを行いました。 問題なく良好に使用できました。



↑ パンクの電解コンデンサーは220μF50WVに交換を行いました。

↑ テスト中の様子です。


↑ バンクで取り外した電解コンデンサーです。



エージングストとを行います。
1960年代ナショナル真空管ステレオ「SE-6200A」は、2019年1月に修復修理をさせていただきました。
このアンティークステレオはお店のマスコットとしてご使用いただいておりましたが、使用中に突然大きなショック音とともに
故障して片方のスピーカーから音が出なくなり、緊急お持ち込みをいただきました。
/>

↑ 後部からシャーシーを見ますと、
右スピーカーを駆動しているプッシュプル出力管の30MP27×2の内の1本がクラックによりガラス
管球が破損して空気が入りゲッターが白化していました。



↑ シャーシーを取り外します。


↑ シャーシー内部の小型電解コンデンサーがパンクしていました。





↑ 出力回路は右と左のスピーカーを駆動しているプッシュプル出力管は30MP27×2球×2で4球使用
しています。
次工程で不良の30MP27とパンクの電解コンデンサーを交換して状態を調べます。
一世を風靡したSONYポータブル超小型カセットレコーダー「TCM-450」の修復修理の記録です。
ご愛用者には大切な小型で録音再生が手軽に行こなえる高性能なSONYポータブルカセットレコーダー
「TCM-450」です、あまりにも小型で小さな筐体にマイクロパーツを詰め込んであります。
2台共カセットテープが走行致しません。 2台の「TCM-450」を同時に修理致します。


↑ 今年3月に別の同じ機種を2台修理を行っておりました。
コンパクトな作りですから極小の止めごネジを使用しています。

↑ 第一段階の分解で不良のメインベルトを取り外しました。
左 新ベルト 右 取り外した不良ベルト

↑ 基板を少し持ち上げてその隙間からピンセットで30φのベルトを装着いたします。

↑ ベルト交換を終わりテストを行います。




↑ 全ての動作が良好です。 音質/音量も良くノイズもありません。
続いて2台目の修復修理を同じ手順で行います。

↑ 分解して不良のメインベルトを取り外しました。

↑ 基板の隙間から新しいベルトを装着したしました。

↑ テストは良好です。

/>

2台のTCM-450の修復修理が完了いたしました。
日頃は当ブログの閲覧を頂きましてありがとうございます。
本日、FC2ブログ サブジャンルランキングで「ベスト3」入りを果たしました。
日頃の皆様方のご熱心な閲覧を頂きまして、心より感謝申し上げます。
◎ブログジャンルランキング 134,735人中 68位
◎社長ブログジャンルランキング 2,592人中 2位
2月よりアクセス数は毎日100人を超えておりました。
最高138人でした。
ここ、数日は100人に満たない日が続いておりました。
以上 ご報告させていただきます。 累計アクセス 212,103件
今後とも よろしくお願い申し上げます。

予てよりお預かりしておりました1970年代初期ビクタートランジスタ式ステレオポータブル電蓄「SPE-8200T」の修復修理ですが、
今回はアンプ回路がオールトランジスタの「SPE-8200T」です。
ノイズの修復が完了して、ターンテーブルの回転関連もメンテナンスを行いましてエージングテストを行っておりました。
33回転の連続動作中はほゞ異常はなく回転しておりましたが、今朝、動作を開始するとスタートをいたしません。
フォノモーターは回転しています。
やはり不安を抱えたアイドラーの経年劣化によるゴムの硬化によるスリップとターンテーブルの外周リムの腐食の影響が
浮上してまいりました。

↑ 完成画像です。
↑ レコートプレーヤーの場合は、「モータースピンドル」→「アイドラー」→「ターンテーブル」は完全
な3密にならなければなりません。
中間にある「アイドラー」が適当な柔軟性を保ちながらモーターの回転トルクをターンテーブルの外周リム
に導いてレコード盤を安定して回します。
しかし、残念ながら、半世紀以上の経年劣化でアイドラーのゴムがプラスチックのように固くなり、金属の
「モータースピンドル」からの動力を「ターンテーブル」に伝えきれずスリップしてしまいます。
この場合は劣化したアイドラーを弾力のある新品のアイドラーに交換をすれば問題ないのですが、
悲しいかな、現在は入手は不可能になります。
↑ この「SPE-8200T」の場合はターンテーブルのリムの一部に腐触による凹凸がありました。
その原因で停止位置からのスタートや回転中に滑りが発生し回転ムラになりました。
腐蝕で盛り上がった箇所を紙ヤスリで削ります。
↑ ここで裏技の「滑り止め」の出番になります。
今までに多くのプレーヤーで同様の修復を行ってまいりました。
研究の結果、「滑り止めワックス」の使用の効果を確認いたしました。
しかし、「滑り止めワックス」の塗布は技術的に非常に難しく、誤ると逆効果になります。
↑ 「滑り止めワックス」の塗布を行いました。


↑ カバーを取り付けます。

/>↑ ターンテーブルマットが欠品でしたが、レコード盤が不安定になりますので、新しく取り付けました。



↑ 最終エージングテストの様子です。

予てよりお預かりしておりました1970年代初期ビクタートランジスタ式ステレオポータブル電蓄「SPE-8200T」の修復修理ですが、
今回はアンプ回路がオールトランジスタの「SPE-8200T」です。
前回はアンプ回路が真空管の「SPE-8200」でした。
この「SPE-8200T」の後継機にアンプ回路に当時では珍しいICを採用した「SPE-8200-IC」もあります。

↑ ボリュームなどの「ガリノイズ」は接点復活剤で修復できましたが、劣化トランジスタの内部ノイズは
発生源のトランジスタを探し出して交換を行います。
不良のTOSHIBAトランジスタ2SB54を見つけ出して代替の2SB486に交換を行いました。

↑ 画像左 不良の2SB54 画像右 代替用の2SB486

↑ 劣化トランジスタから猛烈に出ていた不快なノイズはピタッとなくなりました。

↑ アンプ基板を元へ戻し固定いたしました。

↑ 矢印のコイルはフォノモーターの磁気回路を巧みに利用してトランスの役目をしてトランジスタアンプ回路
に電源を供給しています。
凄く面白い方法でビクターの技術者の発想でしょうか。

↑ フォノモーターには問題はありません。

↑ プレーヤーの生命線のターンテーブルの正常回転の維持を取り戻します。
付随している、回転微調整のマグネットに接近しているブレーキの役目のスピンドル円盤の位置調整を行いました。

↑ アイドラーを取り外してクリーニングとシャフトのクリーニングとアイドラー軸受けに注油を行いました。

↑ アイドラーを取り付けスピンドルの位置調整を行いました。

↑ 修復の完了した内部の様子です。

↑ LPレコードのテスト中の様子です。

↑ EPレコードのテスト中の様子です。



↑ ストロボスコープで回転精度のテスト中の様子です。
まったくノイズレスで定速回転を取り戻しました。

予てよりお預かりしておりました1970年代初期ビクタートランジスタ式ステレオポータブル電蓄「SPE-8200T」の修復修理ですが、
今回はアンプ回路がオールトランジスタの「SPE-8200T」です。
前回はアンプ回路が真空管の「SPE-8200」でした。
この「SPE-8200T」の後継機にアンプ回路に当時では珍しいICを採用した「SPE-8200-IC」もあります。

↑
「想い出の宝もの」は消えることはありません
しかし、「懐かしい音」は消えそうです

↑
凄いガリノイズとトランジスタ内部ノイズのダブルノイズです。

↑
内部の様子です。
↑
「ガリノイズのボリューム」「トランジスタノイズのアンプ基板」「不安定回転のフォノモーター」です。

↑
ボリュームのガリ音は接点復活剤により修復いたします。


↑
トランジスタノイズの修復はアンプ基板内の不良トランジスタの交換を行います。


↑
アンプ基板を取り外して、劣化トランジスタの交換を行います。

↑
フォノモーターは次工程でメンテナンスを行います。
今回は九州南部の離島からのご依頼の為、お客様のご要望により、プレーヤーとチューナーアンプシャーシーを
キャビネットから取り外してお送りいただいておりました。

↑ キャビネットからの取り外しは、多くの接続配線が絡み合っておりますので、大変だったと思います。

↑ 接続配線に目印を付けておられましたので組み込み時は大丈夫だと思います。

↑ プレーヤーとチューナーアンプの様子です。

↑ 接続配線を見つけて、テスト用スピーカーを接続して点検を行います。

↑ 電源投入で点検テストを行いますと、レトロオーディオでは避けて通れないノイズの修理を行います。
真空管の脚部とソケットの接触不良がほとんどの真空管にありましのて修復を行いました。
セレクタースイッチにより PHONO →FM →FMST→MW と切り替えますがFMSTとMWラジオが入りません
FMSTは別付けのマルチフレックスアダプターがないため受信不能です。
MWラジオが入らないのはセレクタースイッチの接触不良かスーパーヘテロダイン回路のトラブルと考えます。
しかし、発送前はMWラジオは受信できていたそうです。
スーパーヘテロダインの局部発信回路を点検中に大幅に周波数ずれながら受信が確認できました。
小容量のコンデンサーを交換したりいたしましたが効果がありません。
単一調整を再度試みましたらバリコンのトリーマーの不調が判明いたしました。
手直しで解決いたしました。

↑ 半世紀以上の経年劣化した回路を、これから5年先10年以上先を見据えて主要部品の交換を行い
強化いたします。 安心安全の為必要な修理です。
●AC100V電源・・・・・感電や発火
●電源ヒューズホルダー・・・・・安全ヒューズ
●ブロック型電解コンデンサーと整流ダイオード・・・・・真空管用電源(高電圧のDC直流電源)

↑ 事故率の高いブロック型大容量電解コンデンサーです。
コンデンサー内部の電解液の劣化で突然高温になり破裂いたします。

↑ 赤◯は真空管の代わりとして半導体でAC(交流)からDC(直流)に変換します。
劣化で突然ショートして電源ヒューズが切れて動作が停止します。





↑ 電源ヒューズホルダーと筒形のブロック型大容量電解コンデンサーを交換いたします。

↑ 電源ヒューズホルダーと筒形のブロック型大容量電解コンデンサーを交換を完了いたしました。
100μF400WV×2個 47μF400WV×1個の単体の大容量電解コンデンサーに交換を行いました。

↑ 交換取り付けいたしましたパーツです。
次はプレーヤーの修復修理工程を掲載いたします。
希少な三菱ダイヤトーン4CHセパレートステレオ「DSS-S64D」の修復修理の記録です。

↑ シャーシーを取り外して総合的な点検を行います。
ダイヤルバックライトのパイロットランプの一部不点灯があります。

↑ ダイヤルバックライトのパイロットランプ交換を行います。
全く交換を意識しない設計には恐れ入りました。
凄く手間のかかる6.3V豆電球の交換です。 驚くことに豆電球を直付け半田付けしています。
①全ての操作ツマミを取り外す
②操作パネルを取り外す
③バックライトボックスを取り外す
④半田付けした豆電球を取り外す
⑤新しい豆電球を取り付けて半田付けをする
⑥AC6.3Vの配線を半田付けする
⑦バックライトボックスをシャーシーに取り付ける
⑧操作パネルを取り付ける
⑨全ての操作ツマミを取付ける



↑ 6.3V豆電球は1個が断線で2個目は取り外し中にベースが外れてしまいました。
結局、2個の交換になりました。



↑ バックライトはほゞ均一になりました。

↑ 全体的にノイズの発生もなく音の歪もなく、4CHのフロント・リアも問題がなく動作しています。
軽いガリの発生はありますが、 接点復活剤で対応いたします。

↑ FMも問題なく受信しています。
潜在的なトラブルは時間との勝負になります。

エージングテストを続けます。

1960年代後期ビクター真空管式ステレオポータブル電蓄「SPE-8200」の修復修理の記録です。


↑ VOL1工程で60Hz仕様のビクター「SPE-8200」を50Hzに変換の為スピンドルの改造を行いましたが
安定性と耐久性に問題があり中断いたしました。

↑ 同じビクター「SPE-8200」の50Hz仕様の製品を入手して変速板付きのスピンドルを部品取りをして
移植交換を考えておりましたが50Hz仕様は中々見つかりません。
SPE-8200-ICはありますが、33/45の2スピードですので使用できません。
色々調べましたら同じピクターでSTE-7100のプレーヤーメカの構造が最もよさそうでしたので入手いたしました。

↑ ピクターでSTE-7100のプレーヤーの50Hzの変速板付きのモータースピンドルを取り外します。

↑ 取り外した変速板付きのモータースピンドルです。

↑ 60Hzの変速板付きのモータースピンドルを取り外した状態ですです。

↑50Hzの変速板付きのモータースピンドルを取付けました。


↑ 回転テストの様子です。 当然ですが、念のため回転ストロボスコープで確認しますとピッタリです。


大型機器の場合は正弦波インバーター電源装置を組み込みましてフォノモーターの電源のみ周波数を変換します。
小型機器はスペースや費用対効果から考えますと難しくなります。 入手の段階で注意が必要になります。
希少な三菱ダイヤトーン4CHセパレートステレオ「DSS-S64D」の修復修理の記録です。

↑ 定評のあるダイヤトーンスピーカーで有名な三菱電機の4CHセパレートステレオ「DSS-S64D」です。
最初は通電してガリなどありましたが、AMラジオは鳴っておりました。
さすがダイヤトーンの名に恥じない音です。
レコードプレーヤーはベルトが劣化消滅で不動でした。

↑ ターンテーブルを外して新しいベルトを装着いたします。
↑ 左 通常の30cmターンテーブルです 右 本機の30cmターンテーブルです
ドライブリムの直径が20cmです ドライブリムが30センチのターンテーブルの外周になります

↑ ベルトを装着するとこのようになります。




↑ ベルトをモータースピンドルに掛けます。



↑ レコードテストを行いました。 回転OK! カートリッジ音出しOKです。

↑ 低音から中高音まで伸びのある素晴らしい音です。

↑ スピーカーが見たくなり後部遮蔽板を取外して納得いたしました。
実は勘違いがありまして、てっきりシングルコーンと思っておりましたが2WAYスピーカーでした。
しかもアッテネーターも取付けされております。
ダイヤトーン20cmウーハーが素晴らしく、バスレフ効果も効いて素晴らしい低音が出ています。
このエンクロージャーは吸音材を使用しない設計のようです。、
後部遮蔽板が15mmの厚さがあります。



↑ 下の2つの開口部はバスレフ(位相反転)効果により低音増強を行っています。
この20cmダイヤトーンウーハーは凄いです。



↑ 次工程でシャーシーを取り出して点検を行います。