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◆1960年代コロムビア真空管ラジオ付小型卓上電蓄「#333」の修復修理(再々修理)

.10 2021 レトロオーディオの修理 comment(0) trackback(0)
1960年代コロムビア真空管ラジオ付小型卓上電蓄「#333」の修復修理(再々修理)の記録です。

2020年2月に東京のお客様から修復修理のご依頼を承けました。
その時点で製品が60Hz仕様のため、疑念を抱き確認を行いました。
お客様はお気づきになっていないご様子でした。
結局、スピンドルの45を研磨してLP33回転Iに合わせてお渡ししました。

今回、45回転が使用できないなど、その他の不具合もあり、再々修理になりました。



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↑ お客様のご要望を満たすには、プレーヤーを50Hz仕様に交換するしかないと判断して、
今回、同じコロムビア#333(50Hz)を調達致しました。

希少な製品で50Hzが中々見つかりませんでした。


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↑ 50Hz仕様のプレーヤーを取り外して、換装を行います。

50Hzのプレーヤーは正常に動作をしておりました。 


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↑ シャーシーとの接続はプラグ式ではなく半田付けで直付けされております。 

半田付けを外して60Hzプレーヤーを取り外しました。


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↑ プレーヤーの換装を完了いたしました。


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↑ 換装した50Hz用プレーヤーの様子です。


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↑ 取り外した不良の60Hz用プレーヤーの様子です。


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↑ 33回転LPレコードのテストの様子です、  良好です。


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↑ 45回転EPレコードのテストの様子です、  良好です。



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↑ 当時は殆ど修理のことは一切考えていない設計でした。 まさか、後世に大修理は想定外ですね。




 
 

◆1950年代Victor 2BAND TRANSISTOR RADIO [8TA-9] 修復修理

.08 2021 レトロオーディオの修理 comment(0) trackback(0)
1950年代Victor 2BAND TRANSISTOR RADIO [8TA-9]は約1年前にお預かり致しました。
大変遅れまして、申し訳なく思っております。

60数年も経過したとは思えない新品同様に輝きを放つ想い出の製品です。
しかし、残念ながら、全く動作を致しません。
その後2回点検修理にかかりましたが、基板の劣化とトランジスタの劣化の状況はつかめました。
修復修理までは力及ばず、中断しておりました。

今回3度目の挑戦になります。 
前回は、あまりにも美しく整っているため、徹底的に分解するのに遠慮がありました。

夜11時30分ですが、今回はモチベーションが驚くほど上がっています。 思い切ってやります。


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↑ 美しく輝く筐体です。


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↑ 遠慮せずにばらしました。


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↑ ゲルマニュームトランジスタ8石によるスーパーヘテロダイン回路です。

初期の手作り感のプリント基板です。


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↑ 単3電池4個でDC6Vの電源回路は全体に通電しています。


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↑ 音無しの状態です。


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↑ やはり、最初の読みは当たっていました。 低周波回路の故障です。


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↑ 低周波回路の全石(トランジスタ)をチェックいたします。


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↑ ズバリ!不良トランジスタを発見いたしました。

プリント基板のハンダを溶かして不良トランジスタを取り外します。


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↑ 画像左 不良の松下電器製 2SB175A     画像右 互換用の東芝製2SB56


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↑ 交換完了後しっかり音が出ています。


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↑ 筐体に組み込みました。


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↑ MW/SW共良好です。  ダイヤルロープがスリップしますので修正しておきます。


         「たかがラジオ されどラジオ」 でした。

[追加調整]
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↑ ダイヤルロープがスリップしますので修正しておきます。

当時のこのポータブルトランジスタラジオの場合、
小型のポータブルラジオに横行ダイヤルを採用したため、かなり無理をした構造になっています。
通常の大きさの横行ダイヤルの場合はダイヤルロープの経路に滑車が使用されています。
しかし小型のポータブルラジオにそのスペースがなく省略されて金属棒に代用していますので
経年劣化で摩擦抵抗か増えてスリップをしていました。

対策としてツマミシャフトにダイヤルロープを4回巻き付けてある部分に滑り止め剤を塗布いたしました。

◎外側の大きいメインツマミで選局します。
○内側の小さいツマミは微調整をします。(短波放送の場合)





 

◆1970年代ナショナルTechnicsマルチチャンネルステレオ「SC-1600」系スピーカーの改造

.05 2021 レトロオーディオの修理 comment(0) trackback(0)
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↑ サイズ W520   H760   D400mm

Technics SC-1600は低音専用と中高音専用の2系統のマルチアンプを採用しております。
スピーカーも低音専用の30cm大型ウーハーと中高音専用のホーン型ユニットスピーカーとツイーターを
使用して3WAY構成になっています。 4芯ケーブルと特殊プラグにより接続されます。

1年前に、このスピーカーを「通常のアンプに接続する事が出来ませんので、接続が可能なように改造」
のご依頼でお預かりしておりました。


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↑ 4芯ケーブルと特殊プラグにより接続されます。


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↑ 内部の様子です。

片方のスピーカーはエンクロージャーの後部遮蔽板のパーチクルボードが劣化で崩れ果てて撤去されて
おりました。 既に4芯スピーカーケーブルと特殊プラグも切断破棄されておりました。


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↑ 低域と高域のアッテネーターの様子です。


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↑ セルラーホーン型スピーカーはこのスピーカーの最大の特徴です。

中高音の滑らかな音が全体的な印象を引き立てています。


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↑ ツィーターです。


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↑ 重低音の極みを体験できる30cmウーハーです。  LPレコードと同じ大きさです。

しかし、通常のアンプに接続して性能が100%出せるか疑問です。 アンプ次第になります。


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↑ 後部遮蔽板に使用する48cm×63cm厚さ12mmのベニヤボードを2枚準備いたします。


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↑ 3つのスピーカーを最適にまとめて接続するために、実際に音出しを行い確認しながら接続をいたします。


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↑ 最適な接続を行いました。


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↑ 後部遮蔽板はこんな感じになります。この時点ではまだスピーカーケーブルは通しておりません。


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↑ 続いてもう1台の方も同様の作業を行います。

こちらはパーチクルボードがありますが、 触れば崩れる状態です。


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↑ 内部の様子です。


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↑ 接続を完了いたしました。


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↑ 茶色の着色ネジを使用して固定を完了いたしました。


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↑ 完成です。


このスピーカーの場合両側面と天板に十分な吸音材が使用されております。
後部遮蔽板(バックボード)は12mm厚の良質べニアを採用してセンター部を支柱材で補強しておりまして
共振に対応して吸音材の貼り付けを省略いたしました。 通常使用では全く問題ありません。
メーカー機種により省略の事例は多数あります。


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↑ 最終テストの様子です。

やはり、セルラーホーンスコーカーの音は独特です。 
中高音の再現が何とも言えない臨場感があります。




 

◆1970年代後期ビクター4チャンネルセパレートステレオ「DF-21R」修復修理 VOL6

.01 2021 レトロオーディオの修理 comment(0) trackback(0)
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予てよりお預かり致しておりました1970年代後期ビクター4チャンネルセパレートステレオ「DF-21R」修復修理の記録です。

出荷前のハプニングてす。



ビクター4チャンネルセパレートステレオ「DF-21R」は最終仕上げの工程が終了して発送準備の梱包前に
最後の全テストを行っておりましたところ、フロント左の音が出ていない???
そんな筈がない・・・と思いましたが・・・出ていません。


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↑ 組み込み後にトラブルが発生することもありますが、発見出来て良かったと思います。

左端のヘッドホンジャックの接点不良の様子です。


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↑ 急遽シャーシーを取り出して対策を行います。


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↑ しかし、ヘッドホンジャックの交換は不可能です。


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↑ 正しくはッドホンを差し込んでいる時はスピーカー回路がOFFになり、外した時にONになりますが
ヘッドホンジャックの接点不良でれが叶いません。 

最後の手段として、スピーカー回路優先として、ヘッドホン使用の場合は、
リアスピーカーヘッドホンジャックを使用してカバーすることにいたしました。


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↑  ヘッドホン使用時はフロントボリュームをゼロにする必要がありますが、これで解決いたしました。

出荷後でなく幸運でした。




 
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