◆1970年代PIONEERマルチアンプセパレートステレオ「S-88」の修復修理 VOL2

.15 2018 家電品の修理 comment(0) trackback(0)

1970年代PIONEERマルチアンプセパレートステレオ「S-88」の修復修理はメインアンプ基板に
重要な問題を抱えており、これを解決なしでは、まともな音出しが不可能な状態です。

しかし原因は把握しているため、修復に必要なンパーツを準備しておりました。
そしてトランジスタと抵抗器などの代替パーツが揃いましたので本格的に修復作業に入ります。

現状は片ch低音アンプに不具合があり低音が再生されません。
左右のバランスも不調です。
パワートランジスタの異常高温により回路ヒューズが断線します。動作不能になります。
基板内に潜在的な不具合が各所にあります。


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↑ この20cm×17cmのメインアンプ基板にこのステレオの命が掛かっております。

フロント低音アンプ+フロント中高音アンプ+リア低音アンプ+リア中高音アンプと4つのアンプ
が搭載されていてます。

修復には一部のトランジスタを除き、殆ど全てのトランジスタの交換を行います。


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↑ 大出力のパワートランジスタ日立2SD234は現在入手不可能の為
     代替として性能の最適な日立2SC1061を8個使用いたします。 


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↑ 日立2SC984は同等のトランジスタが8個用意できました。


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↑ 日立2SA565は同等のトランジスタが4個用意できました。


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↑ 0.5Ω3Wセメントモールド抵抗8個です。


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↑ パワートランジスタ2SC1061の交換取り付けに必要なプラスチックビスです。


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↑ 0.5Ω3Wセメントモールド抵抗8個の交換を行いました。

次にヒートシンクに取り付けられたパワートランジスタを外しにかかります。
劣化したプラスチックビスは脆くなり頭が折れてヒートシンクに残ったビスを取り除くのは難しい
作業になります。

一般の家電製品は基板内のトランジスタ・IC・コンデンサー・抵抗などの交換はしないで
不良基板の交換を行い完了になります。
しかし、半世紀以上前の製品は、そのような事は出来ませんから緻密で困難な取り外しと
取り付けの作業を行います。


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↑ パワートランジスタ2SC1061合計8個を取り付けます。
ヒートシンクに絶縁シートのマイカシートを挿入してプラスチックビスで固定してトランジスタの
足を基板のパターンに半田付けを行います。


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↑ 2SC984合計8個と2SA565合計4個の交換を行います。


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↑ 基板裏面の様子です。

今回はなるべく基板のパターンにダメージを与えないで交換の方法をとりました。


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↑ シャーシーの全体像です.


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↑ 交換パーツ群です。


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↑ 交換完了後のテストの様子です。

非常に良好です。  仮修理のプレーヤーも接続してエージングテストの様子です。

一山越えた感じで、難関を突破しました。 今後の作業に弾みがつきます。


テストレコードの音を聴いて癒されています。





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