ご依頼者様から「コブラ型マグネチックピックアッブ」に交換して欲しい」とご連絡をいただいておりました。
両方とも使用出来るように2つのピックアップアームをプレーヤーボード上に取り付けを行います。
ビクター真空管電蓄RadioElectrola「RE-30」Wアーム改造VOL1

↑ 現在では殆ど見ることができない「コブラアーム」です。
大きく重く鉛のウエイトでバランスをとっています。

↑ 先端の鉄針用のマグネチックカートリッジは分解して修理の必要があります。

↑ 先端部(カートリッジ)上面

↑ 先端部(カートリッジ)裏面

↑ アーム側面

↑ 重いアームの支点部は頑丈に作られています。

↑ マグネチックカートリッジを分解します。

↑ U字型の馬蹄形磁石を外した様子です。

↑ 発電コイルと端子の接続部分ですが、目視では断線はありません。
実測のコイルの直流抵抗は6.7Ωですからかなりのローインピーダンスです。
U字型の馬蹄形磁石の磁力が弱く少々心配があります。
初期のマグネチックカートリッジです。

↑ カンチレバーの緩衝材のゴムは経年劣化で硬化して崩れています。

↑ カンチレバーを外します。

↑ 取り外したカンチレバーです。

↑ ゴムチューブと平ゴムでカンチレバーの緩衝材を作ります。



↑ 平ゴムで緩衝材を作りました。

↑ カンチレバーにゴムチューブを取り付けて組み付けを行いました。


↑ U字型の馬蹄形磁石を取り付けてカバーを付けて完成です。
カンチレバーの可動片がピタリと磁界の中心にあります。

↑ 出力シールドワイヤーの取り付けを行いました。

↑ どんな音が出るかテストしてみます。

↑ かなり全長が大きいので手持ちで鳴らしてみました。
結構音質は良く感じましたが、やはり極端な低インピーダンスの為、出力が小さくなりますが
ボリューム最大まで行かなくても充分です。
これほど重く頑丈なアームのため低域の共振が小さくスッキリした音に感じます。
針圧も鉛のウエイトで固定ですが相当重くなっています。
蓄音機と同じくらいでしょうか・・・




仮テストを終了して次は取り付けを行います。
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