BRAUNシェーバーでおなじみのドイツメーカーの50年以上前の珍しいオールトランジスタの
モジュラーステレオです。
ラジオの受信回路はFM/AMどちらもバリコンシャフトがロックして動きません。
そして他にも不具合があります。
FM/AM/SW受信回路の基板内が過去に何度も修理の形跡が見られます。
FM受信回路は修復の見込みがありますが、AM/SW受信回路は修復の見込みが立ちません。
関西エリアFM電波のワイド化により民放3社はFM放送を行っております。
この機器のFMの受信範囲は88MHz~108MHzですから関西エリアの殆どの主要FM放送が
カバーできます。
ドイツ製モジュラーステレオBRAUN「250 SK」の修復修理 VOL3

↑ 受信基板です。 上部分FM 下部分MW/SW
FM受信時に基板にショックを与えると音切れなどがあり不安定です。

↑ プリント基板の配線パターンの半田付け劣化を目視で確認しながら再半田付け強化を
行います。

↑ 選局バリコンのシャフトロックを防錆接点復活材を注入して時間を掛けて徐々に硬く
こびりついた油分を溶かして回転を取り戻します。
バリコンがスムーズな動きをとり戻しましたのでダイヤルスケールの修復とダイヤルの
糸かけを行います。

↑FMのダイヤルスケールは
「左側が周波数が低い方の88MHzからで、右側が高い方で108MHz」までになっています。
これはほぼ標準です。
最初の糸かけの通りにかけました。
ツマミを右回しにするとバリコンは左回りになり周波数の低い方に移動します。
滑車の位置などで判断して他に方法はありません。
しかし、これは使用できません。










↑ 結局、中間滑車を無視して標準的な糸かけに改良いたしました。
これでダイヤルツマミ右回しで「バリコン右回り」 「ダイヤル指針右へ移動(周波数高く)」で
正常になりました。
以下の最初の画像で検証してみますと、バリコンプーリーへの糸かけで糸がクロスしています。
ここで既に逆転になります。








↑ テスト中の様子です。


↑ FM簡易アンテナの組み込みを行っています。
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