重厚な大型キャビネットに圧倒される、1969年製コロムビア大形真空管ステレオ「SSA-858F」
の修復修理の記録です。
ラジオ受信系統/アンプシャーシーの詳細点検と修復を行います。
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COLUMBIA大形真空管ステレオ「SSA-858F」の修復修理 VOL4

↑ 真空管シャーシーはレトロオーディオ特有の経年劣化があります。
各種セレクタースイッチ/ボリューム(バリオーム)/真空管ソケット対真空管などの接触部の劣化
による電気的接触不良が発生して所謂ガリ的な不快なノイズが発生します。
入念な修復を行います。



↑ 最もノイズの発生が多いスライドボリュームが使用されています。
セレクタースイッチはロータリー式です。
どちらも接点復活剤の投入と摺り合わせにより、滑らかなノイズの無い状態に戻します。

↑ 出力トランスR/L

↑ 30WC5×2のプッシュプルにより、ダイナミックな大音量を奏でております。

↑ セミトランスレス方式の電源トランスです。

↑ AM/FMラジオ受信プリント基板です。


↑ MMカートリッジに対応した増幅回路とFM検波回路プリント基板です。



↑ 30WC5×2×2のプッシュプルにDC250V程の電圧を供給するため片捲きトランスでAC130Vに
昇圧してダイオードで倍電圧整流を行いDC250V程を得ています。
ところがダイオードと大容量のブロック型電解コンデンサーの劣化により電解コンデンサーの破裂
が時々あります。
安全安心のためダイオードと大理容量の電解コンデンサーは必ず交換を行っております。
真空管整流の場合は電解コンデンサーの破裂は少ないようです。


次工程でダイオードと大容量の電解コンデンサーの交換などを行います。
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