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◆レトロなVictor ポータブルレコードプレーヤー「PE-5000」の修復修理 VOL1

.14 2018 家電品の修理 comment(0) trackback(0)
1960年後期製造と思われるレトロなVictor ポータブルレコードプレーヤー「PE-5000」の修復修理です。

カセットテープが普及する前にレコードを一般家庭で楽しむための普及タイプの小型電蓄として
各社から発売されました。

小さくて操作が簡単で比較的普及価格でした。
本などに付録で付いていた「ソノシート」を聴いたりも出来、お子様の童謡のレコードをかけたり
愛用されておりました。

しかし、世の中が進化が早く、カセットテープの台頭で「ウォークマン」などが流行して、いつの間
にか押入れに追いやられておりました。



IMGP5713_550x366.jpg レトロなVictor ポータブルレコードプレーヤー「PE-5000」の修復修理VOL1


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↑ 約半世紀近く経って、日の目を見た「レトロなVictor ポータブルレコードプレーヤー「PE-5000」」


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↑ しかし、思うように動きません。


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↑ フォノモーターは一応回転します。


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↑ 内部の様子です。


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↑ ボリューム最大でもカートリッジの反応はありません。


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↑ クリスタルカートリッジが経年劣化で寿命の為動作を停止しています。 交換の必要があります。

「クリスタルカートリッジ」について解説いたします。

クリスタルカートリッジは素材がロッシェル塩で出来た圧電素子を使用したものです。
レコードの音溝から針先から伝わった微振動を起電力に変換してアンプで増幅して音になります。
クリスタルは経年劣化で化学製品の還元作用で異質のものに変化して性能に衰えが現れ、
音質/音量が悪くなります。 全く音が出ない場合もあります。
寿命が約30年~40年ほどです。


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↑ クリスタルカートリッジは現在存在いたしません。

交換には変わりにセラミックカートリッジを使用いたしました。性能は同等以上です。

カートリッジからのクリック反応は回復いたしました。


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↑ 次にフォノモーターとターンテーブルの回転機構部を取り外して修理を行います。


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↑ 回転不調の原因は速度調整円盤が調整用マグネットに接触して停止することが判明致しました。


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↑ 根本的な原因はフォノモーターマウント用防振ゴムの経年劣化で溶解して収縮して下がり
過ぎてマウント位置が変化していることで速度調整円盤と調整用マグネットが接触して異常音
が出て停止していました。


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↑ 定位置にマウントを完了して、プレーヤーボードに取り付けます。


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↑ レコード演奏テストの結果良好に動作いたしました。


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↑ テスト中に音量調整ボリュームの不具合を発見いたしました。
俗に言う「ガリ」とかそのような問題ではなく、「ある位置から急に音量が変化する」特異な
状態です。 普通は「ガリ」と判定してしまいます。

私もこんな状況は初めてですが・・・・・


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↑ 不良ボリュームを交換前の画像ですが、1MΩのボリュームの両端に1MΩのシャント抵抗
がはいっています。
通常は意味の無いものですが、どう見ても後から修理の時に取り付けたものと見えません。
最初に取り付けたようです。
何故なら、赤色でマーキングされています。
これは、明らかに最終検査で「要点検修理」を指摘されているものと推察いたします。
そしてその時点で1MΩのシャント抵抗がとりけられたと思います。


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↑ とにかく1MΩ不良ボリュームを取り外しましてボリュームを詳しく調べますとボリュームの
両端で1MΩの抵抗値がなく、無限大を記しました。  つまり断線状態です。
1MΩのシャント抵抗もはずして、「スイッチ付き500KΩAカーブ」のボリュームに付け替えました。

ズバリ円滑な調節感覚が蘇りました。 危うく見逃すところでした。


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↑ エージングテストは快調です。





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