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◆1960年代ビクター真空管コンポーネントアンプ「AST-300」とペアのビクターレコードプレーヤー「SRP-60P」のメンテナンス VOL2

.14 2019 レトロオーディオの修理 comment(0) trackback(0)
 
1960年代ビクター真空管コンポーネントアンプ「AST-300」とペアのビクターレコードプレーヤー「SRP-60P」の
メンテナンスは最後の段階で隠れたトラブルが判明いたしました。

事のきっかけは梱包前の清掃時にプレーヤを傾けたときに「ポロッと落下したカートリッジシェル」でした。
初期のネジ止め式のシェルの止めネジが緩んでいたのが原因でした。
外れて落下した時に何か硬いものにあたったのか不運にも針先が欠けていました。 

しかしまだ続きがあります。
この後、不注意を悔やみながら最後のすべての点検を行っておりました。
前工程で速度切り替えメカの不具合を修復を完了しておりますが、45回転から33回転に切り替えを行った時に
カムが外れて「スカスカ」になっているではありませんか・・・・・何度もテストを繰り返し万全の筈が・・・・・

頭を冷やし徹底的に原因追及して対策を行います。


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↑ プレーヤーの修復は工程VOL1で完了してエージングテストも順調でした。
もし、このまま発送していましたら、再修理で戻ってくるところでした。




4年前に初めて修復修理以来このプレーヤーで触っていない箇所はフォノモーターです。
今回も回転も正常で特に不具合もなく安心しておりました。
しかし、今振り返ってみると「78回転の時、回転音に少し異常を感じていました。
かすかに「シュルシュル」と云う音がしていました。 
今、考えると何か駆動系に不具合が隠れていたような気がします。




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↑ フォノモーターの状態を目視と手ごたえで点検しますと、極端な状態でもないが、防振ゴムの劣化で
かなり以前に修理をした時に3ヶ所の防振ゴムの内2か所をクッションゴムの代わりにスポンジで代用して
修理をした形跡がありました。
詳しく見るとスポンジが劣化してボロボロに崩れてモーターの重さでマウント鉄板が水平でなく斜めになって
いました。


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↑ 早速、フォノモーターを取り外します。


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↑ この通りです。 モーターの重さに耐えきれません。


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↑ 新しい防振ゴムを使用してモーターをマウントします。


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↑ フォノモーターは正常なマウント状態になりました。



今回のハプニングは古いことわざの「怪我の功名」でした。
偶然にカートリッジが外れて落下して→ダイヤモンド針が欠けて→フォノモーターの防振ゴムの劣化→速度切り替えメカの再修復

私はこのようなことはたびたび経験しています。
レトロオーディオの修復を「天職」と自覚して行っております。自然にその機器と通じ合うことがあります。
今回も「ありがとう」と心の中で感謝しています。



日本で唯一レコード交換針の製造販売のメーカー日本精機宝石工業株式会社「JICO」さんの
ホームページで全メーカーの数百種類のダイヤモンド交換針を検索して調べましたが、
本機ビクターレコードプレーヤー「SRP-60P」用の交換針はありませんでした。
そこで画像を頼りに似たもので使えそうな交換針を見つけました。




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↑ 画像左                       画像右
   最初のオリジナルのダイヤモンド針      今回のColumbia/DENON 「DSN-7」ダイヤモンド針


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↑ 非常に珍しい当時のMMカートリッジ(ムービングマグネット式マグネチックカートリッジ)です。
発電コイルで構成してあります。

交換針のカンチレバーの四角い筒状の中にマグネットが封入されてその先にダイヤモンド針が付いています。
四角い筒状をカートリッジのコイル内で針先からの音の振動を磁界の強弱と周波数に反応してコイル内で
音波信号に変換されてアンプで増幅してスピーカーから美しい音が流れます。


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↑ 針の四角いカンチレバーの太さが少し細いためセロテープを細く切って1回半巻き付けて挿入しました。


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↑ 音出しテストの様子です。 音質音量とも絶好調です。


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↑ 今度はカートリッジが外れないように上の止めネジをしっかり緩まないように気を付けました。





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