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◆1970年代 COLUMBIA 卓上電蓄「SE-20M」の修復修理

.04 2019 家電品の修理 comment(0) trackback(0)
   
福岡県のお客様からのご依頼ですが、1970年代 COLUMBIA卓上電蓄「SE-20M」です。


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↑ 赤と黒のビビットなデザインのオールプラスチックのお手軽に使いやすいレコード専用卓上電蓄です。


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↑ ご依頼内容は「レコードの回転が1.5倍に速すぎる」と云うことです。

この製品には50Hzの標示があります。
明らかにHz(ヘルツ)違いです。 現在地は60Hz地域ですから当然回転数は上がってしまいます。
仕方がないのです。
しかし何とかしないとならないのですが、・・・・・

インバーター電源によるフリーヘルツ化は使用できない原因があります。
 

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↑ このプレーヤーのフォノモーターは凄く変わっています。
トランジスタアンプの電源供給用の低電圧のAC10Vの捲き線をモーター鉄心に同居させています。
そのため正弦波インバーター電源は使用できません。




このままで回転を落とすには「ブレーキ」しかありません。
無音のブレーキは「マグネット」の使用です。  試してみます。




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↑ 小型スピーカーを分解して強力なマグネットを取り外しました。


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↑ ターンテーブルの真下にマグネットを両面テープで張り付けて位置、高さをカットアンドトライで綿密に
調整をしながらテストを行いました。
しかし思うように回転速度に変化が出ません。
最終的にマグネットを2個使用すると規定の速度になりました。
45回転時はまずまずですが、33回転時はトルクが不足して不安定になったり停止したりいたします。

色々工夫しますが、良い結果は得られません。
   


今まで一度も挑戦しなかったモーターキャプスタンの研磨を残すのみです。
失敗が許されないので、キャプスタンを細くする精密な作業工程を脳裏に描き「これならいける」と自信を持って
取り掛かりました。




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↑ 研磨前のモーターキャプスタンです。


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↑ 途中何度も「ストロボ円盤」で回転数の変化を読みながら続けます。 削り過ぎに注意します。


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↑ 研磨成功です。


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↑ 回転速度と回転ムラなどを観ていますが、安定しています。


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↑ エージングテストの様子です。


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↑ ボリュームの接触不良のガリ音を接点復活剤の噴射により修復いたしました。





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