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◆1941年製造の国民ラジオ早川電機製「放送局型第122号受信機の修復修理 VOL1

.21 2019 レトロオーディオの修理 comment(0) trackback(0)

1941年製造の国民ラジオ早川電機製「放送局型第百二十二号受信機」は78年前昭和初期の製品です。
ラジオ受信機の普及促進でNHKとメーカーが設計した標準回路により各メーカーが製造して販売されました。
真空管4球の「再生検波方式」のラジオです。
しかし、当時は不具合が多くラジオ屋が修理に苦労したものです。
正に文化財的な貴重な製品です。

「再生検波方式」の意味はごく簡単には検波出力をフイードバックして発振一歩手前の最も感度の高い状態
を同調バリコンと再生バリコンを調整して使用するものですが、混信もあり、あまり使用感の良いものではあ
りませんでした。
後には「スーパーヘテロダイン方式」になり感度も格段に良くなり、現代のラジオもこの「スーパーヘテロダイン
方式」が採用されています。


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↑ キャビネットは綺麗に修復が成されております。

サイズ  W395 H240 D142mm


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↑ 内部は修理の形跡がありますが、スピーカーが取り外されています。




ご依頼者のご希望は外観のレトロ感を残して多目的に使用したいというお話でした。

現状ではご希望を全てクリアするは問題がが多発して不可能に近く、結局5球スーパーラジオを組み込むことに
なりました。




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↑ 組み込みに使用する5球スーパーラジオの選定は難しくシャーシーの構造により決まりますが、
箱型シャーシーよりも平型垂直シャーシーが適しています。


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↑ 今回はコロムビア真空管式3バンド5球スーパーラジオを使用いたします。

先ず中古のコロムビア3バンド5球スーパーラジオの修理をはじめながら進めます。


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↑ シャーシーを取り外して3ヶ所のツマミシャフトの位置合わせを考えます。


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↑ 元ラジオのキャビネットの3ヶ所のツマミの位置は、下側2つの間隔が80mmです。
  組み込み用のコロムビアラジオのシャーシーの方は100mmですが20mm狭くする必要があります。
  上のダイヤルツマミの位置は高さも横位置も異なります。
  下のつまみ2つを底辺にした3角形の頂点の高さが底辺から60mmに合わせます。


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↑ 100mmから80mmに20mm移動するのには部品が密集混雑しているシャーシー上では無理があります。

左側の電源スイッチ付ボリュームを20mm右絵へ移動するには「中間周波トランス」があります。

方法として「中間周波トランス」の移動を行います。
そして、その後に電源スイッチ付ボリュームを取り付けます。


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↑ 電源スイッチ付ボリュームを20mm右へ移動取り付け配線を行いました。


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↑ 一旦取り外した「中間周波トランス」を取り付け接続をいたしますが、規定通りの取り付け穴を
開けることは出来ません。
そこで通常は採用しない方法で既存の開口部を利用して取り付け配線を行います。

まず「中間周波トランス」のケースに取り付け脚として1.6mmの銅線を2か所に取り付けておきます。
そして4か所の接続端子にリード線を半田付しておきます。


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準備の出来た.「中間周波トランス」を空きスペースに既存のビス孔などからシャーシーに脚としての銅線を
差し込み「中間周波トランス」のケースをシャーシー面から15mm程浮かせて脚としての銅線をシャーシーに
直接半田付をして固定します。
最後に4か所にはんた付けしておいたリード線を所定の回路に半田付接続を行いました。


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↑ .「中間周波トランス」を空きスペースに半田付接続を行った様子です。


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↑ 次は画像左の選局バリコンを所定の位置へ取り付けます。 

下のつまみ2つを底辺にした3角形の頂点の高さが底辺から60mmに合わせます。


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↑ そして同時進行でタイヤル文字板の取り付け方法をの下準備をしておきます。

これは前後の位置合わせもありますので更に注意が必要です。


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↑ 続いて問題が出てまいりました。

バリコンを右回し全開の時羽根がブロック型電解コンデンサーケースに僅かに触れてしまいます。
これは、取り外して単体の電解コンデンサーに交換して分散取り付けに改良いたします。


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↑ 選局バリコンのシャフトの穴開け位置が予定通り決まりました。
バリコン取り付けの穴開けを行います。

バリコン取り付け、シャフト延長と同時進行でダイヤル文字板の取り付けボルトの位置合わせも進めます。


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↑ ブロック型電解コンデンサーを単体の電解コンデンサー3個に交換を行いました。


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↑ ダイヤル文字板のバックライトの配線を新しくしておきます。


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↑ ローレットシャフトにツマミの収まりを心配しましたが、想像以上にしっかりしております。


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↑ ベースに使用したCOLUMBIA MODEL1206 はMW/N.S.B./SW 3バンド 5球スーパーラジオです。
状態は良好です。
ただ、PHONO機能が充実していませんので次工程で改良を行ってまいります。

ラジオの動作テストを続けます。

次工程はブルートゥース組み込みの準備に進みます。





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