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◆1960年代ビクター真空管ステレオHiFiオーディオラオートチェンジャー搭載「BR-790C」の修復修理 VOL8

.17 2019 レトロオーディオの修理 comment(0) trackback(0)
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1960年代ビクター真空管ステレオHiFiオーディオラオートチェンジャー搭載「BR-790C」の修復修理は、
キャビネット底板の補強取付を終り両側面板のパーチクルボードの崩れを木工ボンドを塗布して固まりましたので
シャーシーの組み込みを行います。



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↑ 底板の前面部の木肌部分は最後に黒色に塗装を行います。


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↑ 背面の様子です。




キャビネットにシャーシーを組み込み前に総点検中にMW(AM)ラジオの1000KHz~1200KHzの電波を受信しない
事が判明いたしました。

AMラジオの周波数帯域は531KHz~1602KHzですからその一部が受信不能になっています。



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↑ ラジオの受信回路はコイルとバリアブルコンデンサーによる同調回路によってラジオ局の周波数に同調して
受信しています。
今回の特定周波数帯で受信不能の障害はバリコン(バリアブルコンデンサー)の不具合によるものと判定いたしま
した。


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↑ バリコンのローター翼が閉じた位置で531KHzの低い周波数は異常ありません。


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↑ 700KHz付近も大丈夫です。


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↑ 1000KHz付近から1200KHz付近に不具合が出てきます。 1300KHz付近以上は問題ありません。

これはバリコンの劣化による不安定動作によろものです。
原因追及と改善のためにあらゆる修復対策を試みましたが効果がありませんでした。



試行錯誤の結果バリコンの回転翼と固定翼が不具合の起きる位置で接触(ショート)している事が確認できました。
僅か0.5mmの間隙にもう一枚のバリコン固定翼が互いに触れることがなく空間を保たないとならないことが最重
要です。
経年劣化でジュラルミン製のバリコン翼に少しでも腐蝕により突起物が発生しているかもしれないと判断して、
最後の手段に入りました。



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↑ サンドペーパー(紙ヤスリ)で研磨を試みます。 前代未聞の一発勝負にかけます。

間隙の広い方はFM用のバリコンですので不具合はありません。


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↑ 局部発信回路のバリコンから始めました。
端から順番にゴシコ゜シ研磨をはじめ一枚ごとにテストを行いました。

3枚目が終わった時に症状がビタッと止まりました。  成功です。


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部品の小型化による構造と経年劣化が重なり微妙なトラブルに見舞われました。
修復修理の終盤に差し掛かり発見できてよかったと思います。

交換用のバリコンの手当ても不可能です。
もっと初期のバリコンは2倍以上大きくこのようなトラブルはありません。





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