FC2ブログ

◆1960年代コロムビア真空管ラジオ付小型卓上電蓄「#333」の修復修理

.29 2020 レトロオーディオの修理 comment(0) trackback(0)


1960年代コロムビア真空管ラジオ付小型卓上電蓄「#333」の修復修理の記録です。



IMGP0288_600x401.jpg

↑ サイズ  W 605 H195 D205mm と小型で木製キュビネットでステレオタイプです。

10cmのパーマネントダイナミックスピーカーで出力1W×2程度ですが十分です。
トランスレス方式で12BE6/12BA6/検波ダイオード/12AX7A/30A5/30A5/整流ダイオードと非常に考えた構成に
なっています。


IMGP0290_600x400.jpg

↑ 現状はラジオは何とか受信できますが、レトロ特有の不安定状態です。

レコードフレーやーはフォノモーターに通電異常でターンテーブルが回転いたしません。


IMGP0292_600x400.jpg

↑ 背面の様子ですが、過去に何度も修理の形跡があります。


IMGP0295_600x424.jpg

↑ 当時の修理と云えば真空管の交換か針の交換程度でしたので、シャーシーやプレーヤーを取りはずして
分解修理なんて全くなかったため、サービス性については殆ど考慮されていませんでした。


IMGP0297_600x700.jpg

IMGP0323_600x368.jpg

↑ 接続線が繋がったままでシャーシーとプレーヤーの点検を始めます。


IMGP0319_600x400.jpg

IMGP0321_600x400.jpg

↑ フォノモーターの回転不良はフォノモーター回転/停止スイッチの接点が接触不良でした。
♯800サンドペーパーで接点を磨いて回転を取り戻しましたが、
モーターの回転がスロー回転でスピードが上がりません。


IMGP0320_600x400.jpg

↑ 注油を行いますが、浸透いたしません。
潤滑剤を注入して固着した油分を溶解して、やっと回転を取り戻しました。


IMGP0317_600x386.jpg

IMGP0298_600x400.jpg

↑ 直径13.cmの小型ターンテーブルに30cmLPレコードを乗せて回転させると途中で停止します。
トルク不足のスリップです。


IMGP0316_600x400.jpg

↑ 原因はレトロな「アイドラー駆動方式」のプレーヤーでは避けて通れない問題です。
原則的な「モータースピンドル」→「アイドラー」→「ターンテーブル」は一体的に駆動しなければ安定回転は維持
出来ません。いずれかに欠陥があっても成立いたしません。


IMGP0313_600x401.jpg

IMGP0314_600x400.jpg

↑ 3者すべての接触面のスリップ要因の修復修正を行い、最後にアイドラーのスプリングをやや強めにして
一時的に安定いたしました。

しかし、33回転の場合は最もスピンドルの直径が細くモーターが小形でトルクが弱いため途中で停止してしまいます。
難しいところです。

ターンテーブルが小径のため接触面が小さく、摩擦力も弱いため微妙です。
要因はアイドラーのゴムの経年劣化で弾力が失われております。
そしてフォノモーターのトルクも弱く、思い切った対策も無理が効きません。

結局、「松やに効果」に頼るしかありません。
今回はプレーヤーが小徑ため大袈裟に多用すると失敗します。
極少量を指先にこすり付けたものをダーンテーブルのリムの内側に「強くこすり付けます」これだけで、回転テストを
続けるだけで、馴染んでいきスリップが改善されます。


IMGP0301_600x400.jpg

IMGP0302_600x400.jpg

IMGP0306_600x400.jpg

↑  テストは33/45回転とも正常に回転しております。


IMGP0304_600x400.jpg

↑ 次はクリスタルカートリッジの問題ですが、やはり経年劣化が進んでおります。
  一応音は出ておりますが20%程で音質も悪く限界です。

 クリスタルカートリッジは、針先から伝わる音の振動を電気信号に変換する素子の素材が「ロッシェル塩」
 の結晶 による圧電効果で微弱な電気信号が発生しています。
 素材は「塩」ですから経年劣化で溶けて変化する性質があります。 製造後30年位からその現象が始まります。


IMGP0324_600x400.jpg

↑ 左 劣化不良のクリスタルカートリッジ      右 新品のセラミックカートリッジ


IMGP0310_600x400.jpg

↑  セラミックカートリッジに交換いたしました。


IMGP0309_600x400.jpg

IMGP0331_600x400.jpg

↑ 回転ストロボスコープと蛍光灯の光のフリッカーに反応して回転数が速いか遅いかテストを行っておきます。


IMGP0328_600x400.jpg

IMGP0333_600x400.jpg

↑ エージングテスト中の様子です。


IMGP0326_600x400.jpg

↑ アンテナ線がシャーシーから2cm出たところで切断されていました。
このセットはバーアンテナはありませんので、アンテナ線がないとラジオの受信が感度不足になりますので新しく
取付をしておきます。


IMGP0288600x400.jpg

↑ ラジオ受信中の様子です。





関連記事

  • comment
  • secret
  • 管理者にだけ表示を許可する

trackbackURL:http://yonedenblog.blog.fc2.com/tb.php/1398-ffd08cc2