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◆1965年代ビクター真空管式HiFiステレオオーディオラ「STL-661FM」の修復修理 VOL3

.30 2020 レトロオーディオの修理 comment(0) trackback(0)
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昨年お預かりしておりました、1965年製ビクター真空管式HiFiステレオオーディオラ「STL-661F」の修復修理の記録です。

VOL3工程では、②FM/FM-ST 動作完全停止で電波ノイズもありません。
過去の事例ではこの場合の原因はピアノ鍵盤式のスライドスイッチの不良がありました。
しかし、今回のは様子が違うように思います。



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↑ FM 放送受信機の中間周波数は 10.7MHz ですが中間周波増幅回路はMWと共通になっています。
MWラジオは感度良く受信しております。
局部発信回路で10.7MHzを生成していますが回路に異常はありません。
セレクタースイッチの不具合でもありませんが他の原因が見当たりません。
真空管の不良も視野に入れて電圧測定と回路の切り分け、などを綿密に行いました。
その結果、中間周波増幅回路に原因があることが判明いたしました。

中間周波増幅回路は真空管12AB6が2球で2段増幅になっています。
1段目までは異状なく動作して信号が来ていることを突き止めました。 直結してFM放送がかすかに
聞き取れました。
2段目に不具合がある確信を得ました。

やはり12BA6の不良か?と思い、真空管を取り外して・・・・・なんと、12AV6でした。
12AV6は検波/低周波増幅2極3極複合管です。
12AB6は高増幅率の高周波増幅5極管で両者全く共通点がありません。

ここで問題なのは、何故MWラジオが受信できたか???ですが、
大きな理由は「検波」はダイオードで行われていたからです。


●検波とは、高周波(電波)を低周波(音波)に変換すること


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↑ この真空管が両方が入れ替わっておりました。


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↑ 黄◯印 12AV6       赤◯印 12AB6   が正しい配列です。




次は、「安心安全」のための対策で、過去の修理事例でも行っております
「電気回路の安全性」と「電解コンデンサー」などの経年劣化による破裂などを想定した交換作業を行います。



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↑ 60年前の電源コードを100Vのコンセントに常時差し込んだ状態は安全とは言えません。

交換を行いました。


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↑ ヒューズホルダーも金属疲労で接触不良があります。  交換を行いました。


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↑ ブロック型電解コンデンサーは要注意です。

単体の電解コンデンサー3個に交換いたしました。


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↑ ブロック型電解コンデンサーの端子面です。


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↑ ブロック型電解コンデンサーは、ララグ板を介して100μF400WV×2個をシャーシー内部に、
1個をシャーシー表面に取り付けました。


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↑ 直流電源の重要な整流ダイオードの交換を行います。


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↑ 交換を終了いたしました。

エージングテストを続行いたします。





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