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◆1960年代前期日立Hi-Fi真空管式ステレオ「SG-640」の修復修理 VOL7

.17 2020 レトロオーディオの修理 comment(0) trackback(0)
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予てよりお預かりいたしておりまして大変お待たせいたしました。1960年代前期日立Hi-Fi真空管式ステレオ「SG-640」の修復修理の記録です。



最終工程が終わり、長時間の連続エージングテスト中にMWラジオ/SWラジオ/PHONO/AUX等
すべての動作を詳細確認を行いました。

2点の問題が発生いたしました。



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↑ ① 右スピーカーからハム音が発生し徐々にひどくなってきました。
  ② MWラジオに時々予期せぬノイズがあったり、途切れたり不安定になりました。
    そしてSWラジオが全く受信できなくなりました。


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↑ ① 右スピーカーから、かなり気になるハム音が発生しました。

     出力真空管32A8を右と左を入れ替えると左スピーカーへ、ハム音が移動しました。
     これは明らかに出力真空管32A8の劣化不良です。
     良品の出力真空管32A8に交換を行いました。


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↑ ② MWラジオに予期せぬノイズがあり不安定になりました。 
     そしてSWラジオが全く受信できなくなりました。

     右ラジオスーパーヘテロダイン回路の局部発振真空管12BE6の劣化の不具合です。
     普通は真空管の脚ピンとソケットの接触不良がありますが、
     今回のは真空管の劣化によるものです。 
     良品の12BE6に交換を行いました。

     お届け後のトラブルでなく幸運でした。

     通常の使用状態を想定したランダムなエージングテストを続けます。


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↑ 東芝真空管32A8が新品箱入りで入手できましたので最終交換を行います。


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↑ やはり2本共交換を行いました。  

飛躍的に音質が向上致しました。 伸びのある艶やかな感じがいたします。


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↑ 取り外したHITACHI 12BE6と32A8×2ですが、1本は品名が消えていますが、電極の構造から見て
代替品のようです。


       


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