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◆1960年代後期のビクターオールトランジスタセパレートステレオ「SSL-55TS」の修復修理 VOL1

.27 2020 レトロオーディオの修理 comment(0) trackback(0)
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1960年代後期のビクターオールトランジスタセパレートステレオ「SSL-55TS」の修復修理の記録です。SSL-95のプレーヤーと機構部が全く同じ形式のプレーヤーが搭載されていますが、少し変更されている箇所があります。 

故障状態は難易度の高いソリッドステートカートリッジの針交換中にトラブルが発生しています。
ダブルアイドラー方式のメカとその他の駆動系メカにも不具合があります。
重症のプレーヤーです。フルメンテナンの記録です。
真空管時代からソリッドステート(半導体トランジスタ)に移行した初期の製品です。



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↑ センターのみをお送りいただいておりました。  

プレーヤーとチューナーアンプシャーシーをキャビネットから取り外しました。


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↑ 先ず気になるところですが、プレーヤーから詳細点検を行います。

難易度の高いソリッドステートカートリッジの針交換中にトラブルが発生しています。

この当時の最先端のソリッドステートカートリッジですが、カートリッジシェルの脱着不可能の為
針交換は難しく、メーカーSSが行うことになっていたようです。
無理にソリッドステートカートリッジを取り外したため極細の出力線が断線したようです。




当時この厄介な「ソリッドステートカートリッジ」は他メーカーも採用されていました。
しかし、一時的で長続きは致しませんでした。
今回、このまま修復を試みましても、今後の寿命と針交換時に同様の問題が発生することは避けられません。

そこで、この際、一部改造に困難は伴いますが、最も信頼性の高い針交換が簡単で音質の良い「MMカートリッジ」に換装
する事にいたします。




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↑ 固定式シェルに収まるMMカートリッジを準備いたします。
シェルのカートリッジマウント用の「コの字型金具」の幅10mmに合致するMMカートリッジが必要です。

↓ 持ち合わせ在庫の中から適当なものが見つかりました。

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↑ 幅10mmに合致するMMカートリッジが見つかりました。

↓ カートリッジの両サイドの取り付けネジ貫通孔の部分を切り取り、更にヤスリで少し削ります。

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↑ ピッタリ収まりました。 軽く接着剤で固定いたします。

↓ 専用ダイヤモンド交換針を挿入いたしました。(この交換針は今後も入手可能です)

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↑ MMカートリッジの端子がやゃ太くなりますので合致する接続片4個を付け替えておきました。


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↑ R/L出力線を接続してMMカートリッジの換装が完了いたしました。




カートリッジの換装が終わり、音出しテストを行いたいところですが、
レコードプレーヤーのメカに不調がありましてターンテーブルの回転やすべての動作が完全ではありません。
プレーヤー機構部の点検修理を行います。



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↑ ターンテーブルを取り外した様子です。

左手前の33/45回転切換えのレバーがロックして全く動きません。


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↑ 潤滑剤を注入して擦り合わせを行い、何とか動き切り替え可能になりました。


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↑ オートリターンギアの動作もギクシャクして時々誤動作を繰り返します。
潤滑剤を注入して擦り合わせを行いました。


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↑ リターンギアの不具合が続きますので、繰り返し根気よく修正を行いました。


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↑ 可動部分すべてが、枯渇していますので、潤滑剤や注油を行い、動きを滑らかにしていきます。


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↑ ターンテーブルを載せて、レコードの回転と音出しを行っています。


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↑ 順調にきれいな音が出ていますが、MMカートリッジは、以前のソリッドステートカートリッジよりも
出力電圧が低いためアンプのボリュームを最高にしないと明らかに音量不足を感じます。


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もう既にカートリッジ換装計画の時点で音量不足は分かっており、PHONO増幅回路の強化を考えておりました。
現状での音出しの結果により実施と決めて改造作業を進めておりました。

次工程で公開をさせていただきます。




次工程にご期待を




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