
予てよりお預かりしておりました1950年代ナショナルオールウエーブスーパーヘテロダイン真空管ラジオ「QA-700」の修復修理の記録です。
VOL2工程でコンデンサー等の交換を予定しておりましたが、劣化したダイヤルローブが切れた為に予定を
変更して新しいナイロンロープの掛け替えを行いました。

↑ 通常ラジオのダイヤル指針は殆ど左右の水平移動が採用されています。
しかし、このラジオは上下の垂直移動になっています。

↑ 少し複雑な糸掛けになります。
①横長の大きな水平ダイヤル指針を上下に移動させます。
②ダイヤルツマミを右回しで指針が上へ移動、左回しで下へ移動
③ダイヤルツマミを右回しで周波数が高く、左回しで低くなる。
◎この3つの動作を確実に行う糸掛け工程を考えながら進めます。

↑ ポイントはナイロンロープを後ろでクロスさせることです。
クロスさせないと両サイドの動き方が反対方向になり捻じれてしまいます。
クロスさせることにより同じ方向に動きます。


↑ ダイヤル指針の汚れを拭きとり取り付けを行います。

↑ ダイヤル指針を取り付けました。




↑ ダイヤルロープの掛け替えを完了いたしました。
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