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◆1970年代後期ビクター4チャンネルセパレートステレオ「DF-21R」修復修理 VOL4

.19 2021 レトロオーディオの修理 comment(0) trackback(0)

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予てよりお預かり致しておりました1970年代後期ビクター4チャンネルセパレートステレオ「DF-21R」修復修理の記録です。



VOL3工程のレコードプレーヤーの修復修理では、下記の2点の不具合がありました。
①  レコード演奏の左の音質が悪く音量も小さい。 右は正常。
② アームがリターンしてアームレストに戻ってもターンテーブルが回転したままで停止しない。



①  レコード演奏の左の音質が悪く音量も小さい。 右は正常。
PHONO入力回路のプリアンプ基板の詳細点検により増幅回路の不具合箇所を検出いたします。


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↑ PHONO入力回路はプリアンプ基板内のトップのL回路入力トランジスタの経年劣化による
不具合を発見いたしました。

↓ カートリッジからの微小な音声出力を低ノイズ高増幅度トランジスタ2SC458 ×2をダーリントン
接続により使用されています。2個のトランジスタの片方だけが不具合を起こしても動作は崩れます。
L/Rのバランスを考慮してL/R 双方の交換を行います。

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↑  画像上  不良の2SC458
  画像下  代替交換の2SC1815Y


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↑ 基板パターンの様子です。


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↑ 黄◯印の2SC1815Y ×4個の交換を完了いたしました。


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↑ 検査テストにより増幅度と音質/歪が改善されました。




② アームがリターンしてアームレストに戻ってもターンテーブルが回転したままで停止しない。

プレーヤーのセミオートメカの詳細点検によりフォノモーターのスタート/ストップメカの不具合箇所を
検出いたします。

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↑ マイクロスイッチは正常です。 他に原因があります。


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↑ フォノモーターのON/OFF時にマイクロスイッチの接点から発生するスパークから接点を痛めたり
ショックノイズの発生があります。
スパークノイズを弱めるためコンデンサーをスイッチ接点にまたがって取り付けてあります。
そのコンデンサーがショートしている様子を発見いたしました。
これが原因でスイッチが入ったままの状態になっていました。


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↑ メタライズコンデンサー0.1μF/400WV×2個を直列接続に使用して0.05μF/800WVとして
  使用いたしました。 
  これには理由があります。
  フォノモーターにはトランスと同じように鉄芯に大量の巻き線があります。
  電源が切れる瞬間に大きな火花が発生して逆起電力により高電圧が発生します。
  もしコンデンサーがないと大きな瞬間的な雑音が出ます。
  またスイッチの接点も破壊消耗します。
  そのスパークを抑え込むためにコンデンサーを使用いたします。
  コンデンサーの耐圧が低いとコンデンサーがダメージを受けます。
  因みにショートした不良のコンデンサーは耐圧400WVでした。


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エージングテストテストの様子です。  良好です。

このプレーヤーは50Hz仕様です。 当地は60Hzですので回転が速くなっています。



 
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