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◆1960年後期の全半導体仕様のセパレートステレオ「SANSUI APS-1200M 」の修復修理

.03 2015 レトロオーディオの修理 comment(0) trackback(0)
           
昨年12月に修復修理でお預かりしました、1960年代後半の全半導体仕様のセパレート
ステレオ「SANSUI APS-1200M 」ですが、故障状況の確認を済ませていましたが、
お待ち頂いておりました、やっと正月早々取り掛かることが出来ました。

お見積もりの為の仮修理の全貌です。


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↑ 片方音出ず、ガリ、ベルトドライブターンテーブル回転せず、上開きドア不具合、
カセットテープデッキ点検等でセンター部をお送りいただいておりました。


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↑ レコードプレーヤー部分の様子


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↑ 非常に珍しいトリオのカセットテープデッキKX-7010Aも一緒に送られてきました。 


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↑ シャーシーを取り外しました。 シャーシー上面です。


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↑ シャーシー裏面です。


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↑ 先ずセレクタースイッチや各種ボリュームの経年劣化による致命的な電気的接触不良
による不快なガリガリ、バリバリと不安定な動作を払拭しなければなりません。
接点接触面に付着した汚れを除去して接点の復活をしてスムーズな動作を取り戻します。


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↑ 入念に噴射注入をして接触面の摺り合わせを行なって、見違えるようにスムーズな
動作を取り戻しました。


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↑ 前面のツマミの奥にはにボリュームやスイッチ群がありまかすが、全ての処置が完了して
スムーズな動作が復活いたしました。
しかし、左スピーカーから音が出ません。


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↑ 回路の電圧測定などの診断で出力回路の保護ヒューズのホルダーの不良を
発見致しました。

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↑ 金属疲労(劣化)で触るだけでポキッと折れる状態でした。


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↑ 4個共新しく交換をいたしました。 ラジオ受信の結果、正常動作を確認いたしました。

ここまでは、アンプ・チューナー部の仮修理が完了いたしました。





続いてレコードプレーヤーの修復作業を行ないます。

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↑ フォノモーターは正常です。


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↑ モータープーリー、ドライブベルトにも異常はありません。


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↑ ターンテーブルが軽く回転しません・・・・・・・・・

センターシャフトがロック(固着)しています。
その為モーターが始動してもベルトが外れてしまいます。


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↑ 裏から見たところです。 
センターシャフトのストッパーネジを外して、シャフト周辺に
潤滑剤を注入して工具で抜き取り、クリーニングしました。
結果、ターテーブルは正常回転をいたしました。


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↑ 上面から見たところです。
しかし、オートリターンなどの一連の動作が出来ません。
全てのリターン機構を調べ修正を試みますが、改善は致しません。
ギヤのかみ合わせが上手くいきません。


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↑ ・・・・・・・・・・・・原因が発見できました。
これは、非常にわかりにくいですが、
画像の下側の黒く映っているアルミダイキャスト製のカムギヤの周辺に亀裂があります。
当時のアルミダイキャスト製のパーツの経年劣化による金属疲労は深刻です。
アルミダイキャストはアルミニュームの合金を比較的低温で鋳造出来て形成が楽なもの
ですが、50年以上昔のものは、耐久性には悩まされます。

しかし、このギヤがリターンメカの役目を担っていまかすが、部品の入手が不可能なため
オートリターンを諦めて手動で完全動作を考える方が得策と考えます。
これが唯一の復活への道と思います。

その為にはアームをレコード面にもっていけば、フォノモーターが回転して、アームを戻せば
モーターが停止する正確な基本動作は確保する必要があります。


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↑ オートリターンメカが手動に対してダメージの無いように修正いたしました。


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↑ 正規の針は手元にありませんので、類似の針を装着してレコード再生テストです。
・・・・・・・・・・・・好調です。 


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↑ 33回転OKです。 回転ムラなどもなく素晴らしい音です。


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↑ 45回転もOKです。


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↑ トリオのカセットデッキをそのままDINケーブルで接続しました。
各所に不具合がありますが、一応音は出ています。




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