希少なビクター真空管+トランジスターハイブリットステレオ「SSL-96」の修復修理のご依頼です。
今回は近くの地元のお客様からご依頼を受けました。
実は、3ヶ月前からお預かりしておりましたが、暫くお待ち頂いておりました。
やっと、本格的に修復作業が出来ます。

↑ サイズ W 520 H785 D390mm かなり縦長です。
スピーカーはお預かりしておりません。

↑ スライドボリュームは当時の一時的な流行でした。
デザイン的な面とコスト面などから長続きしなかったようです。

↑ 故障の内容は ①レコードプレーヤーは全く動作しない。
②AMラジオ全く受信出来ず。
③FMはかろうじて受信出来るようです、ノイズのみですが。
④右スピーカー音出ず。

↑ 先ずレコードプレーヤーが興味深く、ベルトドライブの駆動方式が大変珍しく殆ど
見かけないものでした。
ドライブ方式の正式名は「アイソレーション ベルトドライブ方式」です。
つまり、画像から判るようにドライブベルトがターンテーブルの外周に掛かっています。
めったに見かけない珍しい方式です。
私の考えで申しますと、
この方式の最大の長所は「回転速度の安程度の良さとモーターのトルクが小さくても良い」
この2点だと思います。

↑ 強いて云えば欠点とも云うべき長大駆動ベルトを探し出して、装着してプレーヤーを
動作させますが、ターンテープルは回転しますが、リターン機構が不具合で動作不調です。

↑ オートメカの動作を検証原因を突き止めます。

↑ オートメカは比較的簡単な構造です。

↑ 大変珍しいフォノモーターが使用されています。
「アウターローター方式6極コンデンサーモーター」

↑ オートメカの不具合の原因は、2ヶ所の「くの字」のカムレバー」の支点軸のロックが
原因でした。

↑ オートメカは正常動作を取り戻し、マグネチックカートリッジによる音質はきれいに
出ております。
フォノモーターのベアリングから出るコトコト音が気になりますが、なんとか出来ると思います。

↑ 次は、シャーシーを取りはずして、② ③ ④ の項目にとり組みますが、・・・・・

↑ 後部の様子です。

↑ 内部の奥は廃墟といった感じになっています。
多分、「ネズミ」が入って荒らしていたようです。

↑ 手前の2個の四角のアルミケースはAMの中間周波トランス
奥の3個の四角のアルミケースはFMの中間周波トランスです。
もし、ネズミの尿が入っていれば、最悪です。

↑ かなり激しく動きまわっていたようです。

↑ 取り合えず、プレーヤーから片方がアンプを通じて音出しOKとなりました。
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