ナショナルTechnicsセパレートステレオ「SC-1700」の修復修理でセンター部分(チューナ
ーアンプ/レコードプレーヤー)の発送を終えまして、オリジナルのスピーカーに接続して
いただきました。
その結果右側の「3WAYスピーカーシステム」の中音スピーカー(ホーンスピーカー)が鳴ら
ないとご連絡をいただきました。
左右のスピーカーシステムの接続を入れ替えても症状は変わりませんので、検査のため
右側スピーカーシステムを送っていただきました。

↑ サランネットを取り外した状態です。

↑ ホーンスコーカーは中音域を拡散させるラッパ型のホーンが付いています。

↑ 上 高音ツィーター 中 中音スコーカー 下 低音30cmウーハー

↑ やはり予想通り中音部のスピーカーユニットのボイスコイルの断線です。

↑ 各種の小型スピーカーの中からサイズ/インピーダンス/パワー等を考慮して取り付け
可能な代替え品を探します。


↑ 上2つを選びましたが、左はエッジのダメージとパワー不足のため、右を採用いたします。


↑ 左 不良のスピーカーユニット 右 交換用のスピーカーユニット

↑ ホーンを取り外しました。





↑ 大きさ、形状が違うため工夫して取り付けます。 完璧です。

↑ エンクロージャーにマウントします。 スピーカーユニットの + - の極性を合わせます。
逆性は音が打ち消しあって歪んでしまいます。


↑ 音出しテストを行っています。 やはり中音部は大切です。音に活力が出ます。
厳密にはTechnicsの同等のユニットを使用したいのは当然ですが、現在は入手が
不可能な状態ですから、いかにオリジナルに近く甦らせるかが重要です。
左右の音の違いは、あると思いますが、中音スピーカーが鳴っていないことを考え
ると遥かに気持ちよく使えると思います。
レトロオーディオをゆったりとお楽しみください。
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