ビンテージ電蓄1940年代MADE IN USA PHILCO MODEL 650の修復修理は、
前回VOL2でシャーシーラジオアンプの音出しに成功いたしました。
次はレコードプレーヤーの修復修理に取り掛かります。
これは、フォノモーターの正常な回転とカートリッジのレコード面からの音出しが最重要です。








前回VOL2でフォノモーターの一応の回転は確認済みです。
ピックアップカートリッジからの出力はなしで音出しは不可能でした。

↑ 改めて再度テストしますが、やはり音は出ません。

↑ コブラ型シェルに搭載のマグネチックカートリッジを取り外して分解を行います。

↑ 先端のシエルを取り外します。

↑ プラグの接触不良を確認します。


↑ 分解して内部を調べます。

↑ 馬蹄形磁石と発電コイルとカンチレバーで構成されています。
テスターによる導通テストでコイルの断線はありません。

↑ カンチレバーの不具合と思われます。
2か所のネジによりカンチレバーのセンター位置の調整が可能です。

↑ 精密な調整を行いました。
画像中心部にご注目。

↑ 調整完了拡大画像ではっきり確認できます。
カンチレバーの鉄片が磁極の中央に位置しないとならないのですが、
磁極のN/Sどちらかにピタッと吸引されていると発電不可能になります。
そのために極端に出力低下又は不能になります。



↑ 元通りに組み立てます。
プラグ部分もクリーニングしておきます。

↑ ピックアップアームに装着してテストを行いました。
マグネチックカートリッジは蘇りました。 立派に音を奏出ております。

↑ このアームスイッチはレコード盤の終端で手動でアームを戻す時に
フォノモーターの電源が切れてターンテーブの回転が停止するものです。



↑ 動作を確認しながら調整を行いました。


↑ エージングテストの様子です。

↑ 全体のクリーニングを行いました。



↑ エージングテスト中の様子です。
- 関連記事
-
trackbackURL:http://yonedenblog.blog.fc2.com/tb.php/705-c0034444